2015年9月30日水曜日
新たな信者?
仕事にかまけて更新が遅れましたが、9月の最終日は日吉練でした。
海坊主さん、組長に加えて、某アー氏と初遭遇。
遅れてcherroさんやじゅんさんも参戦。
今日は盛り上がりますね♪
いつも練習に付き合っていただいて、ありがとうございます〜。
僕はアー氏と登ることになりました。
タクシー運転手に「日本語がお上手ですね」と褒められてしまうというインターナショナルな僕ですから、もちろん英語で話しかけます。
「お、お、ハロー!ナイストゥーミーチュー!」
「はじめまして。アー◯◯ともうします。」
・・そこからは全部日本語で話しました。
いつもどおり、まずはクラックへ向かう流れになりました。
アー氏はくの字クラックで苦戦していたので、フットジャムをアドバイス。
どうやらクラックにご興味がある模様っです。
入信は随時受け付けておりますよ〜。むふふ。
僕は前回、神の前で落ちまくった太鼓ハングの5.11aへ。
これが3トライの後にようやくRP〜! \(^o^)/
腰が入って楽に登れたことも勝因だけど、スピードを意識しながら登ったこともあるように思います。(バラしたから速いのは当然、なんだけどね)
それでも3トライかかった原因はクリップ作戦。
ルーフハングを抜ける前に、怖くてかなり高い位置にクリップしてしまっていました。これをやると、その場のムーヴは安心なのですが、直後からのトラバースで長〜い横ランナウト状態になり、トラバース後の高い一手が出せなくなるのです。
ハングを抜けるところはクリップを我慢して、トラバース後にクリップするように作戦変更をすることで、直後の高い一手が出せるようになりました。
同じように、クリップが早すぎるところを3箇所ほどいじることでようやく全てが解決。
この辺の読み解きが速くなればオンサイトが少し近くなるんだろうな。
ま、これはクリップポイントが複数あるインドアならではの悩みだからね〜。あまり極めようとは思わないですがw
クラックだとプロテクションを取るポイントを見極めているので、時間をかけてやればできるのかもしれないのですね。
そのあと、ルーフクラックを登って終了。
今日はかなり引きつけを意識して登れた気がします。
最後によれて一箇所だけボトミングしてしまいましたが。
帰りはじゅんさんが駅まで送ってくれました。ありがとうございます〜。
翌日早朝から会議なので、今日は帰ろうかなと思っていたのですが・・
cherroさんがどうしても5.11aオンサイトのお祝いをしたいということで、全力で尻尾を振ってついて行きました。ごちそうさまでした^^
2015年9月27日日曜日
隠れた才能
たまにはカミさんにも休日をということで、週末の温泉旅行をプレゼント。
今週は子供とお留守番です。
じゃ、山にでも行くか!
なんて言っていたのですが・・
子供の家庭教師になって週末が終わりました。
宿題溜めすぎじゃ〜!(と自分の子供時代を棚にあげて言う)
てなわけで、日曜日の晩に少しだけロッキーへ。
子供は行きたがっていた割に本気トライをせず、初心者女子たちに話しかけてました。
「ここはこうやってね、足をこっちに置くと登れるんだよ!」
「へ〜そうなんだ。ボクすごいね〜♪」
オ、オマエ・・そんな才能があるなんて羨ましいじゃないか。
さすがに見かねて、本気トライをするように促しました。
決してジェラシーからではないです。ゴホン。
息子はあちこち物色したりしながら、頑張って赤矢印5級をクリアしていました。
リーチ的にムーヴが制限される中、なかなかよくやったね〜!
万年4級クライマーの僕も追いつかれまいと3級に挑む。
レイバックや凹角のぼり、プッシング、マントリングという外岩っぽいムーヴが試されるルートで、その名も「総合力」。
これを2・3トライで完登。
こいつは得意系かも?
