2015年8月31日月曜日

大岡山修行


月曜日は仕事帰りに大岡山へ。
まー相変わらず辛いねえ。

5級でもボコボコ落ちて、ダメ元で手を出した4級はさらに落ちて、前腕が売り切れました。甘いスローパーが多く、スタンスも磨きこまれてツルツルしているから、ついつい手に力が入りまくって手登りになるのよね〜。

帰ろうとしたら、垂壁でなにやらワイワイやっている人たちが。
カンテのレイバックから高いボテに飛びつき→高いヒールからのマントル返しという、なにやら面白げな4級ファイル課題。

ほぼランジ一発勝負、どう見てもリーチ系。ウフフ。
というわけで混ぜてもらうことにしました。
(人見知りじゃないのかって?数少ないながら知り合いができたのですよ。)

あっさりと二撃して自信を取り戻したところで、やめときゃいいのに別の5級に手を出して沈。しかもこれ、以前にできていた記憶があるのに・・


ところで今日、ランジ課題で思ったのですが、僕はボテやガバにすがって体を引き上げるという、単純な懸垂運動はまあまあできるのですね。
しかし薄かぶり壁で、甘いカチやスローパーを使った体の引き上げが極度に苦手。これは足があってもだめなんです。今日も落ちまくりでした。なぜだろう〜。

腕力はあるけど、保持力がない、って話かしら?
それとも体幹の力がないから足が抜けてしまうのかなあ?

ともあれ、懸垂ができればクライミングが強くなるってのは都市伝説なのかも。他にも鍛えないといけないところがいっぱいありそうだ。


関係ないけど、今日はジムにカバンを忘れたことに500mほど歩いてから気付きました。土曜日は財布を忘れたし。も〜反省しろ俺! _| ̄|○

2015年8月29日土曜日

神々の隙間


土曜日は久しぶりのミズガキ♪
だったのだけど・・予報が怪しくなり安定の雨転戦。海坊主さん、cherroさん、そしてcherroさんが召喚してくれた「神」S本さんとで、日吉に行ってきました。

これは植樹祭の駐車場かという、有名クラッカーばかり!
ワーイ♪


そんで、何をさておき、今日はこれに触れずにはいられない。



(写真提供 I塾長)



こいつは言わずと知れた帝王ゴッコですねww

見た目はただただバカなんだけど、やってる本人たちは楽しいことこの上なし〜。


朝、アイロンさんがやっていらっしゃったのですが、イマイチ可能性を見出せず終了。
(そもそもはアイロンさんが考案した「プロジェクト」だったという噂w)

そしたら夕刻、講習終わりの塾長が「離陸はできるかも〜」とかいいながら渾身のトライを開始。





この時点で15cmくらい浮上?

「おお・・?これは登れるのでは!?」という空気が漂い始めると、通りがかりのアイロンさんや、まによんさんもやってきて、一気にセッション状態に。






帝王経験者、神のムーヴ。
最後はK谷さんまでけしかけられて逆さ責めにされていましたw


腕に覚えのあるツヨツヨ志願兵たちが続々と30cmで敗退する中、最後まで遠慮されていたまによん氏がおずおずと参戦。



(写真提供 メパンナ女史)


なんと!ぐいぐい上がっていく!
スゴイんですけど!!!


そしてガンバコールが飛び交うトップアウトの瞬間。


(写真提供 メパンナ女史)


初登出た〜!!!!スゴー!!!

ジム中がすっかりギャラリーと化していました。
つられて逆立ちに参加した僕も、歴史的な瞬間を共にした気がしましたよ。


黎明期の鷹取もヨセミテも、きっとこんな感じで新たなルートが生まれたんじゃないかなーと想像。いやいや、マジメに!


すっかり盛り上がって終わった後は、海坊主さんやcherroさん、神、塾長、メパンナさん、STさんとで打ち上げ。楽しく呑んだくれた土曜日でした。


インドアクラックにはイマイチ興味がなさそうだった塾長も、日吉楽しいですね!と言っていたのが大収穫。次はどれを足先行で行きますかね〜?



