2016年6月29日水曜日

ムッツリセッション


水曜日は大岡山にてボルダー練習。

最近練習しているせいか、薄かぶり壁からルーフまで、5級がいくつか落とせました。ここの辛さを考えると上出来〜。

幸いなことに、自分とグレードが近そうな人が同時間帯にトライしていたので、ずいぶん参考になりました。

昔からジムで話しかけるのが苦手で、近いグレードの人を見ては、後からコッソリ真似をするというムッツリスケベなプレイスタイルなのです。おかげでジム友達が一向に増えませんw

ま、力量が近い人のムーヴを見てパクる力はかなりついたような気はします。


でもね。


「なぜこのムーヴだと解決できるのか」
「このムーヴは他にどんな時に応用できそうか」

ということも少し考えないと、毎回他人のコピーをするだけになるのだよな〜。
パクる技術は高くても、それが自分のムーヴの引き出しに加わってないのです。

(・・と思うけど、毎回終わったらキレイさっぱり忘れてしまうw)


自分は外岩でも自己解決能力が低いです。
最初の1・2トライで試したいくつかのムーヴが行き詰まると、その後は他のクライマーがムーヴを見せてくれるまで、全く解決できない状態に陥りがちです。

自己解決力を高めるためには、ボルダーで数多くトライを出して考えてみるのも重要かな。


そんなことを考えながら、もう満足して帰りそうになったのですが(笑)、「セッション相手」が4級に取り付いていたので、初めて4級にトライ。

核心は厳しすぎてつながらなかったのですが、数を重ねたら行けるかもしれない予感。このジムで4級行けたら大進歩だな!

これからボルダーも頑張るかなあ。

2016年6月27日月曜日

送別クライミング



私事でアレですが、職場を離れることになりまして、絶賛送別会ウイークです。
ああ、友情に比例して、体脂肪率が増えて行く・・

売れっ子クリエイターF夫妻が出張ついでに、九州からはるばる会いに来てくれました。
オマイらなんていい奴らなんだよ〜(T . T)

暗黙の合意で、ジム集合です。

遅れて行ったらFくんが、右垂壁の3級課題を撃ちまくっていました。
スタートから非常にバランシーなムーヴで、えらく苦戦している模様。

ちょうど居合わせたTくんが登ったムーヴを参考に、二人であれやこれや解析。F氏が放棄した後に、しつこく続けていたらつながりました。
おお、久しぶりの半歩リード?





なんでもFくんちょっと前に足を怪我したらしく、それ以来、練習のペースが落ちているようです。

もう一つ3級をゲットしたあと、前回宿題に残した3級で相変わらず沈。
ちなみにTくんはこの3級もさらっと登った後、さっそうと帰って行きました。ぐぅ。


3級をコンスタントにできるようになっているのは、ちょっとだけ進化しているのかもしれないけど、ジムをコロコロ動いているから本当のところは全くわからないw

その後の飲みは、これからの仕事の話・・のはずでしたが、延々クライミングネタに終始したのでしたw

ありがとうFくんIさん。
また九州の岩も登ろうね〜!

2016年6月26日日曜日

安全の担保


日曜日はSTさん、Tくん・Hくんと日帰りカサメリ岩。

なんといっても漁師の娘をゲットしなければ〜。

というわけで、のっけから娘トライです。
名ビレイヤーの誉れ高いSTさんが付き合ってくれました。




先週、雨の中出しまくったおかげで、ムーヴはほとんど最適化&自動化されています。

雨が降り続いたからと期待していなかったのだけど、思いの外、岩のコンディションは良い。念のため、核心に入る前に微小スタンスをゴシゴシ。
摩擦を確認してから、デッドムーヴを起こす。





なんと朝一であっさり終了!ありがとう名ビレイヤー!

足が滑るイメージが強すぎて、全開のへっぴり腰でしたw
やっぱり雨の中に深追いするんじゃなかったかも。


勢いに乗ってゾウリムシをFL。
ムーヴとプロテクションを確認したあとで、NP限定でトライしてみました。

トラバースからのストレニュアスなムーヴをかなりのラウンナウトで進み、そのあともナッツに命を託して軽いデッド。

本当の核心は最後のハングだと思うのですが、プロテクションが取れるのでそれほど怖くない。トラバースセクションが一番厳しかった・・。ふう。




ま、これはボルト無視だとか言ってもスタイル的にまったく意味はない。
そのボルトでリハーサルをやらせてもらっている上に、行き詰まったらクリップ(なんならA0)できるという安心感に守られているからね。

でもクラック狂にとっては、カムやナッツを割れ目に差し込みながら上がっていくのは、純粋に楽しかったです。

その後、ワニワニワニ(5.11b)をやっていたHさんを応援。
見事RP!おめでと〜!