腰引け力も総合力の一部なんですかね〜。
最後に球体の4級を登って終了。
球体の3級はノーチャンスに感じました。ホールド替えの前だと3級できていたのにな。
うーん、合宿を通じてかなり上手くなっているつもりだったのだけど、イマイチ強化されていない気がしてきたぞ(ショボーン)。
ま、長いルートの登り方はもう少しこなれているはずなんだけどね。
そんなわけで、子供と久しぶりに登れて楽しい日曜日なのでした〜。
2015年9月25日金曜日
腰の低い男
シルバーウィークも終わった金曜日。
せっかく強くなってきた気もするので・・ということで、近所のTwall大岡山へ。
まあ相変わらずあんまり登れないままでした。ふえーん。
しかし以前できないままになっていた垂壁課題(4級だっけかな?)が少し進展。あいかわらず最後の核心では落ちるのですが。
両手を甘いピンチホールドで耐えながら、左側からホールドの真下に向かって体を入れていき、さらに遠くに出した右足に乗り込みながら右に抜けていく。そこからは右足を頼りに、甘いピンチのまま高く立ち上がって次のホールドを取る、という課題。
ぼてぼてと落ちていたら、垂壁にいた強そうな方から一つヒントをもらいました。
どうもぼくは右足の膝を完全にたたんでいないため、右側に行こうとすると腰が高くなり、ホールドの真下に入れていないらしい。
試しに右膝をたたみ込んで右足に乗ると・・おお?おおお?ホールドが保持できる!腰が高いと悪いピンチを目一杯引き付けることになっていましたが、下にしっかり潜るとスローパーのように効くのですね〜。
え、わかりにくすぎる?w
写真がなくてスイマセン。
ともあれムーヴの弱点がまた一つわかったのは嬉しいな。
なんだかいい感触は得たので、また登りにこようっと!
2015年9月23日水曜日
冷たくないヤツ
今日は鳳来へ。
料金の関係で、健康ランドは2時チェックアウト。
睡眠時間は3、4時間てところでしたが、この数日間でもっとも深く寝られました。
やっぱり連日のテント泊って疲れるもんなのね〜!
懸念された渋滞もなく、鳳来に到着。ま、深夜だもんねw
もちろん駐車場は一番乗りです。
交代に助手席で寝たりもしたので、意外に眠気はない。
仕事で徹夜することを思えば、岩のそばにいられるなんて全然幸せ〜(バカ)
美しい滑滝を見学しながら、近場のガンコ岩へ。
・・と思ったが、湯川のようなことはなく、意外に遠いです。
いや、体が疲れているだけかもですが^^;
半日くらいで切り上げる予定なので、さくさくとアップ。
「かんたん」という名の5.10aを、とても難しく感じながら登りました。
今日は全然ダメかも〜、とお互いに話しながら、神の5.10c/dを見学。
「うるるん」という星付きルートです。
うーん、これ以外はほとんど5.11a以上のようだ。
ぼ、ボクも同じルートやります〜♪(ヘタレ)
核心は神のムーヴを丸パクリしたつもりでしたが、上部にもう一つの核心があったことを見逃していて沈没。
どうやっても自力解決ならず、上部のムーヴも神に教えてもらいました。
ボルト2本のルートなので、実質登らせてもらった感じですが(笑)、短い中にムーヴが詰まっていて面白かった!自分にはこういう発想はないなあ、というボルダームーヴで、すごく勉強になりました。
あれあれ?意外に体が動きますね〜!?
もう泣いても笑っても昼までだし、こうなったら完全に出し切ってしまおう♪
というわけで、「冷たい男(ヤツ)」5.11aをトライ。
トポには「△」って書いてあるし、名前からして取りつくシマがなさそうだし、一抹の不安が残る〜。でもね、オブザベした感じでは「かぶってはいるけれど、定期的にガバがあってレスト可能なルート」に見えるでござるよ。
これがなんとなんと!
オ・ン・サ・イ・ト♪
OSグレード更新だぜ、わーい!!!!