---------------


(本日の成果)

ビッグルーフ  (762さん5.11a)2RP
太鼓ハング   (762さん5.11a)× ダメダメ・・。これも神の啓示を頂きました。
薄かぶりフェース(端の5.11a) OS ふう。なんとか。垂壁はマシになってきた?
      (NYさん5.11b/c) × 2ピン目が怖すぎました。可能性が遠い・・

ルーフクラック (5.11cらしい)  登りは安定してきたけど、クライムダウンは無理!
                 神に見本を見せてもらったから今度やってみよう。
スクイズチムニー足先行      第二登目指しますw
フィンガークラック右(5.11a?)  復習
         左(?)    足がダメ。頑張れば可能性が見えるのかも。
フレアハンド・リービ限定     右限定、左限定、左右入れ替えムーヴなど。
※ アイロンさんに(無理矢理)教わって安定性が一気に上がりました。
 コツは教えてもいいけど、一回300円チャージされますw

2015年8月27日木曜日

平日ルーフ修行


木曜日は日吉へ。

この二週間ほど登れなかったという病み上がりの海坊主氏から、「割れ目の禁断症状がとまらなくて・・」という相談メールが来たので、仕方なく付き合ってあげました(ウソ)

cherroさんも合流。久しぶりに初代クラック狂徒が揃いましたね〜。

前回、組長がフレアハンドをクライムダウンしかかったと聞いてファイトを燃やす海坊主氏。のっけからフレアハンドを上り下り。さらにフレアハンド側から、左へ3本連続でクラックを上り下りする、「逆マクドナルド」の荒業を完成。
司教の座は譲らないぜ!という漢の矜恃が背中からにじみ出ていました(笑)。

じゃあ僕は、ということで、4本をつなぐ「グレートトラバース」にトライ。
これやったからと言って何にもならないのだけど、この下らなさがタノシ〜!
降りてきたときのニヤけ顔が、イタズラしたガキみたいだと言われましたが。





cherroさんはフレアハンドに右足を入れると痛いというので、あれこれと足の角度を分析。
 よくよく聞いたら捻挫が治ってないんだって・・そらアカンがな!やめなはれ!

またまた太鼓ハングをやってみた。

今度は762さんの5.11a。ルーフで強度が高いムーヴが続いた後に、ラストの薄かぶりで意地悪なホールド設定が待っているという、まあそれはとんでもない奴でした。




2トライして5テンくらいまでしか迫れずでしたが。トホホ〜。


最後はcherroさんと軽く飲んで帰りましたよ。
やっぱり定期的にジム練できるのはいいですね〜。

2015年8月25日火曜日

WWW(ワールドワイドワレメ)


月曜日は塾長主催の飲み会に行けずトホホな残業〜。


んで、仕事の火事がややおさまったので、火曜日ジャムセッションへ行ってきやしたぜ。

今日は、大日本割れ目界が誇るヒーロー、山岸さんのスライドショー♪
考えてみたら山関係でスライドショーに行くのは初めてかも?

あんな岩場やこんな岩場のことをたっぷり聞いてきましたよ。




(相変わらず知った顔ばっかりでしたが 笑)

テーマは子連れで行ける海外の岩場!

途中、子持ちは?と聞かれて手を挙げたのが、ボク含めて2名くらいでした。
まあみんな、山岸夫妻のお話を聞きたくて来ているのですね〜。
わかるけど!^^;

んなわけで、僕は後から色々と子連れクライミングの注意点とか聞いてみました。

基本的に僕は岩場には子供は連れて行きません。
勝手にあちこちのロープを触ったり、落石に当たったりしそうだし、ハチだとかムカデだとかもいるし。こっちもクライミングに集中できそうにないしね〜。

でも、話を聞いていると、色々と工夫のやりようはあるものですね。
なにより子供や家族も巻き込んで海外の岩場に行きたいってすごい情熱だよなあ!
と刺激を受けまくりました。






スコーミッシュは一番お手軽そうだし楽しそう。
来夏にでも行ってみたいなあ!
shuさんにも写真をたくさん見せてもらいました。


あと今日見た中で一番行きたいのはインディアンクリークだな!
これはもっと先になるかなあ〜。
子連れは99%無理そうだけどね。


そんなわけで、夢いっぱいのまま帰路につきました。


------------------

(今日の学び)

子連れの注意点をたくさん教えていただきました。
・取り付きが平らなところにすると子供が怪我しにくい
・サソリ、ヘビなどは注意。あらかじめ最寄りの病院を探しておくこと
・大型動物、クマとかシカとかバッファローとかも注意。子供は喜びそう
・人がいない岩場にする方がよい(落石くらったり、いたずらなど)
・トップロープの場合、末端をループにしておくとうっかり引き抜かれない
・終了点に一人で立たせると危険な場合があるので、リードフォローの方が良い


(練習の成果)
・クラック長モノ5.11aはあらためてやったらあっさりできました。
・あとは新しい3級を二つくらい解決。パチパチ。
・塾長が茶色茶色というので、物色してみましたが、これかしら?