トリッキーな核心ムーヴや、悪そうな上部ホールドの感じが興味深くて、事細かに質問。そうこうしているうちに、抜き差しならなくなって僕もトライしましたw

で、忠実にムーヴをなぞったらあっさりフラッシュ。
5.11bでの初めての一撃です。





一撃なんだけど・・

事前にホールドが全部わかっている上に、ムーヴをガン見してしまっているから、ただ「正解をなぞっただけ」じゃないか、と贅沢な悩みが(笑)

これは抜け口の状況が下からわからない中で、一か八かデッドを繰り出してムーヴ探りをするのが楽しいルートじゃないのかな〜。宿題を残したくないばっかりに、もったいないことをしてしまいました。


最後に出だしがかなりバランシーな白虎(5.10c)へ。
見た感じ、これもNPトライができるかも?

と思ったが、カムでトライしたら下部核心で見事にズリ落ちた。




危なそうなので、一旦はボルトで完登。
STさんの回収便で再びNPトライしたものの、出だしで希少なジャムポイントとカムの位置がかぶったりして、何度も落ちながらなんとかRP。


今日は、危険要素を事前に確認した上での本気トライをしたのですが、記録的には美しくても、それぞれに若干のモヤモヤが残る結果となりました。


やっぱり記録に挑むより、未知に挑むってことの方が、自分にとって面白いんだろうな〜。

オンサイトっていいな!と、当たり前の感想をあらためて抱いたのでした。


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(本日の成果)

漁師の娘(5.11c)6RP 今となっては雨中の無駄打ちが悔やまれます。
ゾウリムシ(5.11a)FL / NP 1RP どちらかというと、クラックルートというより、トラッドですよねこれ。
ワニワニワニ(5.11b)FL バラせてみれば素直な好ルート。ま、バラしてないけど。
白虎(5.10c)RP / NP 4?RP こいつが一番怖くて厳しいと思う。NPだとグレード感変わるのかな?


おねーちゃんを落としににいったのに、気がつけばワニとかトラとか・・

2016年6月25日土曜日

ホームジムのアウェー感



土曜日は3・4時間ほどジム練習へ。
cherroさんが、久しぶりの日吉につきあってくれました。

ピラーの5.11aを失敗。のっけから暗雲が垂れ込める。

ルーフに移動して、5.11bで敗退。以前解決した「賀正」5.11bまでも敗退。
一時期頑張っていたルーフは全然ダメになっていました。

仕方ない。グレードを下げてやるか、、、(上から目線)

と、3便出した5.11aも最後までRPできず・・ _| ̄|○


一度も話したことない常連の方が、話しかけてくれました。

「あれれ?見違えるように下手になったね〜?!驚いちゃったよ〜!」

久しぶりのジムフェースは半端ないアウェー感でした。
(ちなみに本当にいい人で、まったく嫌味はないです。念のためw)




そろそろ帰ろうか、というところでcherroさんがフィンガーに挑戦。
cherroさん、フェースのムーヴが洗練されているな〜と思ったのですが、クラックも上手くなってました。岩場に行けてないのにどうして??

やめるつもりが、人のトライを見ているとやりたくなってしまい腕試し。
久しぶりにあっさり完登で、ようやく何か成果らしい成果を出せました。

うーん。やっぱりジムは木枠に限るわw

2016年6月22日水曜日

最強の新入部員



またまた会社の後輩たちとボルボル部。

今回は、最近同じ会社に入ってこられたパ子先輩(勝手に仮称)が合流してくれました。

実はパ子先輩、ヨセミテやスコーミッシュなども行っているというクライマー。まさかこんな狭い業界にクライマー(しかも蜘蛛糸などを登ってる先輩クラッカーでもある)がいるだなんて思ってもいませんでした。


もちろん仕事中の打ち合わせにおいては、「結晶を踏んでレイバック気味に」「あそこの縦カチはピンチ持ちで」など周囲を困惑させるような会話をがっつり交えさせていただいております。


