かみさんと子供にいいシュラフを渡して、ワシは7番の化繊シュラフ。
やっぱり寒くて、子供に引っ付いて寝ましたw
ようやく訪れた朝に、いそいそと食事の準備をして家族を起こします。
いざ、快晴の劔へ〜。
雲が低いうちに登頂できるといいのだけど。
ついつい気がはやりますが、昨日の疲れが抜けていない家族はのんびり。
顕著な岩峰が見えてきたあたりで、全員ハーネスを装着。
ロープを出す用意をしながら慎重に登山を続けます。
整備が行き届いた登山道とは違って、ある程度の岩場の処理は自分でしなさいという敷居の高さがいいな。
・・と思ったけど、家族がいるとヒヤヒヤします^^;
かみさんに至っては、顔色も変えずグイグイと登る。登る。
空荷とは言え、ワシの初心者時代よりよっぽど登れますやん。
なんとか核心部らしき場所を突破(写真を撮る余裕なし・・)
想定タイムより少しかかりましたが、ようやく頂上が近づいて来たようです。
落石に注意しながら、子供に先行させて・・ようやく登頂〜。
目標達成!!よく頑張ったね〜!!
そろそろ雲が上がってくる時刻でしたが、ギリギリ富士山が見えました。
今年は長次郎も劔沢にも全然雪がないね〜。
続々と別山尾根から登頂する登山者たちで激混みの山頂でしたが、1時間近くまったりと景色を楽しんで、いざ下山。
またしばらく緊張するトレールが続きます。
しばらく降りてから前方を見渡すと・・
えっと・・
えっと・・・
遠すぎやろ〜
何を隠そう早月尾根の標高差は約2260m。
単純標高差で言うと、あの黒戸尾根よりさらに遠いのです。
そんなわけで、早月小屋でもう一泊を予定していますが、もし余裕があれば馬場島まで降りて、温泉と飯を楽しもうとなっていました。
スケジュール的にはちょいと遅れ気味だけど、どうしようかな。
かみさんは、降りるなら降りてしまえるという心強い返事。
子供はややヒヨってたけど、大人の事情でまだまだ歩けそうな様子なので、降りられるところまで降りてしまおうとなりました。
易しい樹林帯に入ったところで、かみさんに子供を託して先行下山。テントを撤収して重い荷物はすべて親父のザックに突っ込みます。
まだ馬場島まで標高差1500m弱。
空荷に近い状態にしてあげても結構な時間がかかりそうです。
んなわけで、ワシは全員分の装備に、万が一のビバークに備えた水4リットルを持って出発。オモ・・
ここから長〜い尾根をひたすら下降。
どんどんと速度が落ちていきます。
息子からさらに荷物を引き取り、かみさんからはザックごと引き取って、家族を励ましながら降りる。降りる。
みんな足が痛そうです。もちろんザックに挟まれてサンドイッチマン状態のワシもいろいろ痛い。
行きにいくつかのいい場所を見つけていたので、途中ビバークすることも考えに入れていましたが、みんな根性を出して下山。
薄闇が迫る時間に馬場島に到着。
頑張ったねえ〜。
レディM子さんオススメの回転寿司を堪能しました。富山最高〜!
雲上の世界から、あっという間にこうして下界に降りてしまえるのは、すごくもったいないような気もする。尾根上にもう一泊してもよかったかなあ〜。
宇奈月温泉で温泉に浸かり、暖かい布団に潜ると、そんなモヤモヤした想いは儚く消えました。
これで当面、家族山行はラストかな〜?
子供は、いつか別山尾根からも登ってみたいらしい。
劔岳を選んだのは完全に親父のエゴだけど、気に入ってくれてよかったよ。
頑張りました!
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8/31(水)
07:30 早月尾根登山口
08:00-08:20 松尾平ベンチ
10:00-10:30 標高1600m標識
13:10 早月小屋
9/1(木)
05:30 テント場出発
09:10 劔岳山頂
10:10 下山開始
13:15 早月小屋テント場
13:45 早月小屋発
18:55 登山口
とにかく山が深いので、体力とスピードが問われました。もし天候が崩れるととても困難な下山になるだろうなと感じます。
今回のコンディションだとロープは2・3箇所出すかどうか、という感じでしたが、やっぱりロープ、ハーネスは持って行って正解でした。ほかのアルプスの山と比べて、技術的に極めて難しいというほどではありませんでしたが、落ちられない場所は多くて、集中力を切らせられない時間帯が長かったように思います。
個人的には、軽い登攀装備、テント泊、食事3日分を背負ってのボッカ訓練になりました(笑)。料理下手で食事当番を人にお願いしてしまうことが多いので、少しくらいは練習になったかな。なってればいいな・・
痛かったのは、早月尾根には水場が全くないことを知らずに、2Lペット(900円!)を数本買う羽目になったこと。不勉強でした(> <)
松尾平まで降りたところで泣く泣く捨てましたが、下から担いでくるべきだったなあ。
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