2016年1月31日日曜日

痛い目にあう


今日は相沢奥壁〜♪
久しぶりの山はヒイヒイ言わされました。
日頃登ってないとキビチー!





昨年は擬似リードが精一杯だったエイプリルフール。
今回はリードできるかも?とひそかな期待をしてやってきました。

ま、4人パーティーだし、取り付きも混んでいるから、時間的に登れても2・3本というところ。朝のアップでやばそうだったら、リードはなしってことにしようかな。






というわけで、S原さんにトップロープを貼ってもらって早速トライ。
問題なく登れるけれど、ここはなんだかプロテクション作戦が難しそうだなー。





昨日より氷質がよいのと抜け口が綺麗につながっているので、リードトライはなんとかなりそう。

てなわけで、朝のラインより潤沢にスクリューを打てそうな左のラインへ移動。

唯一の不安は2段目にある滝の中程が、全体的に白く変色して崩れそうに見えること。
そこはなるべく避けて、右側の凹角に逃げようというプランで出発!





2段目についたので、硬そうな基部を選んでプロテクションを取る。
あと一段上がれば、氷が安定している右側奥に回り込もう。




やや正面からピラーを抱え込むような形で左アックスを打ち込む。

右へ移動することを考えて、氷柱の右奥気味を狙い、右手でアックスを叩き込む。

その瞬間、アックスから下側にある氷塊が唐突に落下してきた。
両手をバンザイ気味に広げているせいで、全く身動きが取れない。



右目に重い衝撃。


脳震盪のような軽いめまいに耐え、深呼吸。
・・・恐る恐る右目を開けると、視界の端が急速に曇っていくようだ。






恐怖に耐えて、慎重に1歩クライムダウン。先ほどのスクリューでテンションをかけてもらいながらバックアップを打って敗退。


どうやらサングラスの破片でまぶたを切ったらしく、視界が曇っていたのは流血のせいでした。(夜間病院で診てもらいましたが眼球には異常なしとのこと。同行された皆様にはご心配をおかけしました)

大氷柱。いつか強くなったらリードを目指したいけど、今は時期尚早ですね。





最後に自分がミソをつけてしまいましたが、一緒に同行してくれた方たちの明るい雰囲気のおかげで、笑いの絶えない楽しいツアーでした。みなさんが色々と暖かくフォローしてくれたおかげで、落ち着いて下山することができました。

K坂さん、S原さん、M田先輩、ありがとうございました!



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(反省と考察)

ゲレンデのような場所とはいえ、やっぱりアルパイン的な心構えがいるエリア。山でいざ怪我をすると大変なことがあらためてわかりました。
こんなことになって恥ずかしい話ですが、色々と迷惑もかけたので、自戒を込めて自分なりの考察を書いてみたいと思います。

サングラスは非常に軽いもので、ほとんど耳に引っかかっているだけの状態でした。山用のグラスで、安物ではなかったように思うので、プラスティックレンズはそれなりの強度を考えて作られているはずだと思います。
そのサングラスを吹っ飛ばすことなく、右側のレンズが3つに割れたところを見ると、おそらく非常に強い垂直のインパクトフォースが右目の一点に集中したのだろうと思う。受傷後も左側は耳に引っかかったままでした。
鋭い形に割れたレンズの破片がまぶたを切ったようです。