やってみたら・・全然解決しそうにないので放棄!(笑)


2015年8月23日日曜日

割れ目のいざない


日曜日は久しぶりに小川山・・と思ったけど、天気が微妙につき断念。
うーみんないいなあ。行きたかったな小川山〜!


んなわけで、delta氏と日吉へ。
約束していた割れ目ムーヴ講習です。

「いやー、怖いです。変態になりたくないです。痛いの嫌ですし〜。」
と繰り返しながら、なぜか目はキラキラしているdelta氏。

大丈夫。そのうち快楽になりますぜダンナw


たまたま先にいらっしゃったYZ部長に聞いたところ、どうやら朝の瑞牆・小川方面は小雨が降っていたようで、ジム転戦とのことでした。

ふ〜んダメでしたかあ。
それは残念でしたねえ〜。(心の笑顔)


部長を交えてアップの後、さっそくクラックへ。





delta氏はセンスを感じる身のこなしで、あっという間に♂クラックやコーナークラックの登って降りるムーヴを取得していました。ムーヴが身についてきたら、次は♀とかかぶりとかですかね〜。

僕は、「♂上がる→♀降りて上がる→フレア降りる」というマクドマルドのロゴみたいなルートを開拓してみました。
ま、どうしてもトップロープ支点が斜め上になるので、イマイチでしたわ。


ルーフクラックを復習したあと、先週宿題に残した太鼓ハングの白四角11aにリベンジ

核心で指が外れるかどうか怪しいところでしたが、まあなんとかRP。
ほんとギリギリだなー。







ロープレスキューのプロ、シンさんと久しぶりにお会いしたので、バーゲンでうっかり購入してしまったシャントの使い方や、危険なパターンなどを(一方的に)聞いてみました。テスト的に使ってみたことはあれど、いまいちリスクがわからないので、本格投入はしてないのですよねー。





色々聞いた中で、シャントの意外な活用法として、ちょっとした一本懸垂の小技を教えてもらいました。
おお、これだと環付きビナに変な荷重がかからないのですね〜!

delta氏やYZ部長と、あれこれ検証しながらセット練習したりして、ちょっとしたロープワーク講習状態に。

そのうち興が載ってきたシン先生。
男性のアレにそっくりな便利な結び目だとか、女性のソレもあるんだぜだとか、下ネタ満載の爆笑講座で盛り上がったところで、奥さんが止めに入られて終了。
ここは白昼のジムだってことをすっかり忘れてましたが、この結び方は決して忘れないだろうと思いますw


最後は易しい垂壁ピラーへ。

いつもは〆に登場するワイドですが、deltaさんにドン引きされる恐れもあって自重。


そうそう、一念発起して日吉にボックスを置きました〜。
いつも練習付き合ってくれるみなさま、平日はいつもロープを貸していただいて感謝感謝でございます。
僕の名前の書いてあるボックスがあるので、今後はロープ、ご自由に使ってくださいね〜。(ややボロいです)


ーーーーーーーーー

(今日の練習成果)


太鼓ハング
5.11a 白資格(FTG) RP。宿題になっていたやつ。通算4便くらい?

垂壁ピラー
5.11a 緑×(762)   RP 以前、かけつけオンサイトを狙ってあえなく撃沈したやつ。3撃くらい?
5.11a ピンク線(FTG) 間違えてこっちもやってしまった。たぶんOS?

まあまあフェースもましにはなっているのだろうか?
ルーフの11aはあと2・3課題あった気がするので、気長に頑張ろう。

指関節が痛いので、フィンガークラックは自重。
ルーフクラックはあいかわらずギリギリ。

(シャントについてメモ)

1)バリエーション登山でソロ登攀が必要になった時のために、緊急用に持っておく
2)マルチの下降で、連続懸垂の際にバックアップを取るのが楽だから持っておく

あたりを想定(という建前で買ってみた)。

1はまあともかく、2は色々と注意事項があって、実戦では使わないかも。ダブルロープ二本だとかなり厳密に径を合わせておいた方がよいようです。同じロープでも古いとゴワゴワになったりするものね。

結局これ!というシャントの使用シーンが思いつきませんでしたが、トラブル系、レスキュー系には有用ぽいですね。
引き上げシステムだとか、テンションのかかったロープを登下降する必要が出た時とか、マッシャーよりは使えるし。ゲレンデマルチなら、トラブル用に携帯するのはありかも。