いつも僕より査定が辛い神が、後から登って「5.11aでいいんじゃないですか」と言ってくれましたよ(鼻息)
「あんまりに喜んでいたから、神が気遣ってくれたんじゃ?」ということを思ったそこのアナタ。勘が鋭いですね〜w
・・・かなりのお買い得でした。ええ。
調子に乗ってもう一つ5.11aを狙ったのですが、核心が読み切れず沈没。
二便で解決したところで終了としました。
気がつけば、昼寝(朝寝?)も挟みつつの7便。半日でよく登ったなあ。
やっぱりボルトルートは気楽でいいですね。鳳来まで来ると帰りが近いということもあって、精神的にも楽でした。
何もわかっていないkozzzzyに変わって、ツアーの行き先やら岩場やらを選定してくれた神に感謝です。
こんなに毎日毎日、岩とストイックに向き合ったのは初めてかも。神の登りから学ぶことも多く、ずっと限界近いシビアなルートをやっていたこともあって、少しだけ強くなったような気がしました。
途中は体力が持つのか不安になっていましたが、終わってみればあっという間の5日間。もっと遊んでいたかったよぉ〜。
クライミングバムになる人の気持ちがよくわかります(笑)
Sさん、本当にありがとうございました。また行きましょう〜!
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(本日の成果)
講習会ルート 5.7 アップなのに全力でガバをつかんでいたのは内緒w
かんたん 5.10a ・・かんたん、なんですよね。大岩先生にとっては・・
うるるん 5.10c/d 2RP 神のご指導でムーヴを一つ覚えました。うるるん。
冷たい男(ヤツ) 5.11a OS 「水曜日のシンデレラ」痛恨のルーファイミスから長かった(涙)
ユカ 5.11a 2RP 冷たい男より、ユカさんの方が厳しかったです。女性って怖い。
・今日の撤収準備は早かった・・ってボルトルートだからフツーかw
・足は・・テーピングをしながらこわごわやっていたけれど、どうやらクラックは大丈夫になったようです。スラブだけは足首の角度がちょいと怖いかも。
・新東名のおかげで鳳来は近い。週末でいけるくらいなんですね。もうちょっと強くなって5.12が見えてきたらもっと楽しめそうなだな〜!
・自分はついつい足が伸び上がって、高い手を取りに行くくせがあります。リーチでごまかしてきたからついついこうなるんだろうな。神の登りと自分のビデオを比べてみると、やっぱり手登りだなあと思いました。
足が伸び切って肘が曲がっているというよくあるパターン、ですね。
(腰のことは言わないように)
思いつくのは・・
①膝をたたむことで腰の高さを落とす
②つま先立ちしなくて良いときはかかとを下げる
③上体を反らせたり倒したりして壁から離す
てなことで、肘を伸ばすくせをつけたいなあと思いました。いつか痛めそうな気がする。
・前日の5.10dのところでも思いましたが、神のオンサイトにかける集中力は素晴らしいです。やみくもに核心に突っ込んだりせずに、必要なら安全圏へクライムダウンしてオブザベしたり(当然クライムダウンの手順も正確に記憶してました)、プロテクションの効きの確認を何度もする姿勢は見習いたいなあと思いました。自分は慎重派かと思っていましたが、まだまだ雑です。
・矛盾するようだけど、安全圏内では登攀速度をスピーディーにしたい。たぶん持久力がなくて頻繁にレストをするという部分と、精神的に(意味のないところで)怖がって何度も止まってしまうところの両方があるのだけど、この辺は普段のボルダーでも意識できるところ。登りにメリハリをつけることが、今後の課題だと思いました。
2015年9月22日火曜日
癒しと試練の花崗岩②
さてさて、ツルムへ到着。
出だしは落ちられないフェースムーヴになりそうだけど形状は豊富。
上にはすっきりした美しいクラックが見える♪
花崗岩ってのはええの〜。
ここはバリエーションのツルムクラック(5.10a)を通る予定でした。
・・だがだが、トポは置いてきたので詳細がわからな〜い!
ルーファイに悩んでいると「どこでも好きに登っちゃってください」と聞きなれた指示が。
ん・・?じゅ、塾長ぉ〜!?
