2014年10月29日水曜日

アキパンリターンズ


会社帰りに1ヶ月ぶりのアキパンへ。

最近は日吉にかまけていてすっかりご無沙汰だったけれど、たまにはボルダーもやらなくちゃ、やっぱりパワーも落ちてくるのですねえ。保持力や筋力が弱いボクに取って、ジムボルダーは避けて通れない鬼門です。

ぱらぱらと最近のアキパン記録を読み返すと、夏くらいからずっと収穫がない。これじゃモチベーションが続かんわけよな。


というわけで今日の目標は、お買い得3級狩り

フフ。
とうわけで甘いアキパンでも、たぶん最甘クラスに入る3級宿題へ。

今日はもうこいつを落とすことにフォーカス。
ガチ3級とかやらないもんねー。


微妙なスタンスに乗り込むムーヴ、繊細なバランスムーヴ。
前回バラしたつもりだったのですが、あらためておさらいするのに、予想外に時間を取られる。
なにしろスラブに立つ感覚がついてこない。
いきおい、ムーヴを起こす勇気が出ない。

あと1手で墜ちたりしながらも、粘ること5・6回。ついに解決!




こんな課題でした。

ムーブが面白いからアキパン界隈の人にはぜひぜひオススメです。
あと何度かやってみてもいいなあ〜。


次に触った辛めの4級新課題では核心が越えられず、何度かやったのち放棄。
お買い得を求めて二階を流浪したのち、ピラー裏カンテ状を登る3級新課題へ。

ちょうど同じグレードくらいの人が何人か取り付いていたので、セルフセッションを開始することにした。セルフセッションとは、黙って人のムーヴをジロジロ眺めながら要所でパクるだけの、万年ボッチ野郎ならではのテク。あくまでセルフサービスですから、相手と会話してはいけません。




3・4人のムーヴをじろじろガン見させていただいたお陰で、終了ギリギリで解決!

こいつも甘い〜!
もしかしたらさっきより甘いカモ。

そういえば、どちらも高いボテへの乗り込みがある。股関節のストレッチをちょいちょいやりはじめたせいか、足が2cmほど高く上がるようになったような気がしないでもない。


今日はかぶり壁をほとんど触らなかったので、最後に階段横ルーフの新4級へ。
マッチをさぼったせいで、最後の一手で手が逆になりフォール。
チーン。

そんなわけで、ついに3級4本目。
まあ、まだ4級5級を解決できなかったりするんだけどねー。

2014年10月26日日曜日

シーズン最後の湯川詣で


湯沢の朝は、昨日に引き続き快晴。
さすがに朝は肌寒い。

榛名山へと向かうメパンナさん・アニキと別れ、我々は湯川へと大転戦。

佐久に到着。
群馬のある東側は快晴なのに、八ヶ岳側はどんより。



どうやら太平洋側から徐々に湿り気が入ってきているらしい。
夕刻には雨かなーと話しながら、再び湯川にやってきました。


今日のじゅんさんの狙いはもちろんテレポーテーション。
シーズンが終わる前にぜひ登ってもらいたい!


ボクチンは山案山子(5.10b)。テヘ。
あ・・あと、にっくきサイコをもうちょっと練習したいよ!



易しいルートが埋まってしまったので、台湾坊主でアップ。
しっかし、いつまでも安定して登れないのはなんでかねー。


さて本番。
さくっと終わらせるつもりで山案山子に取り付いてみたものの、早速テンション。

コイツ苦手だー!ムキー!


テレポーテーションの時間を邪魔したくないと思っていたのだけど、あまりに手がかりがなさすぎたので、ロアーダウン時にトップロープでムーブをバラさせてもらいました。
スミマセン。



ということで前座は残念な感じで終わり、本日のメインイベントへ。
何度となく見あげたテレポーテーション!!


やや緊張の面持ちで、取り付きで何度もムーブをなぞるじゅんさん。

下部はスムーズに登り、やがてテラスで核心にカムを取ってレストに入る。
再びムーブをおさらい。
そうそう慎重に・・このルートは2・3本が限界。
できればフレッシュなうちに一発で決めてしまいたい。


「すごい!女の人がやっているよ〜」
ふと振り返ると、取り付き周辺のクライマー全員が応援してくれている。



十分なレストを取ったあと、意を決して体をテラスの外に大きく出すじゅんさん。

思い切って体をあげる。
左のつま先が何度も滑るが、体幹とフィンガーでこらえ、持ち直す。
ガンバ!ガンバ!


右手フィンガーを飛ばし、次に左手をいつものカチへ。
つま先は相変わらず極悪スタンスの上にあり、いつ外れても不思議はない。
かぶった上体を、何度も両手の指で引き付けなおす。


最終カムはもう足下。
ロープを持つこちらの手が、じんわり汗ばむ。


ここから一気に右ハイステップにいくと、急速に力つきて裏返しに近い形で墜ちる。
前回までのパターンだ。


今回は、冷静に足をちょこちょこあげて行き、左足をクラックにフットジャム。
よし!あと一足。


指先が次のジャムポイントを求めて、忙しく出入りする。
うめき声が聞こえてくるような苦しいムーブ。


なんとか指が決まり、思い切って右足をハイステップ。

決まった?
決まったか!


ここからは何度も繰り返したムーブ。
フィンガー抜け口のガバを取り、肩で大きく息をつく。

もう3m近いランナウト、最後のカムを取ってほしいところ。
でも今、そのお願いは過酷すぎるだろう。

固唾をのんで見守る。
じゅんさんはそのまま頂上岩をまたぎ、終了点へ。




どちらからともなく歓声があがる。
やったあー!!と叫ぶじゅんさん。
おめでとー!と叫ぶ我々。

拍手喝采。
いやはやー!
おめでとうございます!!!^^


・・ま、そんな後でボクもジミ〜に山案山子をRP。

あれだけトップロープ状態でばらしちゃったからねー。
解決してみたら10bだったよっ!プン。




やっとこさ湯川卒業だあ〜。(白髪鬼なんて・・オラシラネ!)


まだ昼過ぎ。予定通り二人してサイコキネシスにトライ。


僕は甘えてトップロープでやらせてもらったのに、動きがおぼつかない。
リードで杉野ムーヴなんてできっこねえですよお、おやっさん!!

