2015年6月30日火曜日

スローパー祭り



仕事カーニバルの昨今ですが、みなさんはお元気でしょうか。
ああ、塾生の飲み会行きたかったよ〜。

月曜日から完徹したあげくに、プレゼン10分前にまだドキュメントを直していた、という、事故寸前のシビれる火曜日でした。
正直若手じゃないからもう勘弁して〜!

早めに帰宅してすぐに布団に入ったのだけど、せっかく早く帰った日くらいはジム練習したいよ〜と、例の病気が発症。
眠い目をこすってTWall大岡山に出かけてみた。


課題はもちろんスローパー。
ドMだから、苦手なものは徹底的にやる派なのですw

110度壁に、ちょうどいい5級があったのでトライしてみたよ。




でかい赤ボテを保持して右下から左上に抜けていくムーヴ。
周りの人とか参考にしながらやっていたら3トライ目でなんとか解決。
嬉しくて3回くらい復習してしまったよw

押さえ込み続けながら上に出て行く、という感覚が少しずつわかってきたかも?


そこから調子に乗ってツワモノが挑んでいる4級に手を出してみたがボコボコ。
あまりにもダメそうだったせいか、居合わせたツヨツヨ美人クライマーが話しかけてくれて、何度もアドバイスをくれました。

しかしせっかく言ってもらったムーヴが全然できず。
情けなや〜。


ルーフを触ったり、あちこちつまみ食いして終了。

まずはスローパーが出来てきたので上出来かな!


そうそう、大岡山の110度壁が苦手な理由が少しわかりました。
スローパーだらけなんですね。(いまさらかw)

しかも、摩耗したスリッピーなホールドばかりだし、そりゃ歯が立たないものばかりになるわなー。

でも少しずつ克服出来てきた気がするので、ぼちぼち通ってみようっと。

2015年6月28日日曜日

親子で夜遊び


日曜日は息子とジムの約束。
先月のベースキャンプで少し手応えを感じたらしい。
いいねいいね〜w

宿題やらテレビの誘惑やらにかまけているうちに夕方になってしまいましたが、親子ともども意地になって外出。
休日も遅くまで空いているという品川ロッキーに初見参♪

会員証をつくって長〜い入会説明やら何やら聞いているうちに9時半。
終バスまで45分くらい・・って何しに来たのだろw
こんな時間に小学生を遊ばせていていいのだろうか・・。

それでもやる気の息子はガンガン登る。

僕も合間に、4級スローパー課題をやってみました。
せっかく塾長講習でコツをつかんだからね〜。




スローパーをギリギリまで引きつけながらデッドするという、講習そのままの良課題。




ど、どや!(ハァハァ)

3トライ目でなんとか完登。「引きつけ続ける」「押さえ込み続ける」感覚が少しわかってきた気がします。

息子様は終バスギリギリまで頑張って、最後に6級もクリア。


年に数回しかやっていないくせに、フリとか覚えてるし。




あげくに、教えてもないのにデッドとか繰り出すし。





これこれ、お父さんそのムーヴを会得するためにいくらかけたと思ってるんだ!
しかもしっかり腰が入っているなんて、ケシカランじゃないか!


親父の威厳をかけて、どっかぶり4級をお触りしたけど撃退されました。
トホホ〜。

ダッシュで終バスに向かい、品川の餃子屋で「反省会」をして終了。

反省している親父を尻目に、息子は充実感でうれしそう。
次は5級にチャレンジしたいようで。

そ、そ、そんなに早く上達しなくてもいいんだよ〜。

2015年6月24日水曜日

日吉の魔法使い


水曜日は海坊主さんにお誘いいただいて日吉だぜ〜。

仕事は忙しいけどこの時間は死守するぜよ!!


今日の課題はまずフェース。

が、ルーフ5.11aにボコボコにされてるうちに手がよれて終了。
塾長講習の時は1テンまで迫ったのに、2テンまで戻ってしまいました。トホホ〜。

でも少し反動とか、スタンスの位置とかを意識しながらできたのでよかったとしよう。

そして意気揚々とフィンガーをトライしたけど、半分くらいで落ちました。
前回のは塾長効果だったの?

でもでも、じわーっときかせる感じはわかったかも。

最後にアイロンさんを真似して、右端ワイドハンドでリービテーションをやってみたけど、これまた全然できず。これは足で体をロックしつつ、左右にねじるトルクを作り出すことが必要みたいです。体幹かなあ?

・・・というわけで何の進化もなかったのだけど(ありがち)、少しずつわかってきたことが増えたのでよしとしよう。海坊主さんとの反省会も楽しかったしww


ところで、噂に聞くルーフクラックを登って降りている猛者をついに目撃しました。
しかもルーフ下に戻るために、全クリップを解除しながら降りるという荒技!

