2014年11月30日日曜日

太刀岡山左岩稜



さてさて、ついにやってきましたメパさん卒業記念マルチです。
行き先は、乾徳山とか直上裏参道とか色々候補があったりしましたが、 メパンナさんご提案の太刀岡山に落ち着きました。

朝は寒い!



よりによって、左岩稜はどうやら北側のよう。
日陰なのですねー。

とりあえず下部はクラックをサクサク登ります。



事前情報だと、3P目のワイド〜スラブがやばいとか。
ワイドグレード5.8というので、不肖ワタクシめが突入させていただいたのですが・・




(写真上部、ピラーの右側がワイド、さらに右のハング上がスラブ面)

ワイドが広すぎてプロテクションとれず。スラブにはペツルがあるが・・ここは残置無視にこだわりたい。

ということで、迷ったあげくにワイドの奥に出て、突き当たりの5.7程度のハンドクラックを登ることにしました。
ま、初登だったら間違いなくこっちを登るよねー(言い訳)。


この先からは打って変わって岩稜通しの快適ピッチ。
ポカポカと日も当たるし、高度感もすごい。



あれれ?なんだかロープを絡ませてしまいました・・。

そしてかの有名なハイライト、7P目!
メパさん、ポーズしてくださーい!




・・と、こんなことまでさせておいて、まさかのピンぼけでした(土下座)


さて、最終9P目。

意外にも、途中まではクラックがあってプロテクションが取れそう。

じゃ、残置は無視で、行ってきまーす♪



しかし・・核心がグレードの割に悪い。
核心手前を過ぎてからマントルを返すまで、プロテクションは取れず、ほぼほぼフリーソロ。死ぬかと思った〜!



つづくフォローのメパさん。


頂上で飯を食ってから、懸垂1P+歩きで登山道へ合流。




民家や道路が見られるのは、里山ならではの距離感ですね。


一旦下山して、シングルロープをピックアップ。
時間もあるので、再び小山ロックへ登り返します。

二人してハッピーバースデー(5.11a)にしごかれ、あろうことかこんな場所にまたしても宿題を残してしまいました。



(写真はメパさん)


というわけで、コワ楽しかった〜!太刀岡山左岩稜!
海金剛ほどではないけど、残置無視だとそれなりにシビアなアルパインでした。


メパさん、車やら宿やらすべて手配していただいて感謝です!
甲府幕岩の宿題がまともにできなくて残念でしたが、またやっつけにいきましょうね〜。
(あ、できれば太刀岡山のボルトルートもよろしくお願いしまする・・)



<感想>

・ 風景最高!下に民家が見えるという独特の高度感。アプローチも近いし、内容も楽しかったのでもう一度いってもいいかも。
・残置無視ということもあって、ところどころ恐ろしかった。海金剛ほどではないけれどアルパイン風味かな。グレードだけを見て突入するのは危ないかも。
・ルーファイはとりあえず登ってしまえば次の場所がわかる素直な設定。特に迷うことはありませんでした。事前情報を見ていたからかもですが。
・岩稜はプロテクション取りづらいところ多し。3級程度はフリーソロのつもりで。

・3P目は悩んだけど、ワイドでプロテクション取れない上に、さらにコケたスラブをフリーソロであがるのは無理だと判断。一応ビレイヤーのメパさんにお断りして、奥にある5.7程度のクラック沿いに登りました。(設定ライン沿いじゃなくてスミマセン)。ま、もし初登者ならば間違いなく奥のクラックを登ることしか考えられないので、今回のスタイルだとこれでいいのかな。
・最終はさみ岩は、核心部手前からプロテクションが取れない。(一応、古そうなリングボルトはある)。核心からトップアウトまでは実質フリーソロ。途中で恐怖に気持ちが折れないよう最高度に集中しました。オレ頑張った〜w
・核心部は墜ちないムーブを組み立てたつもりで突入したけれど、ガバと思ったところがガバじゃなくて死ぬかと思った。グレードにしては悪い。気をつけよう。

(以下は記録)

時間はおおよその推計

6:15   駐車場出発
6:30   取り付き

7:20   登攀開始
1P    7:20-8:00 (0:40)
2P    8:00-8:30 (0:30)
3P    8:30-9:10 (0:40)
4P    9:10-9:50 (0:40)
5P    9:50-10:30 (0:40)
6P    10:30-11:00 (0:30)
7P    11:00-11:30 (0:30)
8P    11:30-12:00 (0:30)
9P    12:00-12:30 (0:30)
計    5:10(ピッチ平均35分程度)

昼食   12:30-12:45
懸垂   12:45-13:05
取り付き 13:30
駐車場  13:50

※この後、はさみ岩付近の小山ロックへ登り返し。

2014年11月29日土曜日

はじめての濡れフェース


メパンナさんがマルチピッチ講習ご卒業なので、お祝いマルチに行きましょう〜!
ということで、週末お供して参りました。

ところが、土曜日はあいにくの微妙な天気。
というか午前中に通過する寒冷前線のため、朝はどうやっても雨。

どうするかねえーなんて話していましたが、メパさんが宿 題を残しているという甲府幕岩へ突撃してみることに。

「濡れに強い」とか「乾きがいい」とか言うでしょ。
怖いもの見たさでどれほどのものか検証してきたよ。






朝からここにいるというパーティーがいらっしゃいました。
こんな日に来てしまった仲間としての連帯感を感じますね。


kozzzzy予報(占い)では「12時くらいから晴れ」ということで、待つこと2時間。

車を叩く激しい雨音が徐々に緩くなり・・最後の「ポツリ」が終わって時計を見ると12時0分。おおお、俺すげー(笑)




さすがにフェースは濡れていそうだったので、バルタン(5.9)でアップ。もちろんOSだけど・・やっぱり濡れてるのヤダ。

メパさんお目当てのスパイラルリーフは核心がビショビショなので、とりあえず深海の幻想(5.11a)をやってみることに。

2人して計4回取り付いたお陰で、核心カチのぬめりが随分と拭き取られました。
セッション効果ですねw





どうやるのか分からなくて放棄しそうになっていたけれど、メパさんの解析であっさり核心ムーブ がバラせてしまい、なんと2撃。

おお、これで外岩エアイレブン様卒業か?


