2016年9月29日木曜日

ギリギリを攻める


今日はI塾長とまたまたパンツーです。
(毎度ありがとうございます〜)

宿題の薄かぶり5.10dをやろうか、それとも放棄したTsunami横の5.11bをダメモトで出してみるか・・

5.11bの課題は、以前トライしたときテンテンでハング抜け口まで行きました。

ここで斜め横引きしかできないボテを抱え、狭くて高い足に乗り、ハング下から上の垂壁へ遠いフリムーヴを出すようだ。(僕の体幹・保持力だとデッドになる)





しかも頑張って次のホールドをキャッチできたとして、最終ボルトはほぼ足元。
保持しにくそうな丸っこいホールドを持って、次のクリップができるのかな・・


正直言って、やるだけ前腕の無駄遣いになりそうです。


ところが塾長は別の意見。
たぶん行けるから、やってみては?というハナシです。

うーん・・できないと思うけど。
騙されたつもりでやってみるかな。せっかくの夢のタダ講習のチャンスだし。





3便ほどトライして、申し訳ないほどフォールを止めてもらいましたが、ついにホールドをキャッチ!二度ほど突破できました。(その先はできなかったけど)

一見して不可能に見えるけど、時間をかければ進む課題。
僕はこういう課題をやらないので、苦手系は永遠に苦手のままになっている気がしています。ジム練習は、苦手を克服することに意味があるのだけどねえ〜。

以下、自分なりの分析。

1)少ないトライ数で終われるものしか手がけない習慣がある
ジムにせよ、岩場にせよ、定期的に通えないことが多い。宿題を残したくない心理で、1日・2日程度で片付きそうなものだけを選ぶくせがついている。(唯一の例外は外岩クラック・・ 笑)あと保持力が弱いので、強度が限界近い=すぐに力が終わってしまう課題を避ける習慣もある。
いきおい、「すぐには攻略できないが、日数をかけたら進捗がありそうなもの」を見分けられない。

2)単純にムーヴ解析力が弱い
これは言わずもがなだけど。フェース、とくにインドアは、なんだか間違ったムーヴを一生懸命やったりしている不安もあって、あまり確信を持って撃ち込めていない。

3)ランナウト核心に弱い
できるかできないか分からないレベルのムーヴになると、少しでもランナウトしたら起こせなくなる。(逆に落ちない自信があればかなりランナウトできてしまうところも問題だが)
塾長にも言われたことですが、クラックではエイドをしながら先を確かめるという姑息な技が使える(これはトライ数をセーブすることにも役立ってしまう)ので、「できるかできないか分からないけど行ってみる」という状況を回避しているのだと思う。


以前の5.11aも、この課題も、「一見できなさそうなデッドをとばして、失敗したらドカ落ち」という課題。
塾長のアドバイスがなければ絶対に封印していただろうな〜。
こういうのを克服できるようになりたいな。





折しも亡くなられたヨシーダ大先生のマーズ初登記事を読みました。
言わずと知れた世界で最初に登られたという5.14aクラック。

まだ見えない頂へにじり上がるような日々。息が詰まるような執念。


「たのむ、登らせてくれ・・・・・・」


並みのクライマーがこれを言ったらただの他力本願にしかならない言葉。
それが全く持って甘えに聞こえない。






持てる全てを岩に叩きつけるような故吉田和正大先生の激しいトライに思いを馳せ、自分の中途半端な姿勢を糺されたような気がしました。


2016年9月25日日曜日

出せない一手



予報は昼から雨でしたが、早朝は快晴です。
今日もイムジン行けそうかな?

まずはアップでお姫様岩上部へ向かい、カミイクラックとネイキッドクラックに2、3年ぶりにトライしてみました。





確か抜け口が悪かったんだよな〜と思ってはいたけど、記憶に輪をかけて悪いんじゃ・・。

ウヒー!コワー!(というか進歩しろオレ)

ともあれヨッシー氏やK田先輩にトップロープを張るミッションは無事達成。





イムジンは暑すぎらしく、日が陰るまで、数々のツヨツヨ訪問者をオブザベして過ごしました。オンサイト権をなくしたら気楽なものだな・・^^;;

そんなわけで午後遅くなってからいざトライです。
後ろには順番待ちができていてプレッシャーがかかります。




短いルートなのにテン山、という残念な内容でしたが、核心2箇所以外はおおむねつながりました。
ここまでできるのなら、オンサイトトライでももう少し繋げられたはずなんだよな〜。


とくにフィンガーが苦手です。
「ランナウトして行ったところで、足が決まりづらくガバがないため、先で安定した姿勢を取れるのか定かでない」、「この先でマイクロカムが取れるか遠目にオブザベしづらい」というところで、心理戦に負けてしまうのです。






思いがけずアイロンさんにお会いしたので、トップロープを残して差し上げたら、核心直下のカッチリはまったナッツ回収を、テンションもかけずにやってくれました。
5分くらいでトップアウト。ひゃ〜!