んなわけで仕事終わりに三々五々、品川ロッキーへ。

疲れを知らない若者たちはしばらく放置して、初段クライマーのパ子先輩を見学。
怪我などでかなりブランクがあるようで、4級前後でのセッションになり、僕のレベル的にはとても助かりました。

セッション効果もあり、右奥のどっかぶりで3級を一つ解決。これで右側エリアの3級は、ボテをプッシュしながら手に足で立ち上がる1本を除いてすべて完登かな。
この1本は、パ子女史が解決法を見せてくれたのですが、自分には狭くてどうにもムーヴがつくれずでした。次にまた頑張るかなあ。


最後は閉店時間まで頑張る後輩たちにムーヴを教えて終了。
フリと正対の意味すら分かっていない超初心者なのに、悪めの5級を撃ちまくっているのは若さなのでしょうか・・。


2016年6月19日日曜日

とことんフラれる週末

昨日はオランジュ岩で「あすか」にこっぴどくやられたT氏、「はるな」になすすべもなく落とされた僕。

見た目はずいぶん素敵だったのに、近寄るとヒデエ女じゃないか〜!とブツクサ言いながら帰りました。


さてさて、T君と二人で今日もカサメリ。

どうしましょうか?
もう一度あの二人にお手合わせを願いたいけど、自分たちには高嶺の花すぎるよな・・。





神とK田さんの話では、コロセック周辺に、漁師の娘(5.11c)だとか、ゾウリムシ(5.11a)というルートがあるよ、という話。


人間の女性に相手にされないワシらなんて、ゾウリムシがお似合いだぜ!


ところが、漁師の娘をみると、なかなか魅力的なラインです。
きっとこの娘はスレてない素直な子にちがいない。
ウンウン。





今日は昼から降る予報だということもあり、雨に強そうなゾウリムシは置いておいて、のっけから漁師の娘に勝負を挑むことになりました。

まずはヌン掛けトライ。
核心は見た目通りでしたが、思ったより次のピンが遠すぎて敗退。

・・と、ここで上手な女性がヌン掛けをしてくれました。
ありがたや〜。

お互い2トライしたところで雨脚が強くなる。
これじゃあのツブに立てないと諦めモードの僕。

しかしT氏は雨の中、果敢に最終便出すとのこと。マジか!





そしてなんとRP!!スゲーよ。おめでとう!

なんだかかなり不思議なライン取りをしていましたが、「漁師の娘さん家の二階から忍び込んで見事プロポーズ成功」みたいな感じでしょうか(笑)。


さらに、同じくトライしていた女性が最終便を出し見事RP。


オイオイオイ。みんな卒業かよ(-。-;


人がクリアすると急に後悔しはじめるという困ったワシ。

ヌンチャクも回収されてしまったのにお願いして再トライ。
意地で2・3便出してみたけど、結局つながらずでした。

あああ〜漁師の娘にもフラれた〜!




さすがに雨脚も強くなり、Tさんと2時過ぎに下山。

その後は神を探して、雨の中を蛇岩に捜索に向かう。クラックの宝庫のような場所で、あちこち探検するも人の気配がない。





ということは屏風岩か?ということで上まで登りましたが、とことん予想が外れて見つかりません。





モツランドで登る神たちをついに発見したのは、薄闇が迫る夕刻だったのでした。


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(本日の成果)

漁師の娘(5.11c) 5× バラしているのだけど成功確率が低い。細かい洗練が必要かなあ?
神の居どころ(5.14+) まさに神出鬼没でした。


2016年6月18日土曜日

怒涛のフェース


土曜日は神、神のお知り合いのK田さん、以前昇仙峡にご一緒したTさんという4人でカサメリへ。

道中、神には「今日はフェースですからね」「フェースもやらなくちゃダメですよ」と何度も釘を刺されました。
だ、だから、フェースもやる気あるんだってば!


神・K田さんと分かれて、T君と二人でオランジュ岩へ移動。
アップとして、「ちちくりマンボウ」(5.10c)に取り掛かります。

(どうでもいいが、この手のルート名を口にする時に若干の照れが隠せない自分がイヤです。いい年のオサーンなのに






オールNPで行けると聞いていたのですが、30mのルートにカム1揃えしか持ってこず、ランナウト祭り。

なんとかオンサイト・・。やた〜!


ビバちちくりマンボウ!!!


ちちくりマンボウ楽しいぜ!!