あとは一本懸垂にも有効で、ビナに変な荷重をかけないで降りられる。とはいえロープ回収の際にはひっかかりそうだし、アルパインだと環付き1枚で代用するだろうな・・。

収納するときは、バネを抑えて環付きでフックしておいた方がいざという時にセットしやすいとか、うかつに握ると危険を伴うため、ごく短い細引きをつけておくとよい、とか、色々と勉強になりました。

2015年8月22日土曜日

ヌレフェース再び


土曜日はdelta氏のお仲間、ミノル氏と、料理人氏と外岩へ〜。
deltaさんは山登りのため無念の欠席。

最初はクラックを教えるぜ〜!という話だったのだが、気がつけばまたも池田フェイスです。

誘うつもりがうっかり相手の土俵に誘いこまれてしまった気がしないでもないが、虎穴に入らずんば虎児を得ずって言いますからね。やり残したスティンガーも気になるし。


もちろんカムを持参して宣教にもいそしんできましたよ。
モチベーションが非常に高いミノル氏とdelta氏には、秋冬ごろに入信していただく方向です。ウシシ。





んでまあ、肝心の岩場ですが、それはもうファンタスティックに濡れていました。


アップの後、ひとまずスティンガーの思い出し&ヌン掛け便へ。

塾生仲間ではヌレ岩勇者として知られるボクですが、ガラスのようなチャートで湿っぽい外傾カチに指やつま先をかけてムーヴを起こすのは、あまりに怖すぎです。しかも限界グレードを大きく超えてるし。

テンテンでなんとか到達した5ピンで休んでいたところ、定期巡回中のスズメバチくんに追い回されてしまいパニック状態のままロアーダウン。
うっかり払った手がハチに当たってしまったのでした。

もう!いろいろ怖いわ!


あとをミノル氏に託すが、6ピンに進んだところで敗退。





昼休憩では、料理人ことmさんがスンバラシイご馳走を振舞ってくれました。(ちなみに本職ではないらしい)。こういう人と一緒に山に行くと楽しいだろうなあ〜^^


昼食を終えて、再び僕の番。

うーん、どう見ても次がヤバイ。
次のクリップまでは、成功率が一番低いパートだったはず。
そこを終えても、次のピンまでがまたまた悪いし、トップアウトできる気がしない。


こういうときは極地法の出番です。

そう、交代で出撃し、最高到達点を1ピンずつ押し上げていくという、あの戦術。

僕が1ピン進めるから、次はもう1つ進めてください!とミノル氏に託して出撃。






たかを先生はこうおっしゃいますが、だってトップアウトしたいんだも〜ん。


もはや恥も外聞もなく6ピンから先を撃ちまくったのですが、湿り気とドカ落ちの恐怖に負けて結局敗退しました。

もう一便やってもラチがあかず、あえなく終了。


今日はあまり登られなかったのだど、ビレイに挑む真摯な姿勢がとても印象的な料理人氏。1ピンの直上でスリップフォールしたミノル氏を見事に止めたビレイが感銘に残ったので、その旨をご本人に伝えました。ついでに2つ3つ、気づいた点をアドバイスしたりしたところ、いたく喜んでおられました。





自分が登るよりも、クライマーをうまくビレイすることに醍醐味を感じるんだそうな。

ほお〜!なんて漢気あふれるお答え!
マジですか!

送迎しますからちょっと僕のメフィストに瑞牆にきてみませんか?



-------------

(今日の成果)
アップ    5.9
スティンガー 5.11c/d 6ピン敗退。通算6便目。


極地法を使っても実力以上の岩場は登れないことがよくわかりました。






2015年8月20日木曜日

目標ということ


クライミングをやる理由ってさまざまですね。

「ドコソコを目指したい」というように、登攀対象が強い動機になる人もいれば、「少しずつ向上しているということが嬉しい」とか、「自分が何かに打ち勝っていく感覚に喜びを感じる」というように内面の感覚を大切にする人もいる。

山でも海でも構わないから仲間とワイワイやっていることが楽しい、って人もいると思う。競争意欲の強い人は、誰々に負けたくない、誰よりも最初に登りたいってのもあるだろう。




ま、モチベーションの源なんてやっているうちに変わるものだし、そもそもスパッと分かれたりしないんだけどね。


僕は結構(かなり?)目標達成型の人間なんだなー、と思います。
「あのルート」や「この山」といった登攀対象。そして「自分の弱さの克服」といったところに、気持ちがすごく向かっているのですよね〜。