落氷ばかりはどうやったら避け得たのかはわからないけれど、いくつか考えることがあります。

・サングラスは必ずつけたほうがよい。直接打撃をくらったら、眼窩底が折れた可能性さえあったように思う。
・バイザーもつけようかな。上手い人がつけているから憚っていたけど、むしろ自分のような素人がつけたほうがよいような気もしてきました。
・アックスの振り方によって、自分の顔に氷を落とすことがあることがわかりました。正面から振ったアックスの上から氷が落ちた場合、自分の腕の後ろに顔が隠れるのであまり顔に当たることがなかったのだけど、今回は目の前の氷壁を抱え込むように右手アックスを右奥にヒットさせたため、手前側に崩れてくる氷塊をまともに顔で受け止めることになってしまった。この手の局面はあるけれど、こういう形で怪我をする可能性を知っておくのが大切ですね。
・バンザイしてしまうと、こういうリスクもあるのだなあと思いました。伸びきっているので顔を逃がすことができなかったです。
・おぼろげな記憶だけど、とっさに頭に落ちてくる氷を避けようと頭部を後ろにのけぞったので、まともに顔に当たったように思う。ヘルメットを信じて頭で受け止めたほうがよかったのかも。予想以上にデカイ氷塊が抜けたので、頭で受け止めるのが怖くてとっさに避けた気がします。この辺は如何とも言い難いかな・・。
・崩壊しそうな場所に入る前に、あらかじめスクリューを連打したのは正解でした。まだ初心者の自分は、恥ずかしがらずに多めにスクリューを打ってもいいのだなと思いました。相手は氷だから、リスクファクターが読めないところがどうしてもありますね。「スクリューが足元にあるから落ちても大丈夫」という感覚はかなりの冷静さを与えてくれました。
・パニックを起こさず敗退、自力下山できたのはよかった。冷静にケアしてくれた同行者たちに感謝!
・受傷後、取り付きに戻ってから結構あたふたしました。状況を確認すること、止血すること、水で洗うこと、防寒すること、下山するために装着したギアを外すこと・・とやるべきことの優先順位をめぐってやや混乱気味でした。アイスだけに限らないけれど、こういう緊急時の訓練をできる機会があれば、一度やっておいたほうがよいですね。


次は来シーズンになるかもですが、今度はもっといい準備をして遊びに来ようと思いました。

2016年1月30日土曜日

こわごわアイス


シーズン初(もしかしたら最後??)のアイス〜。
M田先輩のアイスデビューに、一緒に乗っけていただきました。感謝!

初日は神津牧場へ。






昨年はトップロープでしたできなかったアパッチ&シャイアン、リードできるかな〜?
どうかな〜?

・・と期待してましたが、全然できる気がしませんでしたwww

シャイアンの方が易しいとされているが、プロテクションが取りづらい脆いつららが多い様子。確実に落ちない技術が要求されそうです。




アパッチはそこそこスクリューが取りやすいが、抜け口が地獄。
ツルッツルの岩に雪がのっているだけの状態、こんなの無理〜!


てなわけで割り切ってアパッチの左側、V級は軽く超えていそうな氷柱で遊ぶ。
今日がデビュー戦(初アイゼン!)のM田先輩は、抜群の運動センスでもう氷柱を登っていました。すげーなおいww





最後にやる気を見せてアパッチの擬似リードをしたけれども、それが精一杯。危なそうな予感しかしないのでここまで、です。

軽い引きつけをすることと、かかとを上げるクセに気をつけることだけは思い出しましたが、足をきめるのが下手くそきわまりないです。




ムーヴは本腰を入れて取り組まないと治らないな〜。(たぶん来年かその先か??)

晩飯はK坂リーダーが美味しい鍋をつくってくれました。
美味しい酒もしこたま飲んで就寝。おやすみなさいませ〜^^

2016年1月28日木曜日

ルーフざんまい



木曜日はcherroさんと日吉練~。
YZ部長と一緒にピラーでアップした後、前回できなかった太鼓ハングの5.11aへ。


やっぱりルーフ越えが要領を得ず、モタモタやっているうちにドボン。
ハング上での斜めデッドも怖くなってテンショ〜ン。

cherroさんにビレイしていただきました〜!


被った場所だと、足をどこにおけばうまくムーヴを起こせるのか分からーん!
そういやシーサイドでも、ハング越えでヒールフックするべき足を左右逆にして足が切れたわん。

二便で終わりかなと思っていたけど、レストもほとんどないままラスト一便。
ムーヴを固めて行ったらあっさりRP。

あれ?こんなものかー。
核心の斜めクロスデッドはまだモジってしまうけど、これは慣れかしら。
次からはそろそろルーフも5.11bに挑戦しようかな。


実はこれも、cherroさんにビレイしていただきました〜!!

〆にいつものルーフクラックをやって終了。
テーピングをする時間がなかったのだけど、手の甲に怪我をしなかったのが微妙な進化。
手登りが少し改善されたのかな?
いや、皮が厚くなっただけ?


な、な、なんと、cherroさんにビレイしていただきました〜!!!


(・・こ、これで先週の借りは返せたでしょうか)


あ、真面目な話、練習おつきあいいただいてありがとうございました^^
また一緒にタコルーフクラック頑張りましょう!(手ぐすね)




2016年1月24日日曜日

タコをめぐる戦い


厳寒の朝。
いつも混んでいるいがいが根Pは、トイレ掃除のおじさんが驚くほどのガラガラ!