・・ふう、スッキリした。

いつか真顔で「ポコチン大魔王」と言えるようになりたいものです。


さて、奥のコートダジュールに移動して、三ツ星の「怒涛のレイバック」(5.11b)へ。




オンサイトトライを出しているTさんを見ていると、思ったより難しくなさそう。
・・とナメていたら、二箇所ほど不意落ちしてしまいましたが(あうー!)、なんとか二撃。


最近、NPでの怖いレイバックモノをやりこんでいるせいか、ボルトに守られたレイバックを怖いと感じなかったのが大きな収穫でした。

この手のムーヴに関して、僕の成長を止めているのは技術よりメンタルな気がします。精神力を鍛えるという意味で、フェイスよりNPメインでやっているということにも意味があるのかも。やっぱりクラックいいなあ。クラックないかな〜。



そんなことを考えていると、空から神の声が・・

フェ、フェースですよね、フェースやります!やりましょうとも!






再びオランジュ岩へ。

隣をトライするTさんが上からヌン掛けをしてくれたので、はるな(5.11c)をトライ。
核心手前のムーヴがとんでもなく狭く、核心は滑っていてカチが止めきれず、全くチャンスを感じることなく敗退。

お互い別の5.11aを触ったあとに戻ってきてラスト1トライ。核心以外は全てバラしたものの、核心の狭い乗り込みがどうしても解決せず人工突破となりました。






隣のあすか(5.11b)に挑んでいたTくん共々、清々しいくらいに可能性を感じられず。

「まったく・・あすかだとかはるなだとか、一見ステキっぽい雰囲気なのに、近づくととんでもない女じゃねーかアウアウー!」

などと悪態をつきながら、明日は絶対に別のルートにいこうと心の中で誓って下山。


神が用意してくれたおいしい料理を食べながら就寝。
ミズガキの懐にいるってのは気持ちがいいものですね。


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(本日の成果)


ちちくりマンボウ(5.10c)OS  こういうの好き。残置無視楽しい。
怒涛のレイバック(5.11b)2RP ボルト間隔が狭くて、ムーヴに専念できました。ちょっとリーチ系?
ボトレイアン(5.11a)2RP   FLトライなのに核心で迷ってるうちにスリップ・・ルーファイが下手だな。
はるな(5.11c)2×TO     核心前の狭い一足が全然上がらず。後はなんとかなりそうなのだけど・・

思い切って登って思い切って落ちる(笑)。これぞスポーツクライミング!という感じで楽しかったです。
もうちょっと修行して、5.11後半のフェースを安定してRPできるようになりたいなあ。

2016年6月12日日曜日

踏んで踏んで


すっかり遅れてしまったけど日曜日。
念願の蜘蛛糸へ行けることになりました。

恒例のムーヴメモには、プロテクション位置と順番、一連の核心のホールド・スタンスを細かく記載してある。

あとはフレッシュな時に登るだけ(のはず・・)

朝のテントでスマホを開き、何度もムーヴを反芻する。





この面は日当たりがよく、昼にもなるとどんどんヌメり始めます。
「2トライだけでもいいので朝一で行きたいです」というお願いに神が応じてくれ、早朝から食事を準備してくれました。感謝!



 アプローチのダーククリスタル(5.9)を抜けて取り付きへ。
どうやら、ここを怖いと感じるかどうかで、その日の調子がわかるようだ。



あらためてルートを見上げる。
春には果てしなく見えていた終了点が、心なしか近く見える。立って見えた壁も、落ち着いて見てみると部分的にはやや寝ているようだ。

ミズガキ修行で目が慣れてきたのかな。ヨシヨシ。







枯れ木と共通の下部核心へ。

ここのレイバックムーヴがどうも解決していないんだよなあ・・。


最近レイバックのたびに、春うらら修行でY女王に教わったことを思い出します。
怖がりの僕は、チマチマとレイバックするうちに腕が消耗することが多いのですが、やっぱりリーチを活かせていないという指摘をいただきました。

それからはスピーディーに距離を稼ぐ意識、スタンスを踏む意識に気をつけて少しずつ練習してきたのですが・・少しは上達したかな?







指先を強く踏みつけ、上体を大きく弧を描くように伸び上がる。

踏み替えてさらにもう一回。
ここがいつも苦しいところ。

ハッハッハッ・・ハァーッ!!



ハッハ・・


アレ?