パートナーが口にしていたのは、すあま・・ではなくエナジーバーでした。
眠気のあまり幻覚を見たようです(笑)
このライン、僕がリードしたピッチの中では最高に充実した内容でした。
今までやったマルチの中で一番爽快だったかも。
ワイドあり、スラブあり、ハングあり。高度感も素晴らしく、落ちられないセクションも多々。荒い花崗岩のフリクションは抜群に良く、とっても楽しい!
ツルムからは短い懸垂でP2下部へ。
見ての通り岩が崩壊。
IV級の出だしが、いまや5.10dの大ハングになっているらしい。
トポにはA1とまで書いてあるし。
カムの座りも悪く、ジャムも甘そうで、正直オンサイトでいける気がしない。
なんだかハングの岩も落ちてきそうだし、やめといたほうがいいカモ・・
何を言うか!神に不可能はないのじゃ〜。
ナッツと怪しげなマイクロだけでハングを越えていかれました。
僕はフォローですら自信がないので、ザックを釣ってもらいます。
さらばザックよ。達者でな!
ムーヴもわかっていて、トップロープだから行ったようなものの、初見だとかなり怖かったはず。神よ、お導きありがとうございまする〜。
P2上部にもなると高度感が半端ない。
ほら、こんなところにも、あんなところにもクラックが!(大興奮)
ふたたび懸垂を経て、P1下部へ。
このルートはピークに立つたびに懸垂をするという構成なのですね〜。
最後は神のチムニー登りをフォローして終了点へ。
このあと、いちおう頂上を踏もうとウロウロしたのですが、いまいちパッとした場所に出られず。
ロープを出しながらそろりそろりと戻ってくることになり、時間をロスしてしまいました。さらに懸垂からの帰還が結構手間取り、ザック置き場へ戻った時点でバットレスは断念することになりました。(うーごめんなさい・・!)
明日リベンジしますか〜?と伺うも、
「最終日はもっと東に行くのがいいでしょう」という冷静な意見で、鳳来へ行くことに。
それなら今日のうちに現地へ行こうと思ったが、うっかり入った温泉が健康ランド。
1800円も払ったからには寝ていこうという話になりました(笑)。
てなわけで、久しぶりに建物の中で熟睡。明日は登れる体力があるのかな〜。
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(本日の成果)
御在所岳 中尾根
裏道登山届ポスト 4:45
藤内小屋 5:15 - 5:30
藤内壁出合 5:45
バットレス 6:15 (この間、ザック残置場所などの判断を迷ってさまよう)
取り付き 7:35
1P 7:35 - 8:40? S本 狭き門(5.10a)
8:40 - 9:00 短いトラバース、小休止
2P 9:00 - 10:00? kozzzzy ツルムクラック(5.10a)
10:00 - 10:40 トラバース+懸垂、小休止
3P 10:40 - 12:00 S本 P2下部 崩壊ハング(5.10d)
4P 12:00 - 12:45? kozzzzy P2上部(V級)
12:45 - 13:05 懸垂下降
5P 13:05 - 14:00 S本 P1(V+級)
14:00 - 15:00 頂上岩付近へ登高、大休止
15:00 - 15:45 P1終了点まで下降(2ピッチ)
15:45 - 17:25 懸垂下降4回、トラバース1回(5ピッチ)
撤収 17:25 - 17:45
藤内小屋 18:30
下山 18:55
撤収 17:25 - 17:45
藤内小屋 18:30
下山 18:55
*登攀はすべてオンサイト、終了点・懸垂点以外は残置無視
*グレードは日本マルチピッチルート図集を参照
今まで行ったマルチの中で一番楽しかった!
