2016年4月30日土曜日

薄氷の末端壁



GW2日目もYさまと末端壁へ。
広島からの楽しいパーティーも一緒になり、みんなでワイワイと向かう。




シーズン3度目の末端壁。
そろそろ高度になれるころかな〜。




なにやら、様子がおかしい。
昨日は相当冷えたのかな??





なんと昨日水が滴っていた部分は、すっかりプチ氷瀑と化し、定期的に落氷がやってきていました。






ひょええ〜。

ともあれ昨日のいい予感を活かすべく、のっけからトワイライトへ。






しかし2度のテンション。
昨日は繋がりそうに見えたのですが、まだまだバラせていません・・。


できるかなあ。ちょっとまだ強度高いなあ。

Yさんのビレイをした後、そのまま仮眠体勢に入る。

眠りにつけず、ちらちらとルートを見上げる。

やっぱり繋がっていないのかなあ・・。明日も来られるから、という弱い迷いが心に渦巻く。


「あと1便にかけるのね」


思っていたことだが、指摘されるとズシリと響く。

そうだ。次でやるしかない。






ギリギリながら、なんとかワイド部分を突破。

丁寧に、丁寧に、と自分に言い聞かせる。

ここからの小さな疲れの「借金」が、上部になってから大きな請求書となってやってくるのだ。


Yさんに教わったニーバーを駆使して、新たにカムセット。





あわや2撃、というところで落とされた第二核心へ。

レストするのか、素早く行くのか、メリハリが求められる場所だ。
カムの数を絞り、ちょっとしたランナウト状態から思い切って突っ込む。





そこから5mほどを慎重に抜け・・ついにトップアウト!
最後は意外にあっさりと終わりました。

末端壁の一本はどいつもこいつも苦しませてくれますが、トワイライトは自分に合っていたのか、意外にそこまでの苦しい思いをしませんでした。もっとドラマを求めていた自分からしてみれば、嬉しいような寂しいような変な気持ちです。


テラスで呼吸を整え、この先に続く春うらら2P目を見上げて、まじまじとオブザベ。

ここに取り付けるのはいつになるのだろう。





「次は春うらら2P目ね」とまたもやYさんに言い当てられてアタフタ。

Yさんの見立てではできる、ということなのだけど・・ううん(^^;



--------------------------------------
(本日の成果)

トワイライト(5.11c) 通算4RP ワイドのサイズが体に合ったような気がします。正直、11cのクラックムーヴが簡単にできるようになっているとは思えない・・

今回、最大の収穫はYさんの取り組み方を至近距離で眺められたこと。岩への姿勢、ムーヴ、いろいろなことが勉強になりました。2日間もヨワヨワクライマーのお相手をしてくださってありがとうございました!

(写真は広島パーティーのI女史に撮っていただきました。ありがとうございました!)

2016年4月29日金曜日

末端詣ではじめました



さて、GW前半は小川山〜。

先週に引き続き、T谷姐さんが廻り目平近くのいい宿を押さえてくれました。
6人の大所帯での合宿です。


ところが、末端壁の女王(と勝手に命名)ことYさんが、初日と二日目のパートナーを募集されているいうことで、僕にお話が巡ってきました。



・・えと・・あのぉ・・私なんぞで本当にいいんでしょうか?

「ええ、よろしくお願いしますね。」

は・・はいっ!(背筋ピーン)



植樹祭は朝方まで雨が残っていたようで、まだ空気が冷たい。
廻り目平に向かったT谷パーティーからは、小雪が降っているという情報までありました。




ま、せっかく来たから行ってみましょう。

そんなわけで末端へ。風がボーボー吹いて寒いのなんの。




まずはT&Tでアップをしたものの、指がかじかんで2テン。

Yさんともども寒さにやられてしまい、半日ほどほとんどビバーク状態でダウンにくるまって過ごす。

どうしようかな・・。
ついに意を決してトワイライトへトライ。




そしたらなんと、するすると核心ワイドを抜けられました。
あら??まさかの2撃??

