2014年10月12日日曜日

瑞牆&甲府幕岩


10月11日・12日の記録。

9月は絶好のクライミング日和が続いたというのに、家族サービスだったり山に行ったりで、すっかりクライミングできず。

今回はパートナー難民になりそうなピンチを、北岳がご縁で知り合ったKさんに拾っていただき、1ヶ月半ぶりのショートルート練習♪

「僕は混ぜていただく身分なので、場所はお任せで〜」とお伝えしていましたが、願ってもないことに不動沢に。(例によってクラッククラック言っていたので、気を使って下さったのかも・・)



今シーズン、また来るチャンスがあるとは思っていなかったので嬉しいな。
空はスッキリ晴れてるし!こんなミズガキもあるんだなー。

植樹祭へ到着。
「みどり」と大書きされた緑色のテントに伺い、リーダーのKさん、小柄な岩ガールKMさんのお二人にご挨拶。

屏風岩に向かい、おしん(5.8)でアップ。
下部でカムが効くポイントが限られるのが少々嫌らしいが、3人とも一撃。

次に気になっていた不動沢愛好会ルート(5.10b)へ。
ここを通るたびにオブザベしていたので何度も完登した気分になっているのだけど、実は触ったことがない。

Kさんは随分前にトライしたとのことで、OS権をいただきました。
出だしはちょっとしたボルダームーブ。




落ちそうにはないけど、カムが取りにくいので少々怖い。

ガバッと割れたワイドから、かぶったハンドへと続くキレイなライン。



相変わらずケツが引けてるねーw





意外にあっさりと一撃でした。




辛めの5.9でもいいくらい?
ミズガキグレードにしては随分甘い。

いくらなんでも10bってことはないんじゃないか、といいながらトポをよく見ると・・




ルートの半分以下じゃないかww

続いてKさんもRP。
KMさんもトップロープでチャレンジ。

ちなみにKMさん、カムを買ってまだ間もないらしいのですが、果敢にワイドへ突入。
チャーミングな笑顔で「日吉のルーフクラックどうやるんですか?」とか、「オフィズスの登り方がわからなくて・・」とかおっしゃっていました。
・・・このモチベーション・・まれにみる逸材かも知れませんw(変態ワールド的に)

時間的には、あと1・2本くらい。
JECCルート、初イレブントライってのにも惹かれたのですが、やはり愛好会と決着をつけなくては。
心優しいKさんが上までつきあってくれる、という話に甘え、再びテラスへ上がって愛好会ルート2ピッチ目へ。

フィンガー・・フィンガー・・ど〜れ〜かな〜♪

たぶん一段上のあれだろうと目星を付け、10mほどガビガビのクラックを上がる。



その奥に、垂壁とスラブ壁に挟まれたキレイなコーナーフィンガー。

右側のフィンガーを頼りに、スラブを上がって行くのだが、上に行くほどスタンスがなくなり、しかも壁が立ってくる。



(上から見下ろしたルート)

ちょうど天王岩にあるコーナーフィンガーを難しくした感じ。


ほどなくして上部へ到達。左手にあるやや頼りない木に、古い残置スリングを発見したので、そちらへトラバース。




ロープは30m出たようだ。
上に短いワイドがあるが、上がったところで終了点があるかどうかもわからない。

イマイチすっきりしないが、フィンガーも終わっていたし、60mロープで降りられる限界なので、これにて終了とする。

木が頼りないので懸垂に切り替え、そっとテラスに下降。

どうもモヤモヤした感じだったので、後でトポをよ〜く見ると・・





チムニー忘れてた。

ま、ラージカムも置いてきていたし、どのみち行けないわね。
また来るさー。

なかなか探険チックで、アルパイン的に味わい深いルートでした。

※なおテラスに降りた瞬間、安心のあまりセルフもとらずにウロウロしていたのは危険だった。反省です。


そんなこんなで3人仲良くヨレて(?)終了。
ヘッデン下山しないなんて、やや後ろめたいというか、気分はエンクラだなー。
・・と言ったら呆れられました。


川上村で入浴後、テントにお呼ばれして待望の宴会。

ご飯あり鍋あり、豊富なお惣菜あり、山岳会の宴会ってすごいですねー!という話で盛り上がる。僕はお酒とちょこっとつまみをつくって、あとは楽しくおしゃべり(スミマセン)