クルシクナイ…(゚o゚;

ずっと届かなかったフィンガーポイントまで、簡単に指が届く。


そのままグイグイと登っていき、核心前の最後のレストポイントへ。
パンプ感はほとんど感じない。


バラシ便のつもりだったが、こうなったら太陽が照り出す前に決着をつけてしまいたい。


よおし、終わったら、あと半日何しようかなあ。
早上がりして、美味しいご飯でも食べに行くかな〜。










カムを予定外の場所に突っ込んでしまい、慎重に戻す。
体が上がったあと、見えにくい足位置の参考になる、極めて重要なカムだ。


自分は思っている以上に慌てているのかも知れない。

ぐにでも終わらせに行きたい衝動をこらえて、今一度、目でムーヴを追いかける。
立ち上がりかけては戻り、過剰なくらいにシェイクを繰り返す。パニックを起こしそうな場所を心のメモに刻む。


丁寧にイメージをなぞるように核心を突破し、3mほどのランナウトで迎える最後のワンムーヴ。小さなスタンス、浅いフィンガーチップを頼んで立ち上がる、きわどいムーヴだ。



突如「ガンバガンバッ!」という声が耳に入る。
心の小さな迷いを見透かされたかのような声援。


「大丈夫。わかってるから。」



意地を刺激され、しゃにむに立ち上がる。

ジャムポイントを左手がキャッチ。痛いくらいに握り込んでしまう。

一段上がり、右手を慌て気味にデッド。
カムを決めたところで長いランナウトが終わった。





これ以上ないくらいバラしたこともあって、終わってみれば案外あっさりしたものでした。

それにしても枯れ木を含めると5日は来たのかな。
長かった・・。


もうビレイヤーを探すこともないし、自分が来ることも当面ないだろう。寂しいような肩の荷が降りたような、ぼんやりとした気分で懸垂下降しました。

この手のクラックを1日で登れるようになるには、もう少し修行が必要なんだろうけど、足を踏む重要性を教えてくれた一本でした。







この後は、極悪な濡れスラブPTAで1ピン敗退。


神がトライしていたメルトダウンダイレクトをオブザベ敗退・・とすっかり腑抜けになりました。

・・が、そらまめスラブへ降りてきたところでムクムクとヤル気が。


4年前の塾長講習で、はじめてリードした外岩ルートの一つ「マイルドタジヤン」。
その時はただの無理ゲーにしか見えなかった、隣の「ワイルドタジヤン」をやってみようと思い立ってトライ。





これがなんとオンサイト!(まあ5.10台だけどね)

リーチで一手楽した気もするけど、ところどころ湿っている手がかりの少ないドスラブで、足を信じてグイグイ乗り込んでいけたことに、精神的な意味で自分の上達を感じました。


神のトライの合間に「帰ってきたタジヤン」をやってみたけど、核心の2・3歩を上がれずに敗退。スラブ力はまだまだ修行が必要だな〜。







カミはそらまめハングダイレクト(5.11d)を見事にRP。カッチョいい~。

おめでとうございます!と言ったら、

「5.11台を3便もかけるのはダメですね」

とのこと。ストイック杉ですw






近づく雨を気にしながら下山。
蜘蛛糸は秋まで宿題かと思い始めていましたが、なんとか天気が持ちました。

神様ありがとうございました〜!


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(本日の成果)

ダーククリスタル(5.9)     何度も登ったアプローチ。これも最後か・・
蜘蛛の糸(5.11c)通算6RP    6便はかけすぎです。せめて6フォールまでで行きたいものだなあ。
PTA(5.11b)敗退        濡れていて無理!乾いた季節に来ます。いつかねw
ワイルドタジヤン(5.10c)OS   濡れていたけど一歩出せた俺エライw
帰ってきたタジヤン(5.11b)敗退 核心の一歩が踏ん張れず、何度も落ちました。足位置かなあ。

朝から夕刻まで12時間近く登っていた割には、そんなに便数を出せていないのは、気合いが抜けたせいでしょうか・・・。濡れのせいもあるんだけどね。
蜘蛛糸は、意地を張ってギリギリまで枯れ木を頼らず、岩茸のスラブ面くらいまで少し頑張りましたが、一体どこまで頼らないで行けばいいのかな?取り付きから直上してオールNPで行く人がいると言われているけれど、自分の力じゃ到底行けそうに見えませんでした。真・蜘蛛の糸(?)、いつか強くなってやりに来たいな。


2016年6月11日土曜日

ダルマさんでころんだ


今週もゴッド本先生とマルチ修行。

「もうベルジュエール行ったんだから、次は達磨バム行きましょう」
という恐ろしいありがたいお申し出をうけてコワゴワ参戦。


記録を見ると、5.11aが連続しているうえに、途中の10台もPDで落ちられない、とある。

あの、ついては行きますが、ボクは荷物としてカウントしてくださいね!