いつもは北風をぽっかぽかの南向きタコテラス・・ですが、この季節には珍しく冷たい南風が吹きつけています。
こんな中、来てくれたビレイヤーにはホント感謝!(> <)





震えながら準備をしていたら、以前からここをトライしていた強そうな女性クライマーがいらしてこんにちは。
こんな日に取り付く仲間がいると連帯感が湧きますねえ^^



さて、今回はタコ攻略作戦について。

(・・ってごくごくフツーですが。みんなこんな感じだよね?)







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<以下、OS注意>



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前回タコを上まで抜けてみて、自分にとって5つのセクションに分けられそうなことがわかりました。各セクション間にはガバハンドなどのレストポイントがあるので、これを一つずつ潰していくつもり。

より強度が低いショートルートに分割できるこの手のルートは、RPが狙いやすいですね。








今日の目標は、まず核心セクションを解決すること。
RPへつづく道のりの中でも、ここが一番苦しくも楽しい部分ですね。


核心は3番目のセクションですが、なんとなくムーヴの仮説は立っています。
(Thanx to S宮さん!)

でも10テンして1回くらいしか繋がらないので、ムーヴの成功確率を上げるために細かい修正を積み上げていく感じです。







4番目のセクションはチクタクムーヴを使うテクニカルな第二核心で、実はまだ一度もつながってません。チクタクだと手数が増えて効率が良くないので、ゼロからムーヴを探り直す可能性もありそう。

今日はここに一番頭を悩ませそうです。







ラスト5番目のセクション、安定しないマントリングムーヴが鍵。
今はそこまで手が回らないから、アドリブで色々やっていくしかない。今日のところは最悪A0でも良しとする。

ただ本番、よれた体で突入すると落とされる気がするから、省エネムーヴの目星はつけておきたいところです。
(マントル後に長~いおまけもあるが、落ちないだろうから放置w)





核心へのアプローチとなっている1、2番目のセクション。
解決済みだけど、不意に足が切れてしまったりする。
まあ自然とこなれていくだろうから、これもいまは放置。

てな感じです。

こうやって分割することで、全体の力配分をどれくらいに収めておくべきか、どこに精神的、肉体的なパワーを集中すべきか、ということがわかりますね。


この先、いつ本気トライを狙いにいくかは考え方によります。
あまりバラさないまま偶然繋がってしまったら、「奇跡の一本」みたいになる。
一方、ハングドッグしまくって各セクションを完全にバラすと、RPは「ただなぞるだけ」になってつまらなかったり。





オンサイト狙いなら「奇跡の一本」でも行こうとするだろうし、「限界を超えたグレードで未知のムーヴのイメージをつかむ」という意図なら、体が動きを覚えるくらいまでバラしていくのもいい。

枯れ木のようなレアチャンスだったら確率が低くても無理することもあるし、ヘッドオポジションで、ハーケンを無視して前進用のカムでマントルを返すというリスキーなムーヴにこだわった時は、核心を完全にバラし切るまで時間をかけました。






このルートは、セクション3・4がバラせたら本気トライに入ってもいいかなと思う。

ただ、一つだけ引っかかっていることが・・。

同サイズが続くタコだと、緑カムを最低3本使ってしまうのです。最終的にマルチやアルパインに強くなりたいので、「カムをマネージすること」を含めて限られた数のカムで登るようにしたいのだよね~。

できればマントリングの時に使う最後の緑カムをやめたいので、セクション5でもう少し安定するムーヴを見つけておきたい。

この辺はどうでもよい個人的なこだわりですね〜。





てなわけで、今回は恥ずかしながらヨワヨワクライマーのRPタクティクスについて、なのでした。(だから、みんな大体同じだっつーのw)




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<終わり>




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ちなみに岩のコンディションは過去最高!
秋のミズガキみたい。
かなり思い切ったトライができました。

そして強そうな女性は見事RP!
すげー。おめでとうございます〜^^
はやくあそこでガッツポーズしてみたいよ。






こんなに腰を据えて一つのルートに挑めるのも、なみだちに何度も通うことができているからこそですね。

こんな寒い日にビレイをしてくれたM田先輩、そしていつもカッチョいい写真を撮ってくれるH原さん、おつきあいホントにありがとうございました~^^





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(本日の結果)

タコ(5.12a)2×TO


今日は波が高くなる前にということで、二本で終了でしたが、なかなか充実したトライが出せました。
3番目はほぼ解明、4番目もそれなりにコツがつかめてきたような?
ギアセットも減らしていき、おそらくこの辺がミニマムだろうというところがわかりました。