スポーツ的な努力は超苦手なのに、なぜかストイックだと言われるのは、きっとこの目標へ向かう「遊びのなさ」なんだろうな。

ま、それはクライミングをはじめるはるか以前に、薄々気づいていたんだけどね。ええ、これでも一応、気づいてはいるんですよ。(大事なことなので二回言ってみる)

じゃあお前の目標は何じゃ、って聞かれたら、やっぱり山が大好きなんです。

山といっても、氷雪や沢じゃなくてね。
乾いた岩の登攀がやりたいなあ。

・・だってクラッ(ry





日本だとスーパー赤蜘蛛を目指しています。甲斐駒大好きだし♪

まだ2億光年くらい先の話ですが、心のハッブル宇宙望遠鏡で捉えられる距離にありますぜ。




話は飛びますが、この日とてもありがたいことに、尊敬するクライマーから某山岳会の例会にお誘いいただきましたですよ。実力が近いパートナーを探したら、と気を遣ってくださいました。

わわわわわ、人生で初めての山岳会でんがなアンタ!


ツヨツヨクライマーばかりの中、ただただキョドりまくり、自分の好みやら過去の経験やらを聞かれるままにボソボソ話す、という残念なデビューを飾ってきました。
素人の退屈極まりない話を聞いてくださった周囲の方には、ただただ心が痛いです。

岩はオンサイト好みですが、人のオンサイトは苦手分野ですからね。


ここでもう一人見学に来ていた女性がいらっしゃったのですが、彼女は飲み会で海外の比較的珍しい岩場のトポを出していました。この威力がもう半端なく、超有名クライマーが食いついていたのを見て、衝撃を覚えたのです。




僕は、「まず僕の人となりを知ってもらって・・・」というまどろっこしいアプローチを取っていたのですが、彼女のやり方は、「面白そうな登攀対象を持ち込んで同行者を募る」っていう、とっても単刀直入なやり方ですよね。

いい加減な例えを言うなら、相手を食事に誘ってじっくり口説くなんて面倒なことはせず、いきなりパンツを脱いで迫る、という大胆極まりないアプローチ。
たしかに、そっちの方が割り切ったパートナーが見つかりそうな気がします(何のやねんww)

昔は憧れの場所ばかり見ると現実とのギャップが辛いから、あんまり見ないようにしていたのだけど、こうやってバンバン目標を持って、それを外に発信するって大切なんだなあと思いました。
なるほど、写真集とか雑誌とかスライドショーとか、これからはたくさん見てみよう。

40才を過ぎて山岳会バージンの僕には、深い気づきがある飲み会でした。

2015年8月19日水曜日

割れ目教へのイニシエーション


水曜日は、FK組長、IM女王と日吉練♪
心優しいお二人がロープまで持ってきてくださいました。

しばらくぶりにクラックをしてみたら、二人がまた上手くなっていました。
きっと海坊主司教の教え方がうまいんですね〜。

組長にいたっては、最難フレアハンドを登るだけに飽き足らず、降りようとしていてビックリ。後ろ姿に海坊主さんの姿が重なって見えました。

組長云く、「海坊主さんの登る後ろ姿には、kozzzzyさんが見えますよ」という話。

つまり俺は子泣きジジイならぬ孫泣きジジイってことでしょうか。





そろそろ「クラックがうまくなる教材」のネットワーク商法を始めようかと思います。


僕は最も傾斜が強そうな太鼓ハングへ。
以前落ちたまま放置していた11aを再開。

3トライくらいして随分洗練させたが、あと1テンまで行ったところでヨレて終了。
やっぱりかぶり壁が弱点なんだなー。フェースはどれも下手なんだけどね!


最後は組長に駅まで送っていただいた上に、なんと江戸前のイサキを何尾もいただてしまいました。早速、家に帰って焼いたらうまかった〜♪

どうやら禁漁前の最後のイサキという話でした。
会心の釣果を分けていただいて、ありがとうございました^^
また宜しくお願いします!

2015年8月17日月曜日

しばらくぶりのジャムセッション



月曜日は光の速さで仕事が終わり、久しぶりのジム日和♪

時間もあるので、1ヶ月ぶりくらいのジャムセッション。
前回の山岸さん講座も行きたかったのだけど、仕事が終わらなかったのですよねー。

お盆休暇中のcherroさんが付き合ってくれました。


長モノのクラック5.11aをOSトライ。
まだオンサイトした人はいないらしい。
そういや、I塾長も未解決と言っていたような。

うまい具合にジムががら空き。
これは絶好のチャーンス♪





ま、ラスト一手で痛恨のフォールしましたよ。
最後に核心が来るという鬼設定でした。ぬぉー!