小雨がぱらつく中、順番待ちを粘らせてもらって、最後にもう一度リードトライ。
核心の抜け口で手を間違えて1テンでしたが、今までで一番安定したかも。

来てよかったあ〜。


いまの僕にとっては、正対ムーヴは夢の夢。
「レイバック主体で、なるべく正対をおりまぜるように努力」というのが現実的なところかな。まだまだ湯川でやることがあるなー。


最後は本降りになった雨から逃げ惑うように撤収、下山。
温泉に入った後、境川PAに行ってみたら、塾長・MJさん・ハルコさん、「くら」のお二人、さらにアイロン夫妻までいらっしゃったりして、あちこちでワイワイと盛り上がりました。

岩場はバラバラでしたが、ほとんど同時刻に雨になったようで・・まあ近隣のクライマーが一斉に下山したらこうなるのですね(笑)

のんびりおしゃべりして渋滞の解消をまってから帰宅するという、デジャブ感あふれる日曜日の晩でした。



いや〜エンクラあり、シゴキあり、飲み食いありの、盛りだくさんの秋の岩旅。

じゅんさん、メパンナさん、アニキ、ありがとうございました〜!
また行きましょうね。

・・つ、つぎこそは運転免許持って行きますから〜!

2014年10月25日土曜日

メパンナツアーズで行く紅葉の秋山郷


メパさん、じゅんさん、アニキの3人で秋山郷布岩へ。

布岩に行きましょうよ〜行きましょうよ〜と言っていたら、ひょんなことからメパンナツアーズ(株)からお誘いをいただきました(嬉)。

当日は申し訳ないことに、早朝はるばる千葉方面から自宅まで迎えに来ていただき、メパンナ号で関越をひたすら北上。

塩沢石打PAで後続を待つ間、朝ご飯をコソコソがっつく。

誘惑に耐えられませんでしたw




塩沢米コシヒカリのたまごかけご飯。400円なり。これはオススメよ〜。





秋山郷へ入り、すっかり秋の気配に包まれた林道へ。

どんどんと奥へ進む。ナビではすでに布岩山についているはずだが・・
不安になってきた頃、ついに出ました!



カッコいいー!!


さて、ここから取り付きを探さなければならない。
うっかり運転免許を忘れてしまったダメ人間のボクは、「せめてクモの巣払いの役はやりますからね〜」と張り切って先頭に立つ。

草ボーボーの薮を眺めながら、やみくもに前に進んでいくと、メパンナさんが「こっちこっち!」と茂みを指し示す。







「ええ?そっちはどう見てもただの薮でしょー?!」

アニキと二人して、おずおずと女子チームの後をついて行く・・。
まじかよ〜。




言われてみればケモノ道のような踏み跡がある・・・ような気がしないでもない。

なんだか分からないまま、先頭集団が進む涸れ沢のようなラインをつめていく。





出た〜!!デカい!

ボケーとクラックに見とれていると、「こちらが左岸壁、この踏み跡がたぶん中央壁ね」とメパさんがサクサクと先導してくれました。

というわけで、ボクはまったくの役立たず。
(え、いつも通り?)








まずアップとして「3add2」(5.9)。

下部テラスまでは「1/2」(5.9+)・・・のはずだったけど、足が隣のルートにかかってしもうた。









レベルは易しいですが、とにかく長い!疲れる!










高すぎて、下のメパさんがほとんど見えないし。









練習岩をはさんで、0ポイント(5.10b)
全体のカム作戦を考えつつ、大胆なランナウトも交えながら30m近くロープを伸ばして行くのは、もはやマルチピッチの世界。






予想に反して日がさすと、むちゃくちゃ暑い。湯川の日当りがいいエリアと同じくらい。まだ11月でも行けそうですね。

ま、ステキなクラックルート、これから行きたい人もたくさんいらっしゃると思うので、詳しい内容はヒミツにしておきます。

とりあえず1・2本でも味わいたいなら、クラック5.10aクラスをいくつかRPしているくらいだと面白いかしら?

メインの4本全部を狩りに行くつもりなら、小川山のジャクマメや、湯川のバンパイアを2〜3撃しているくらいだと、楽しいエンクラになりそう、というところかな?






ほほほ〜夕焼けに映える季節だなあ♪

というわけで、帰りも薮をガサガサとこいで下山。





湯沢まで移動してわいわいと飯を食べ、新潟の美味しい酒を飲んで健康ランドで眠りにつきました。

二週連続のクライミング合宿。
こんなに遊んでいて許されるのでしょうか?

どうか職場の人が見ていませんように。
南無南無〜。


<今回のツアー成果>

・ 3add2(5.9)  OS    ※下部は1/2(5.9+) を経由
・ 練習岩ハンド (5.8) OS  ※終了点が微妙
・ 0ポイント (5.10b) OS  ※30mほど上がった終了点まで。その上は不明。
・ 誇りはたき (5.10a/b) OS ※終了点とくに注意


<取り付き・ルート状態に関して>

詳しいルート状態、グレード感については、こちらの最新トポかなり正確な印象でした(ただし3 add 2より右側〜右岩壁は未確認)。普通に登れる状態にあるロングルートとしては5.9〜5.10bの4〜5本、あとは短いルートが少しある、といった感じでしょうか。

アプローチについては、林道沿いを、林が切れて、布岩が正面に拝める駐車スペースまで進む。さらに薮沿いに進むと、数本の高い木が立っているあたりに、薄い藪漕ぎ跡が(見える人には見える、らしい)。





写真の中央やや右が入り口。そのまま踏み跡をたどって行くと、左岸壁の基部。


基部からは右方向に明瞭な踏み跡があり、出たところが中央壁。中央壁の顕著なカンテラインに走っている数本のクラックが、それぞれ0ポイント、ワンポイント、3add2。


なお、終了点は慎重な判断が必要。

錆びてくるくると回っている自作支点やら、年代物のハーケン、灌木とも言えないような草木を束ねただけの支点もありました。複数人トライするなら、カムで別支点を取った方がいい気もします。もちろんこの支点でトップロープなぞは論外。
くれぐれもお気をつけて。

例外として、ワンポイント、3add2、1/2には、キレイなハンガーと残置ビナが設置されていました。



<参考> 誇りはたき(5.10a/b)の終了点。

右の2つは細いボルトで固定された自作ハンガー(下の支点は手で回る)。
頼みの綱は左のリングボルト・・。

バックアップビナとスリングはこのまま寄付してきましたが、見ての通り全く心もとない状態です。(分散支点をつくりなおそうと思いましたが、気力がなくなってこのまま降りました。スミマセン・・)