せっかく来たので、最後にメパさんのスパイラルリーフをビレイさせていただきましたが、あまりにも濡れすぎていてRPできず。残念。

来週以降は林道閉鎖らしく、それまでになんとか宿題解決できればいいですね。





帰りはメパさんが発見した美味しいそば屋へ。
さて、明日は太刀岡山。がんばるぞ〜。

2014年11月27日木曜日

たまにはブラボーな一日を


11月26・27日の記録。
ここのところ仕事が忙しくって週一くらいしか練習できていない。

急な福岡出張ついでに無理矢理時間をつくって行ってきましたブラボー。

以前、 Fくんと完登できなかった課題があるのだけど(即興課題、推定4級くらい?) 、後日にFくんから解決したというメールをいただきまして。しかもボクがやろうとしていたクロスムーブが解決ムーブになったらしい。

くそーくそーちくしょー!ってほえていたら、F妻から「今月前ホールド替えですよ〜♪」と追い討ちをかける挑発をいただいたので、その一本にしぼりトライ。

スローパーをクロスでマッチするのだけど、これがクソ悪い。
最近練習できていないせいか、体幹がヨワヨワで、何なら前つながっていた箇所も時々墜ちるという状態。

で、二日間で1時間ずつやってみたのですが、解決しませんでした。
最後は飛行機を気にしながら限界まで粘って、終了点タッチ・・墜ちました。

くー!
F妻には、「あーあー、 ホールド替えしてしまいますねえ〜」とニヤニヤされてしまいました。

まあ遠方に宿題を残すもんじゃないっていう当たり前の話、ですね。
まだまだ年内に出張があるので、次は新しい課題でも遊ぼうっと。

2014年11月22日土曜日

研いで磨いて


そろそろ冬山シーズン。
ていうかそろそろ山に入りたいけど時間がない。一緒に行ってくれるパートナーもいないと いうトホホな日々であります。
ま、時間があればまず外岩に行きたくなるので、どうしても二番目になるのかも。

というわけで遅まきながら、クランポンのお手入れするよー。
買ってから3・4年はたっているけど、今までやったことすらないのよねー。

こういうのって、毎週アイゼン登攀しておられる、ガチ山屋さんがやることかと思っておりまして。ボクなんてアイゼンつけるの自体、年に3・4回だし。


山屋さんで やってもらうものかと思っていたけれど、cherro姉さんが自分で研ぐためにヤスリを買ったという話を聞いたので、ボクもにわかDIYしてみることにしました。


さっそくホームセンターでダイヤモンド刃を買ってきて、ハンドドリルに装着。

毎年削ることを思えば、グラインダー買ってもいいかなと思ったけど、ハンドドリルの方がいろいろと汎用性高そうですよ。




(元ギターキッズにとって マキタドリルは憧れのギア。ボッシュ?リョービ?ナニソレ?)


まあ結構な勢いで先が丸い。やっぱりボク程度の使用頻度でもちゃんと研いでないとダメなのですかねー。




まー見よう見まねでやってみたらこうなったさ。
間違えてるかもしれないがw



母親と同い年くらいの向かいのおばさま(もと山マダム)が出て来られて、「アイゼン研ぐならグラインダーでやったほうがいいわよ。ハンドドリルは効率悪いわね。」とアドバイスいただきました。やっぱりそうですか。でも熱持つとか言うけど、大丈夫なのかしら?

2時間くらい頑張ったところで、ダイヤモンドの粒が取れてやすり面がツルツルになってしまい、右側一足を研いだところで無念の終了。時間も切れたから次回・・。

半分削ってしまったので、いまさらヒトにお願いできない中途半端な状態になってます。だれかグラインダー貸して〜(泣)

2014年11月20日木曜日

アキパンで新課題

アキパン、課題ががらりと変わっていた。
なんだかよく変わる印象だけど、更新頻度があがったのかな?
新しい課題はモチベーションがあがるね〜。

ピラー裏で5〜6級をいくつかクリア。最近の激辛トレンドに拍車がかかり、5級とはいえ簡単にはクリアできない課題がゴロゴロ。(ほとんど一撃できなかったし!)4級にいたっては・・・オブザベで許してやり。

奥かぶり壁、鬼デッドの3級はついに解決しないまま撤去され、新しい3級が2本できていた。右カンテの課題はいつぞや解決した甘い3級に似てる・・と思ったら全然キビシい。一旦放棄して、人気の中央 3級へ。

みんなが墜ちている核心をやりたいのに、一人だけ下がつながらない。恥ずかしや〜。
まあいいや。下は「できたとして」、核心手前からトライ。トゥフックを使う面白いムーブ。
結局、下も上もつながらなかったけど、これは楽しそう。気長にやるかなー。

