ここからは高度感あふれる快適な縦走。
懸垂をまじえながら、何度もアップダウンを繰り返す。
徐々にクレオパトラニードルやチンネが間近にせまり、北方稜線が近いことを感じさせる。
おそらくこれが八ツ峰の終点だろう。
はらりさんやりましたね!
本当にありがとう!
裏側には池ノ谷ガリーが見える。
ところが先に降りて行った先行者から、ここはまだVIII峰らしいという情報を得る。
冷静に考えるとわかるはずなのだが、うっかり早合点。
三の窓側にあるもう一つのピーク(三ノ窓の頭)を見て、目指す八ツ峰の頭だと思い込んでしまった。
本峰から遠いこのピークまで寄り道し、さらにチンネ側に向けて中途半端に下降したために、根が怪しいハイマツに捨て縄を巻き、おっかない懸垂をする羽目になってしまう。
八ツ峰の頭からは二段懸垂が必要だという思い込みに惑わされたが、ロープを連結すれば1回で十分降りられたように思う。
少し集中が切れる危ない時間帯だったのかもしれない。
八ツ峰の頭からは二段懸垂が必要だという思い込みに惑わされたが、ロープを連結すれば1回で十分降りられたように思う。
少し集中が切れる危ない時間帯だったのかもしれない。
ボロいルンゼを池ノ谷ガリーへ向けて落石とともに懸垂、さらにガリーを登り返し、ようやく池ノ谷乗越へ。
長次郎の頭へ向けての急な斜面を登高する。
途中で後ろを振り返り、八ツ峰をしばし眺める。
あそこにいたのが遠い昔のように感じられる。
すでに行動時間は10時間を超え、登山靴の重みが一足一足に感じられる。
あえぎながらも長次郎のコルから本峰へと登り返す。
あと少し、だ。
徐々に明瞭になる踏み跡をたどると・・・ついに見慣れた祠へ!!
あえぎながらも長次郎のコルから本峰へと登り返す。
あと少し、だ。
徐々に明瞭になる踏み跡をたどると・・・ついに見慣れた祠へ!!
やったー!!
腰を下ろし、しばし思い思いにくつろぐ。
再び気を引き締めて北方稜線へ戻り、長次郎のコルへ。
頂上から観察したとおり、雪渓はズタズタに寸断されているようだ。
ようやく緊張の糸をゆるめ、待ちに待った宴会へと突入。
一息ついたあとで、周りの岩峰を見渡す。
恐ろしげなこの山域で、ようやく自在に遊べる資格を得たのかな。
今朝は恐ろしく見えた周囲の鋭鋒が、少し親しい存在に感じられた気がした。
暗くなるまで酒に興じ、5日間で初めての深い深い眠りへ。
しばらくは夢から覚めませんように。
緊張と弛緩のギャップを楽しめるのが醍醐味ですかね?
返信削除お疲れさまでした。
ありがとうございます。ま、酒タイム以外はずっと緊張ばかりでした^^;
削除まだまだこういう状況に慣れてないんでしょうね〜。
お疲れ様でした~。私にはまだまだ先ですが、いつか行ってみたいな-。長いルートはもう懲りたはずなのに…。
返信削除ありがとうございます!楽しかったですよ〜。山としては険しいですが、クライミング自体は短いから、北岳バットレスより楽かもですよ^^
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