2014年10月23日木曜日

みんなの小川山度を計ってみよう


そろそろブログにも飽きてきたのでシーズン末になってきたので、「小川山あるある」初級者編をつくってみたよ。

  1. ナナーズのツイッターをフォローしている。
  2. ふじもとで見かけた人に境川で遭遇することがある。
  3. 温泉で腹がたるんでいる人を見かけると、つい珍しくてじろじろ見てしまう。
  4. ヘッデンをつけたまま車に乗ったことがある。
  5. ナビを見て「ファミリーマート」に行ったら個人商店だったことがある。
  6. 牛のキャラクターを見ると、反射的に右折ウィンカーを出したくなる。
  7. コンビニに入り、チョークで真っ白な手で小銭をやりとりしたことがある。
  8. ヘッデンをつけたままコンビニに入店し、店員を照射したことがある。
  9. さわやか信州号のサイトで「廻り目平行き」の有無を調べたことがある。
  10. 焚き木になりそうな枝にめざとい。
  11. レタスを車で踏んづけたことがある。
  12. 自分の筋肉は、「ふじもと」と「境川PA(下り)」の肉でできている。
  13. 「マラ岩」という単語を、公共の場で語ることに恥じらいはない。
  14. 姉と聞くと、弟や父よりも遠い存在だと感じる。
  15. 藐姑射という漢字を読めるが、意味は知らない。
  16. 「清里」「野辺山」は遊びに行く場所ではなく、通過点の名称だと信じている。
  17. 川上村で仕事を探そうと考えたが、夏シーズンが繁忙期だと聞いて断念した。
  18. エクストレイル、フォレスター、ジムニーを見ない月はない。
  19. 廻り目平でテントを張る前に、知り合いを探してうろつく。
  20. 境川で飯を食う前に、知り合いを探して食堂をうろつく。
  21. ナナーズで買い物をする前に、知り合いを探して店内をうろつく。
  22. 顔までミツバチに埋まった養蜂家の写真を見ても驚かない。
  23. クライマー以外の人達が、なぜ渋滞の中、行楽に出かけたがるのか理解できていない。
  24. 自分が総理大臣なら、リニアモーターカーは金峰山直下を通し、廻り目平駅をつくるだろう。
  25. パイプ椅子やランタンなど、登山に使えそうにないグッズを持っている。
  26. 小学生の頃より今の方がよほど「宿題」に追いつめられている気がする。
  27. 周囲に「小川山に行く」と言ったら登山と勘違いされたが、小川山がどこにあるのか実はわかってない。
  28. 今週末の天気について話している時、自分だけ「長野県中部」を前提にしていることがよくある。
  29. 「カサブランカ」はモロッコの地名ではなく、ましてや映画のタイトルではない。
  30. 「今日は仏壇を登ったよ」という会話が聞こえてきても特にびっくりしない。



・・み、みなの衆、後を頼みましたぞ!(切腹)

ビッグロック日吉


今週もcherro姫につきあっていただいてジム練。
8時30分着、cherroさんを随分とお待たせしてしまいました。

先週末のダメージで指も痛いので、いきなりクラック。
♂、コーナー、♀、フレア、かぶりフレア、くの字と往復。

さて、どうしようかなー。フェースやるかクラック続けるか・・
ふとcherroさんを見たら、「ルーフやりますよね?ルーフ!?」とニコニコしてる。

すっかりボクより変態になっているじゃないですか!
とは言わずに、ルーフ壁へ移動。


どうも先週からの悪いイメージがあり、下45度壁から抜けるところでいきなりのテンション。

cherroさんに交代。スムーズに下の直上クラックを抜け、ルーフに右手を決める。
慎重に抜け口にクリップ。ここが先週の最高到達点。

さらに右手を必死に保持しながら、下45度セクションに向かってじりじりを体を引き付ける。ガンバッ!!

いままで女性クライマーで、下45度壁を登っている人を見たことがない。
いわば女子力界の三途の川。

cherroさん、思い切って飛ばしたハンドジャムをねじこむ。体は完全に水平な状態。
そして・・左手ジャムがきまった。



惜しくもそこまでで力つきましたが、すごい気合いを見せてもらいました。

こうなったら、ボクが下45度で墜ちたまま終わるわけにはあきまへん!
・・と思ったら墜ちた。

意気消沈してロープを引き抜いたら、すぐに末端を渡される。

「やりますよね?まさかこれで終わらないですよね?」

三途の川の向こうで、cherroさんはスパルタビレイヤーに変貌していました。


そろそろ終了の空気が漂いはじめる中、4度目のトライ。

45度壁を抜けるところで手が甘くなる。ここで、落ち着いて甘い手を効かせなおすことに成功(普段はここでミスるとそのまま墜ちて終了)。
しかし、うす被りセクションを抜ける、核心最後の一手が出せずにすっぽ抜け。
うぬー。


最後は恒例のアレを。




給料日前なのにこんなことしていて許されるのか!!という背徳感をマックスに感じながらのトロはうまかったです。考えてみれば特に祝うべきことはないんだけど。
今年冬山に行けないとしたらコイツのせいで間違いないw

2014年10月20日月曜日

湯川ムーヴメモ(OS注意)


テレポーテーション

<テラスまで>
・ハング越え以外はなるべくレイバックに頼らない方が力をセーブできる。左右のスタンスを良く見る。視界の逆側にいいスタンスがあったりするので、よく選ぶとステミングで上がれる。
・テラスはやや左のリップをつかんでマントル。しゃがみ込んだほうが安定する(足は痛いけど)。または足をテラス外縁ギリギリに決めて壁にもたれるようにできる。