以前まったく歯が立たなかったスローパー4級、久しぶりにやってみたら随分進んだ。
実は最後にもう一カ所、核心があったので 解決しなかったけど、あと何度かやればいけるかも?
それにしてもあのスローパーが保持できるなんて、知らないうちに保持力がついたの?いや、湿度が低い季節になっただけか?w


関係ないけど、冷たい秋雨の日も激混みのアキパン。



ビニール傘を間違えて持って行かれないように、 みんな置き場所を工夫しているのだけどさ・・。カオスだね〜w

2014年11月16日日曜日

海金剛トホホの巻 <スーパートリトン編>


翌日も4時起床し、薄明るくなる頃に取り付きへ。
風がずいぶん穏やかなのが嬉しい。

下降はスーパーレイン側からなので、正面壁側に回ってアプローチシューズを残置。ついでにコルから再びオブザベ。
あらためて1P目の取り付きの見当をつける。



しかし遠いなー!
崩壊ガレのアプローチはどこから行っても悪そう。
自分の中のチキン警報が反応する。

取り付きより下でロープを出す可能性をじゅんさんに伝え、ルンゼ沿いに直登。


落石を警戒して一人ずつ。

この辺からカムで支点を取れそう・・と思っていた場所よりはるか下で、すでに状態が悪い。必死でカムが取れるところまで登り、そこからロープを投げ下ろして、フォローで登ってもらうことにする。じゅんさんには、そのまま取り付きまでリードで行って支点構築をお願い。



取り付き直前、こんなんだし!コワイよー。
昨日に続いて、どうにも気持ちが負けているな。

ま、こんなところでヒヨるわけにはいかない。

ピッチ順はおまかせしますというありがたい言葉に甘えて、1ピッチ目行かせてもらいます!核心S字クラックはじゅんさんでね。

・・と思ったが。





顕著なアンダーフレークを回り込んだところでルートに迷う。

直上したいが、一手レイバック気味で上がるところがあって意外に悪そう。上がったところでクラックが消えていて、その先にルートが続いているのか定かでない。

1mくらい下をよく見ると、小さなアンダーフレークが左方向に続いていたので、そちらに降りて見ることにする。

ところが、指がかかる程度のアンダーフレークは開いているし、足場もどんどん厳しくなる。カチホールドや、小さなスタンスがボロボロと崩れては落ちていく。
カムを取れないまま随分とトラバースしたところで先を見てみると・・フレークが閉じている!

はわわわ〜。ルート外だこりゃ!
変なところ来ちゃったよ〜!

・・ということでボロボロ崩れるルートを泣きながら逆戻り。


うー。やっぱり直上かなー?
ルート図を持ってきてくれたじゅんさんに聞いてみると、今の左に行くフレークじゃないかとのこと。しかしそっちはルート外だったようだぞー。うむールート消失でもしたのか?

・・どうにも自信が持てない。
まだ1ピッチ目なのに、これ以上時間をかけるのは申し訳なさ過ぎる。

諦めて「降ります」と伝え、一つだけカムを残置。
登ってきた恐ろしいトラバースを逆にたどって、なんとかクライムダウン。




(取り付きにあった動物の骨らしき物体。いちいち コワイわ!)


じゅんさんが行ってみたいと言ってくれたので、交代お願いしたら、 サクサク突破。やはり直上でよかったのでした。

なんだよ、思い切ってレイバックの一手を出せばよかったんじゃねーかー、と自分にぶーたれましたが、後の祭り^^;

2ピッチ目はわりと明快。ハング横の快適なクラックを越え、ビレイ点上部のスラブに回り込む。

嫌らしいフィンガーを越え、樹林帯が見えたところで一旦切る。
ロープはまだあるのだけど、ビレイヤーが完全に見えないのでムーブを起こすのが 怖い。どうも今回はダメだ。いつもの自分と違うー。

今日は貸し切り、岩場に他のパーティーはいないようだ。





眼前の小島に釣り客がひとり。
なにやら金属を叩くような音が時折ひびいて、少しだけ孤独感が柔らぐ。


3P目はじゅんさんリードでS字クラックの取り付きまで。
下の弧状クラックを交代してもらったので、お願いしてこちらを担当させてもらうことに。




せめてこれくらい頑張らないと・・。
ところが核心近くでカムセットのムーブが起こせない。クラックに泥が詰まっていて、2〜3mほどフェースをランナウトで突破するのだけど、バチギキのカムが取れないと恐ろしくて突っ込めない。

核心手前まで登っては降りを繰り返しているうちに体幹がヨレ、足がもつれて外傾テラスからフォール。

ガーン。

せっかく西伊豆までやってきて、二本とも完登を逃すなんて。
じゅんさん、どんな気持ちで見てるんだろう。
申し訳なさ過ぎてパートナーの顔を見れない・・・。

ここで動揺してヨタヨタになると余計に迷惑がかかる、と思い直す。
墜ちたことをなるべく考えないように、もう一度自分を立て直す。

とりあえずテンションをもらったままバチギキカムを取り直し、意を決して核心に突入。テレポーテーションの核心によく似たシビアなクラックでした。
(あとで初登グレード5.10cと聞いて納得)

突破してみるといいルート。
核心が埋まっているのがタチ悪いが、掃除をすれば結構楽しいだろうな。

ちなみにじゅんさんはここも音速でフォロー。
うう・・じゅんさんが二人いたら問題なくいけただろうに、スマヌです(T_T)