そのままドツボにはまってジャム筋が終了。

あれ?そういやさっきからcherroさんの姿が見えないなあ。

と思って見回すと、ボルダーそっちのけで爽やかイケメン店員と話し込んでいたのでした。





最後にフェース3級を狙ってみるけど、お買い得が少なくて悩ましいことこの上ない。
それでも、極めてかっこいいランジ課題と、極めてかっこ悪いスラブ乗り込み課題を解決して気分良く終了。なぜか残念なポーズの方はcherroさんに激写されていた


イケメンが帰ってしまって暇そうなcherroさんをお誘いして、先日のバットレス&カサブランカ(とくに「カサ」)のお祝いをしたあと、楽しく帰路につきました。

久しぶりにじっくりボルダーができたなー。
また来ようっと♪

2015年8月16日日曜日

とぅるとぅるのかっちかち


下山後の数日は、ひたすら眠りこけるグダグダな日々。
やっぱり山ヂカラが弱いのな〜。
気力・体力ゲージがゼロでした。


そんな中、最近仲良くなったdeltaさんからフェイスへのお誘いが。
瑞牆・小川山まで行く元気はないけど、奥多摩だったらよいかなー。


眠い目をこすって立川駅まで行き、ホリデー快速奥多摩を探す。
で、乗り換えて安心したつもりが同時刻の「河口湖行き特急」か何かだったようであさっての方角へ。ごめんなさい・・。

集中力も体力も切れてるのに、クライミングに誘われたら断れないってのも末期だな。


一時間遅れでみんなが待つ「池田フェイス」へ到着。
聞いた通り、つるっつるのチャートでした。






クラックが使えて楽しい5.9でアップ。
こういうのを見ると残置無視でいけるんじゃ、と考える僕はビョーキでしょうかw


さて、もう一本どれに行こう。
こんなところに宿題残したくないしなー。
それに疲れているしねー。


と思ったのに、なぜかスティンガー(5.11c/d)にヌン掛けする羽目に。

ジャムが効きますよ〜♪という甘いささやきにまんまとハメられました。





各駅で落ちまくったが、なんとかかんとかトップアウト。
自分に力が残っていたことにびっくり。

正直、10トライくらい重ねればバラせる予感はある。
あるんだけれどね・・・。
全部つなげてRPなんて、ゲイシャ並みに通いつめないと無理だわー。





そんな中、deltaさんは手堅く10dをRP、ミノル氏はTRながらスティンガー前半部をつなげていました。

みんなツヨツヨ若手ボルダラーだけあってあっという間に追い抜かれるんだろうなー。
前腕とか僕の倍くらいあるし!登る姿勢とかめちゃカッコ良いし!
自慢のリーチもあんまり変わんないとなると、勝てる要素が何も見当たらない〜。

僕はスティンガー2トライでヨレまくり、最後はTRでも回収便が出せずに敗退。






下山後は温泉に入り、居酒屋でワイワイと食事。


みんな、外岩リードをはじめたばかり。
安全管理からクライミング技術まで、熱心に質問が飛び交います。
情熱があって本当にいいね〜!!






はじめた頃の自分を思い出したりして、アツいアツい刺激をもらった一日でした。

飲めるなら奥多摩も悪くはないね^^
また機会があれば行ってもいいかな〜。

2015年8月13日木曜日

八ツ峰上半部縦走 山行記録



今後のためのメモなど。


<おおよその行動時間>

(8月10日)
剣沢テント場  12:30
長次郎出合   13:10-13:30
熊の岩     15:40


(8月11日)
熊の岩     5:15
取り付き    5:45
Dフェース登攀 *ルートは久留米大〜富山大をリンク?(推定)
1P(kozzzzy)  6:00 - 6:50 *バイル落下・回収
2P(はらり)   6:50 - 7:30
3P(kozzzzy)  7:30 - 8:00
4P(はらり)   8:00 - 8:40
5P(kozzzzy)  8:40 - 9:05
Dフェース頂上  9:05 - 9:40  *登攀5P 約3時間

VI峰ピーク   9:50
VIII峰ピーク   10:55-11:00
八ツ峰の頭   11:35-11:45
三ノ窓の頭   12:00
池ノ谷乗越   13:30
本峰      14:30 - 15:15
長次郎コル   15:35
熊の岩     16:15 (行動約11時間)


(8月12日)
熊の岩     4:20
真砂沢ロッジ  5:35 - 5:55
内蔵助平    8:55 - 9:15
内蔵助谷出合  11:20
黒部ダム    12:50  (行動約8.5時間)


<感想と反省>
・まずは目標達成といっていいと思う。何より思いのつまった憧れの山で、また一つ夢をかなえることができた。強力なパートナーに感謝!