クラッカーの皆さん、これは超オススメですよ〜♪
スーパーレインや調和の幻想よりも楽しさでは上回るかと思いました。
P2の崩壊ハングを除き、同グレードのピッチが交互に出るので、先行後攻どちらでも退屈しないです。
粒子が大きい花崗岩(瑞波よりザラザラ!)だからフリクションが抜群、しかもずっとクラック伝いに尾根を登り、そのまま各ピークに登れるという理想的なルート。
ルートで唯一残念だったのが、ハンガーボルトがバカスカと打たれていること。
とくにP2はボルトの山で、綺麗なクラックの隣にずっとボルトが続いていました。甘く見積もってもブランクセクションの2本があれば十分だと思います。(全くなくても十分リードは可能だと思うが)
反省点はやはり時間。僕がもたもたしてせいもあって、バットレスをやる時間が全くなくなってしまったのが、ホント申し訳なかったなあ。。
・ロープ操作の手際、とくに連続懸垂下降の手際やタクティクスについては、もう少し洗練させる余地があったように思いました。ここは大きな反省です。
・また、ルーファイに随分時間をかけました。結果的に間違いは一つもなく、というか我々の読みは全部ドンピシャだったのですが、それでもルーファイの過程で随分と時間をロスしたように思います。こういう時間をセーブするためにどれくらい事前にルートを調べていくべきなのかなあ、ということは毎回悩むところです。今回はマルチピッチルート図集のトポを参考にした程度だったので、この1本を考えると非常に充実したのですが、バットレスを考えると・・うーん。
問題の核心は5.10dというウワサ。オンサイトだったら僕は無理でした。(二度目でもリードだとギリギリかも)。狭き門(5.10a)のオフィズスハング越えも含めて、厳しいピッチばかりを担当してくれたおかげで、僕は楽しいピッチばかりをやらせてもらいました。神サマ、本当にありがとうございました〜!
癒しと試練の花崗岩①
さて、身を削る恐怖ワイドともお別れして、今日は楽しそうなマルチ♪
てなわけで暗いうちに起床して撤収。
今日はお湯も沸かさず、手早く朝食を済ませます。
撤収準備を急いだおかげで、今日は少しだけ撤収を手伝えたような気がしなくもない。
ここまで食事の支度からテント撤収までほとんど神にやってもらっていた気がするもんなー。うーん、がんばろ。
昨日までとは比較にならない快適登山道をガンガンあがると、30分ほどで藤内小屋へ。
裏道登山道を通ると、すぐに小屋やゲレンデに行き着くあたりとか、三つ峠に似ていますね〜。ルート渋滞を危惧していたのですが、さすがに連休4日目ともなると人の気配はなさそうです。
普通は一般登山者に目立たないように、ひそやかについているクライマー道ですが、このおおっぴらな分岐はセンセーショナル(笑)。
太陽の向きから判断すると、おそらく岩場は北東面。
これは涼しそうだな〜。
おおお、でかくなってきました!
体は疲れていても、白い岩峰が近くなるとテンションがあがりますね〜♪
足元のフリクションもとても気持ち良く、ぐいぐいと沢を上がります。
見えてきました見えてきました〜♪
右手側から上がっていくスカイラインが中尾根。
正面、滑り台状二段が見えているエリアが、カリフォルニアドリーミング(5.12a)を擁する中尾根バットレスです。
神はカリフォルニア・・をご所望でしたが、まずは中尾根に付き合っていただけることになりました。ありがとうございます〜(><)
バットレスはどうやら途中敗退もできそうなので、午後に回しても良いだろうという判断です。
小尾根にあがり、なんだかヤバげな場所を次々にこなす。
グリップが抜群に効くので問題はないのだけど、帰りは懸垂かもですね〜。
「ツルムのコル」の下部らしき場所に行き当たったので、まずはそこに荷物を残置。
トラバース気味に岩峰を巻いて取り付きを目指すと・・ありました〜!
トポによると、ハング越えのラインで、正規V級と5.10aバリエーションがあるらしい。
見た感じ、中央のチムニーがV級だろうかね。
バリエーションは右のハング越えかな?
なんだかやばそうかも・・(ゴニョゴニョ)
ということで、神が出発。
どうやらラインはオフィズスのハング越えらしい。
ここでもワイドなのか!
当然ラージカムなんてものは持ってきていない。
しかし神はランナウトにもめげず突破、ハングの向こうに消えていかれました。
続いてワシの番。苦心してオフィズスを上がりますが・・
ぬおお、ザック重いじゃねえか!