<テラスから核心>
・斜上クラック下のスタンスへ右足を張り、クラック下部に正対。左足をテラス外縁ギリギリにおくと姿勢が安定するので楽。一度スタンスを張るとテラスには戻れないので、覚悟を決める。
・核心の斜上クラックは、まず下のバチギキフィンガーに左手、右手フィンガーを顕著な穴の直下に決める。そこから左手ハンドを逆手でボトミング。親指を奥のクラックまで突っ込んで中で曲げるとより効果的。
・ボトミングが決まると右フィンガーを顕著な穴の上に決められる。右手を頼りに、左手ボトミングを解除して、穴の上部にアンダー気味の順手ハンドに差し替える。
・両手が効いたら、足を一足ずつ上げたい。右足はあまり遠くに出さず、体の真下方向に、幅2cmくらいの極薄カチがあるのでそこに爪先を乗せる。左足は黄色カムの下、クラックの縁が微妙に突き出たエリアへ。この左足がかなり不安定だが足を押し続けてスメアで頑張る。
・ハンドを腰元一杯に引き付けるくらいの意識でせりあがり、右手を30cmくらい上まで目一杯伸ばしてフィンガーポイントへ。
・右フィンガーを頼りに、フェース右下の外傾したスメアポイントに右足をややハイステップで押し付ける。すると左手が右手の上に届くはず。
・両手が高いフィンガージャムで右足をスメアにレイバックするような感じでかがんだまま体をあげ(ひざを曲げ、立ち上がりすぎない)、今度は左足を高くあげて、先ほどの顕著な穴にフットジャム(ここまで核心)。
・左足が決まれば楽になる。フィンガーを徐々に上のポイントにずらしながら、右足を右のスタンスに乗せる。
・ここからは上の抜け口まで徐々に楽になるので、素早く。
・クラック最上部に右手ハンドが効く、また最上部のやや左がガバになっている。この辺を取れば休める。
・クリップを先にするなら、上部に乗っている大岩の左側や、上部2段の大岩の隙間にハンドを決めながら左上して終了点へ。ただ終了点上部に行くのであれば、大岩の右側を巻いて大岩の上からまたいだ方が確実なムーブになる。

<カム戦術>
・下からグレー、紫、紫で頑張り、ハング下に緑。ハング上のために最低緑ひとつと、赤一つを残しておく。・テラスへあがると、斜上フィンガーにキャメ0.3(青)も決まるが、後で足の決まる場所を埋めてしまうため、スタンスになりそうな部分を開け、もう少し上にメトリウス黄色を決めるとよい。
・テラスから、右スタンスに出ていくと、ハンドボトミングがきく穴の下に、メトリウス赤・グレーあたりが決まる。穴の近くはフィンガーが効くのでちょっと下げておく。
・この先も青が決まるが、かぶっていてクリップムーブが持たないので、RP狙いの時はこれを飛ばしてラスト2~3mのランナウトを耐える。マイクロ2本が飛んでもグラウンドはないのだが、何しろ怖いので強い気持ちが必要。そこから左足をハンドを入れていた穴に決めるまでが核心。抜け口ガバを取り、黄色メトリウスを腰元に決められる。

テレパシー

<テラスまで>
・下部は緑、ついで赤しか効かないセクションが長いので頑張る。
・テラスから離陸後2~3mくらいの高さにある、ちょいとかぶったのところのシンハンドが核心。その手前で緑を取っておく。ハング越えのところは逆手をしっかり刺してレイバック気味に素早く突破。ここでカムを決めようと思わないこと。
・ハングを抜けたら赤、緑を使い、一旦小さな棚に上がってからの直上ラインで赤を、直上ラインがやや緩傾斜になる手前で黄色が使える。テラス前の抜け口付近でも黄色は(頑張れば)入る。

<テラス>
・ここで必ず大レスト。この先はかなり疲れる。
・オーバーハングの左手バンパイア側の外側に青(場所注意、ちゃんと見て奥へ入れる)が取れるが、これは甘い上に必要ないか。まず左手、オーバーハング裏側の奥には紫が入る。このカムから120cmスリングをつかって目一杯延長しておくとよい。
・必要ならここでヘルメットを残置できる。
 メリット:狭いテラス下でつっかえない。右天井奥にマイクロカムを取る時、視界が得やすい
 デメリット:カムを右側から取る前にテラスから転がり落ちたら、左側壁で頭を強打する可能性あり

・まずテラス下の外縁ギリギリの小スタンスに、右足つま先を押しつけ、手を下に突っ張り、背中の圧力で体をロックする(チムニーを上下にしたような感じ)。この時、右足の左側に左足つま先が入るように場所をあけておくことが重要。
・左足つま先を右足の隣の場所に呼び寄せ、体重をかけて押し付けると、右足が解除できる。
・右足を解除し、少しずつテラス右側に向かって、背中をもぞもぞ移動。右ひざを目一杯右に動かしながらひざで床を押さえつける。右つま先は外に出てしまう。
・思い切って右の方によって行くと、天井右上奥のフィンガーや、右下の浅くて甘いクラックなどで体をテラス奥に引っ張れる。(右側が特に傾斜したテラス。段々と体が後に落ちて行くので、頑張って抵抗する)
・左足をもう一つ近くのスタンスまで呼び寄せたい。そのために背中・腰とひざは目一杯右へ逃げる。このスタンスが決まることが重要。
・足が決まれば、右上奥のフィンガーに、メトリウス青を横からスライドして入れられる。これを120cmスリングで一杯に延長してロープクリップすると、激突する危険を避けられる。

<テラス抜け>
・テラスを抜けるために右奥のアンダーに右手か左手でハンドジャムを決める。そこに体重を預けたいので、右足、ひざを切って下に流す。
・左足をなるべくクラック下まで寄せてくる。(アンダーを効かせるために、体を左へ向かってやや倒れた状態のまま突っ張りたい。つまり、足は右方向へ押したい)
・少し体をテラスの外に逃がしたら、右足をフェース右下に伸びる岩の割れ目上の小さなスタンスに乗せられる。
・左足をテラス外縁、右足を割れ目スタンスに乗せて右手か左手のアンダーが決まっていれば、体は全て外に出せる。この時、左足は狭いテラスにニーロックを効かせることも可能。必ずここでレスト、核心ムーヴをおさらいしておく。

<直上クラック>
・左手をアンダーに決めたら、目の前のクラックに紫カムをセットできる。(その下にグレーも取れる)
・今度は、右手をアンダーにとり、左手を紫カムの少し上のフィンガーポイントへ。
・これを頼りに左足をテラスの右縁いっぱいに寄せ、右足をスメア。左のジャムを引き付けて、右手の逆手(順手だったか?)を上の大穴にボトミング。
・この両手を使って体を引き上げる。右足を外傾スタンスにスメア、左足をハング下端のカチスタンス。このスタンスは、やや遠くにある水平スタンスの方が、手前にある外傾スタンスよりよく効く。
・このスタンスに立てたら右手を差しなおす。(逆手なら順手に。さらに体を引き上げるためやや上方向から入れなおしておくとよい)
・この右手を信じてギリギリ上まで上がるが、徐々に抜けそうになるので、右手の直上に左手フィストを入れるとよい。
・これが決まれば、クラック右側に左足、ついで右足をスメアで張りながらレイバックのようにあがる。右足が外傾したスメアポイントに決まることが大切。
・右足スメア、右手ハンドを下方向に一杯に引き付けながら、左手のフィストを、大穴より上のフィストエリアに決める。ややすぼまっているところの上から手をいれてうまく効かせる。
・このフィストを頼りに、左足をあげて大穴に入れる。ややバランスが悪いので急に立ち上がろうとせず、こらえて右手をすばやく、左手フィストの上にある3番サイズのエリアに入れる。右手はクラックが狭くなっている場所を後ろ下側から回し込んで手前に抱きかかえるように入れると安定する。(ここまで核心)
・この右手が取れて、左足で立てたら、今度は左フィストを解除して、右手の上、ハンドエリアにジャムを決める。
・このハンドジャムをしっかり決められると、先ほどフィストの上にあった3番ポイント(なるべく上側が歩かなくてよい)に青カムが決められる。
・ここで小レスト、シェイク。