最後には最難の左フィンガーに、カムを決めながら擬似リードで完登していましたよ。
なんじゃそれ〜。
あとはもう逆立ち足先行くらいしかやることないんじゃないでしょうか・・。

もしかして有名なクライマーなんだろうか?と思ったけど、持ち前のシャイさで名前も聞かずに終わりました。
cherroさん、次会ったらぜひご正体を解き明かしてください〜(笑)。

2015年6月21日日曜日

インドアクラッカーズの逆襲


すっかり更新が遅くなりました。


ここのところ週末もお仕事。
主に海抜50m以内で生活しておりますkozzzzyです。


ひょんなことで、日曜日に塾長講習の空きが出たと聞いたので、ムーヴ講習を申し込んでみました。

半日くらいなら、家で仕事を片付ければいいからね!(と自分に言い訳)


前から行きたかったフェースムーヴ。
そうそう、おまけでクラックも見てもらおう。

・・・というつもりでしたが、集まってみたら普通にクラック講習になっていましたww

「ワイド知りたいです」
「悪いサイズのハンドも」

フェースだと言っているのに、テープをはじめている面々。

ついに僕も便乗して

「フィ、フィンガーをお願いします!」

と言ってしまいました。




ここでフィンガーに開眼・・したかも!
「むぎゅー」ってこういう感覚だったのか〜。

まあこの技術を聞いたの8回目くらいなんだけど、何もわかってなかったよw
全く登れなかった右フィンガー、はじめて登れる可能性が見えてきた気がします。




塾長のフォームと比較すると、まだまだ後ろ足が伸ばせておらず、上の指の位置も低い。腰が離れているせいで、手前引きになってしまっているように見えます。
精進しよっと。


もう一つの収穫は、苦手スローパー。
ホールドの下に潜って背中で押さえる感じは何となく知ってたけど、スローパーから上に出て行くところでよく落ちていました。
外岩でも、甘いリップのマントルとかが超苦手。

こいつはギリギリまで力を抜かずに押さえ続けるといいらしいですよ奥さん。

ついでに知ったけど、フィンガーも押さえ込みらしい。
んで、たまたま「ルーフクラックを順手でやるコツ」を通りすがりのアイロン大先生に聞いてみたのですが、やはり押さえ込みが大事なようでした。

ほほー!そんな有用テクなの?!

スラブで、足の力を抜かずに押さえ込み続ける感覚ってあるのだけど、手はサボってました・・。


レッスン後は、病み上がりの塾長を無理やり巻き込んでジム遊び。




・・という名のお仕置きをして終わりました。ぐふふw

(ちなみに、数日後に来られたそうで、何やら限定つきでRPされたという噂。せっかくリードしてたのに〜!)


最後にフェースやっていたら、反動ムーヴが苦手らしいということもご指摘いただいて、なんだか課題がいろいろ洗い出せた週末でした。
そういや、クラックは全ムーヴがスタティックなんですねー。

しばらくジム練ばかりだけど、がんばるよー!

2015年6月20日土曜日

回収を考える(3)



さてさて、今日も楽しい回収の時間がやってきました〜。
長すぎて書いている方もなんだかわからなくなってきたけど、たぶんラストです。


前回は、ロープ長の半分を超える長いルートだと、回収方法が限られるよって話でした。
とくに「残置ギアからロープを引き抜くと、回収が難しくなる」というパターンが悩みですねえ〜。

ビレイヤーの援護を得つつ回収作業ができそうなのは、バックロープか一人登り返し(笑)。同ルート下降がどうにも不可能な形状の場合、リード&フォローの一択でしたね。


というわけで続き。
長いルートでも中間に使えそうな終了点があると、少し状況が変わるかも?というところでした。

旦那、ひとつオウンリスクでお願いしますね〜。



(パターン2)30m以上のルート(中間終了点あり)


中間終了点を無視したら、パターン1でやった回収方法(A〜D)が使えます。


さらに今回は

E)60m1本でリード。二段に分けて懸垂回収する。

という手が使えます。ビバ中間終了点!


ただ・・ですね。

この二段懸垂、かぶっていたりする形状では、前回と同じ現象が起こります。
そう、「回収ラインまで戻れなくなる」というアレです。






さらに悪いことに、1段目の懸垂では、ロープ末端がビレイヤーまで届いていないのです。つまり引いてすらもらえません。


JECCルート初回トライ時は、この二段懸垂でした。上でスリングを使い切っていたのでバックアップも取れず、空中で仮固定、あちこちスイングしながら回収。
他のプチトラブルもあったりして、それはそれは地獄の作業に・・。


これを使うくらいなら、一旦引き抜いて60m同士を連結させてから懸垂し直すCのほうがまだマシですね。ビレイヤーの労力はかかるけれど、ロープを引いてもらえる分、結果的には早そうです。(はるる様、ごめんなさい〜)


他に、ルートがそこまで長くない場合・・

F)中間支点までロアーダウン→セルフビレイを取りロープを引き抜く→中間支点経由でロープをハーネスに結び直し、再度ロアーダウン(もしくは懸垂)

ということが可能な場合があります。

(当然ですが、中間支点でロープを引き抜くときに、ロープを完全に手放してしまうと自分が残置されるので注意です)







たとえばルート全長が40m、下から25mに中間終了点がある場合なんかがこれにあたります。

小川山「ミスナチュラル」がこのパターンだったな。
これはある種の「横着」になりがちなので、末端すっぽ抜けにはくれぐれも注意したいですね。



ここまででわかることは・・(えーと・・誰かついてきてます?)
「極端にかぶったり、トラバースしているような形状のルートでは、中間支点は役に立たない」ということですね。Fのように、ロープ長の余裕がそこそこあり、かつ中間終了点がいい位置にあるパターンでしか、使う意味がなさそうです。

「ヒャッホ〜!中間支点があるからバックロープいらねー♪( ´θ`)ノ」
と単純に思った僕はバカでした。



さて、ここから話はさらにマニアックになります。

JECCルートの場合は、隣の「百獣の王」の終了点が20〜25m付近にあります。
ルート間の水平距離も考えると、Fのように中間までロアーすると、ロープが足りなくなる可能性があるので、できれば避けたい。

できるなら一発で降りたいし、リードしたロープはギアから引き抜くことなく回収したい。そしてフォローやバックロープのような労力はかけたくない。


うーん。よい方法はないものか・・・と思って、さらに考えました。

今までの方法は、1トライごとにルートをクリーンな状態に戻す、つまり、「各トライ後にギアとロープを全て回収する」というのが前提でした。


もし「ロープだけは残置してもオーケー」という風に前提を変えたらどうだろう?