時間がなくなってきていることもあり、この先、グレードが低いパートを行ける限りつなぐ方針に。じゅんさんは、がんがんランナウトして、厳しそうな垂直コーナークラックを3本連続で越えて行く。



ここが思ったより全然シビアで、じゅんさんの突破力に舌を巻きながらフォロー。
(最初のクラックは初登時5.10bだったらしいと聞いた。やはり・・)

次は眼前に近づいてきた上部岩壁に向けてワイドを上がる。支点が取れないスラブ状のトラバースを経てリッジを越えると、見慣れたスーパーレインの最終ピッチ。



ここはエンクラ系の快適ラインでした。

さてこの時点で15:30。日はずいぶん西に傾いている。

自分が時間をかけてしまったこともあり、「最後の1Pはスキップして、ここから懸垂して終わりにしますか?」とお伺い。


いつもは慎重派のじゅんさん。
今回、意外にも「暗くなっても懸垂はできるだろうし、トップアウトしましょうよ!」と勇ましいお言葉をいただきました。

最初に来た時は、トップアウト1時でも遅いという心配をしていたのに、俺たち成長したよな〜。たしかに、調和の幻想のことを思いだすと、もう4度目のこの下降は怖くないアルよ。ヘッデンあるし!

というわけで気合いを入れて再出発。さきほどの連続3段クラック越えで疲弊したというじゅんさんに変わってリードを担当。
素早くトップアウト後、二人で簡単に登頂を祝いました。




今回はとにかく精神的にコンディションがダメだったのが反省。

トリトンが予想外に難しいルートだったというのももちろんあるんだけど、アルパイン的な困難が予想されるこのエリアに入るにあたって、どこか自分のメンタルがふわっとしていた気がします。

じゅんさん、トリトンにおつきあいありがとうございました!
こんな体たらくで申し訳ないですが、次こそはいいところ見せますので、見捨てないでくださいね〜。頑張ります!


<以下は記録>


時間は写真記録からのおおよその推定

テント場発 5:10
取り付き  5:40
偵察、準備等
登攀開始  7:00

アプローチ 7:00-8:20 (1:20)
(A-0) ノーロープ
(A-1) kozzzzy フリーソロ、後続のみビレイ
(A-2) じゅん

取り付き 8:20
(1P) 8:20-9:30 (1:10) kozzzzy ※弧状クラック クライムダウン
(同) 9:30-10:30 (1:00) じゅん ※リード交代 OS
(2P) 10:30-11:30 (1:00) kozzzzy ※崩壊跡左〜スラブをクラック沿いに OS
(3P) 11:30-12:00 (0:30) じゅん ※上部クラック〜樹林帯 OS
(4P) 12:00-13:30 (1:30) kozzzzy ※S字クラック フォール ×
(5P) 13:30-14:45 (1:15) じゅん ※直上クラックを3段連続 OS
(6P) 14:45-15:30 (0:45) kozzzzy ※ワイド〜リッジ OS
(7P) 15:30-16:00 (0:30) kozzzzy *スーパーレイン最終ピッチ RP

懸垂下降 16:05-17:25? (4P / 1:20 ?)
アプローチ帰路 17:40-18:30 ?

(感想と反省)
・10aを舐めるべからず。自分がオンサイトで行ける限界は、フィンガー〜ハンドクラックで10b程度。10aのスーパートリトンは、少しルート状態が変わると限界を超える状態。またグレード感の甘さ・辛さにもよるゆらぎも考えると、もっとシビアなクライミングになる可能性を覚悟するべきだった。(その上で、何か対策を取るのか、それでもあえて取らないのかを判断するべき)今回は「まあ調べなくてもなんとかなるだろう」くらいの緩い 気持ちだったことは否めない。
・目的の話し合い。トリトンに対して、「ルーファイミスによる時間切れも含め、初登の感覚で冒険を楽しむつもり」でいくのか、「ルートをある程度くわしく調べてフリーとしてオンサイト狙いをする」なのかぼんやりしてしまった。パートナーと話し合ってお互い納得しておけば良かったと思う。自分は(勝手な判断で)情報を調べずに行ったのだが、やたら時間をかけて迷惑をかけてしまいました。結局、時間切れを恐れてパートナーのトポに頼ってしまったので、なんだか中途半端なこだわりになったのも申し訳ないなあ。

・弧状クラック、突っ込めなかったのはメンタルだと思うが、ダメダメなりに「最悪、戻ってこられる範囲」でルートを探ったという判断自体はよかったと思う。
・2・3ピッチ目はつないでもよかったが、かなり屈曲するため、切る判断でよかったかなと思う。
・S字クラックは完全に度胸で負けた。行ってしまえば墜ちなかったが、ガタガタの面に決めたフィンガーカムでランナウトしていく勇気が持てなかった。カムセットムーブをつくるために、カチの保持力を高めることが必要か。
・続く3段連続のクラックは精神的核心。ビレイヤーから見えないところで長いランナウトと厳しいムーブが続く。突破はじゅんさんのお陰でした。
・ピッチ切れ目でのリード交代はとてもスムーズになった気がします。今後は2ピッチ連続リードにすると、さらにスピードアップをはか れるのかな。
・懸垂下降でも成長を実感。でもせっかく塾長に教わった余分なロープを巻きつける術を忘れました・・。


というわけで、またリベンジしてやるー!というかさせてください〜^^

海金剛トホホの巻 <スーパーレイン編>


土曜日は、ルート渋滞を警戒して朝4時に起床。
間断なく吹き付ける風で、体感温度はかなり低い。

まだ 空が暗い5時に出発。
ヘッドライトを頼りにアプローチを進み、明るくなった頃に取り付きへ。



一番乗り!


