shuさんと北岳へ行ってきました。
とはいっても、お散歩登山♪ではなくバットレス。
以前バットレスに行った時、下部フランケがひじょーにカッコよく見えました。
機会があったら行きたいんですよ〜!なんてジムで話していたところ、一緒に行ってもらえることに。
機会があったら行きたいんですよ〜!なんてジムで話していたところ、一緒に行ってもらえることに。
しかし「ピラミッドフェイスの方がよさげなクラックがあるんじゃないですか?」という提案をもらって、あっさりターゲット変更。
あれ?何をやりたかったんだっけ?w
ま、どっちにしろ行ったことない場所だから、色々経験してみるのもいいでしょう。
初日はピラミッドフェイスから四尾根に出るまで。
1ピッチ懸垂し、上部岩壁取り付きでビバークです。
翌日に、上部岩壁を抜けて下山という計画。
1ピッチ懸垂し、上部岩壁取り付きでビバークです。
翌日に、上部岩壁を抜けて下山という計画。
大部分がフェイスということで、残置無視は却下。
まあでもハーケンが抜けまくって危なそうなので「極力ミニマム使用」ということにしてもらいました。
まあでもハーケンが抜けまくって危なそうなので「極力ミニマム使用」ということにしてもらいました。
うまい具合にずっと降り続けていた雨が久しぶりに止み、金・土は晴れ予報。
全荷を背負ってのクライミング。もちろん2日分の水もハイクアップ。
削れるものは全て削って50Lになんとかパッキングしました。
shuさんは・・なんと30Lだと!
マジすか!?
マジすか!?
壁の中でのフォーカストビバークは初めて。なのですが、色々と学ぶつもりで挑戦してみます。ツラくて寒くて楽しそうだなあ〜(バカ)
んで、、ピラミッドフェイス取り付きはこの辺かな?
じゃんけんに勝って先行をいただきました。
ま、前回はアプローチシューズで行ったから余裕ですぜ〜。
しかし・・そうは問屋がおろさない。
よくよく見ると岩は朝までの雨でテカテカに光ってます。
よくよく見ると岩は朝までの雨でテカテカに光ってます。
カムは取れないし、残置ハーケンは怪しすぎる。
おまけに足のスメアはひっきりなしに滑るし。
おまけに足のスメアはひっきりなしに滑るし。
ここへきて濡れチャートかよ〜!!
まさかの仕切り直しを何度も挟み、離陸に15分くらい浪費。
上のチムニーでも、濡れたホールドと背中を引っ張るザックの重みにバランスを失い大苦戦。マジ落ちるかと思ったよ!
すっかり気持ちがしぼんだところで終了点らしき残骸を発見。
早速そばのクラックにカムをきめてピッチを切る。ほっ・・。
さくっと登ってきたshuさんは、あっという間に上の緩傾斜帯へ次のピッチを伸ばす。
なにやら見つけたご様子。
恐る恐るフォローしてみると・・クライミングシューズ片方とヘルメットの破片。
先日の事故の痕跡のようでした・・(合掌)
怖い怖いといいながら下部5ピッチをこなし、ようやくピラミッドフェイス「本体」へ。
shuさんがさくっと最初の核心ピッチを突破。
ハンドジャムが幸せ〜。
次、僕の担当は逆層スラブ。
のわわ!右側のツルツルスラブをスメアで上がるの?
これ、5mほどあがるまでは何も取れませんがな。
コロス気かよ〜!!
極度の集中力を使ってヘトヘト。
フォローの目から見えなくなる恐怖にもかられ、短くピッチを切る。
ここでなんと日没タイムとなってしまう。
稜線の東側にあるバットレスはあっという間に暗闇に包まれる。
夜目が効きづらいというshuさんに変わって次のピッチも続行。
再び濡れた凹角をたどる。
V級以下のはずなんだけど、ツルツルのスタンスはいかんとも処理しがたい。ギリギリの状況でランナウトを重ね、精神的に追い込まれはじめる。果たして自分がどういう状況にいるのか、ほとんど見えないのが恐ろしい。
V級以下のはずなんだけど、ツルツルのスタンスはいかんとも処理しがたい。ギリギリの状況でランナウトを重ね、精神的に追い込まれはじめる。果たして自分がどういう状況にいるのか、ほとんど見えないのが恐ろしい。
久しぶりに潅木を見つけてひと安心。ここでピッチを切る。
最悪ここなら座りビバーク出来そう。
恐怖に蝕まれていた神経が休まり、一瞬、気持ちがラクになる。
するっと上がってきたshuさんと相談。
うーんどうしましょ。
あと少しだから頑張って行きましょうか!
我々の夜はここで終わらないのでした・・
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