というわけで、最後に行き着いたのがこの方法。


G)リードは自分のロープを終了点に結びつけて一本懸垂・ギア回収→次のクライマーは残置ロープと自分のロープで二本懸垂→ロープ回収





これは、セットの簡便さ、回収のしやすさ(カラビナからロープを抜かなくてよい)、クライマー・ビレイヤーの負担の少なさなどから、JECCルートのような場面だとかなり有効な方法だと思いました。

ただ、この方法にも留意点があります。

・支点へのロープ残置を伴う。他のパーティーもいるルートだとマナー違反ですね。
・次のクライマーにとってロープが邪魔。ただ回収困難なほどかぶっているルートなら、ロープは恐らくあさっての方向にあります。
・二本懸垂の支点は直感的に間違えにくい渡し掛けになっているが、一本懸垂は結び目に注意。失敗したら即墜落。
・一本懸垂は、二本懸垂とはフリクションが異なることに注意。
・1回で回収が完結しない。当然、何らかの手段で再び終了点に到達できることが前提。

ちなみにこのアルゴリズムは、複数人でトライしたり、二人で繰り返しトライする場合にも応用が利くのもいいところです。

1人目:自分のロープを残置して1本懸垂
 ↓
二人目以降:残置ロープを地面まで落とし、自分のロープを残置して1本懸垂
 ↓
ラスト:残置ロープとリードロープを連結して二本懸垂→ロープ回収

常に自分側のロープを残置するので、ビレイヤーの助けでギア回収を容易にすることができます。ただ毎回終了点工作を伴うので、しつこいですが懸垂支点に注意ですね。

最後はロープ回収さえできればよいので、歩いて終了点に回りこめるだとか、他のルートからたどり着けるという場合でも有効です。特殊な場合だと、終了点を共有する二本の長いルートがあって、別のクライマーがそれぞれRPトライしている場合にも使えます。


と、自分のメソッドの利点を散々語りましたが、これが役立つのはかなり特殊な場合です(笑)。



まあ、フォローの実力さえあるなら、迷ったらリード&フォローが最強だよってことですね〜。

というわけでみなさん安易な懸垂にはくれぐれも気をつけていただき、ハッピーな回収ライフを送りましょう!




回収を考える(2)


さて、前回の続きです。

前回はロープ長さの半分までのルートに関して、回収方法を考えてみました。
基本的にはロアー・懸垂を使うことができる。どうしようもない局面ではリード&フォローが最後の手段として使えるよ、ってことでしたね。

これがロープ長の半分を超えるルートの回収となると、ややパズルっぽくなってきます。


所詮は、弱クライマーの脳内プレイなので、ご使用の際はご自分の判断で。
そう、オウンリスクでお願いしますね〜。




今回も取付きには、60m二本があるとします。まずは・・

(パターン1)30m以上のルート(中間終了点なし)

というケース。



リードのロープだけだと、ロアーも懸垂も地面に降りられません。
まず思いつくのは、

A)バックロープを引いて登る→60m懸垂
B)リード&フォロー(フォローがバックロープを引きつつ回収)→60m懸垂

というやり方。

ところで今回のJECCルートのように、「限界近いルートで、二人とも完登狙い」という場合は、このどちらもイマイチなんですよね〜。

ギリギリのグレード、それでなくても上部はロープが重くてムーヴが起しにくくなるのでバックロープは避けたい。



かといって、お互いフレッシュな状態でリードトライしたいため、フォロー回収も疲れるのよねえ・・。


次に思いつくのは、
A’)ダブルロープで登る

Aとほぼ一緒ですなw
ロープが軽いこと、屈曲が少なくなることから、少しだけ重量感が和らぐのがメリット。

でも伸びるから墜落距離が長くなりそう。ガンガン墜落したら高価な細いロープが痛むだろうし、限界トライに投入するのは避けたいですね〜。


さらに似たような発想だと、

A’’)バックロープとして細引きを持っていく→メインと細引きを連結→メインロープで一本懸垂、細引き側を引いて回収する

というのがあります。(よくわからない人は危ないので真似しないでくださいね)

懸垂用にはリードロープのみをつかい、「バックロープはロープ回収の小道具」と割り切って、極限まで軽いものにしようという考え方ですね。

そんな長い細引き、誰が持ってるんだって??
我が家には、某冬山に持って行った50mの細引きがあるのですよwww





実用はたぶん難しいです。
細引きは風に吹かれるだけで激しく絡まるし、薮や岩角、ギアに絡んでムーヴを邪魔する可能性さえあります。チムニー登攀時に足や首に絡んだりしたら悲惨。
ほぼ障害物がない雪山ならともかく、岩で使うには不向きですね〜。


リードだけで回収を完結するために、他にどんな方法があるでしょう?


C)ビレイヤーに、リードロープの末端にもう一本ロープを連結してもらう→ロープごと引き上げて60m2本で懸垂


ただし、ロープの結び目がカラビナの中にひっかかるのをふせぐために、一旦リードロープを一番上まで引き抜いた上でダウンしなければなりません。

つまり懸垂の前には、60m引き抜き→ダウン(ロープ連結)→60m引き抜き→ダウン、という手間が必要になります。
面倒だな〜ww

バックロープは避けたいけれど、RPした後なら多少の労力は厭わない、という状況ならやるかなあ?