あと1、2日くらいでムーヴ解析は完了できるかしら?できるといいなー。
どのパートも日吉のルーフクラック(5.11c)よりやや厳しいくらい、未体験レベルの宇宙ムーヴはなさそう。

ただ、下から繋げた時にノーテンでここを抜けるための力が持つかどうか・・。
こればっかりは、工夫じゃどうにもならないのでジム修行ですかね~。

2016年1月23日土曜日

シーサイド日和


週末は悪天、しかも寒気がヤバそう。

ってな話もありましたが、問題なく城ヶ崎ツアーズは敢行。
シーズン真っ只中、寒さくらいじゃやめられないぜ〜(笑)

今日はH原さん、M田先輩と一緒にシーサイドです。




一日中雨も降らず、意外にも太陽が出ていました。
いつも混んでるシーサイドも人が少なくて快適。岩のコンディションは最高。
わーいアタリだ!アタリだ!


ピーターパンのオンサイト権を譲っていただいたので、さっそくアップです。
核心の処理にモタつき、強引なドリーチで解決してしまったので、なんとな〜く残念な空気が・・いやいやいや気にしない気にしない。

今日のメインディッシュ、「風に吹かれて」を強いフェース女子たちに混ぜてもらってトライ。





あらためて見るとおっとろしい〜コレ!




みなさん果敢にハングを越えていく中、自分だけ早々とドボンでした。
情けなや〜。

今日は体力的にも時間的にも、あと一本でラストの予定。
ってことで、RPを目指して頑張ります。
かなり不恰好ながらなんとかハングを突破。




そしたらおかしな手順になってしまい・・・




あーしーがー切ーれーたーあー





完全に開きそうな指をおさえながら地獄の斜めランナウト。
怖い〜死ぬる〜おっかさ〜ん!!

なんとかかんとかRP。ああ、5.11aでまた苦戦してしまったぜ・・。




これをアップで登ってしまうツヨッツヨのS女史がわざわざ撮影してくれました。
かたじけのうございまする〜。

他の二人も見事に完登。
僕が一番ブサイクなムーヴでしたが気にしない気にしないw





夜はアストロ方面から帰ってきたT谷さん、KGさんも加わって賑やかな鍋を堪能しました。今日もまた女子ズの手際が素晴らしく、わたくしはただただ食って飲むばかり。
うまかった〜(^^)




で、今日買ってきたつまみはいつものイカ




じゃなくてタコ!
タコカマを食って明日のタコに備えるよ〜。



日曜日は強烈な南風が吹く予報。
タコの取り付きは北風が入らない快適テラスなんだけど、明日は大丈夫かね・・
ビレイヤーに申し訳なしですが、せっかく来てもらえるんだから頑張らないと!


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(本日の成果)

ピーターパン(5.10b)OS  面白いルートでした。え?核心?シラネw
風に吹かれて(5.11a) 4RP うーん。ルーフフェース練習しないとねえ。

カブリにびっくりしないための予行演習として、いい練習になりました。ガバガバのハング越えだけど、苦手系だなあ。たまに来たらやってもいいくらい。

シーサイド、次にやりたいもの探さないと・・。
ルートはいっぱいあるんだけどボクチンには怖いものばかりですw

2016年1月20日水曜日

木枠に向かう水曜日


今週水曜日は、海坊主さんの呼びかけで日吉〜。

ジムには組長、アメ雪女王、亜龍さんに加えて、T谷さん・S宮さんや、メパンナさんもいて、なかなか賑やかな練習でした^^

今日こそは、ということで木枠トレしてきました。

まずは垂壁クラックを丁寧に。しばらく触らないと、雑なムーヴになってしまうのだなー(いまだに・・)
基本ムーヴ大切ですね。

で、ルーフクラックへ。今日は2本が目標。

はじめて左クリップ側で昇り降りできました。落ちなくてヨカッタ。

次に順手限定にトライ。核心でのセクションまたぎの部分、二手だけ逆手になってしまいましたが、はじめて順手メインでいけたよ〜。やった〜!