<マントル返し>
・次にハンドを頼りにクラックに足を決めて、右上方向に立ち上がって行くと、テラス上部に続いているクラックのエッジをつかめる。ここでエッジにぶら下がり、片手ずつシェイク可能。
・両手でぶら下がりながら、レイバックの要領でクラックを上がる。最後、高いフットジャムポイントに右足をきめること。(感覚的には左足を決めそうになる)
・右足を支点に左足をテラス上のカチにヒールから乗り込んで行く。この時右手は右後ろ方向にある側壁をプッシュすることで乗り込みをサポートできる。右足は完全に左足で立てるまで切らないこと。
・左足に乗り込んだら右足を引き上げてテラスに立てる。
・シーズン末の今は、テラス終端から手が届く範囲に、上から伸びている残置ロープとビナ2つがありました。ただし残置ロープが古そう、さらに支点となっている木の強度は不明なので、捨て縄を持って行った方がいいかも。(と毎回言っているけど余裕が・・)

山案山子

・出だし〜ハング下までが核心。グランド注意。
・最初は黄色が決まる。その後、ハンドポイントの上部に青が決まるが、ワイドハンドを埋めるので考えもの。
・ワイドハンドエリアの少し上に、C4グレーが決まる。奥開き注意。
・次に少し先のハング下まで行くと、ハング下にマイクロ青が決まる。ハング下までにもう一つ取れるかどうか、要検証。
・ハングを越えると、あとはずっと蛇行するフレークが続く。適度にレイバックしてレスト可能。

2014年10月19日日曜日

湯川クラック祭り <二日目>


八ヶ岳が美しい朝。昨日にも増して快晴か。

朝風呂を浴びて幸せな気分に浸る。

湯川に出かけるのは、じゅんさん、はらりさん、mfさんと4人。
朝食後、慌ただしく出て行く小川山組を見送り、ストレッチなどしてのんびり準備。


再びデゲンナーでアップ。
どうやら大集団が来るらしいので、とっととテレパシーにトライすることに。


にっくきあのクランク型のラインを今日も見上げ、満を持してスタート。
バンパイアRP狙いのはらりさんにビレイしていただくことに。



もう何度ここを登っただろう。バンパイアとの共通ルート。
はらりさんの視線を感じながら、じっくりムーヴを起こす。

同じサイズのカムを延々と使うため、カムを回収しながらかなり上がる。
ふと見ると、下のカムはすでに7−8mの彼方にある。
上がすっぽ抜けても止めてくれそうにない。
手元のカムの効きを何度も確かめる。


テラスは相変わらず狭苦しく、カエルのような姿勢でごそごそ動くことを強いられる。
昨日は頭がつっかえたので、思い切ってヘルメットを置いて行くことにする。

クランク対策として、長スリングをふんだんにつかって延長。

下に20m以上あるのでどれだけ墜ちても問題はない。
しかしメットがない状態で横にふられて激突するのが怖い。

苦しさに耐えてアンダーをとり、思い切って外の空間に上半身を投げ出す。
あとは目の前の核心クラックを登るだけ。

手をシェイクしながらもう一度ムーヴを反芻。
上体がのけぞっている姿勢のため、刻一刻とパンプしていくという焦りにかられる。

かぶったツルツル壁を、なんとか突破した。

ここで最後に取る予定のカムをうっかり下で使ったことに気づく。
マントルに失敗したら、裏返しに5mは墜ちるだろうか。

つばを飲み込み、慎重にテラスに乗り込む。




まだクリップもしていないところで、雄叫びが口をついて出る。
いま自分がテラス上にいるのが、にわかに信じられない。

終わり・・なの?
まさか湯川の課題がすべて終わる日が来るなんて。




大喜びの自分。

その後ははらりさんの怒濤のクライミングにおつきあい。

合間をみて山案山子(5.10b)に手を出すが、下部でテンション。



苦手フィンガー、しかもグランドの恐怖が拭えない下部核心。
半開きのマイクロカムに、「そっとテンション」したら、案の定、カムが滑ったし。

・・うーん。
次、来た時にやるねw


実は3+1大クラック(バイパイア、サイコ、テレポ+テレパ)のうちで、サイコだけ完全解決にいたっていない。記録上、RPはしているが、3回に1回くらいのムーブがたまたま当たって核心を抜けただけ、なのだ。(次やってみたら墜ちたし)

最も苦手とする紫サイズのオフフィンガー。手をジャミング限定すると11台、足まで限定すると12台とかいうウワサまである、美しくも恐ろしいクラック。こいつを克服できたら、自分の強さがぐわっとあがるような気がしているのです。

というわけで、まずは再現性の高いムーブを目指してトライ。



・・やっぱり下部でテンション。
ギリギリのムーブのため、クリップ時に手繰り落ちしそうで毎回恐ろしい。


ちょうど居合わせたガイドさんが、講習生に手本を見せていたので、関係ないのに横からガン見。これはダメな登り方、これがいい登り方・・と何度も核心を往復。

このルートをクラック限定で、ほとんどガバルートのように行ったり来たりしている姿は、明らかにタダものではない。

このお顔・・この登り・・。
もしかしたら・・杉野さんじゃない?