ただこのやり方では、カムからロープを引き抜いてしまうため、少々問題があります。
かぶったルートやトラバース気味のルートだと、ギアに届かないため回収ができなくなるという現象が起こるのですよね〜。


ただ、取り付きのビレイヤーがロープ末端を引っ張ってクライマーをスイングしてあげることで、多少の角度ならカバーできます。(回収後のバックスイングで木に激突したりしないように)。

あと、適当なサイズのクラックがずっと続いていたら、カムで少しずつ下にセルフを取りながら振られを止めつつ懸垂回収することもできますね。ものすごく大変だけど。


まあ、ギアの回収を考えると、できればロープを引き抜かない形で降りる手段を考えたいですね。というわけで最後に、苦し紛れの案をもう一つ。


D)1本懸垂で回収→バックロープを引いて登り返し→連結・懸垂してロープ回収


これはギア回収作業と、ロープ回収作業を分けてしまおう、という考え方です。
ギア回収時は、下からビレイヤーに末端を持っていてもらうことで、Cのように振られたりする状況を防げる、というメリットがあります。

まあ登り返しが面倒すぎてたぶんやらないですけどw
こういう作業が必要なルートに行くとわかっていれば、事前にアッセンダーを持って行くなどして、やってみることがあるかもしれませんね。


僕が考え付くのはこのあたりです。
かなりかぶった壁での長いルートだと、現実的に限界トライで使えそうな手は少ないですね。


ただここで、中間部に使えそうな終了点があるとすると、もう少し色々な手段があります。

さらにもう一つ、問題の前提を変えることで、なかなか使える技が。最終的にJECCルートに投入した手段ですね。

というわけで、またまた次回へ。
しっかし長いな〜コレw

回収を考える(1)



梅雨ですねえ。仕事シーズンですねえ。
というわけで、真面目な話。

これまで数々のギア回収に困らされてまいりました。ショートルートだと、もうこれ以上困るパターンはないだろうというくらい、困りつくしてきた自負があったのですが、今回、JECCルートをトライして、まだまだ困れるかもしれないぞ、ということに気づきました。

前回のエントリーで質問をいただいたりもしたので、自分なりの考えを書いてみます。

kozzzzyの個人的考えなので、オウンリスクでお願いしますよ〜。



話をシンプルにするために、仮に持っているロープが60mシングル(2本)だとします。
まず一番簡単なケースはどうなるでしょう?


(パターン0)30m以下のルート

これは簡単ですね。
A)ロアーダウン
B)懸垂下降


終了ビナがあって、かつ素直なルートならロアーダウンが早いでしょう。
懸垂下降は、終了点が木やスリングだった場合で、捨てビナもない場合が典型的でしょうか。





変わった局面では、イレギュラーな終了点で(途中の細い木で敗退したときなど)、若干不安な支点を頼りにミニマムの荷重で降りたいとき、なんかも使うかもしれません。


ではこういう場合の回収はどうすればよいでしょう?






そう、

C) リード&フォロー→懸垂下降

の出番です。

こいつは、もと来たルート上にロアー・懸垂できない時に有効です。
極端な屈曲ルート、トラバースルート、穴抜けで違う面に出てしまうルート、といった局面ですね。

マラ岩「ムードはいい線」がこれでした。(STさん有難う!)


余談として、これの変形バージョンに

C') リード→ロアーダウン、次のクライマーがトップロープ状態で回収→ロアーダウン
というのもあります。

リードが二回目をトップロープで再登することでフォロー回収を一人で行ってしまうという荒技です。フォローがそのグレードを登れないだとか、FLトライがかかっていて回収便を出したくない時に使えますね。

不動沢「エンペラークラック」でやったなあ〜。



整理すると、
A)ロアーダウン
ロアーできる終了点があって、元のルート沿いに降りられる形状

B)懸垂下降
支点が木など、元のルート沿いに降りられる形状

C)リード&フォロー
元のルート沿いに降りられない形状

当たり前ですが、Aの局面で、あえてBやCを使うことは可能です。
Bの局面でもCを使うことはできます。
でもCを使うような局面では、A、Bが使えるとは限りません。


つまりこのうちでは、リード&フォローが最も万能な回収方法ということなんですね。(あれ?知っていた?)

かぶり壁初心者の僕は、「どんな場面でも、最悪懸垂を使えば回収できる!」と思っていました^^;


というわけで次は、30m以上のケースです。

・・と思ったけど、長くなりそうだからまた次回〜。

2015年6月18日木曜日

フェースとほほ記


木曜日はcherroさんと日吉へ。今週はジム練ができて嬉しい!

珍しく日吉に早めについたので、「cherroさんが好きなたい焼きを買っておく」というミッションを果たそうと、えらく広い東急ストアの食品フロアに取り付く。

慣れない店内にルーファイ感覚を惑わされ、店の一番奥までいったが、あったのは精肉屋。「ひき肉1パック買っていくから許してください」と言ったのに、ルート変更も敗退も許されず、メールごしに飛んでくるのは鬼のガンバコールのみ。
店内を2周回ってなんとかゲット。ふう。

右岸と思ったら左岸にあった、というオチでした。


えー前置きが長くなりましたがジムは何も成果はありませんw

ルーフの5.11aを2・3本撃ったが、テンテントップアウト。おそらくムーヴが下手でパワーセーブができていないのと、体幹の意識が弱くて手登りになっていたように思う。
よせばいいのにルーフクラックも最後に手を出して敗退。
唯一できたのは最後のワイド練習だけだった気がする。

そうそう、反省会でcherroさんが立て替えてくれた夕食代を踏み倒して帰ってしまいました。今度、利子分のたい焼きも添えてお支払いしますので、許して下さい〜。

2015年6月16日火曜日

クラック・クライマーズ・ミーティング in 三鷹


あの尊敬するジャムマスター、Y岸さんがジャムセッション三鷹で初心者講習!