・・・と思ったけれど、上部のストレニュアスなパートで力尽きてテンション。

まあそんなに甘くないですね。



そのあとはYサマがトップロープトライ。
このルートを「まるで10cのように」登れるようになるまで洗練させたいそうな。

たった今の軽やかな登りは、充分10台に見えましたケド〜(^^)





1本だけ本気トライしてすっかり終了モードになっていたら、たまたまいらした方がトップロープを借りたいという話。ツヨッツヨの人で、光の速さで登っていかれました。

降りてみて聞いたらI塾界隈でも人気の某イケメンガイドさん。
ちょっとした理由があって、なぜかお互いにウワサは流通していたようなのですが(笑)、ようやく拝見できました〜。

シーズン初めの末端は猛者が揃うのですね。





寒風吹きすさぶ中、夕刻まで元気に登る彼らをあとにして、早めの下山。
幸い、明日もY女王さまと末端です。





夕焼けに映える信州峠を越えながら、今日のトライを反芻。

こうなったらバラしかかったトワイライトを完登したいぞ〜。


--------------------------------
(本日の成果)

T&T(5.10d)2テン    アップにするには100年早かったです。
トワイライト(5.11c)1×TO 強烈な核心がなくて持久力勝負。繋がらなければ永遠にワンテン地獄かも。


2016年4月24日日曜日

たそがれのトワイライト


今日は瑞牆!ついにシーズンインです。

夜半は雨が降った模様。
ま、末端壁なら乾きがいいから大丈夫かな?





冬は例年になくみっちりクラックに捧げたので、少しは強くなっているといいのだけど。





ゲートまえからテクテクテクテクテクテク・・・・




ハアハアハアハアハアハア
まだ着かないのぉ〜??


山に行ってないからハイクアップが核心なんだよねえ。
ヘトヘトでしばらく動けませんでした。





ペガサスのトップロープ張りを仰せつかりました。
これ触ったことないんですよね〜。ま、でも10cでしょ。

なめていたら、不意に落ちられないアルパイン風ルートでした。核心ぐっしょり濡れてるし。アップで全力を使い切るというダメパターンの予感がします。


で、ずーっとレストしながら迷いに迷う。
トワイライトをオブザベするが、核心と思われる場所はイマイチプロテクションがよろしくなさそう。怖いなー怖いなー。

でも空いている機会に触っておかないと、できないよな。とくにファーストトライは時間をかけそうだし。





で、結局突入。
ワイドセクションは悪いけど、思ったよりカムは取れそう。

ええい・・と突っ込んでいく。苦しさに耐えてずり上がるが、どこまで行っても楽な体勢になれない。限界までパンプにたえたが、無念のドカ落ち〜。




気がつけば、カラビナのゲートを開けられないくらいパンプしていました。
ちくしょー!!

ここで珍しく力を出しきってしまい、ほとんど各駅停車で突破。

意外なことに、一つ一つのセクションを切り取ると、不可能なムーヴはない感じ。ワイド部分も5.11はないと思います(あったら登れないしw)

ただ、つなげるとあまりにストレニすぎて突破できないので、要所要所でレストポイントを見つけるとか、省エネムーヴを洗練させていくのが鍵になるのかなあ?

ここでロープトラブルなどに見舞われ、さらに雨が降り出したので、そそくさと撤収。





がらんどうの駐車場。ゲートが開くGWからは、たくさんのクライマーを迎えるんだろう。

今年はいいクライミングができるかな。


-----------------------------------------------

(本日の成果)

ペガサス1P目(5.10c)OS(FL?) 悪い〜!どうやらムーヴを間違えている模様・・。 
トワイライト(5.11c) 1×    意外にバラせた。でも長い・・。さすが末端壁スケール。


まず今年はトワイライトで修行、それから11後半を少しずつ触っていきたいなあ。「kozzzzyって春うらら2P目をやりたいんじゃないの?」と、なぜか皆さんに気を使っていただきましたが、そんなの無理www

2016年4月23日土曜日

逆襲のリベンジ


週末は今シーズン初の小川山〜♪

寒そうだね〜ということで、日当たりの良さそうな屋根岩方面へ。
まだ踏まれていない枯れ葉が気持ちいいですね〜。





蜘蛛糸はなんだか混んでいそうだったのでソラマメへ。

1年前にやられた「スラブの逆襲(5.11b)」を・・。
これが案外つながりました。なんとかコンディションが良い午前のうちにクリア。
昨年より少しだけ柔軟性が高くなったのかも?