ほどよく酔っぱらって就寝。

夜はかなり冷えましたが、寒さ知らずのKさんは、外で寝てもよかったかなとおっしゃってました。やっぱりKさんのような強いアルパインクライマーを目指すには、これくらいじゃないとダメなのでしょうか^^;


翌日はイレブンクライマーの女性Mさんも合流し、はじめての甲府幕岩へ。
(そういや、夏は小川山・湯川、冬はユガマク・城ヶ崎というサイクルなので、我々界隈では甲府幕岩に来ようという話すら出ないですよねー!)

絶対にオンサイトできなさそうな複雑なアプローチを、Kさんの後にひたすらくっついて到着。

「幕岩」というだけあって、横にながーーーーーい岩場。湯川の3つ分はあるかも。一部は上に大きなテラスがあるため、雨にも強いという話。

日吉でお会いした12クライマーの女性をはじめ、ビッグロック常連さんがあちこちにいらっしゃいました。

フェース久しぶりだーとかいいながら、わささび(5.10b)でアップ。
甘いよーって言われてなめてましたが、ボクにはしっかり10bでした^^;



(イエローマウンテンでアップするMさん、KMさん)

次はおもむろにWork On(5.11a)に本気トライ。

凝灰岩特有のフリクションが甘いまるっこいスタンス、指先が痛いカチカチホールドに苦しめられ、2ピン目取ったところですぐにテンション。
そこからは各駅停車でトップアウト。

あれ?ボクやっぱりエアイレブン様?(しょぼーん)
一撃は無理ですよーと言っていただくが、このテン山っぷりでは一日かかっても無理そう。また来られるかわかんないから、お手軽なヤツを狙いたくなるのです(笑)


これで昼を迎え、好ルートだと評判のクラック、ブルーマウンテン(5.10a/b)へ。

ガビガビしていて、プロテクションを決める場所がかなり限られる。
下で墜ちられない感じとか、湯川の北風小僧に近い感じ。

マイクロカムの残量を計算しながら慎重にオンサイト。結構ギリギリでした。
相変わらずフィンガー苦手だー。

モチベーションが高いKMさんがトライしてみたいということだったので、トップロープで疑似リード。

荷物置き場に戻ってサイコモーター(5.11a/b)をオブザベ。



大きなハング越え、実質一手・二手の課題。
これはお買い得かもしれないぞ〜♪
ボルトも下から届くので、墜ちても止まるだろう。

「本物」イレブンクライマーのMさんやKさんにムーブのアドバイスをいただいて、いざトライ。

両手カチを引きつけ、右足ヒールを四角いボテに引っ掛けて、右足に乗り込む・・・乗り込む・・乗り込むぞ!!

全く乗り込めませんでしたw

最後はKさんのイレブン本気トライをビレイ。惜しくも核心を越え切れず・・。ムーブの組み立てとしてはかなり洗練されているように見えたので、あと少しかしら?

というわけで、2日間の岩合宿終了。
普段と違った仲間と登るのは、また違った刺激になりました。
普段やらないフェースもちょこっとだけ触れたしw

Kさん、KMさん、Mさん、混ぜていただいてホントに感謝です(ペコリ)。
またご一緒しましょう!

2 件のコメント:

  1. 私は甲府幕岩行きたい派よ!
    でも、皆に「甲府幕岩…」って言っても結局小川山になったなー。
    海坊主さんは、岩場までの林道がガチャガチャだからイヤだと言ってたっけ。
    ブルーマウンテンやりたいのよぉん。

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  2. おおお!こんなところに、マクイワラーがいるとはw
    林道も含めて湯川っぽかったです。
    たしかにブルマンはいいルート!バルタンも綺麗でした。
    ゼットンだけは下部のクラックが閉じていて嫌〜な感じでしたが、宇宙最強だから仕方ないですね。

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