・目標としては2つ。
 1)三年前に下山しきれなかった「リベンジ」としての意味合い
  → 本峰までのピークを全て踏み、計画通りに登攀・下山できたことで、やっと完結できたと思う。

 2)アルパインをやるにあたって、現状がどの程度なのかの確認
  → たくさんの収穫を感じつつ、まだ反省点も多い。今後に生かしたい。

・クライミング技術に関して、IV級程度の堅い壁であるDフェースならば、残置無視で自由にラインを描ける可能性が見えたのは楽しかった。周囲にカッコイイ岩峰や、美しいクラックがたくさん見えたので、また初登気分で登りに行きたいなあ。あと、ナッツを持っていかなかったが、持っていけば使える場所があったように思う。

・安全管理に関しては、バイルを落とすのは論外として、危うい懸垂などもあった。また今回のように、ロープを出すほどではないが、落ちたら死亡という場所を連続してこなしていると、フリーソロに対する怖さが麻痺していくことが実感として理解できた。アルパイン的状況だとついついリスク判断が雑になったり、知らないうちに妥協していることがあるので、後から振り返ってみることは大切なように思う。今後に生かしたい。

・雪渓、シュルンド、ナイフリッジ、ザレ場、涸れ沢、岩場など、山でのさまざまな悪い状況を問題なく走破できたことは自信になった。

・山での歩荷力や、長時間の歩行体力は思ったよりないと感じた。山ヂカラを伸ばすにはもっと登りこまないとダメだなあと実感。冬山だとさらに体力がいると実感。

・テント設営・撤収など行動準備は以前より早くなってきたけれど、まだまだ手際を洗練できるように思う。はらりさんを何度も待たせてしまった。

・食事計画に関しては、量を削りすぎたため後でヒヤヒヤした(実際は計画を1日縮めて下山したため足りた)。夕食は一人2食分食べる計算で良い。また味の工夫も必要。行動食に関してももう少しかさばらずに腹にたまるものを研究の余地あり。朝食はうまくいっているように思う。

・シュラフはモンベル#5、カバーなしだったが、全然大丈夫だった。さらなる軽量化のために、今後ツェルトを試してみたいな。防寒具や着替えもまだ削れそうに思った。

・日焼け止め必須だと思った。またサンダル、ストックはあって正解。

・コンディションがかなり良かった。より寒い季節、日が短い季節、天候不順、残雪などの状況に対応できるようにしていきたい。

・今回また別の山行をくっつけてしまったせいで荷物が多くなってしまったが、次回はシンプルにできるはずなので頑張ろうと思う。


2015年8月12日水曜日

あこがれの八ツ峰 <下界>


翌朝、暗いうちにテント場を撤収。








アイゼンのよく効く雪渓をザクザクと降り続けると、1時間と少しで真砂沢のテント場が見える。

親父さんとしばし談笑して、チンネの情報などを伺う。
ここを撤収する数パーティーに前後する形で再び出発。





相変わらずハシゴが崩れているハシゴ谷・・。
うんざりするような急登に息を切らせる。

さようなら剱岳。
昨年はここで初めてこの山を眺めたんだったな。






ここからは再び沢へ向けて斜面を降りる。
地獄のような長い長いガレ歩き。

一段降りるごとに、役目を終えた荷物の重みが疲れたひざを痛めつける。








橋のたもとで長い休憩をはさみ、再び下山を続ける。

昨年荒れていた内蔵助谷沿いの道は、さらに悪くなっていた。
おそらく毎年の豪雪でどんどん崩壊が進んでいるのだろう。

いったんスリップすると、足元の激しい流れの中へ転落しそうな危ういトラバース。




ついにあきらめて鎖を頼る。
毎年毎年、こんな奥地を整備してくれている人がいる、というのは頭が下がる思いだ。




ようやく沢に出たところで、痛む足を冷やして大休止。

もう体力的にも精神的にもヘトヘト。
はらりさんもかなり辛そうだ。

しかし、僕たちには最後まで一緒に下山するという大目標が残っている。


お互い気合いを入れ直し、これでもかという悪い道を乗り越えると、ようやく黒部川との出合へ。





ここから川沿いを登り返すこと1時間弱。
ようやく見えた〜!