しかし何だね〜。発熱の街角とか、マラ岩のJECCと言ったハードコアなスラブより、グレードが2つ3つも上だとはどうしても思えませんでした。





もしかしたらリーチでワンムーヴ楽になっているからかもしれません。
スラブはよくわかんない〜。


そうこうしているうちにジリジリと暑くなって日陰に避難。
寒いかと思っていたら、めちゃくちゃポカポカな1日じゃないか(^^;

K谷さん、T谷さんと日陰にある裏ジェットストリーム(5.11b)を交互にトライです。
オンサイトトライを譲っていただいて、大きなハングを決死のボルダームーヴでこなす。




(T谷パイセンのお手本ムーヴ)


自分には難しいだろうと思っていたのですが、意外にムーヴがあってなんとかなりました。フェースのオブザベは本当に苦手で、まだまだ行ってみなければわからない、という感じがありますね〜。

核心は越えたと期待していたのですが、意外にずっとストレニ。で、最後の最後でルートを見失ってドボンしてしまいました。




ううう・・11bのオンサイトをもらったかと思ったのにい〜。
いい夢を見させていただきました(T T)


まあでも、最後の核心部は、何度も逡巡したあげくに、横に大きくランナウトした状態から思い切って一手をデッドで出してからのフォール。
今までなら自らテンションコールしていたから、自分の小さな進歩を褒めたいな。


2便目で完登。M田先輩がフォロー回収してくれました。ハング下で足を切って、裏側に振られながら体を反転させてヒールをかけるという(書いててもよくわからないw)、ミラクルムーヴを出してたよ。すげー運動能力!!


そんなこんなで和気あいあいとクライミングは終了。
T谷さんの取ってくれた素敵なお宿で、ベロベロに飲み倒して就寝です。

明日は瑞牆。花崗岩の季節が戻ってきたね〜。

--------------------------
(本日の成果)

甘食(5.10b)        アップ  いい加減サラッと登りたい。
スラブの逆襲(5.11b)    通算5RP やりたかったスラブ修行。しかし随分甘い気が・・
裏ジェットストリーム(5.11b)2RP   ルーファイが下手で最後に落ちました。まだまだだなー


2016年4月17日日曜日

初めての木枠



日曜日は子供と友達のお相手。
前回に初めて壁に触れてからというもの、友達のTくんはすっかりクライミングに夢中になってしまったようです。


なんとスペシャルゲストcherroさんが手伝いに来てくれました。

子供といると、全員の八の字を結んだり解いたり、ハーネスを脱がせたりはかせたり、それはそれは大変なのですよ〜。とっても助かります。(ぺこり)





垂壁に飽きた子供たちはスラブやらキャンパやらいろんな物に目移り。
こういうときに、幅広く遊べるビッグロックはいいですね〜。


で、トップロープへ。
うちの子は甘めピラーの5.10bを初めてノーテン完登!やるじゃん。




cherro教授の渾身のムーヴ講習を熱心に聞くTくん。

無駄にデカイ僕は小学生の参考にならないのですが、cherroさんはどうやら参考になるみたいです(^^;




Tくんはこのかぶった5.9がどうにもできなくて悔しそう。
何度も何度も取り付いていました。

(それにひきかえ後ろの我が息子・・全然聞いてないしw)


まさかの割れ目に興味を示すTくん。
先週からの熱いリクエストに応えて、クラック登りを見せてあげました。





ほらほら、上下逆さまでも止まるんだぜ〜。

といったらすっかり好奇心をそそられてしまったようで、大変なことになりました。




なんと瞬く間に割れ目をマスター!




被ってるフレアもためらいなしw




つられて、うちの子も離陸できるようになってしまいました。




Tくん、「次に来るときは割れ目からやりたい!」だそうな。オイオイ。
いっそのこと「ちびっ子クラッカー」として、白髪鬼でも目指してもらうかなw

そんなわけで、笑いのたえない楽しいセッション。
cherroさん、お疲れのところ本当にありがとうございました〜(^^)

2016年4月16日土曜日

怖さに負ける



最近すっかり仕事にやられて周回遅れの更新〜。

土曜日は神、cherroさんと日帰りユガマクでした。
神のお友達Fさんも途中参戦で4人。


ここ正面壁は解禁直後にNo.1ルートを登りに来たくらいで、ほとんど未知の岩場です。

あの時は、ルート掃除で落とされたのか、剥離した大岩がゴロゴロと転がっていたように記憶していますが、すっかりきれいになっていました。




まずは以前から気になっていた小ハング右凹角ルートへ(5.9)。
プロテクションは遠目で見たほど悪くはないが、グレードは辛い〜!

そのまま立木に終了点を残して、今度は小ハング左凹角ルートへ。


パンプをこらえて苦しい体勢からハングを越えるものの、上はもう少しブランクセクションが続く。悪い体勢のまま登ったり降りたりを繰り返すが、どうにも次のホールドが探せない。

そうこうしているうちに力尽きてドボン!