そんな噂をききつけて、仕事をサボ・・終わらせて、行ってきましたよ。

中を覗くと、いるわいるわクラッカー。
50人くらいの熱気がこもった暑苦しいジムで、Y岸さんが熱心に講義中でした。

初心者だけでなく、瑞牆でよくお見かけするベテランクライマーもたくさん。Y岸さんもどの辺に説明を合わせたらいいのか四苦八苦していらしたようで(笑)。

知っているつもりの内容とはいえ、色々と細かいコツみたいなことで、参考になることがあります。小技系も大切よね〜。





・レイバック気味のバランスでカムを決める際のコツ
・マイクロカムの回収をしやすくするための細工
・最初のプロテクションにナッツを決める際の工夫
・ジャミングテープの種類と、Y岸流の貼り方

なぞなぞ、とても参考になりました。

何よりY岸さんのサービス精神にあふれた、笑いいっぱいのレクチャーがよかったです。






次は中級編とかあるのかな〜?ワクワク。

講座は不定期開催らしいですぜ、ダンナ!


講習後には、マットの淵に列をつくりながら交代でクラックトライ。
ふと見回すと、mfさん、あーや、shuさん、Y内さん、のーるりーすさんなどなど・・いつも岩場でお見かけするクラッカーの面々ばかり^^

遊園地の開場を待つ子供のようなキラキラした瞳をしてますが、アツい視線の先にあるのは木枠クラックという・・シュールな集団なのでしたw


僕はこの日、ついに奥壁の黒テープ課題をゲット!!!やたー!!!

終了ホールドに飛びつき両足が切れたままぶら下がるという、極めて見苦しい終わり方でしたが、もう少し洗練させたいな。

最後にスローパーをランジで取りに行く3級をmfさんと軽くお触り。全然できないけど、これはかなりいい練習になりそう。

関係ないけど、このブログを見ているという奇特な方にお会いしてびっくりしました。
某MLで流れされていたという恐ろしい噂を・・ヤメテ〜!


過疎ブログだと思ってアフォなことばかり書いてるのにドウシヨウ。

ま、そんなわけで次は3級スローパーと、黒ラスボスをやっつけにいきますぜ!

2015年6月14日日曜日

ベースキャンプに行ってみたよ


日曜日は子供と山の予定。

しかし、山は大変だと思っているらしい子供に「ジム行こうよ。ジムに行きたい!」と先手を打たれました。

んなわけで、午後にぶらりと初ベースキャンプへ。
自宅から電車で1.5時間くらいの親子旅♪


小綺麗な受付で入会手続きをしていると、

「ねえねえ!平山ユージと、植村直己ってどっちがすごいの!?パパどう思う?植村直己はすごい人だってパパ言ってたじゃん?平山ユージとどっちがすごいのかなあ〜!?」

よく通る甲高い声で、小学生らしい唐突な質問を投げかけてくる息子。




コレ!答えづらい質問を受付でいうのはよせ!

ユージご本人がいたら色々ややこしいわww
だいたいその二択は何じゃ〜




一番手前のコカピタンというスラブ壁から、中間にあるマッシュルームというどっかぶり壁で遊びました。


子供は7・8級をあれこれつまみ食い。1年前より身長が伸びて、少し怖さがなくなったのか、久しぶりなのに、ムーヴっぽい形ができてました。




こらお前、初心者のくせにお父さんより腰が引けてないじゃないか。
けしからん!

僕はというと、合間にトライした3級をいくつかゲット!もしかしてグレード感がやや甘めなのかも?

マッシュルーム壁の3級は、アキパンの易しめ4級、大岡山の130度壁5級くらいに感じたけど、どうなんでしょうね〜?


子供は6級を本気トライ。






カチをクロスで取り、ボテを抱えながら、微妙なバランスで体の向きを変え、子供にはずいぶん遠い右手ゴールを取りに行くムーヴが核心。





ここが怖くて何度も敗退していたけれど、最後の最後に攻略。
よくがんばりました!

ムーヴをバラすなんてこともやってたし、意外にセンスあるのか?(←親バカ)

ほたるの光を聞きながら、ちょこっとだけトップロープも遊ばせて終了。




最後はコーラで反省会。
反省会はジム練における大人のしきたりだからねーw


ベースキャンプ、広くて遊べるジムですね。
人も多くてびっくりしましたが、また雨の日にでも行ってもいいかと思いました。

そうそう、噂の入間クラックにも手だけ突っ込んできましたよ。(足も突っ込んだかも)
かなり楽しそう〜!!