さて、今回のテーマはスピード。
我々結構遅いのです。エヘヘ。

もっと長いルートにも行ってみたいからね。
もし15ピッチのマルチをやるとして、各ピッチ40分でこなしたら、休憩なしでもなんと10時間!もし各ピッチ10分節約できたら、7.5時間ですよ奥さん!

登攀は比較的スムーズなんです。 じゅんさんはむしろ速いし。
ただ、テント場出発〜取り付きの準備、途中のロープワーク・受け渡しでいつもロスが多い気がしているのです。

今回は塾長のゴーサイン(?)もあって、はじめて60mロープを使ってみることにしたので、作業的にはややハードルが高い。

頑張るぞ〜。



初めての1P目リードは爽快。
しかしクラックの奥の方からむわ〜っとした蒸気が上がってきていて気持ち悪い。岩肌はキンキンに冷えているのに、クラックの中は岩盤浴w
おいおい・・噴火とかしないでよね?

事前の相談で、いつもの場所で切ることにする。60mだから行けるんだけど。


2P目でビレイ中に、後続パーティーに追いつかれる。またこのパターンだー(T_T)


・・で、これが魔女さんパーティーでした。
クラック業界狭いわ!



3P目、念願のリード。これがやりたかったのよ〜♪

下部クラックはまだ暖かいぬめりを感じる。
適当に指を決めて雑に上がったら、指がずるっ!と抜けてどーんと墜ちた。

うわわわわわあああ!!やってしまった!
完登が完登が・・じゅんさんごめんなさい。

いままでマルチリードで墜ちたのはたった一度。つかんだ木がすっぽ抜けた時。
ムーブ中に不意墜ちしたことはなかったのですが、3度目ってこともあったのか、どうも集中力がなく、気持ちがふわふわしていました。

一旦カムを架け替えながら下まで降りて仕切り直し。今度はノーミス(当たり前か)。


4P目も後ろに焦りつつもどんどんあがる。じゅんさん速い!魔女彼もさらに速い!w




5P目終了点へ。
どうもフォローが来ないなあとおもっていたら、じゅんさんが大きなロープ団子を腕に抱えて登ってきた。絶望的にもつれてしまったので、そのまま抱えてあがったということで。

あのね・・世間的にはここ核心っていうんですけど!(笑)

必死で団子をほどき、一度ロープをさばきなおす。


6P目はオフィズスを上がったところで、じゅんさんが気を利かせてくれて短く切ってくれた。普通は薮を迂回して歩くのだが、正面のワイドを直登する可能性がずっと気にかかっていた。(そっちの方が自然なルートっぽいし)





で、7P目(実質6P目後半)。
このために5番を持ってきたけど、下の方にしか決まらないので墜ちられない。抜け口は脆いし足も悪く、何度も上がったり下がったり。ほうほうの体でなんとか突破。

・・で、じゅんさんは光の早さでついて来ました。
じゅんさんワイドうまー! 俺ヘター!


ラストはまあ、怖いし墜ちられないというアレでしたが、じゅんさん難なく突破。
ここ写真撮るとカッコよいのだよねー。


ちうわけで、お願いして撮ってもらったよ〜!




コレコレw
面倒くさいパートナーですみません。

奥の方でお昼ご飯。ちょうどトップアウトした場所で休んでいた魔女パーティーと入れ違う形で懸垂して、取り付きへ。
懸垂が速くなっていたのが収穫でした。


途中のコルでトリトンを遠望。
どうやら弧状クラックと、S字クラックは見つかったので、ルートの概念はなんとなくわかった。ま、あとは出たとこ勝負でねー♪
雑なオブザベにより後悔することになるとは知らず、能天気なワタクシ(笑)


アプローチに残置した30mロープを引き抜いて黒潮ロックで遊びました。



(なんだかスゴい色味だと思ったら、カメラの変なスイッチが入ってた・・)

じゅんさんに続いてフラッシュ。いつもならあと2本くらいはお代わりしそうなボクですが、どうにも集中力がなく、めずらしく自重。

極楽ロックの方を偵察すると、大堂海岸のようなスケールのカッコよすぎるフィンガールート がありました。
うーん・・11はありそうだなー。
上手くなったらまたこよう。




暗くなる頃にテント場に下山(登山?)し、大急ぎで「さくら」へ。
お勧めされた「アカハタの煮付け」がうまかった!

会計で聞いたら「2700円ですねー」。

へ?一人ずつ支払いですよー?

「はい。2700円ですねー」


まじかー。そんな高級魚だったとは。

値段聞いとけよ自分w


テント場にかえる。
今夜は、風も穏やかな落ち着いた空。
さて、明日はどうなるかな?