なんとか気合いでハングを突破。
これで終わりかと思いきや、そのあとも落ちられないワイドが続く。
フォローでよかったと思うヘタレなkozzzzyなのでした。
プロテクションが取れないワイドを延々乗り越え、ようやく最初のコルへ〜。
ルートは思ったより厳しいけど、花崗岩はいいな♪
(つづく)
2015年9月21日月曜日
さまようヨレ男
そろそろ睡眠不足と疲労にやられてきた三日目。
いやーもうレスト日にしてもいいくらいだな〜。
と思い出すヘタレな僕。
神聖なる割れ目を前に何を言っておる。
立ち上がるのじゃ!
は、はい。神サマ〜。
というわけで今日はモーニングライトという岩場へ。
神もお初らしく、いろいろとネットを調べてくれていました。
ざっくり岩場の見当をつけ、まずは渡渉。
斜面を上がっていくが、早くも踏み跡が薄くなり手分けして捜索がはじまる。
地形的にこの沢筋じゃないかな〜?
大体の見当をつけてガレ沢を詰め上がるが、激しい倒木やら浮石やらに阻まれて難儀することこの上ない。
ほとんど行き詰まったところで神が時間を気にしてくれて、一旦は下山の流れに。
しかし右手へのバンド状トラバースが気にかかる。
こっちも見てみませんかと神に提案すると、ラッセルマシンのような勢いで藪の奥に消えていかれました。
待つこと10数分ほど、どうやら岩が見えたらしい。
ひょえ!これホントにアプローチなの〜!?
取り付きについてぐったり。
岩場のオブザベすらろくに行わず、タラタラと準備するダメクライマーを尻目に、神が良さげなアップルートを見つけてくれました。
岩場のはずれにあるこれはGeek Towerと呼ぶらしい。
左奥のラインは5.10a、右のラインは5.11a。
んにゃ???
左側って・・かぶったオフィズスですよね・・。
どうみても悪そうです。
まあ、たぶん左右のルート名が逆なんだろうということで、神はさくっと右を選択。
結果的に読み通り、右が5.10aのようでした。
ほっ。
ながーいクラックをたどると、最後は岩峰の上に出るというちょっとミズガキっぽいルート。今日は太陽も出て気持ちいい〜。
いつもクールな神が珍しく手を振ってくれました。
聞くと、どうやら今ツアーで初めてのオンサイトらしい。
え?!
昨日までは行ったことあるルートばかりやっていたのデスカ?
実は僕を連れていく岩場を考えて、いろいろとお気遣いをいただいていたようなのでした。
それなのに、それなのに。
こんなにヘタれてばかりでごめんなさい神様〜 (T_T)
というわけで続いてアップ。
景色が最高でちょこっとアガりました。
盛大に藪を漕いであちこちオブザベし、アンドロイド(5.10b)をトライ。
フレアした草溝へ果敢にジャムを決める、これまた癖のあるルート。
なんだかずいぶん難しかった気もするけど、ヒイコラとオンサイト。
さて、ここは下降も大変そうだから日没までには降りたい。
さきほど神がやっていたCat Fishが面白そうだったので、〆の一本としてこれをチョイス。
核心は4番後半〜5番前半サイズのワイドという、見るからに苦手なタイプです。
せっかく名張に来たらこういうワイドで揉まれないとね!
しかししかし・・。
やっぱりアームバーサイズは苦手なのでした。
足がね〜。
んなわけで、帰りもルーファイをしながら、藪を漕いで下山。
こいつの下をくぐるムーヴが核心でしたw
てなわけで名張3daysは終了!