5.10b/cで落ちるなんて情けない・・。

次に登った神はやはり苦しいムーヴで行ったり来たりしていましたが、意を決してハング上の遠いホールドを取りに行き、難なく一撃。





僕も次のトライは、問題なく突破。

技術的に問題なくこなせるムーヴ。ただ先がわからない状況で、カムを足元に置いて思い切って出て行けなかった、という話です。もちろん神との技術的、持久力的な差はベースにあるのですが、何より精神力の違いを痛感しました・・。





さて、次にロングラン(3P、核心ピッチ10d)を神とセッション。

核心は、ボルトから横にランナウト状態でレイバック気味に上がり、スラブに立つムーヴ。神は何度も上下を往復してムーヴを探していたが、力尽きて大きく振られ落ち。
こんなところまで粘るなんて男前!

さて自分の番。
先ほどのフォールにビビリまくって腰の引けたレイバックを出したが・・




上のスラブに立ったところで、フォールの残像にすっかり怖気付いてしまう。
ギリギリのところで、目の前にあった古いRCCボルトにA0。





ピカピカのボルトなのに、落ちるまで頑張れないなんて・・。
自分の中途半端さにショボーン。

次で問題なくRPしたのだけど、それがかえって悔しい。
落ちるまで突っ込むことをせずに、A0で安全なムーヴを探ってからの完登。先週に引き続いての体たらくで、ルートに申し訳ない気分です。


この状態で落ちるまで突っ込むことができるようになりたい。というか、このメンタルの壁を突破しなければ、スラブはできないんじゃないかと思わされました。






今回初めてじっくりと正面壁を見たのですが、ボルトはキレイに整備されていて、カムが取れるクラック沿いにベタベタ打たれていたらしいボルトも今はなく、現代的な目で新たに再整備された印象を受けました。
この規模の岩場を再生するのはめちゃめちゃ大変な作業だろうな〜。


帰りは漁港でおいしい金目を食べて帰宅。
暑くなってきたので、さすがにこっち方面の岩場はラストかな?


神サマ、cherroさん、Fさんありがとうございました〜!


-----------------------------------
(本日の成果)

小ハング右凹角ルート(5.9)OS   なかなか楽しい!でも5.9は辛いよ・・。
小ハング左凹角ルート(5.10b/c)2RP こういうのを一撃できるようになりたいなあ。ちなみに辛くて有名な某ガメラさんのHPには5.10d-5.11aとありました。
ロングラン(5.10d)2RP 落ちるまで突っ込めなかったのが返す返すも悔しい。
ポニーテール(5.9)FL  良ルート。核心はリーチでかなり明暗が分かれる気がします。

2016年4月10日日曜日

To clip,not to clip


このエントリは一旦外しました。


何気なくカウンターを見たら、アクセスが急増していてびびったのですが、どうやらツイッター経由で何人かの方が来られたようです。おそらくベテランクライマーの方がこのエントリを見てくださったようで、このURLとともに、厳しい批判をいただきました。
そこからの流入だと思われます。

おそらく誤解に基づく反応だと思われることと、僕自身に対して直接メッセージが届いているわけでないので、アマチュアクライマーの一個人ブログ(それもこんな過疎ブログ)における意見を、いちいち引っ込めるのはどうかと最初は考えました。

このまま静観しようか、もしくは何らかの説明をするべきか。


僕は批判にさらされたからと言って、納得しないまま意見を引っ込めるべきではないと考えています。クライミング界の健全な発展ということも含めて、何もものを言えなくなることは決して良くないと思うのです。意見が違ったら話し合えばいいことですし、フェアな批判自体は気にするべきじゃなく、歓迎するべきだと思っています。(少なくとも個人ブログで言っているレベルにおいては、ですが)



それでも引っ込めようと思ったのはいくつか理由があります。

・このエントリがプチ炎上していることで、仲間にも迷惑になる可能性があること
 詳しくはあげられませんが、心配からアドバイスをくれたり、やりとりをさせていただいた方が数名いました。

・誤解を生みかねない表現をしていたこと
 今回のエントリは、「ボルトを使う」という開拓スタイルに文句をつけたつもりはなく、「ボルトがあるから迷ってしまう自分の弱さ」について書いているつもりです。タイトルも、「ボルトを打つべきか」ではなく「クリップするべきか」というテーマでした。

 本当に「開拓者として登る」ことと、「初登者のつもりで登る」ことは全然異なると思って書いています。ここにラインを見出したと言うことも含めて、開拓者の労があった上での仮想的な「初登ごっこ」というのが前提です。ただ伝える技術が稚拙すぎて、開拓者に敬意を欠いているように取られたのだとしたら、それは書いた人間として非常に申し訳なく思いました。