ケシ粒のような観光客の姿。
あの上に登り返さないといけないことはわかってたけど・・・遠い!


最後の休憩。
水しぶきを乗せて吹き抜ける風が心地よい。






右岸へ向けて橋を渡り、果てしないつづら折りを登る。

二人ともただただ吠えまくり、上にいた観光客から「この道ってそんなにヤバいんですか?!」と驚かれてしまう。「いえ、僕たち剱岳から来たので疲れてるんですよ」と答えてまた驚かれる。


そしてついに終点へ。




このトンネルの向こうは観光地だ。

今一度、立山連峰を眺める。
今朝まで手を伸ばせば触れることができた峰々が思い出される。


日光にさらされ続けた首筋は火傷してしまったようだ。
ふくらはぎには小さな震えを感じるし、真っ赤になった足の小指は、一刻も早い解放を求めている。
汗でビショビショの腕には道中の藪に引っかかれたり虫にかまれた痕がいくつも残っていて、かゆみがおさまらない。


あの山にしごかれて、少しは成長したのだろうか。
性懲りもなく、遠くの景色の中に戻りたいと考えている自分がいる。

そういや昨年もここでそんなことを考えた気がするな。






劔沢からの三日間の旅を助けてくれたはらりさんの杖ともお別れ。


はらりさん、本当に本当にありがとうございました!
今度は約束通り、一緒に下山できて本当によかった。
最高の思い出ができました。

また楽しく厳しい山にいきましょう〜。

2015年8月11日火曜日

あこがれの八ツ峰 <お空の散歩>



ここからは高度感あふれる快適な縦走。









懸垂をまじえながら、何度もアップダウンを繰り返す。

徐々にクレオパトラニードルやチンネが間近にせまり、北方稜線が近いことを感じさせる。





おそらくこれが八ツ峰の終点だろう。





はらりさんやりましたね!
本当にありがとう!

ここは八ツ峰のラインと北方稜線が出合う位置にあるジャンクションピーク。
裏側には池ノ谷ガリーが見える。






ところが先に降りて行った先行者から、ここはまだVIII峰らしいという情報を得る。
冷静に考えるとわかるはずなのだが、うっかり早合点。
三の窓側にあるもう一つのピーク(三ノ窓の頭)を見て、目指す八ツ峰の頭だと思い込んでしまった。

本峰から遠いこのピークまで寄り道し、さらにチンネ側に向けて中途半端に下降したために、根が怪しいハイマツに捨て縄を巻き、おっかない懸垂をする羽目になってしまう。

八ツ峰の頭からは二段懸垂が必要だという思い込みに惑わされたが、ロープを連結すれば1回で十分降りられたように思う。
少し集中が切れる危ない時間帯だったのかもしれない。







ボロいルンゼを池ノ谷ガリーへ向けて落石とともに懸垂、さらにガリーを登り返し、ようやく池ノ谷乗越へ。


長次郎の頭へ向けての急な斜面を登高する。
途中で後ろを振り返り、八ツ峰をしばし眺める。

あそこにいたのが遠い昔のように感じられる。






すでに行動時間は10時間を超え、登山靴の重みが一足一足に感じられる。

あえぎながらも長次郎のコルから本峰へと登り返す。
あと少し、だ。

徐々に明瞭になる踏み跡をたどると・・・ついに見慣れた祠へ!!






やったー!!

腰を下ろし、しばし思い思いにくつろぐ。


再び気を引き締めて北方稜線へ戻り、長次郎のコルへ。

頂上から観察したとおり、雪渓はズタズタに寸断されているようだ。









神経質なクライムダウンを繰り返して雪渓へ出る。
あとは熊の岩がある方向へ降りるのみ。






無事帰還!行動は約11時間。迷ったことを考えると上出来か。








ようやく緊張の糸をゆるめ、待ちに待った宴会へと突入。


一息ついたあとで、周りの岩峰を見渡す。
恐ろしげなこの山域で、ようやく自在に遊べる資格を得たのかな。


今朝は恐ろしく見えた周囲の鋭鋒が、少し親しい存在に感じられた気がした。


暗くなるまで酒に興じ、5日間で初めての深い深い眠りへ。
しばらくは夢から覚めませんように。