そういや末端壁より上の方は雲がかかっていますね。
濡れてなんかないですよね〜。

「大丈夫でしょう。乾いてますよ」

確信めいた口調になんとなく乗せられ、正面壁までハイクアップ。

ピッチを共有するベルジュエールがかなり渋滞している様子で、まずは錦秋カナトコ〜山賊黄昏をリンクしてアップとすることになりました。






グレードにしてはかなりコワ楽しかった!

(ただ岩がしっとりしてた気がしたのは気のせいでしょうかw)



懸垂下降後、ようやく静けさを取り戻した達磨バムの取り付きへ。

ベルジュエール核心と共通1P目(5.11b)。
なんとかRPできました。

ま、先週登ってるからねえ(^^;






2P目を順調に超え、精神的核心という3P目(5.10d PD 60m)。
「行けるでしょう」というご託宣を信じて突撃します。

途中でカムの計算が違ったので、10mほどクライムダウンしてカムを補充。
何と言っても60m、先は長い。

再び登って核心らしきところに到達。

頼みのクラックは消えていて、不安定な態勢から小さな結晶に乗ってスラブを上がるムーヴを起こさなければならないようだ。






下を見ると、ラストのマイクロカム2つは腰より低い。
おまけにフレア気味の場所のため、効きが100%信頼できない。

外れたら下のテラスにグラウンドもありえるかも・・。


少し上にガバフレークが見えるが、たった1・2歩を出すリスクがどうしても取れない。とはいえ、カムが抜けるのが怖くてロープにもぶら下がれない。

苦しい姿勢のままじりじりと登り降りを繰り返す。





ついにあきらめて、15mほどの長い長いクライムダウンをしてリード交代。

結局、神に突破してもらいました。
フォローだと行けたというのが、かえって情けなし・・。


次の5.11aピッチもカミに託してフォロー。

どう考えてもリードだと突っ込めなさそうなレイバックの連続でしたが、フォローだと面白いようにグイグイ行ける。





もしかして僕、レイバック上手くなったんじゃないかとすら思いました。

うーん。フォローってのもいいですね。

よくマルチでフォロー専門の人がいたりしますが、自分でリードするのが楽しい僕にとっては、今までその心理がわからなかったのです。
でもトップロープ状態で難しいムーヴを起こすのも楽しいわww


なんでもトップロープにしてしまうことは、ただでさえ弱い精神力をさらに弱くしてしまう気がするのですが、ようは使い所なのかもしれません。

レイバックやスラブのように、怖いとムーヴにすらならなくて、怖がらずに突っ込めば行けたりするものは、トップロープ練習で恐怖心をなくしてムーヴを覚えることが有効なんでしょうね〜。






あてにしていた5P目の易しいワイドはカミがリンクしてしまい、次は6P目。
見た目からして無理ゲーに見えるコイツは、フォローでも何度も落ちてしまい、僕には実質核心でした。これで5.11aかよ・・

リーチ有利という次のピッチをトライさせてもらいましたが、1ピン目までも行けない。夕闇が迫っていたこともあり10分で敗退を決めて下降。ぐやじー





やっぱり5.11aを初見で、かつ連続でこなすなんて、当然だけど自分にはまだまだ難しかったです。

今までは10台のマルチしか考えていなかったけれど、これをきっかけに5.11台前半が複数出てくるマルチを意識しはじめました。
具体的な目標があると練習の励みにもなるから、行ってよかったな〜。

サンクゴッド!