タコをやっているせいか、無理めな姿勢でも怖がらずにもう一手を出す精神力がついた気がします。タコさまさま♪

最後に太鼓ハングで5.11aを触ってみたけど、ハングの強度に恐れをなして2回ともドボン。核心の1手だけなんだけど、ルーフに慣れてないから便数がかかるな〜。

しばらくはルーフクラック(とちょっとフェース)を中心に頑張ってみようっと。


2016年1月17日日曜日

風は風でも



日曜日は初シーサイド〜。





テント場から岩場に行こうとしたら、見慣れた車が・・






北へ南へとお忙しいI塾長を発見してしまいました(笑)





・・で、ここから懸垂して海岸まで降りるの??

噂には聞いていたけど、こりゃ本当にアプローチ核心だな!




こんなところから降りてきます。
そりゃ渋滞するよね。

岩場にはユガマクや城山で会うするようなフェースクライマーがいっぱい。
城ヶ崎でも、全く違った住人がいる別世界でしたw

タコと酒のコンボでヨレヨレな僕は、よせばいいのにのっけから「気分は最高(5.10c)」を選択。




ヒーなにこれ!シーサイドの恐ろしさがわかりました。

少なめのカムでいったら、最後にマイクロを切らしてしまい、前進用のメトリウス0番、00番を連打して決死の核心ムーヴ。

まだ死にとうない〜(T T)




ちょっとフェースぽかったです。
なみだちのナッツルートが可愛く思えてきました。

次に目をつけていた赤道ルーフ。
が・・上はフェースっぽいムーヴになりそうで、イマイチ気乗りがしない。そろそろ雨が降りそうだから回収困難になったらヤダしぃ。

てなわけで、H原さんが果敢にトライしていた「風に吹かれて」に参戦。
今日はボルト気分(笑)。




そして苦手なかぶり壁にボコボコにされました。

かぶってランナウトした場所からのデッドが出せずに何度も落ちる。
周りを見ると、ルーフから猛者どもがドッカンドッカンとロングフォールしているんだけどさ、俺デキネー!
めちゃくちゃ怖いやないのシーサイドって。


二便で燃え尽きて終了。






食べログで評価が高い、湯河原のラーメン屋「国味」へ行ってみました。
こってり濃い味のワンタン、うまかったよ〜。



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(本日の成果)

気分は最高(5.10c)OS 気分が最高になったか?・・そんなこと聞かないで(T_T)
風に吹かれて(5.11a) 2× 風に吹かれました。臆病風に。

普段、かぶりフェースなんて外でやらないから、精神的にも肉体的にも鍛えられました。どっかぶりクラックに耐える体幹を作るためにも、たまにはやってもいいかな〜。自分がいかに怖がりかがよくわかる。

シーサイドは登り返しも面倒だし、混むし、フェースだし・・イマイチ好きになる要素は少ないのだけど(笑)、「風に吹かれて」はカッコイイなと思いました。また機会があったらやろうかな?


ところでユガマクの梅祭り、今年は2月6日からだそうですよ〜!奥さん。





2016年1月16日土曜日

海を背負って


K坂さん、T谷さん達に同乗してまたまた城ヶ崎便〜♪





こんなに城ヶ崎に通うのなんて、クラック始めたシーズン以来かも?
シーズン末には湿りがちなことを考えると、今がベストシーズンですよね。たぶん。


タコに行きたい僕ですが、S宮さんは先週あっさりと卒業してしまったので、これからボッチのアタシ。今回はK坂さん・H原さんがつきあってくれました〜。\(^o^)/


タコ以外あまりこれだというルートがないように思うのですが、ホントにいいのでしょうか^^;;


あとからタコ狙いの方が来たので、混む前に先に取り付かせてもらう。
まずはテンテンでトップアウト。

強度にびっくりして、のっけから足を切らして撃沈しました。




失敗ムーヴなのに無駄にかっこイイですねえ。

時間がありそうだったので、カム残置にてもう1トライ。




娘さん。お見合い写真作るならココですよw


やっぱり頭で思っているよりかぶっていて、毎回ビックリしてしまう。
盛大にテンションをかけながらも、なんとかトップアウト。
上部でヨレすぎてマントル返せなくなってドカ落ちしたよ。





ビレイヤーにテラスに上がってもらう手間を考えると、何度も登ったり降りたりするのも忍びない。午前便はまとめて全部出してしまおうという算段でした。


そこからは、みなさんのビレイとかやりながらのんびり。

シンクロックスはナッツやマイクロ連打のルート。
でも、フェース派のH原さんはナッツやカムのイイ練習になったようで、喜んでくれました。





指が太いK坂さんはかなり辛そうでしたが、大丈夫だったかなあ?

