さて、今日はどこに行きますかね〜。
残り日程も少なくなり、お互いの希望をどうはめるかということを考えはじめる。
僕はといえば、明日のマルチに最後の力を残しておきたいから、ゴッド本先生の行きたい場所に付き合って、その辺の易しいルートでもこなせればいいな〜という感じです。
んなことをムニャムニャ言っていると、おもむろに
「Crime of The Century、終わらせたくないですか?」
とゴッド。
とゴッド。
おお!?
同じ岩場に3度はさすがに悪いと思って言えなかったのだけど、唯一やり残した感があるルート。ゴッドもいくつか気になるラインがあるので、もう一度いってもいいよ、ということです。まさにカミのホトケ心。(なんやそれ)
いつもは急な雨だったり、懸垂待ちのクライマーだったり、この岩場に来ると気持ちが乱されることばかりだったけど、静かな朝は、このラインが少しだけ親しげに感じられた。
「足がものすごく安定していたけど、どういう風に登ってるの?」
アメリカの高校で科学を教えているという彼は、極めて平易なアドバイスをくれた。
“bad foot, good foot, bad foot, good foot..”
悪いスメアを一足耐えて、良い足ジャムを決める、悪いスメア、良い足ジャム・・このパターンを繰り返せということだ。
今にも外れそうな左足。
これが精一杯の「グッドフット」だと信じて立ち込み、指をずらし上げる。
右足をスメアして、体をあげる。
これが精一杯の「グッドフット」だと信じて立ち込み、指をずらし上げる。
右足をスメアして、体をあげる。
(バッドフット、グッドフット、バッドフット、グッドフット、・・)
マントラを唱えていると、不思議に怖さが消える。
抜け口が近くなり、クラックがなくなりはじめる。
浅い溝を、危ういバランスでそろりそろりと登っていき、両手を抜け口のスローパーにかける。足のリズムが崩れる。
浅い溝を、危ういバランスでそろりそろりと登っていき、両手を抜け口のスローパーにかける。足のリズムが崩れる。
ちくしょう。右も左もバッドフットになったらどうすればいいんだよ。
長くランナウトした足元に目をやる。
スローパーを握りこむ指に余計な力が入り、急速にパンプが襲う。
右足をかすかな粒に乗せる。
(グッドフット、グッドフット、グッドフット、これがグッドフットだ・・)
右足を見ないようにしながら体重をあずけ、左足で必死にスメアを掻きながら際どいマントリング。
(グッドフット、グッドフット、グッドフット、これがグッドフットだ・・)
右足を見ないようにしながら体重をあずけ、左足で必死にスメアを掻きながら際どいマントリング。
完登。
次にトライしたらどうなるかわからない。ほとんど綱渡りのようなムーヴだった。
でも、僕には全く不可能に見えたフィンガークラックが、少しだけ違って見えるのが嬉しい。
この後、怖そうなフィンガーのThe Yorkshire Gripper (5.11b)、やはりフィンガー系のPartner in Crime (5.11a)をフラッシュ。
でも、僕には全く不可能に見えたフィンガークラックが、少しだけ違って見えるのが嬉しい。
この後、怖そうなフィンガーのThe Yorkshire Gripper (5.11b)、やはりフィンガー系のPartner in Crime (5.11a)をフラッシュ。
神が苦労しながら一撃したLondon Werewolves (5.11a)もトライ。
僕は残念ながら出だしの核心でフォール。
時間をかけたらまた怒られそうな気がして(ヘタレ!)、取り付きまで一段降りるのを諦める。
僕は残念ながら出だしの核心でフォール。
時間をかけたらまた怒られそうな気がして(ヘタレ!)、取り付きまで一段降りるのを諦める。
1クリップ目だけを掛け直して再トライしたところ、完登〜!
黙って見ていた神に聞いたところ、
「いや、あれはレッドポイントとは言えないですね」
・・ガーン_| ̄|○
冷静に考えてみればそりゃそうだw
ともあれ時間もないことだし、これはこれで納得したので終了。
ここで一段落。神の希望で、Murrin Parkまで大移動し、僕がボコボコにされたHypertension (5.11a)をビレイ。
ほれほれ~、厳しいだろ?厳しいだろ?
しかしそんな邪念はまったく関係なく、神は一撃なのでした。
・・・マジスゲーッス(°_°)
リベンジしてみたかったけど、僕はガマン。
明日の長いマルチに力を残さなくてはならないからね。
再びSmoke Bluffsへとって返し、マサ氏やyuki氏と合流。
こういうエンクラもいいね~。
が・・沢山あるラインを間違えてノープロの大トラバースを強いられる。
激しいロープドラッグと戦いながら最後のマントルを返すところでフォール、日没敗退。余計なミソをつけてしまいました。みなさまお待たせしてすみませんでした・・
激しいロープドラッグと戦いながら最後のマントルを返すところでフォール、日没敗退。余計なミソをつけてしまいました。みなさまお待たせしてすみませんでした・・
さて、どうやら待ち望んだ好天サイクルがやってきたらしい。
明日は日程的に最後のマルチになるかもしれないけど、出し尽くせるかな〜?
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<どうでもいい話>
猛烈に脱線&かつ根拠なし、というどうしようもない話題なのですが・・・
Penny Laneのルート名はちょっと変わった世界観があって面白い。
古典的な犯罪・サスペンス系のテーマなのかな?
たとえば"Climb and Punishment"なんかは、『罪と罰』という作品と『クライミング』をかけてるみたいだし、Partners in Crimeはアガサ・クリスティの推理小説名と、『クライミングパートナー』のダブルミーニングに見える。Yorishire Gripperは、Yorkshire Ripperという殺人鬼と、指を握りこむ人"Gripper"をかけたシャレ??
他にもチラホラ、自分が登ったルート名の元ネタをマニアックに掘り下げてみると楽しい。
日本語だとどういう感じなんだろう。『八ツ墓村』だとか、『お岩さん』だとか、『人間椅子』だとか、歴史を感じるタイトルに、クライミングを引っ掛けたような感じなんでしょうかね・・(全然わからんわ)
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<どうでもいい話>
猛烈に脱線&かつ根拠なし、というどうしようもない話題なのですが・・・
Penny Laneのルート名はちょっと変わった世界観があって面白い。
古典的な犯罪・サスペンス系のテーマなのかな?
たとえば"Climb and Punishment"なんかは、『罪と罰』という作品と『クライミング』をかけてるみたいだし、Partners in Crimeはアガサ・クリスティの推理小説名と、『クライミングパートナー』のダブルミーニングに見える。Yorishire Gripperは、Yorkshire Ripperという殺人鬼と、指を握りこむ人"Gripper"をかけたシャレ??
他にもチラホラ、自分が登ったルート名の元ネタをマニアックに掘り下げてみると楽しい。
日本語だとどういう感じなんだろう。『八ツ墓村』だとか、『お岩さん』だとか、『人間椅子』だとか、歴史を感じるタイトルに、クライミングを引っ掛けたような感じなんでしょうかね・・(全然わからんわ)
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