ねえねえ!杉野さんじゃない?あっちに杉野さんがいるよー?!知ってました!?
・・と騒いでいたら、mfさん・じゅんさんに、今ごろ気づいたのかと呆れられました^^;


はらりさんの鬼神の完登祭りをビレイしたあと、最後にもう一回サイコに触らせてもらう。



随分高いところまでフリーソロであがり、震えながらクリップ。
足がいいとは言えこれはやり過ぎ、危険でした。(mfさんごめんなさい)

その後、期待に漏れずまた足がすべってテンション。
杉野スクールのトップロープを何度もよけさせて、申し訳ないやら恥ずかしいやら。

まあ上は完全につながっているので、下から4〜5mくらいなんですけどねー。


まあそんなこんなで終了。
mfさんは完登、残念ながらじゅんさんは完登なりませんでしたが、魂のほとばしりを感じるナイスクライミングを見せてもらいました。あと1・2回で完登でしょう。


終了後は境川PA・・のはずが、激混みだったので釈迦堂に集合。
小川山組と一緒に塾長を囲み、「山の知り合いを増やす会、番外編」を開催。



楽しすぎる個性的な面々との尽きない会話。
最初40kmだった記録的な渋滞が、終わるころには18kmくらいになっていました。

じゅんさん、cherroさん、海坊主さん、mfさん、はらいさん、メパンナさん、STRさん、STUさん、そして釈迦堂で合流できた塾長、組長さん、アニキさん、笑いの絶えない楽しくもアツい週末、ご一緒できて嬉しかったです。

いや〜いいオトナになって、こんなに一緒に遊べる仲間ができるとは!
写真を眺めながらニヤニヤするkozzzzyでした^^

さて、次は年末、城ヶ崎合宿かなあ〜?

2014年10月18日土曜日

湯川クラック祭り <一日目>


週末は灯明の湯@湯川にて久しぶりの合宿。

湯川は5.9-10台が幅広くあり、様々なレベルのクライマーが仲良く遊べる貴重な岩場。
宿からのアプローチ至近、温泉&食事つき。
初心者クラッカーにはこれ以上ない遊び場ですね♪




最近マニアックな場所ばかりに行きたがるワタクシ。(砦とか十一面とかね・・)
もはやつきあってくれるビレイヤーがいない領域に入ってきておりまして、限界トライをしていないことが多いのですが、今日ばかりはおよそ3ヶ月ぶりの本気トライ。


二日間の好天、低い湿度、暑すぎず寒すぎない気温。
cherroさんには2日前のクラックコソ練につきあっていただき、海坊主さんに自宅送迎までいただくという超VIP待遇。

ここまで条件が揃ってしまうと、もしRPできなかったら言い訳できないじゃないか(ネガティブ思考)

実はシーズン初めにも灯明の湯に来たのですが、乾杯時に一人だけ宿題を残しているという「アローン」状態になりまして。カナシイ思い出がまつわる土地なんですよ。





朝はデゲンナーでさくっとアップ後、今日の目標へ。
湯川三大クラックのラスボス、「テレポーテーション」。

たしか8月頭に2トライして撃沈。
悔しかったなあ。

でもムーブはなんとなくばらしたんだった。


たしかあの斜上フィンガーを・・



あーそうそう・・

あー・・・・

えーと・・・・


完全に忘却しましたww

あわててヤマレコのメモを確認したが、核心が遠すぎて自信なし。


というわけで、準備が早かったmfさんに先行をお譲り。
「いいんですか?」とお喜びの様子。

どうぞどうぞ〜。mfさんのムーヴを見て色々思いだしますからね。フフフ。

惜しくもRPならずでしたが、見事に計算されたカム戦略のお陰で、プロテクションのサイズと位置を思いだす。核心ジャムポイントの距離感もなんとなく理解。

というわけで、ワタクシトライ。




核心は・・

おや?
かぶりに耐えて腰を近づけることができたせいか、バチギキポイントまであっさり届く。

なんといきなりRP♪
やたー!やたー!

なんとか二回連続のアローンを回避。


mfさん・じゅんさんが引き続きトライ中のところ。ボクが浮ついていては悪いので、右壁の方でトライしているチームを見学に出かける。
台湾坊主のあたりで、海坊主サンがロープに靴を結びつけて振り回している場面に遭遇。

何やってるの?!
クライマーが靴でも落としたのデスカ??

どうやらルート途中にいるSTR氏にカムを渡そうとしていたらしく、あれやこれややって無事解決。STR氏、やっとこさ引き上げた3番カムで何をするのかと思っていたら、すかさずA0・テンション。その状態で体を引き上げて・・カムをとりA0クリップ。すかさずテンション。次のカムをとりA0クリップ・テンション・・

なんと残り10mほどを、一度たりともジャミングすることなく見事なカムエイドで登り切っていきました。



長時間ビレイの疲れでゲンナリしているcherroさんのところへ、するするーとロアーダウンされるSTRさん。
「いやあ〜!人工登攀のいい練習になりましたよ〜♪」

今後100回は再現されるであろう名シーンでしたw


STRさんが残置したカムの回収をお手伝い。
さらにcherroさんの本気トライにおつきあい・・しようとしたが二秒で敗退。

もうクライミングはいいです!となぜかご立腹だったのですが、そのままビレイ要員として連行させていただきました。




春に一度だけトライして半年が経過してしまったテレパシー。
三大クラックを片付けた今、こいつと向き合わなくては。


前回はたしかトラバースでどか落ちして首をつりそうになった。その後、トップアウトまでの直上クラックで墜ちて指をざっくり切り、最後はコケコケツルツルの緩傾斜スラブを遠い終了点まで上がったんだった。

うーん怖いなあ・・怖いよお・・。

ちょうど春に来た時にさらっとテレパシーを一撃されたハシモトさんがいたので、核心ムーブについて聞いてみる。

「あーあれねー。たまたまアイロンにサムカムのやり方を聞いたから、試しに出してみたらできたんだよね〜。」

サーティーンクライマーに聞いたのが間違いですw
かぶったフィンガーで「試しにサムカム」とか出せません。




というわけでまた墜ちました。

一度だけトップロープ状態にして、バラしたムーブだけ確認させてもらいました。
cherroさん、長時間ビレイばかりごめんなさい。

最後にずっと気になっていたラプターをOSして終了。
リービはまだまだ下手だなあ。



さて夜は宿に帰還して、待望のしゃぶしゃぶターイム!