午後にもう1便。
途切れ途切れながらも、ようやくつながりそうなムーヴが見えてきました。




一手一手がギリギリすぎて、手の角度、差し込む場所、スタンスの位置、すべてを最高の精度できめて、ようやくできるかどうかというシビアなムーヴが続きます。





仮にバラしたとしても、核心前後の10手くらいが完全な精度で繋がるまでには、相当時間がかかりそう。

ムーヴの完成まで20便、30便を出した日吉のルーフクラックを思い出して、なんだか嬉しくなりました。この「全身全霊をぶつける」感じ、結構好きだわw






そんなわけで3本出したら肩が終わり、最後はナッツ組に混じって「アルタミラフェース迷いルート」をやらせてもらいました。
ああ、これでついにタコしかやるものがなくなってしまった・・w


こんな辺境に付き合ってくれたK坂さん・H原さんありがとうございました〜^^

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(本日の成果)

タコ(5.12a)3× うち一回は時間の節約のためにPPトライでした。
アルタミラフェース迷いルート(5.10d) FL ムーヴは丸パクリ。初見だとすんげー怖いはず・・


少しだけムーヴがわかってきたけれど、何よりまずこの傾斜に慣れないことにはお話になりません。連続であのシビアなムーヴを一回も間違えずにできると全く思えないのだけど、やり続ければいつかまたうまいやり方が見つかるかな?
そろそろビレイヤー核心になりそう。シーズンあと2・3日来られるかなあ?来られるといいな。


ところでH原さん、カメラが上手くてビビりました〜。ありがたや^^

2016年1月14日木曜日

クラック狂リターンズ



水曜日は家族の所用にて、恒例の日吉練に行けず。

日吉行きたいよ〜行きたいよ〜!!とダダをコネていたワタクシを見かねてか、予定を変更して海坊主さん、cherroさんが来てくれました。ありがとうございます〜。


ただいま絶賛タコ踊り中のkozzzzy。
割れ目狂祖と呼ばれたりする割には、ここのところ背信っぷりがヒドかったですが、久しぶりに割れ目の神にしっぽり帰依してきたいと思います。


(うっかりピラーで5.11aをお触りしてドボンしたことには触れませんw)

久しぶりに♂クラックからあらためておさらい。

手足を同サイド(いわゆる「旗」)そして対角ともに実験してみたのですが、またちょっとしたコツがわかった気がしました。クラックの形状によって制約があることを考えると、どちらも繰り出せる方がいいですね〜。


で、お目当のルーフクラックは、右クリップで上下往復できました〜。やた〜!
週末やったクラック達と比べると、傾斜、サイズとも少し楽に感じました。やっぱり5.11bくらいなのかも?

が、順手限定にしたり、狭い場所限定にしたり、何度か往復してストレニ度を上げてみると、高難度ルートのいい練習になる気がしました。これ以上グレードが高くなると、さすがにジムクラックで練習するのが難しくなりそうだけど、まだまだしばらくは大丈夫w


左クリップでも終了点まで行って終了。
今日は全く落ちなかったので、強傾斜クラックに体が慣れてきたのかも。

海坊主さんも執念でピラー5.11bを落としたようで(しかもあえて限定?!)、気分良く練習終了、でした。

久しぶりにハンドクラックだけに的を絞って練習したけど、楽しいねえ。
cherroさん、海坊主さんありがとうございました!^^


しばらくはクラック狂に励むよ〜。
レッツ木枠♪

2016年1月11日月曜日

丁寧さを学ぶ


かつて「デキるクライマーはロープさばきが丁寧」みたいなことをI塾長が話されていました。

トラブルの出現頻度が非常に低いから、テキトーにやっていてもいいのだけど、ちゃんとできていないとまれに致命的なトラブルが起こります。厄介なレアケースをわかっていて、ちゃんと対処ができるというのは、かなり経験が必要なことなのだと思います。(ってことが腹に落ちるまでに、1年以上かかったけど)


カム回収が上手というのも、その手の「渋い」技術だと感じます。できなくてもそれなりのクライマーに見えるけど、やっぱり経験がある人はトラブルが起きた時にも強いですね。





実はこの日、満を持して臨んだカム回収に失敗・・とてもありがたいことに、ベテランクライマーが助けを買って出てくれました。「人に後始末をお願いするなんて、お前のクライミングは全く他力本願だな」と言われると返す言葉もありません (_ _)