今日は晴れ間が多く、さすがに暑かった。
次はもうちょっと寒い季節に来よう。
翌日は少し東に移動して、御在所になりました。
わーい!一度は行ってみたかったんだよね〜^^
ナバラー御用達という某食堂でたらふく食べつつ、深夜の移動。
というわけで、まだまだ睡眠不足は続くのでした。
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(本日の成果)
名張香落渓 モーニングライト
Campagne (5.10a) FL 岩峰の上に立てる気持ちのいいルート。こんなのもあるのね。
Android (5.10b) OS 草をかき分けジャミングを決める!フレアハンドの好課題。
Cat Fish (5.10b) × やっぱりアームバー苦手だ〜(涙)。出直します。
藪漕ぎ (V+) いい修行になりました。ほとんど神にやってもらった気もします。
藪漕ぎ (V+) いい修行になりました。ほとんど神にやってもらった気もします。
※グレードはジャミング紳士さんのブログを参照
渡渉に藪漕ぎの厄介なアプローチでしたが、神とのルーファイは楽しかったです。
2月になめねこフォールを探してさまよった時も思いましたが、お互いの推論を出し合って、ああでもないこうでもないとか話し合うのが結構好きなんですよね〜^^
ある意味、登ったルートよりもアプローチのルーファイの印象が強かったのですが、これがまたツアーのいい思い出になりました。
2015年9月20日日曜日
天まで登れ
さて、就寝は随分遅くなり、目覚ましもかけずに爆睡。
周囲の音で目覚めたらもう朝でした。
ところで、名張は春秋の岩場らしい。
そういや、テン場でも岩場でも、一人のクライマーにも会いませんねえ。
アプローチもなんだか薮っぽいし、ルートは砂やら草やらが詰まっているし、虫も多いし、完全にオフシーズンに来てしまったのでしょうかw
んなわけで今日はスケールが長大な屏風岩です。
神は短い5.7くらいのクラックでアップ、つづけて隣の5.10cフィンガーをガチトライ。
昨日の様子だと、1日にトライできるルートは3・4本くらい。
やりたいラインはとっととやったほうがいいようです。
ましてやツアーとなると、次にいつ来れるかわからないものね〜。
ましてやツアーとなると、次にいつ来れるかわからないものね〜。
クラック(とパートナーの顔)を慎重にオブザベし、今度こそはフィストサイズだろうと読んで出発!
これが、すんごく素直でめちゃくちゃ楽しいルートでした。
こういうエンクラは最高ですね〜w
こういうエンクラは最高ですね〜w
5.11bに泥コケをまぶしたような鬼ルートでしたが、グイグイと天に向かって登っていかれました。
下降はロープ2本を連結して降りるという、超長ルート。
カックイイな〜!
よ、よおし。
僕も名張に来たからにはガッツリした割れ目を攻めようっと!
僕も名張に来たからにはガッツリした割れ目を攻めようっと!
これがのっけから4mほどレイバック。
一度離陸したら、写真の小レッジまで絶対に落ちられない。
上部はマシかとおもったら・・ハング越え、砂まみれのオフフィンガー、泥と浮石まみれの外傾テラスへのマントリング、続いてカムがほとんど取れないワイド・・・
長かった〜!!
写真からではもはや何をやっているのかわかりませんw
はじめて神に褒めていただきましたが、いろんな意味で、天界に近づいていったような気がしました。地上に帰ってこれてよかったよかった。
いやー5.10bとか辛すぎですよねえ。
あれ?ジャミング紳士のブログには「5.10c」と書いてありますね。
ナヌ?!!オンサイト限界グレードじゃないか!
それがわかってたら辞退してたわ!!