二子山中央稜を登っていたメパンナさん、STUさん、遠方から駆けつけてくれたはらりさんも無事合流してワイワイと宴会。
じゅんさん宿の予約ホントにありがとう♪



各地の100岩を肴に飲むとか、酔っぱらってフィンガージャムを練習しはじめるとか、なかなかイカレた塾生軍団。久しぶりに腹の底から笑いました^^

今日はテレポーテーション登れなかったmfさん、じゅんさんは飲みながらもムーヴを空中で再現。明日は一緒に喜べるといいな。

2014年10月16日木曜日

ビッグロック日吉


出張帰りのcherroさんを無理矢理に誘って練習。
今週末の湯川合宿に向けて、クラックコソ練なのだ。

週末お会いしたKさんチーム、そしてゴローさんがいらっしゃった。

cherroさんを待つ間、先に来ていたKさん・KMさんに混じらせてもらいアップ。
のっけからスクイズチムニーにトライするKMさんのヤル気にビビる(笑)

ちょこっとアドバイスしたりフェースを登ったりしていたら、9時くらいにcherroさんが登場。誘っておいてナンですが、出張帰り1.5時間だけでもジムに来ようというモチベーションがスゴい!
と思っていたら、21:30にMさん登場。

ここはそういう人を引き付けるジムなんでしょうかw

本日の戦果はとくになし。
ルーフクラックは左クリップではRP、右クリップでは核心を抜けるハンドが届かず、ちょっと腰が落ちていたのかな〜。左クリップもちょいと手が届かなくて時間をかけてしまった。核心で手順を間違えても、落ち着いて手を差し替えなおせたのが進歩だな。

12だか13くらい登りそうなツヨツヨクライマーの方が、ボクの3倍速くらいでクラックを登っていました。あれくらい素早く登りたいなー。できれば順手で。

cherroさんもルーフクラックにトライ。ルーフ先のクリップまで、1つ前進。
あと一手をルーフ抜け口に飛ばせば、もうヘンタイ世界から後戻りできませんね〜。
うしし。

最後はcherroさんと山談義で楽しく終わりました。いやお好み焼き談義だったかも。

ここのところ、コンスタントにジム練できているのが何より嬉しいぜー。

2014年10月14日火曜日

秋葉原B-PUMP


今日もアキパンでソロ練習。

珍しく少し空いていました。
フツーは日本対ブラジル戦見るよね。

ボクもかつては「W杯とユーロと日本代表は、全試合リアルタイムで観戦した上に、全て録画保存」というくらいのサッカーマニアだったのだけど、今やボルダーを優先するようになるなんて末期的画期的。

人が少ないので、はじめて一階でナガモノに触ってみる。
黄色は余裕。ふふん♪

ふと次の人を見ていたら、自分が足自由でやってたことに気づいた。

これ足限定なんですね・・。
ちゃんと赤は限定しましたよっ。

二階、いつもの3級ランジ課題は解決せず。指先が届くようになったのがプチ進化?

また課題が整理されるらしく、Fくんと競っていたピラー裏の4級ボテ課題も今週いっぱい。10回やっても、どうにも手に足が決まらず放置。ううう。
サヨナラ!キミと出会えてよかったよ!
チャンスがあれば今週来るからねっ( ̄▽ ̄)ノ〜〜

前回あと少しだったスラブ壁4級へ。
・・と思ったら3級だった!
しめしめ。コイツはほとんどばらしちゃったもんねー。
Fくん、またお先に3級を狩っちゃうよ♪

蛍の光が流れるまでトライを続けたが、期待に漏れず撃沈。
ボテへの乗り込みがうまく決まらない。

というわけで、今日の成果はございません(キリッ)



ところで、自分の苦手ムーブについて大発見がありました。

甲府幕岩でできなかった高い右足ヒールに乗り込むムーヴ、日吉でのトップロープ11aでの「手に足」を決めて高いボテに乗り込んでいくムーヴ、今回の手に足&ボテ乗り込み・・

ひざが上がらないってことじゃねーかー!

もう少し言うと、骨盤を入れた状態で、ひざを体の横にあげるとほとんどあがらない。




① 腰を逃がして前方向にひざを上げられる場合は、そこそこ対応できる。レイバックとかは得意。ガバとか、ジャミングが効いているとか、手で上体をキープできる局面なら、これが可能。(実際はもっとガッツリ腰が引けるけどねw)





② 一方、腰を壁にぴったりつけたまま(骨盤を入れたまま)、ひざを体の側面に沿って上げて行くと、明らかに周りの人より上がらない。というか全然上がらない。バレリーナがやっている動きですね。
ホールドが真下にしか効かない場合とかは、これが必要。




ボクは①が通用せず、②を要求されるような課題に弱いのです。

たとえば、かぶった狭い場所でひざを畳んであげることが必要な課題とか、腰を逃がせないような悪いホールドでの高いハイステップとか、スローパー気味のボテで手に足とか。前に引けないオフフィンガーも、バレリーナ的な動きが要求されますね。

そうか!股関節の可動域が人より少なかったのかー!

いまさら気づきました。(何年やっとんねん)

足を高く持ち上げる体幹力がない、ってのも多分にあるけど、固さによる抵抗が多いように感じます。ついでに言うと、ハイステップが決まった後に高い足を押し下げる力も弱い(体が固いので腰が逃げようとする)ので、マントルムーブは超苦手。

Fくんもボクと比べて特別に柔らかいように見えないが、恐らく強い保持力で薄カチでも①に近いことができるのと、体幹力(腹筋?)が強いので、抵抗に逆らってもひざを高く上げ切ることができているように思う。

mfさんとかHさんが、狭い場所でも腰がはがれないように登れるのも、これと関係あるのかもしれない。

まあ、理屈が分かったからといって、ムーヴがこなせるわけではないのがカナシイところですが^^;
ストレッチを地道にしようと思った一日でした。

2014年10月12日日曜日

瑞牆&甲府幕岩


10月11日・12日の記録。

9月は絶好のクライミング日和が続いたというのに、家族サービスだったり山に行ったりで、すっかりクライミングできず。

今回はパートナー難民になりそうなピンチを、北岳がご縁で知り合ったKさんに拾っていただき、1ヶ月半ぶりのショートルート練習♪

「僕は混ぜていただく身分なので、場所はお任せで〜」とお伝えしていましたが、願ってもないことに不動沢に。(例によってクラッククラック言っていたので、気を使って下さったのかも・・)



