2015年9月19日土曜日

ガリバー旅行記


翌朝、名張へ到着〜。
眠い目をこすりながら対岸を見てみると・・







おお?おおお?





なんか割れてますよね?ますよね?
すっかり目が覚め、対岸の「サニーサイド」へ向かいます。


アプローチは今年唯一の沢でした。





沢渡り。


あそこの浅瀬からこうつないで・・いやいやもっと下流にいいラインが・・なんて、ワイワイ相談しながら対岸へ。

踵付きのサンダルに短パン、足拭きタオルを完備してきた神に対し、僕は長パンツとツッカケ程度の装備しか持ってこなくて大変。






かかとのない安サンダルは、川底のコケでツルツル滑るし、あげくに脱げて川に流されそうになりました。パンツの裾は初日でビショビショだし〜。

つぶしてもいい安いパンツを持ってこなかったことを後で後悔することになりました。






これは険しいアプローチじゃねえか・・・。
しかし後から考えると、これは非常に易しい部類。






岩場は湯川っぽい雰囲気だけど、ずいぶんと縦に長い。
台湾坊主が短く思えるながーーーいアップ。


これは、かなり短い岩場だったことが後に判明。
何も知らないおのぼりkozzzzyなのでした。


今日の本気トライは、見た目がスッキリ美しい「チビゴジラ」を選択。
上にいくほど徐々に広くなるかぶったワイド、5.10cらしい。




神も昔、大苦戦したという話です。
じゃ、OSトライ行かせてもらいまーす♪


ギアセットをしながら、「まあ、4番サイズまでで十分かな〜。」と独り言。

神が一瞬、ギョッとした表情を見せたのを見て取り、
「ね、ね、念のため、5番を持っていこうかな?」と、何食わぬ顔で軌道修正。

パートナーのオブザベも重要なオンサイト技術の一つですねwww





これ、左右のフェースもクラックの内部も見事にツルツルです。
手も足もクラック限定の「真っ向勝負」を要求される好ルート。

ぐいぐいと高度を上げ、ハンドからフィストの中間セクションを通過。

おうおう、ワイドは結構得意になってきたんだぜ〜。


・・と思ったのもつかの間。
クラックはなおも広がっていき、キャメ4番〜5番の中間サイズになり、ハンド・ハンドのリービも効かなくなる。

一方、膝はまだキツすぎて入らない。
フットジャムはズルズルと滑ってスタックしない。




こなれていないハンド・フィストを使いながらなんとか上体をあげるのだが、足がきまらないため下半身が落ちていく。アームバーやらガストンやらいろいろ試すがどうにも決まりが悪い。
うえ、こんなサイズのリービ登りなんて練習したことないし〜。ぐへ〜!


かぶったワイドで姿勢を維持するだけでエネルギーを消耗するのに、先ほどからずり落ちてはずり上がる、という果てしない反復運動。

うーん。あと50cmほどで膝が入りそうなのに・・。

意を決して、死に物狂いで高く引き上げた膝を入れたところ、完全に身動きが取れなくなって詰む。あうあう〜(T_T)

怒涛のテンション祭りでなんとか上がり・・いや、上げてもらいました。
6番を持ってこなかったせいで、最後2mほどは恐怖のランナウトに耐えてなんとか突破。「マックス4番サイズ」て・・オレのアホ野郎!!


ひー、なめてました。
まあ名張はメチャメチャ辛いっていうもんねえ〜。




その後トライした神も、チビゴジラに食われそうになっていらっしゃいました。
核心はレイバック気味に解決。なるほど、そういう手もあるのかー。


手元のメモに5.10bとある蜩(ひぐらし)へ向かうも返り討ちに。
落ちたらテラスにグラウンド必至のフェースを、泣きながらボルダームーヴで突破。一息つこうとしたら、その先も悪いサイズでムーヴを失敗。




あとでジャミング紳士さんのブログを見ると5.11a/PDって書いてましたよ(卒倒)


いやいやいや、さすがに11aはおかしいよな。
よくよく見てみると・・登ったのは「蜩」ではなく「もいち」のようで。
グレードは10aとのことでした。マジかー!!!

お互い3本終えたところですでに時間は5時過ぎ。
最後にもう一度、チビゴジラにヘッデントライさせてもらいました。

せっかく名張に来たので、ここはレイバックに頼らず、なんとかワイドムーヴで解決したいよ〜。




やっぱりヨレてダメダメでしたが、いい練習になったなあ。

ここまでワイド真っ向勝負、かつ3〜6番まで全てのサイズが試されるというルートは、なかなかありませんね。近場に一つほしい!!

下山後、適当に入った王将で「小皿セット」をオーダー。
秋のシーズンへ向けて、少し体重を減らさないとね。





・・「小皿」ってデカくないですかw

なんでもかんでもスケールが巨大な名張なのでした。


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(本日の成果)

名張香落渓 サニーサイド

ごちそうさま (5.9)     OS 上部のワイドは別ルートらしい。長いと思った・・
チビゴジラ  (5.10d) 2× このためだけに行く価値がある!リベンジしたいよ。
もいち    (5.10a)  ×  まあ、バラシたことはバラしたけどねっ。キー。
ヘッデン渡渉 (5.6R)   FL いろいろすみません・・

※グレードはジャミング紳士さんのブログを参照

この岩場、辛い!怖い!楽しい!
ココ基準なら、クレージージャムは10a〜10bじゃないかと思いました(苦笑)。
登り込んだら本当に強くなれそうです。また行きたいなあ〜^^


岩場によってはちょっとした藪漕ぎや渡渉、また取り付きの悪さなどあり、ちょいとアルパイン的な準備が必要かと思いました。詳細はたとえばアイロンさんが詳しい情報をまとめていらっしゃるので、そちらを確認されるのがいいかなと思います。

2 件のコメント:

  1. 黒字が読みにくいです~。
    怖そうなのにすごく楽しそうなのが伝わってきます。変態度増してますね-。

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  2. あちゃちゃ、直しました^^;;

    いやーついにナバラーへの一歩を踏み込んでしまいました〜。
    ツアーも楽しいですよ!^^

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