2015年6月13日土曜日

落ちられない場所


shuさんからひょんなお誘いをいただいて日帰り瑞牆へ。

ちょうど子供との予定があったのだが、うまいことに(ゲホゲホ)変更になりました。

天気も晴れ、先週より湿度もぐっと低めという絶好のコンディション。





shuさんが、あのJECCルートにご興味ありということで、2週間連続の不動沢になりました。

んーと・・まあ先週の感じだと、僕にはまだ早いかなあ・・ウジウジウジ。


お互いに2本ずつじっくりアップして、まずshuさんがJECCルートへ。

相当長いビレイを覚悟していたが・・するっとオンサイト!!!
まじかー!!いや薄々そうなるんじゃないかとおもってましたけど!!

ムーヴはうますぎて参考にならなかったけど、カムは一部、心のメモ帳に記録させていただきました。






実はこの壁、懸垂中の写真を見ると一目瞭然ですが、かんなり傾斜しています。

このまま降りてくると、背中の木よりさらに後方に振られます。。




前回、二段懸垂によるギア回収に1時間以上かけた反省から、特別に作戦を考えました。

・先行者はリードロープの末端を固定して、1本懸垂。
・以降は、リードが残置ロープを解除して落とし、自分のロープを固定して1本懸垂。
・最終トライのリードは、残置ロープとリードロープを連結して、2本懸垂→回収。

これの利点は、

・2段に分けて懸垂する必要がない。
・カムにかかったロープを一度引き抜かなくて良い。
・ロープ末端が下に届いているので、ビレイヤーが末端を引っ張ることで、いつでも振られたクライマーをカムのそばまで引き戻すことができ、回収が楽。
・バックロープ不要。仮に50mロープ2本でも、45mルートにトライできる。




(なんとなく図解:kozzzzy画伯)


これがなかなかいい作戦でした。
shuさんは難なく回収終了。

というわけで僕も仕方なく意を決して、トライしてみることに。





オンサイトトライとの違いはギア作戦。

まずクイックドローを大量に持って行って流れに配慮。
そしてラージカムは6番を諦め、5番を一つだけ。

前回の核心は重力だったからねえ〜。

レストを挟みはさみ、必死こきながら登る、登る・・・





最後のワイドセクションは疲れ切った体で、長い長いランナウトに耐える。

もう落ちられない落ちたくない〜。




なんと通算2撃〜!!
これがセッション効果?!


終わってみれば5.11のムーヴは一つもなく、ミズガキ10bが何段にも何段にもつながっているという印象。ある意味甘めなんだけど、別の意味で甘くないww




お気に入りのパンツが昇天しましたが、「それで5.11が1本落とせたらいいんじゃないですか?」というshuさんの言葉に納得^^


さて思いがけず時間が余ったので、寒々ルートへ。

1Pは楽しいすっきりレイバック。リードのshuさんも気持ちいい〜と連発。
2P目担当の僕は、、、またしてもワイドで悶絶ランナウト。



(屈曲を気にして、この高さまでノープロ)


エンクラかと思ってたら、落ちられない恐怖ルートじゃないか〜ww

このルートには大貧民やアーチクラックに通じる「何か」がある気がします。探検風な味わいのあるルートでした。

最後に「黄河」5.10bをトライ。
何も考えていなかったが、取り付きのクライマーに「ワイドだよ」とヒントをもらい、一応5番を持参。ああ6番よ・・お前はなんでそんなにデカイのか。

そしたらね、5.9のオフィズスセクションが丸々フリーソロになりましたよ・・

かろうじて持ってきた5番のおかげで結果的に死なずにすみました。
ありがとうクライマー氏!





そんなこんなでいっぱい遊んだ土曜日。金曜日からの睡眠不足がたたり、帰りの釈迦堂PAで目覚めた時には、なんと日付が変わってました。


shuさんありがとうございました〜。
次は不動岩とか行ってみたいなー^^

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<本日の成果>

・おしん      (5.8)アップ
・不動沢愛好会ルート(5.10a) アップ
・JECCルート    (5.11a)2RP shuさんの一撃を目の当たりにして、アローン回避本能が発動。オンサイトだと恐怖核心でしたが、技術的にはお買い得なのかも?
・寒々ルート    (1P目 5.7 / 2P目 var. 5.8)OS 楽しい怖い
・黄河       (5.10b)OS グレードに余裕がある人向けかも。怖かった。


とにかく落ちられないクライミングでした・・。
また日吉でワイド練習しようっと。

2015年6月10日水曜日

フェースはじめました


最近、立て続けにかぶった5.11クラックをやって、やはりフェース力がないなあと痛感しておりますです。(やってないから当然?)

思うに「フェース力」って色々なものを指したりする、ざっくりした言葉なのですが、僕の場合は・・

・指の保持力  レイバックなど強度の高いムーヴを起こすとすぐに指が開く。フィンガークラックにも弱いし、スローパーも押さえ込めない。

・体幹の持久力 長いかぶりに体が耐えられないし、かぶりを逃す技術も少ない。徐々に腰や足が辛くなってきて、手登りに逃げようとしてパンプする。

とまあ、オーソドックスですがこの辺が課題かなあ。
強度の高い長いかぶりをやりつづけるのが効率良さそうです。
苦手分野だから逃げてるのよね〜。


・・というところで、cherroさん、海坊主さんとビッグロックでジム練に行くことになりまして。インドアクラック聖地なのに、禁断のフェース修行となりました。

アップ後、まずはうすかぶりフェースで甘そうな5.11a。ほぼ限界グレードをオンサイト〜!!と思ったら、cherroさんから「それ前やってましたよね」と一言(笑)。