・最後に公共空間であること。
この極めてマイナーなブログを、知らない人が見る可能性、それも開拓者本人や、その経緯を知っている近い方が見るという可能性を全く考えていませんでした。リオネルメッシについて僕がネットでつぶやいても本人は見ていないだろう、というのと同じ意識です。とはいえネットは公共空間。クライミング業界は狭いコミュニティーだから、見てしまうことはありえます。その認識についてはかなりうかつでした。



最後まで読んでくれた方には感謝です。

このブログは(常々書いているように)個人の、それもプロではなく素人の岩日記です。心も力も弱いクライマーが、自分の失敗や反省を晒すことで、自分の意識の再確認や、モチベーションの維持につなげようというのが最初の意図です。それに加えて、顔見知りの仲間たちと少し刺激や情報を交換できたらいいな、ということもありました。

どうかこの意図を理解していただき、暖かく見守っていただけると幸いです。
また何かご意見があれば、コメント欄でも知り合い経由でもかまわないので直接言っていただければとても嬉しく思います。

長文を読んでいただいてありがとうございました。

2016年4月9日土曜日

初めてのS峡


週末は、S宮くん、Tさんとで岩場へ。
TさんはS宮くんとの共通の知人で、これまたツヨツヨアルパインクライマー。


いろいろ迷って初めてのS峡へ行ってみることになりました。

あちこちに花崗岩の岩峰がニョキニョキ。
「アクセスが楽チンな不動沢」といった雰囲気です。

クラック狂にはたまらないですね♪






駐車場でじゅんさんとバッタリ出会ってびっくり!
もしや、一緒にいらっしゃる仲間は、噂の◯ジャーさんたちかしら??


どうやら行き先がかぶるらしい。
僕たちが行こうかなと思っていたルートは結構混みそうだという話。


うーむ。だったら別の場所に行きますかね〜。

こういう時ってモジモジしちゃうのですよね。
特にじゅんさんがコブラに打ち込んでいるの知っているから、横入りするの悪いしぃ・・。


結局、S宮さんの希望もあり同じ場所に向かうことになりました。(どないやねん)

Tさんはボルダーをしたいということで、ここでお別れです。






噂の渡渉は、かなりアドベンチャラス。ツルッツルの高いスラブにマントルを返したあとは、深い濁流にかかる濡れた木を半泣きで通過。

S宮くんが釣り用のゲーターを着用して荷物を渡してくれたので、なんとか空荷で渡りきりましたヨ。ありがとお〜(T_T)






この橋はどうやら◯ジャーさんたちがかけてくださったもののようですね。感謝!


さてさて着いてみると、本当に小さな岩場。
サイズ感でいうと、兄岩二階くらいの感じでしょうか?

S宮さんはカサンドラクロス(5.12b?)を狙うそうな。
僕は美しいコブラ(5.11c)をやろうかな〜。

みんながアップでよそへ行ったすきに、のっけからコブラにトライ。




眠そうだなしかしw


核心と思っていた場所をなんとか乗り切るムーヴを見つけた!

・・と思ったけど、そこから先も核心が続くことが発覚。




こらえきれずにドボーン(T T)
余裕でオンサイト射程圏外でした。






なんとなならないかな〜、ってことで、じゅんさん達のボルダームーヴをガン見。
(しかし真似できね〜!)

S宮くんはお目当てのカサンドラクロスへ。





これもかなりエグそうです。
なんでもクラック限定にしたら5.13bだとか。(しかも未登)





S宮くん、慎重にカムセットを確認しながら、2トライほどでほぼバラしてしまいました。
つえーなオイ!!


僕の方はというと・・



(写真はじゅんさんご提供。ありがとうございます!)


3トライしてなんとかムーヴをバラしたような気がしたところで終了。
末端壁ほどじゃないけど、強度がツオいのでまともにできるのは2トライが限界かな。

あとはシンハンドの決まり具合かなあ。
湿度が低い時にやろうっと。






帰りは猛烈に商売熱心なおみやげ屋さんにてアイスを購入♪

ま、クライマーもたまには地元にお金を落とさないとね〜(食べたかっただけだけど)





てなわけで、そろそろシーズン終わりかもしれませんが、昇仙峡はとってもいい場所でしたヨ。


センシティブな問題をはらむ観光地だから、慎重にマナーを守って使いましょうね〜。


-------------------------------------

コブラ(5.11c) 3× 核心ムーヴをばらすのに随分時間をかけてしまいました。引き出しが少ないなー
渡渉(5.9R/X?)   今まで一番怖い!諦めてザブザブいった方が安全かも?


狭いエリアに後から入って来たにもかかわらず、じゅんさん、◯ジャーさんたちには気持ち良く混ぜていただきました。ありがとうございました(ぺこり)。