<以下は記録>


時間は写真記録からのおおよその推定

テント場発 5:10
取り付き  6:10
登攀開始  7:00

(1P) 7:00-7:35 (0:35) kozzzzy
(2P) 7:35-8:10 (0:35) じゅん
(3P) 8:10-9:00 (0:50) kozzzzy ※下部フォール。仕切り直し。
(4P) 9:00-9:40 (0:40) じゅん
(5P) 9:40-10:40 (1:00) kozzzzy ※ロープが団子になるトラブル
(6P) 10:40-11:10 (0:30) じゅん
(7P) 11:10-11:40 (0:30) kozzzzy*正規6P目最後のワイドvar
(8P) 11:40-12:00 (0:20) じゅん *正規7P目

トップアウト 12:00
懸垂下降 13:15-14:45 (4P / 1:30)

休憩後、黒潮ロックへ 15:30
ファインクラック(5. 10b) FL
アプローチ帰路 16:45-17:45

(感想と反省)
・個人的な反省として、集中力がなく雑な登りになっていた。いつ手が外れるか、足が外れるか、恐れながらの落ち着かないクライミング。原因はメンタル(エンクラ気分で取り付くまであまりに気が抜けていた。10a-bクラスのクラックはまだまだ墜ちることがある)、技術(すっかり花崗岩慣れしていて、滑りやすい岩質に面食らって怖じ気づいた)の両面がある。「どこを行ってもV級程度」の三つ峠とは違い、一番の弱点をつないでもようやく5.10aだ、ということをもっとシビアに考えておくべきですね。じゅんさんに申し訳ないことをしてしまいました。
・6P目終わりのワイド、これはいいルートでした。抜け口の泥や浮き石は掃除したいけどね。ワイドグレードで5.9くらい?オンサイトだとギリギリ。6番があると少しましかも。
・ロープが長いのと、ダブルロープが堅いということが重なって、ビレイヤーのところでロープが団子になることが多かった。これは時間を取られるので、工夫が必要。
・お互いの受け渡しが少しこなれてきた。意識したお陰で、一人が作業している間、一人が何もしていないという無駄が劇的に減ったかと思う。
・懸垂ロープワークは随分とこなれた。投げ落としたロープが横になびくぐらいの強風だったが、1ピッチ30分の壁を切ることができた。
・自分の担当(懸垂2P目 )で、下部岩壁を乗り越すルート設定を間違えたのと、切る場所を欲張りすぎて、引き抜くのに随分手間をかけてしまったのが反省。
・60mロープはレスキューになった際に残りが多い安心感があるくらいで、それほどメリットを感じなかった。まあ3・4Pをつなぐならいいのだけど、お互いビレイヤーが見えない場所で核心を迎える自信が持てず。次は60mを生かして登りたいな。

海金剛トホホの巻 <アプローチ編>


11月14日〜16日の記録。
海金剛の顛末記、ちょいと仕事にて更新遅れましてすみませぬ。
ボチボチと書いてみようと思います。


昨年末、決死の思いで取り付いた海金剛スーパーレイン。

三度目の今回はさすがにエンクラだねー。
せっかく行くならついでにスーパートリトンやろう!
そうだ!時間があれば黒潮ロックも登ってみよう!

と盛り上がり(主に自分が)、テンコ盛りプランを立てました。


金曜日有休を取って、午後に出発。


今回は慎重に慎重を重ねて持ちものチェックしましたよ。

クライミングシューズ、オッケイ!
チョークバック、免許証、オッケイ!
ダブルロープがシングルに化けていることもあるけど、今回は大ジョブー!


集合場所の小田原へ東海道線でゴトゴトゴト。

ふと目覚めたら、キレイな海〜!!





ところでここどこだろう。
湘南エリアにしては昭和な香りのする駅だなあ。


「ネブカワ〜、ネブカワ〜。次は真鶴に・・」


うわーーー小田原過ぎてるーーーー!!


毎回なにかしらやらかすkozzzzyです。
じゅんさんには遠回りさせてしまって本当にゴメンナサイ・・。




とっても情緒ある駅舎なのでした。


さて、松崎町についたのは5時くらい。恒例のさくらであじまご茶を食べる。
ボリュームたっぷりでお腹パンパン!ぐるぢぃ〜



雲見オートキャンプ場で、すっかり顔なじみになった親父さんにご挨拶。
アプローチに一番近いテント場を割り当ててくれました。

真鶴は穏やかな陽気でしたが、西伊豆は冬型配置の影響がまだ残っていて、テントが倒れるかというくらいの風が一晩中吹き抜けていました。

翌朝は4時起き、まだ暗い5時過ぎに出発。
なんせ人気ルートだし、シーズンだからどうなるやらねー。

(つづく)

2014年11月12日水曜日

打ち合わせ的なセッション


仕事帰りにボルダーに行くとクライアントの若い方にばったり。

先日ご挨拶して大岡山に通っていることは知っていたのですが。
思ったより早く会うものね〜!びっくり。

彼がやっているのはマンスリー4級。
アキパンなら2〜3級はありそうに見えるヤツ。

僕は自重して5級をやってみたらゴンゴン墜ちました。7・8本くらい撃ちまくって解決。振り返ってみたらオトナの彼はそっと隣の壁に移ってくれていました(笑)
コイツデキナイヤツダナーと思われてるに違いない。
仕事に差し支えないことを祈るのみです(南無〜)


よくよく聞いてみたら、某登山塾でリード講習受けたというお話。しかもその某塾ブログで僕のことを見つけたとか。マジか!!世界せまー!!
ていうか、むかし仕事サボって講習受けたことはぜひ内密に!w

ま、プライベートで一緒に外岩に行っても楽しめそうな、とてもいい人でした。
でもボルダーの合間に「明日のグローバル調査の結果報告・・」て言うのだけはヤメテクリ〜(T T)


今回の成果:
・スラブ壁 赤1〜2番ゲット(4〜5級手足限定)
・垂壁 黄色1〜2番敗退(4〜5級)まだまだだー
・120度壁 マンスリー5級クリア、マンスリー4級お触り・即敗退
・130度壁 青色(4〜5級?)ずっと未解決だった最後の青色課題。
・160度壁 マンスリー4級敗退。出来そうな気すらしないわ!