あ〜いろいろご迷惑をかけてしまったなあ。


・・って落ち込んでいても仕方ないので、何より次に繰り返さないことが大切!
自分メモとして気づいたことを書き留めておきます。

<学んだこと>

・まず落ち着く。姿勢が苦しいだとか、ビレイヤーに悪いだとか、日没が迫るとか、いろいろと焦る要素があるときほど、これが大切。じっくり準備をして、さらに途中カムがずれて状況が変わったら、一旦休止して作戦を練りなおす、くらいでよい。

できる限り最良の体勢を作り、必要なギアを全て揃え、回収するまでの作戦を自分なりに整理してから腰を据えて取り掛かる。「とりあえず引いたり叩いたりしてみて、ダメだったら追加の器具を投入したり、やり方を変えたりする」という戦力の逐次投入が最もよくない。(今回最大の反省)






必要な準備としてはこんな感じ。

1)入った方向を想像して、回収する方向をイメージする。「ひとまずここまで持っていく、次はここで角度を変えてここから出す・・」という風に段階に分けてもよい。ノープランでガンガン叩きはじめるのが最もよろしくない。

2)次に、回収する方向に持っていくために、どの向きにナッツキーを入れるか、どの向きにハンマーを叩くか、ベストな位置と方向をイメージ。

3)ナッツキーやハンマーが入りやすい場所に体を固定する(上部に支点工作をするなど)。胸の高さにカムがあるとやりやすい。姿勢に無理があるまま作業を開始すると、余計にややこしくなって時間がかかる。とくにハンギング状態から上側のカムの回収をするときは、苦しくてつい雑になるけれど、そういう時ほど丁寧に。

回収Tipsとしては、

・足場がない場所だと腹筋だけで作業姿勢をつくることになるので、スリングあぶみをつくって立ち込むのも手。簡易チェストハーネスも考えてもいいかもしれないと思った。

・歯は一枚一枚動きを確かめる。どの歯が引っかかっているのかをよく見極める。一枚でも動くようなら、それを手掛かりに回収できるらしい。

・ナッツキーや手を使って、歯を一枚ずつ順次動かしていくことを考える。動かし方には流派があるようだけど、ようはカムが望む方向に動くように歯を少し閉じたり、歯をこじって少しずつ回転させたりする。

・ハンマーは思いっきり叩かない。コンコンと少しずつ歯を動かすつもりで根気よく。

・トリガーはかなり全力で引いておかないと食いつかれてさらに奥に逃げることがある。斜めに引いたり、回したりすると片側が潜り込んでいく可能性があるので要注意。

・トリガーを引くために、ナッツのワイヤーや、専用の器具を使うこともできる。ボディテンションで引き続けると両手が回収作業に投入できるが、ギアを叩きたい方向とトリガーを引きたい方向が大きく違っていることもあるので、この辺は要研究かな?


ま、考えてみたら特別な話はほとんどないですね〜^^;




力技でもなんとかなってきたいままでの回収とは違い、シビアなルートの回収になってくると、ちょっとした「雑さ」がどんどん状況を苦しくするのだなと思いました。岩でも山でも、苦しくて早く抜け出したい状況の時ほど、丁寧に腰を据えてやることが大切なんですね。

自分はアルパイン向いてないかも、とこんなところで思いましたよ。


肝心のスパニッシュダンサーの顛末ですが、緑カムをカチカチにロックさせてしまい、涙目になっていたところ、ハング下まで登ってきたレジェンドが回収してくれました。昨日ギアを差し入れてくれたKGさんとレジェンド夫妻が、なんと心配してバンブーまで様子を見にきてくれたようです。感謝・・(> <)




熱川ダンサー(12b/c)を登って(!)助けに来てくれたレジェンド


後ほどお礼を言ったら、スパニッシュダンサー頑張ってくださいと言ってくださりましたよ。およよよよ〜。

レジェンドの回収を眼前30cmでみられる機会なんて普通ないですもんね。感動したのと同時に、とても勉強になりました。


アストロドームでもT谷さんが行き詰まったところで、周りから超ベテランクライマー達の回収の申し出が殺到。(人徳!笑)






最終的に、Aさんが夕刻のヨレた体で見事回収してくれました。

こんな場末で言うのもなんですが、みなさまありがとうございました。


スパニッシュダンサー、忘れないうちに頑張ろうかな。