で、本題のルーフハングへ。
クラック欲をぐっと押さえて、天井まで続く長い5.11aへ。やっぱり途中でパンプして3テンでしたが、最初のルーフハングは耐え切って超えられました。前にずーっと泣かされていたガバガバ5.11aだと、ルーフの抜け口で落ちていたから、少しは強くなっているような気がしないでもないよ。

調子に乗ってもう一便出したらやっぱり3テン。今度はハングで落ちたけど、強度の高い天井トラバースはノーテンで抜けられました。
これを続けたら苦手エリアが少し克服できそうダナ〜。

最後は恒例のルーフクラックをやったけど、二回とも途中敗退でした。クラック教の使徒cherroさんによると、今日はいつもより足が近くて腰が落ちていたとの話。今日は湿気がひどく、テープがずれてしまっていてね・・ブツブツ。きっとクラックの神様から浮気の罰をくらったのでしょう。

終わりはYZ部長に駅まで送っていただき(ありがとうございました!)、3人で「反省会」へ。今日は海坊主さんにいつぞやのお礼と、cherroさんのセレクションお祝い。


大将に聞こえるように、お祝いワッショイと叫んでいたら、色々とおまけしてくれました。普通に食って飲むより安かったかもという気がする。





やっぱりジム練の後の反省会って最高です。
もはや反省会だけでもいい気がしてきましたが、どんなものでしょうか割れ目の神様。



2015年6月7日日曜日

心の持久力


土曜日は家族の用事。日曜日だけでもクライミングしたいなーと思っていたところ、日曜日空いているというはるるさまからご連絡が。
おおう、ぜひ行きましょう〜!

「クラック、それもハンドサイズ希望」というお話。ふむふむ。


さっそく一緒に行けそうな場所を100岩やら瑞牆本で調べていき、最終的には勝手がわかる場所ということで、屏風岩になりました。

はるるには、おしんや不動沢愛好会ルートあたりのハンドクラックをやってもらい、僕はJECCルート(5.11a)にトライしようかな、というプランです。

そうそう、このために海坊主さんに60mロープを拝借させていただきました。(ありがとうございます〜)

お互いのんびりとアップをして、昼ごろから本気トライ。






んで、そのJECCルートがですよ。

なんと全長45m。

あの長い長いと言っていた春うらら1P目が30m。
城ヶ崎なら何本分だよ!




まーでも、短くてパワフルなのより、長いのをじんわり登るのは得意だもんね♪

もちろん何が来るかわからないので、マイクロから6番までありったけ持参です。





キャメの0.4〜0.75番は禁断の3本持ち!
あまりに多いので、ナッツだけは勘弁してやりましたけどw



長ビレイ必至ということで、ビレイヤーはるるには全ての防寒具をご提供しました。
なんせ今日の不動沢は寒いのよ〜。







-------------(以下は顛末記。OS注意)--------------




さて、ワイドから順調に高度を稼ぎながら上がっていく。ゲロ重い・・。




クラックに入ったあとは、カムを次々に回収しながら前進。
5mほどの場所で予定どおり岩角にスリングを巻き、さらに厳しくなってきたあたりでポツポツとカム残置。屈曲にも細心の注意を払ってガンガン延長。






15〜20mほどでブランクセクションの薄かぶりハングへ到達。
マントルを返そうとしたら、甘い核心ワイドハンドが濡れている。





カムとロープで体が重い。行きつ戻りつしているうちにパンプしてしまい、ランナウトの恐怖に負けてテンションコール。


ちくしょー!!!
こいつが核心ってやつか!?


痺れるボルダームーヴでここを抜け、さらに上部のハング下へ。

ここまで25m〜30mくらい。ここを越えたらビレイヤーからも見えないゾーンに入る。
実はここからが本当の恐怖核心だった。


ハング下で大レストして、手持ちのカム二つをセット。ハング上からドカ落ちする可能性があるので、流動分散としておく。延長が長くなって、より大きく落ちるのが難点だけども、まあこの高さでの1mは誤差だろう。





何度かのテンションを挟みながら、意を決して甘いフレークを掴みながらレイバックでハング上にせりあがる。最終支点のビナからは2、3mのランナウト。

自分は極度の恐怖症なので、こういう場面では絶対に墜ちないか、最初からランナウトせずに墜ちることの二択しかない。もう2m上のガバを掴むまでは絶対に墜ちない、という計算で行くのだ。

ところがあまりのロープの重さに、感覚的には絶対できるはずのレイバックムーヴのバランスがとれない。
なんとか歯を食いしばり、粒カチに足を張って立とうとするのだが、少し上がるごとにロープの抵抗で体がめくれようとする。指はじりじりと甘いフレークからはずれそうになる。

少しでも指が外れたら、体幹の力を上回る重力で、体が裏向けに回転するだろう。
もうどちらの手も離せない。


危険信号が頭に鳴り響く。

指が開くのが分かるが、この姿勢を堪えるのが精一杯。
これがセミというやつか・・。


支点をずいぶん下に作った自分を恨みながら、大声でテンションを叫ぶ。
重いロープに強く引きずられるようにして体がぐんと加速するのを感じ、ぎゅっと目をつぶる。


血液が心臓の中からこぼれ出すんじゃないかという浮遊感。



・・・・・


そっと目を開ける。
止まった・・。


指が切れた程度で、大きな怪我はない。
テープを真っ赤に染まった指に巻きつけ、息を切らしながら辛い登り返しをする。
ここから長い長いレスト。


次、思い切って上にあがるが、先ほどより高い位置から2度目の大墜落。
あと少しだったようにも思うけど、長時間ビレイへの申し訳なさと、大墜落の恐怖で気持ちが切れました。