ここでは5級野郎だなあ。
少しずつ進歩している気はするのでまた来ようっと。

2014年11月9日日曜日

Leadクライミングジム


初めて福岡出張が週末をまたいだので、九州の山行こうぜ〜♪と盛り上がっていたのだけど、あいにくの雨。ということで、クライミングジムへ転戦。

つき合ってくれたF夫妻が、ステキすぎる写真を撮ってくれました。さすが売れっ子クリエイター!









いちいちカッコ良すぎるんですけど!

実物はもっと腰が引けてるはずだけど・・画像修正してくれたんでしょうかw


ジムについて感想などをつらつらと。

◯いい人率高し!
店長は頼めばいつでもビレイしてくれるし、人見知りの僕でも5分で仲間ができるアトホームさ。フレンドリーなのは博多気質もあるのかな?cherroさんが行ったらその日に宴会に呼ばれるんじゃないかというレベル(笑)。

◯壁は高くないけど安心設計。
リードジムにしてはやや小さく、壁もやや低め。ただそのせいか割と素直な課題が多く、出だしで危ない目に遭ったり、変に蛇行させられたりすることが少ない印象。



◯変わった課題アリ
木の縁を使ってあがっていく5.11台のレイバック課題が2本。
木枠にはところどころ小さなジブスがついてたりして色んなムーブがありそう。

「外岩っぽくてオールドクライマーが喜ぶんですよね〜」と常連さんがおっしゃってました。




僕はうひょうひょ言ってました。
オールドじゃなくてトラッドって言ってよね!(笑)




◯お買い得多し
ボルダージムもそうだったのですが、日吉よりもやや甘いくらいの感じがしました。特に垂壁ゾーンはお買い得が多い?



初リードのF夫妻には、初級リード講習(タダ)をしてあげました。

「今それで足滑らせたとして、どれくらいの距離まで行くと思う?」
「うーん・・2クリップくらい下?」
「じゃあ墜ちてみてー」

ズッコーンンン!!!!!


ぐぬわぁぁぁ〜(顔面蒼白)


・・・という恒例のスパルタ展開で、最初から比べるとずいぶんと慎重なスタイルになってくれたことと思います。
ホントいいことをしたナア〜 (=´▽`)ゞ 






観光気分で浮かれポンチの僕に、忙しい中つきあってくれたF夫妻に感謝!

これで仕事がない出張だったら最高なのにい〜(甘)


<出張クライミングの成果>
(アップ除く)

・うす被り 5.11a/b 2撃
・垂壁〜天井
   5.11c/d 青矢印 2× ラスト1手の飛びつきが怖い
   5.11a/b  天井に抜ける課題 2撃
・奥の垂壁
   5.11c レイバック課題 OS
   5.11+ マンスリー課題(右の木枠)2撃
・被り壁
   5.11c × 途中敗退

2014年11月7日金曜日

ブラボーじゃなかった週末


金曜日は午後から福岡へドタドタと出張&仕事。

F夫妻と会社を1時間だけ抜けて、定例のジム修行に行ってきた。
土曜日の仕事の準備をうっちゃってるけど、まあ夜中にやるさー。(←後で激しく後悔したw)

前回からホールド替えなし。
緑(甘い4級)のナンバー課題は、たしか全部落としたはずなので、 Fくんオススメの垂壁緑マンスリー課題へ。

狭い場所、スローパーを頼ってトラバースをする核心一手だけ解決できない。
股関節堅いとツッコまれた・・。
ええ、その通りです。

何も解決していないうちから、周囲で盛り上がっていた即興課題(これも4級くらい?)についうっかり参戦。Fくんとラスト一手で墜ち続けたまま、閉店時間。

あわてて元のマンスリー課題だけでも落とそうとするが、今さらそんな余力は残っておらず、あっけなく終了。
二兎を追ってしまって何も残らない、というありがちパターンですね。


今回はフリーな日曜日を生かして、F夫妻と祖母山に登る予定だったのだけど、雨天予報で中止。ざんねーん!

2014年11月3日月曜日

今度こそ本当の夏岩納め


さて、今日は小川山へ。

天気は冬型、めちゃ寒いけど快晴。
どこでもcherroさんにつきあいますよ〜♪




ま、ハコヤはいいとして(笑)、スラブを鍛えるか、兄岩で5.9群をやっつけるか、もしくは・・思い切ってカサブランカに挑んでみてはどうですか?

5.10aで難しいけれど、cherroさんの日吉での登り(しっかり足で登れている)を見ていると、勝ち目はある。兄岩サンデーより乾きがいいし。何より城ヶ崎では決して体験できないあのスケール!フレア真っ向勝負!
どんなことになっても、ワタクシは忠実な回収係として後始末しまっせ〜!

・・という洗脳をお話をした結果、
妹岩ということになりました。




今回はcherroさん の営業活動により、YZ部長と山岳会の女性MTさんが合流。
人がいいcherroさん、途中で逆に営業されてしまい、うっかり城山に行くところだったらしい。しかも全く希望していないボルトマルチの誘いに乗りそうになっていた(笑)


オトナな雰囲気がうるわしいMTさんは外岩経験がかなり少ないご様子。
早速カムを買ってモチベーションは高そう。
山岳会ってそんな女性ばかりなのでしょうか?(笑)

すごくおしとやかな感じですけど・・ホントにクラック・・ やるの?
妹岩って初心者には厳しい けど大ジョブ?