今シーズン、また来るチャンスがあるとは思っていなかったので嬉しいな。
空はスッキリ晴れてるし!こんなミズガキもあるんだなー。

植樹祭へ到着。
「みどり」と大書きされた緑色のテントに伺い、リーダーのKさん、小柄な岩ガールKMさんのお二人にご挨拶。

屏風岩に向かい、おしん(5.8)でアップ。
下部でカムが効くポイントが限られるのが少々嫌らしいが、3人とも一撃。

次に気になっていた不動沢愛好会ルート(5.10b)へ。
ここを通るたびにオブザベしていたので何度も完登した気分になっているのだけど、実は触ったことがない。

Kさんは随分前にトライしたとのことで、OS権をいただきました。
出だしはちょっとしたボルダームーブ。




落ちそうにはないけど、カムが取りにくいので少々怖い。

ガバッと割れたワイドから、かぶったハンドへと続くキレイなライン。



相変わらずケツが引けてるねーw





意外にあっさりと一撃でした。




辛めの5.9でもいいくらい?
ミズガキグレードにしては随分甘い。

いくらなんでも10bってことはないんじゃないか、といいながらトポをよく見ると・・




ルートの半分以下じゃないかww

続いてKさんもRP。
KMさんもトップロープでチャレンジ。

ちなみにKMさん、カムを買ってまだ間もないらしいのですが、果敢にワイドへ突入。
チャーミングな笑顔で「日吉のルーフクラックどうやるんですか?」とか、「オフィズスの登り方がわからなくて・・」とかおっしゃっていました。
・・・このモチベーション・・まれにみる逸材かも知れませんw(変態ワールド的に)

時間的には、あと1・2本くらい。
JECCルート、初イレブントライってのにも惹かれたのですが、やはり愛好会と決着をつけなくては。
心優しいKさんが上までつきあってくれる、という話に甘え、再びテラスへ上がって愛好会ルート2ピッチ目へ。

フィンガー・・フィンガー・・ど〜れ〜かな〜♪

たぶん一段上のあれだろうと目星を付け、10mほどガビガビのクラックを上がる。



その奥に、垂壁とスラブ壁に挟まれたキレイなコーナーフィンガー。

右側のフィンガーを頼りに、スラブを上がって行くのだが、上に行くほどスタンスがなくなり、しかも壁が立ってくる。



(上から見下ろしたルート)

ちょうど天王岩にあるコーナーフィンガーを難しくした感じ。


ほどなくして上部へ到達。左手にあるやや頼りない木に、古い残置スリングを発見したので、そちらへトラバース。




ロープは30m出たようだ。
上に短いワイドがあるが、上がったところで終了点があるかどうかもわからない。

イマイチすっきりしないが、フィンガーも終わっていたし、60mロープで降りられる限界なので、これにて終了とする。

木が頼りないので懸垂に切り替え、そっとテラスに下降。

どうもモヤモヤした感じだったので、後でトポをよ〜く見ると・・





チムニー忘れてた。

ま、ラージカムも置いてきていたし、どのみち行けないわね。
また来るさー。

なかなか探険チックで、アルパイン的に味わい深いルートでした。

※なおテラスに降りた瞬間、安心のあまりセルフもとらずにウロウロしていたのは危険だった。反省です。


そんなこんなで3人仲良くヨレて(?)終了。
ヘッデン下山しないなんて、やや後ろめたいというか、気分はエンクラだなー。
・・と言ったら呆れられました。


川上村で入浴後、テントにお呼ばれして待望の宴会。

ご飯あり鍋あり、豊富なお惣菜あり、山岳会の宴会ってすごいですねー!という話で盛り上がる。僕はお酒とちょこっとつまみをつくって、あとは楽しくおしゃべり(スミマセン)

ほどよく酔っぱらって就寝。

夜はかなり冷えましたが、寒さ知らずのKさんは、外で寝てもよかったかなとおっしゃってました。やっぱりKさんのような強いアルパインクライマーを目指すには、これくらいじゃないとダメなのでしょうか^^;


翌日はイレブンクライマーの女性Mさんも合流し、はじめての甲府幕岩へ。
(そういや、夏は小川山・湯川、冬はユガマク・城ヶ崎というサイクルなので、我々界隈では甲府幕岩に来ようという話すら出ないですよねー!)

絶対にオンサイトできなさそうな複雑なアプローチを、Kさんの後にひたすらくっついて到着。

「幕岩」というだけあって、横にながーーーーーい岩場。湯川の3つ分はあるかも。一部は上に大きなテラスがあるため、雨にも強いという話。

日吉でお会いした12クライマーの女性をはじめ、ビッグロック常連さんがあちこちにいらっしゃいました。

フェース久しぶりだーとかいいながら、わささび(5.10b)でアップ。
甘いよーって言われてなめてましたが、ボクにはしっかり10bでした^^;



(イエローマウンテンでアップするMさん、KMさん)

次はおもむろにWork On(5.11a)に本気トライ。

凝灰岩特有のフリクションが甘いまるっこいスタンス、指先が痛いカチカチホールドに苦しめられ、2ピン目取ったところですぐにテンション。
そこからは各駅停車でトップアウト。

あれ?ボクやっぱりエアイレブン様?(しょぼーん)
一撃は無理ですよーと言っていただくが、このテン山っぷりでは一日かかっても無理そう。また来られるかわかんないから、お手軽なヤツを狙いたくなるのです(笑)


これで昼を迎え、好ルートだと評判のクラック、ブルーマウンテン(5.10a/b)へ。

ガビガビしていて、プロテクションを決める場所がかなり限られる。
下で墜ちられない感じとか、湯川の北風小僧に近い感じ。

マイクロカムの残量を計算しながら慎重にオンサイト。結構ギリギリでした。
相変わらずフィンガー苦手だー。

モチベーションが高いKMさんがトライしてみたいということだったので、トップロープで疑似リード。

荷物置き場に戻ってサイコモーター(5.11a/b)をオブザベ。



大きなハング越え、実質一手・二手の課題。
これはお買い得かもしれないぞ〜♪
ボルトも下から届くので、墜ちても止まるだろう。

「本物」イレブンクライマーのMさんやKさんにムーブのアドバイスをいただいて、いざトライ。

両手カチを引きつけ、右足ヒールを四角いボテに引っ掛けて、右足に乗り込む・・・乗り込む・・乗り込むぞ!!

全く乗り込めませんでしたw

最後はKさんのイレブン本気トライをビレイ。惜しくも核心を越え切れず・・。ムーブの組み立てとしてはかなり洗練されているように見えたので、あと少しかしら?

というわけで、2日間の岩合宿終了。
普段と違った仲間と登るのは、また違った刺激になりました。
普段やらないフェースもちょこっとだけ触れたしw

Kさん、KMさん、Mさん、混ぜていただいてホントに感謝です(ペコリ)。
またご一緒しましょう!