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(本日の成果)

錦秋カナトコ〜山賊黄昏 計4P
kozzzzy 偶数ピッチOS

達磨バム(5.11b)実質5Pで途中敗退
1P 5.11b    kozzzzy(再RP)
2P 5.10c     カミ(再)
3P 5.10d PD  kozzzzy(クライムダウン敗退)
3P 5.10d PD  カミ(再) *シロクマの頭は割愛

4P+5P 5.11a  カミ(再)
6P 5.11a    カミ(再)
7P 5.11a    kozzzzy(取り付きにて時間切れ敗退)



1P目以外何もしていないという、清々しいくらいの荷物っぷりw
二回目だったら4Pまではなんとかなりそう。オンサイト力の問題ですね。
ただその先のピッチは今の自分では力が足りないと感じました。

3P目はスピード的にも技術的にも反省が多いです。プロテクションセットさえうまくできたら突破できたのに、長いクライムダウンで時間だけ食ってしまう結果になりました。

後からフォローしたら、カミはあちこちに上手にプロテクションをきめていました。





小さなトンネル状につながったポケットにナッツのワイヤーをくぐらせたコレなんかは、心のへ〜ボタンを10回くらい押しました。(古いな)
まあ効けばラッキーということだけど、ここを使う発想は僕にはありませんでした。

あと、フォローはフォローで楽しかったです。
思い入れがないルートだから、練習として割り切れたのだと思いますが、学びの多い1日でした。

2016年6月8日水曜日

ボルボル部結成


職場の仲間とボルダーへ。

元はと言えば、新卒から可愛がっていた後輩たちが「久しぶりに飲みたい」と言ってきたのが発端。それがどうしたことか「どうせ飲むなら登ろうよ」ってハナシになりました。

(ぜぜぜぜんぜん言ってないし言ってないよ!)




ボルダー人気のせいか、参加者が膨れ上がって6・7人。
なぜか全部野郎ですw

最初は楽しい気持ちで登ってもらおうということで、サポートに回っていたのですが、若い奴らの頑張ること頑張ること。




ボルダー初体験なのに易しめの5級を落としたりして、最後には垂壁4級だとか、どっかぶりだとかに手を出してました。

おいおい、早々に教えることがなくなるじゃねーか!




それにしても悪いルートだと楽しそうな顔になるのは、人類共通なんですね〜。

なぜだかガチ系の野郎ばかり集まったようで、その後の飲みも盛り上がり、社内チーム結成となったのでした。


うーん。自分のショットがなかったので、仲間をさらしただけのエントリーになったような・・。次は僕の恥ずかしい姿も撮るように言っておこうw

2016年6月5日日曜日

卒業検定ふたたび


翌日は蜘蛛糸!クモクモ〜♪

とうるさく吠えていたのですが、無情にも小川山方面は梅雨の雨 (T_T)

もはや帰宅する気分だったのですが、カミが指し示したのは湯川への道。






オーマイゴッド。家から遠ざかっとるがな!


今日は、以前やろうと思ってできなかった湯川3大クラック+テレパシーの4つを登ってみようと思います。(時間があれば塾長がお掃除してくれたルートも・・)

10台後半を連続して登る筋トレですね。マルチだと体力重要だからね〜。






バンパイア、テレパシーを終えた後、ビビりながら鬼門のサイコキネシスへ。いつまでたっても得意にならないコイツですが、なんと今回はスムーズに登れました。

レイバックやフェイス的な足使いが少しうまくなったカモ??




ここで脱線。阿羅漢に手を出したカミにけしかけれてトライしたものの、マイクロカムを足元にした厳しいフェースムーヴに恐れをなしてテンション。
回収敗退とミソをつけました。

うぬぬ。まだまだ卒業ならずじゃ・・。


ついでにI塾長がアツくオススメされていた「月影の騎士」を見てみたけど、出だしからクラックがほとんど閉じている。見た目の恐ろしさに負けてオブザベ敗退。
フェース力に自信がねーのなー。




ちなみに隣にある「黄昏の舞姫」は完全に野に帰っていました。
今度、掃除ボランティアしようかな。


てなわけでテレポーテーションで〆。





最近やり込んでいるフィンガーに上達を感じたのが嬉しくて、前回落ちて終わっていたフォーサイトも再登して気持ち良く終わり。






ゴッドはこの程度で満足するはずもなく、日がある限り登り続けるのでした。



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(本日の成果)

バンパイア(5.10c)再     赤2つ、黄色1つを延々ずらし上げて酷いカムセット。反省。
テレパシー(5.10d)再     「四つん這いテラス」でヨレヨレ。楽な抜け方ないの〜?
サイコキネシス(5.10d)再   苦手分野ができるようになって嬉しい。次はジャム限定かあ。
阿羅漢(5.10c/d)×敗退     足元ランナウトで上に進めず。核心は越えてたらしいのだが・・
テレポーテーション(5.10d)再 楽しい。
フォーサイト(5.10a/b)再   やっと10台前半らしく登れたかも。


次来るチャンスがあれば、阿羅漢とか、月影に手を出してみようかな。

ともあれ10dを何本もこなすという目標は達成。
マルチだと連続でオンサイトするわけだから、ムーヴがわかっている湯川のルートとはわけが違う。
5.11台のクラックなんて遠い未来だなあ。

2016年6月4日土曜日

フォローのスタイル?