怪しいカムをたくさん取りながらそろりそろりとA0突破。


最後は10mくらいのワイドセクション。
ここは意外に堅調に進んでトップアウト。


いやーはるるさま、長ビレイ、本当に申し訳ございませんでした・・。


帰りは2段の懸垂。
斜めにかぶった壁での懸垂や回収は技術的な難しさがあって、大変なことになりました。

最初の頃の城ヶ崎を思い出すようなテクニカルな懸垂でしたが、ビレイヤーはるるの知恵と助けでなんとか全部回収。

1日2本はできる、なんておもっていましたがとんでもなかったです。
一つ一つのムーヴはこなせると思うのですが、とにかく想像を絶するストレニルート、そして恐怖ランナウト。修行して出直します。






-------------(顛末記終わり)--------------



降りたあとは不動沢愛好会ルートで、はるる渾身のトライ。

もう何時間でも何本でもビレイしますからね〜。

カムが取りやすく、定期的にレストポイントがあるルートだから、慎重派のはるるには向いていそう。5.10aは初めてのトライだったようですが、行きつ戻りつしながらも着実に進んでいき、残り4〜5mくらいまで迫ってから痛恨のテンション。
惜しい〜!!

あと1日・2日くらいトライするチャンスがあれば、十分グレード更新できますねー。


下山後は境川でたくさんの塾生チームに会ったりして、帰途につきました。


はるるさま、本当にありがとうございましたー。
次、グレード更新できるといいですね!



----------------(本日の成果)----------------

・不動沢愛好会ルート 1P目・フレークvar.(5.10a) アップ

・JECCルート(5.11a)
 瑞牆の5.11は本当に重いなあ。物理的な意味でも。
 腰に重りをつけてレイバックの練習をしたほうがよいのかね・・

2015年6月4日木曜日

クラック鳥は魚がお好き


木曜日はcherroさんがつきあってくださり、ビッグロックへ。仕事がアレなもんであまり岩にも行けず、ジム練はホント貴重な機会だなあ。

基本の割れ目三点セットだけ練習でした。

・TRクラックエリアでトラバース、アップダウン
・ルーフクラック
・スクイズチムニー

今回はいくつかミクロな発見があったかも。

ワイドは苦手な向きでやってみたけど、随分とぎこちなくなってしまいました。腰と上腕、Tスタックの位置関係が悪くて、大きく上がろうとすると外に吐き出される。チビチビと上がってどんどん苦しくなってしまいました。ほんの少しのバランスだけど、左右が逆になると意識が甘くなるんですね〜。要練習です。

ルーフでは、よくある「手が甘くなる負のスパイラル」に関していくつか重要なコツを発見。・・と思って書き出したが、だれにも興味を持たれなさそうなので、また今度〜w

帰り際になんと、cherroさんから日吉名物のアレをご馳走いただきました。アストロのお祝いということです。





ありがたすぎてありがたすぎて、一向に箸がつけられないわ・・なんてことはなくしっかりぺろっといただきました(ぺこり)。
そういえば、海坊主さんへのお礼もできてないのにいいのかワシw

お祝いはグレード微更新ごとに受け付けておりますので、数少ない仲間のみなさま、マメなご馳走をよろしくお願いしますww

真面目な話、一緒に喜んでくれる仲間がいるなんて、嬉しいですね!
cherroさん、カラブランカRPの折は必ずご馳走いたします〜。お互いにトロを目指してがんばりましょう^^

(今日の成果)
・ルーフクラック(5.11c) 本日2撃 セクションごとに三手継ぐ変則ムーヴは効果的な場面がありそう。そうだ、そろそろ順手もやってみないとなあ。

・オレ理論(5.6 R/X) × しょぼい内容の割に説明が難解になりそうな予感で途中敗退

2015年6月1日月曜日

甘くなった?強くなった?


月曜日は久しぶりのTWall大岡山へ。

ずいぶんと足が遠のいてしまっていたのですよね〜

グレード感が異常に辛いってのはいいとして、何よりもモチベーションを下げるのがテープ課題の少なさ。

いまどきグレード表示が「4~5級」と2級刻み。
その上、同色のテープが壁ごとに3つくらいしかない。

つまり自分のレベルが5級だったら、1つ2つくらいしかできるものがない、という可能性が高いのです。必然的に1つの課題とずっと向かい合うことが多くなるし、煮詰まりやすい。
ま、ファイル課題をやればいいんだけどさ〜。

今日は帰宅後に登りたい欲がムラムラと湧いてきてしまい、ほとんど仕方なく近場へ。
ふとグレード表を見てみると・・




おおお!?普通のジムみたいになってるじゃないか!
ついに大岡山にも変革の風!?

というわけで気分良く垂壁でワイワイとセッションをしていたのですが、4級2つをはじめ、あれあれと言う間に結構落とせました。記念受験した2級も核心以外は割とつながったし。

辛くないのは垂壁だからかなあ?
いや・・もしかして甘くなった?

いつも厳しいカブリ壁で検証してみようかと思ったけれど、せっかくいい気分で帰れそうなのでやめました(笑)。
ジム業界も激戦と言われる昨今、ついに大岡山も営業的な配慮なのでしょうかね~?



ツヨツヨボルダラーばかりで入りづらかった常連組とも、ワイワイと打ち解けてセッションできたのも楽しかったなあ。
アキパンも最近辛いからなあー。また来ようかなww


いや、決して甘いジムを求めてさまよっているわけじゃないんですよ、念のため・・