異様な長さといい、総合格闘技的なところといい、不動沢JECCルートと近いものを感じる超個性派ルート。ていうか、グレード的にも同じくらいほしい(笑)
記憶に残る充実の一本でした。
最後は神のフィンガー修行を見学して下山。
きっちりRPまで持っていくあたり、さすがですね〜。
連日遅くまで遊んだせいで、相変わらず睡眠不足は続くのでした。
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面倒な渡渉がなく石飛びで行けるのが嬉しい。名張といえばワイドのイメージですが、ここはフィンガー〜シンハンドが多いように感じました。
ただ、かなりのルートが藪と苔に覆われていましたこともあって、僕レベルが触れそうなルートはあと1・2本あるかどうか?という感じ。オフシーズンだと思うのですが、最初の二日はくもりがちということもあり、案外快適でした(虫を除くw)
次に来るときは5.11台に触れるようになっていたいな〜。
(今日の反省)
・ギアを二度も落としてしまいました。よくあるパターンとして、ギアラックを体の左右に振り分ける時に、カムやナッツキーがロープや股に引っかかったりすることがある。強引に引き抜いていると、一部のギアが一回転したり、隣のギアに巻きついたりして、ラックがねじれることがある。再現実験をした感じでは、どうやら一回転したギア同士が干渉して、カラビナのゲートが押し開かれることがあるようだ。狭いワイドや凹角などでギアが下から体に押されると、開いたカラビナがラックから外れて、他のギアに乗っかった状態になり、数歩上がったところで唐突に落下する。これが僕がよくやらかすパターンのように思う。
神を見ていると、ギアの振り分けをこまめに丁寧に、かつ凹角に入る前の早い段階でやっていることがわかる。特に丁寧に順番がねじれないように揃えておくことを意識することと、また苦しい場所に突入する前にこまめにギアラックを整えるだけでも、落とす確率がずいぶんと減らせることがわかった。今後は習慣付けようと思う。
・取り付きについてから登るまでの準備がまだまだ遅くて神を何度も待たせてしまった。登るスピード自体も、落ちにくいクライミングを意識しているとはいえ、判断を早くして、もう少しスピードアップを意識していきたい。たぶん回復スピードが遅くて、ルート上でいちいちレストが必要なのかもしれないが、それも普段からの練習で意識したら改善するかなと思いました。
ゲレンデで短いクラックを登っている時には大きな問題にならないけれど、アルパイン的な場所に行くと大切な技術だなあと思うので頑張ろう。
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(本日の成果)
名張香落渓 屏風岩
Baby Crack (5.7) FL 名張で最も易しい一本。こんなのもあるのね。
マシュマロマン (5.10a) OS これは美しい!そして楽しい!
文句があるか (5.10c) OS 文句は・・ええ(笑)。忘れられない一本になりました。
※グレードはジャミング紳士さんのブログを参照
面倒な渡渉がなく石飛びで行けるのが嬉しい。名張といえばワイドのイメージですが、ここはフィンガー〜シンハンドが多いように感じました。
スケールがただただ大きく、ここでしか味わえない個性的なラインばかり。一本一本が強く印象に残る粒ぞろいのルートでした。素直なアップもあるし、名張で初めて行く場所としては一番いいかも。
ただ、かなりのルートが藪と苔に覆われていましたこともあって、僕レベルが触れそうなルートはあと1・2本あるかどうか?という感じ。オフシーズンだと思うのですが、最初の二日はくもりがちということもあり、案外快適でした(虫を除くw)
次に来るときは5.11台に触れるようになっていたいな〜。
(今日の反省)
・ギアを二度も落としてしまいました。よくあるパターンとして、ギアラックを体の左右に振り分ける時に、カムやナッツキーがロープや股に引っかかったりすることがある。強引に引き抜いていると、一部のギアが一回転したり、隣のギアに巻きついたりして、ラックがねじれることがある。再現実験をした感じでは、どうやら一回転したギア同士が干渉して、カラビナのゲートが押し開かれることがあるようだ。狭いワイドや凹角などでギアが下から体に押されると、開いたカラビナがラックから外れて、他のギアに乗っかった状態になり、数歩上がったところで唐突に落下する。これが僕がよくやらかすパターンのように思う。
神を見ていると、ギアの振り分けをこまめに丁寧に、かつ凹角に入る前の早い段階でやっていることがわかる。特に丁寧に順番がねじれないように揃えておくことを意識することと、また苦しい場所に突入する前にこまめにギアラックを整えるだけでも、落とす確率がずいぶんと減らせることがわかった。今後は習慣付けようと思う。
・取り付きについてから登るまでの準備がまだまだ遅くて神を何度も待たせてしまった。登るスピード自体も、落ちにくいクライミングを意識しているとはいえ、判断を早くして、もう少しスピードアップを意識していきたい。たぶん回復スピードが遅くて、ルート上でいちいちレストが必要なのかもしれないが、それも普段からの練習で意識したら改善するかなと思いました。
ゲレンデで短いクラックを登っている時には大きな問題にならないけれど、アルパイン的な場所に行くと大切な技術だなあと思うので頑張ろう。
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