土曜日はゴッド本さまと瑞牆へ。
最近は強い人ばかりにお相手してもらってもったいないことです。


どこ行きますか〜?





「マルチ行きましょう。『達磨バム(5.11b)』はどうですか?」


そそそそそれって、ベルジュエール(5.11b)とかぶりますよね。

ベルジュエールはOSのために大切に残してるんですよ〜!

「じゃあベルジュエールでもいいですよ」

いやいやいやそうじゃないしグレード高杉だしオンサイトしたいしw


ここのところ有名クラックを汚してばかりの僕。せめてマルチはオンサイトに残しておこうという、ささやかなこだわりを持っていました。






あ、そうだ!一粒の麦(5.10c)とかどうです〜?
神にはつまらないかもしれませんが。


「じゃあベルジュエールの後、時間があれば一粒の麦に継続でもいいですよ」


・・・・。


われわれ地上の民のこだわりなぞ、神の目から見ればゴミのように見えるようで。

ちーん。




よおしこうなったらベルジュエール行きますよ。行っちゃうよ!


というわけで、初めて末端壁より上部へ〜。





もちろん核心の1P目はフォローにさせてもらいました。
サブザックも荷揚げしてもらい空荷で本気トライ。(フォローのくせに)

どリーチを駆使してぎりぎりノーテン・・でしたが、こだわって時間をかけてしまいました。ぜえーぜえーぜえー。







その後もスラブにビビりながら、順調に高度を稼ぐ。





しろくまのコルを超えると、気持ちの良いクラックが続いていました。





6ピッチ目を間違えたらしく、なんだか微妙なラインへ。好きに登ってくださいというお言葉をもらったのでそのまま突入。

この先は神につないでもらったのだけど、すっきりした見た目に反して、びっしり茂った岩茸が味わい深い、中々しびれるラインでした。(どうやら秋一番からクレセンドクラックのラインに入ったらしい)


ラスト8ピッチ目で頂上に立つと気持ちの良い風と太陽。

今日はマルチ日和のようで、周辺のカナトコや大面岩、大ヤスリのピークにも次々にクライマーの姿があらわれました。
おお〜やっぱりマルチはいいですよね!(勝手に連帯感)




さて、核心リードを頼ったこともあり、ベルジュエールはフリーで完登できました。
初トライの僕がノーテンにこだわってしまったこともあり、8ピッチに6時間ほど。

久しぶりにマルチを再開した僕からすると悪くないペースかな。などと、甘く考えていたのだけど、より高難度マルチを見据えている神にとってはスローすぎたようです。

マルチは二人で1つの目標を達成するから、今回は僕の「フリー(ノーテン)で登りたい」という目標を尊重してもらった形になりました。この次は僕がスピード重視で、とくにフォローでは形にこだわらずガンガンあがることでお返ししないとですね。






頂上ですでに14時。
継続は無理そうだということで、末端壁にて練習へ。

ここでもヘッデン覚悟で登り続ける神の巻き添え・・いやモチベーションのおすそ分けをいただきまして、暗闇の中、泣きながら見えないクラックを探り探り登ったのでした。


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(本日の成果)

ベルジュエール(5.11b)  最後ルートを外しましたが・・まあ登れました。

奇数ピッチ 神 核心を突破いただきました。
偶数ピッチ kozzzzy なんとかオンサイト・・。ふう。
8P 08:20-14:00 (計5:40 ピッチ平均:約40分)

T&T(5.10d) 復習RP   はじめて基部から直上できた。少しは強くなったかも?
春うらら1P目(5.11b)×TO  暗闇の中レイバックでランナウト。ワシ弱いな・・

久しぶりのマルチは充実感もあり反省もありました。スピードをもう少し意識したい。それと一部カムの取り方が甘くて指摘を受けたので、次は注意しようと思いました。