と、YZ部長に聞いたら、トップロープで疑似リード練習とのこと。
トップロープはボクが張ることになっているようだ。


まずは川上小唄でアップ。



久しぶりのスラブはシビレる。5.8のくせにギリギリじゃねーか・・^^;
cherroさんは足を滑らせてワンテン、それを見たYZ部長はMTさんと二人してトップロープトライ。

マラ岩の裏側はちょうど風がぴゅーぴゅー抜ける寒いエリア。みんなで凍えるようにして妹岩へ戻ると、MTさんが暖かい飲み物どうですか?と、高級な香りのするお茶をしきりに勧めて下さる。いい人ダナ〜 (T T)


さて、カサブランカは珍しくガラガラ。cherroさんは力がなくなる前にと、本気トライを決行。

5mくらいあがって、小さなレッジにマントルを返すところで、足を滑らせて不意にワンテン。

あああ〜もったいない!!!


と、ここで、cherroさんの中で何かが覚醒。

バキーン!




終了点までの20mをぐいぐいと正対で上がって行く。
まったく危なげなく核心を突破!なんとワンテンクリアでした。

いや〜すごい!日吉特訓の成果!シーズン最後に スゴいトライを出せましたね〜!^^

mfさん、じゅんさん、STさん・・僕の知る限りファーストトライでこんなにさらっと行った人はいない! 僕なんぞはトラウマ級に墜ちたし。しかもcherroさんはまだ5.10台に触ったことすらないのに。

「惜しい〜!!オンサイトできたんじゃないんですか〜?!」と言ったら、

「 いや、あれはオンサイトなんです。実質オンサイトですから!(キリッ)」と返されました。

あれ?・・オンサイト?

ゴシゴシ。


うーん、じゃあ、「カサブランカ2ピッチ目オンサイト」ならいいんじゃないですか?(笑)。下は別ピッチだったということで・・。


ロープを抜いたところで、YZ部長からトップロープ掛け&カム掛け(MTさんの回収練習用)を命じられ、ボクも出撃。

初めて枯れ木に手も足も触れずにクリアしたぜよ〜。スッキリ。



cherroさんはもう休みたいということだったので、塾長オススメの横恋慕(5.10a)にOSトライさせてもらいました。

ルンゼの右側、暗い日陰を登るルート。狭いルンゼを挟んだ左面には、「愛情物語」というルートがあります。隣のあたたかそうな光景を恨めしく見つめながら、愛情側にちょいちょい手を出したり足をつっこんだりしてしまう。
これはまさに「横恋慕」だわ〜w

オンサイト直前で恒例のルートロスト。ワイドをあがったり下がったりトラバースしたり、ぐるぐると周りを巡っているうちに足がすべってテンション。ケツをガツンとやられた。

取り付きから25mほど行った場所だったので、かなり墜ちる覚悟でしたが、ビレイヤーが びしっと止めてくれて感謝!^^

で、冷静に見たら、さっきさまよったすぐ上に終了点が。




(終了点より。直下の複雑に分岐したクラックでさまよった・・)


あちゃ〜。実質オンサイトじゃだめ?だめですか。そうですか。

まあ時間かかるし、60mロープはYZ部長のトップロープに奪われてしまったので(なぜかダブルロープを持って来られていた)、来シーズンにまた決着つけよう。

ヘトヘトで降りたら、MTさん差し入れの切ったリンゴがありました。
「爪楊枝もあるのでつかってくださいね〜!」とのこと。

リンゴうまい!爪楊枝がポイント高い!オトナの女子力すごい!
岩場に差し入れ持ってきたことなんてないよ〜!

全員からオンサイトを否定されてしまったcherroさん。
ついに根負けして(?)カサブランカ再トライを決心。そうそう、「1ピッチ目」もつなげて終わらてしまいましょうよ〜。



順番を待つ間、僕はさくっとカシオペア軌道を・・一ピン敗退。
(スミマセン。なかったことにしてくださいw)


で、カサブランカ。
下段は足を意識して丁寧に決め、ライン取りも工夫したお陰で問題なく突破。
そこから中段の小レッジまであがり、核心出だしで惜しくも足が外れてフォール。



(cherroさんの残置カム。来シーズンこそは!)

もう力つきた様子で、「敗退します」ということだったので、約束通り回収要員として出動。
あとちょっとだから悔しいけど、これで10aも届くことがわかったし、限界トライ2本をやり切りました。城ヶ崎に向けて、もう後悔はないですね〜^^


YZチームは先に下山されましたが、MTさんがロープの御礼にとアンパンを置いて下さいました。二人ともMTさんの女子力にもうメロメロ。


ヘルシーパークでお湯を 浴び、境川で飯を食って 帰りました。

今年は雨でたくさんやられましたが、結構遅くまで遊べたなー^^
春の城ヶ崎で10dをRPした時は、夏シーズンどこまでいけるかなあと思ったけれど、小川山・ 瑞牆では一本も11にトライできないまま、ワイドにもロクに触れないまま終わっちゃったのが残念。でも楽しかった!
次シーズンこそ限界トライできるといいなー。

cherroさん、今シーズンは沢山遊んでいいただいてホントにありがとうございました。
また行きましょうね〜!