やっぱり上手な人は、足の置き方が圧倒的に安定しています。

ムーヴを質問したら、たまたま撮ってくれていた綺麗なデジカメ写真を示しながら、詳細なアドバイスをいただいてしまいました。ありがとうございます〜。

そんなわけで、渋滞の中をのんびりと帰宅。
久しぶりの小川山は楽しかったな〜。みなさまありがとうございました!


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(本日の成果)


カミイクラック(5.10b)再   思ったより怖かった・・
ネイキッドクラック(5.10a)再 K坂先輩のジプシーを借りて初セット♪
イムジン河(5.11c/d)     核心は時間かかるかも・・。でも楽しい。


中央の核心前後と、最後の恐ろしいデッドあたりを除いて、何となくはつながりました。
下部の核心は足のきめ方が鍵になりそう。あとはプロテクションを整理したり、もう少しうまくレストムーヴをつくったり、細かいところかな。

最後の精神核心、ランナウトからの遠いデッドは、パワー残量を残しておけるかどうか次第だなあ。うーん。

今日意識したのは、メンタル。つまり「安全が確保された状況なら、多少のランナウトに耐えて突っ込む勇気を持つ」ということです。安全マージンを下げることにもつながるので取り扱い注意ですが、僕はかなりの慎重派(というか臆病なレベル)だから、突っ込める時は突っ込むというメリハリを作ってもいいのかもしれないと思います。

出だしの落ちられないボルダームーヴ、そして最後のランナウトからの遠いデッドについては、この課題を意識してかなり思い切って行けました。まあ、最後に思い切りすぎてビレイヤーには冷や汗をかかせたような気もしますが・・^^;


あとは、細いクラックサイズのオブザベ精度をあげることで、プロテクションやジャムの予想、スタンスの見極めなどをもう少し的確にできるようにしたいなあ。


2016年9月24日土曜日

ヌレジャム


週末は小川山。
もう今年は雨でグダグダですね〜。






末端はしばらく置いておくとして、乾きのいいイムジンを狙ってみることにしました。
まあ、余計な宿題を増やすだけな気もするけどね〜。


K坂さん、ハギーさん(勝手に命名)のお供でクレージージャムへ寄り道。
アップがてらに皆様のトップロープを貼ろうかと思っています。




案の定ビッショビショですが、なんとかなるでしょうと強がって出撃。
たしかこれ、梅雨時期に濡れと戦いながらRPしたんですよね(遠い目)。


しかしただの濡れにしてはフリクションが悪い。
降り続く雨のせいか、ところどころ薄いコケが生えたかのようなぬめりが・・ヽ(´o`;
なんかこの岩質、覚えがあるな〜。と思ったら、沢でした。

危険すぎて下部フィンガーは人工で抜けたものの、上部はRP。ハアハアハアヤッタゼ‥

ちなみにここのグレードは下部についているようですね。_| ̄|○


さてさて、はじめてイムジンとご対面!

以前、大貧民トライの時に見たような気もしますが、あまりにも対象外すぎて何も覚えてません。そうかーこんななんだね〜。
サイズといい、傾斜といい、苦手系の蜘蛛糸っぽい感じがします。




T屋先輩が譲ってくれたファーストトライ、壮大な人工登攀になりました。

フェースというかボルダーっぽいムーヴ、しかもマイクロカムやナッツでの思い切ったランナウト、恐ろしすぎて全然進めません。
フィンガー、少しは強くなったはずなのになあ・・





時間をかけてしまうわ、人工祭りにしてしまうわで、色々と反省が残るOSトライでした。






雨が降ってきたので、早めの下山でのんびり宴会。
ヨッシー氏とK坂さんのダブル鍋奉行の美味しい料理を堪能しました。


テントで子供の算数の問題を解いていたら、K坂先輩が大ヒントをくれました。
ふふふルートはダメだったけど、算数は解決できるんだぜ〜




酔っ払った頭で計算したら、答えが全然違うとお叱りをうけましたとさw


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(本日の成果)

クレージージャム(5.10d) 再登のつもりが失敗。沢の10台なんて登れません!
イムジン河(5.11c/d)1×  OSトライを無駄にしてしまった。課題は精神力とボルダー力・・

人工突破になる理由が二つくらいあるのですが、
1)正解ムーヴがわからない、もしくはムーヴがフィジカル的にどうしてもできない
2)ムーヴとプロテクションがわからない状況だとランナウトで突っ込めなくて人工で確かめに行ってしまう

1)ばかりになっているとしたら、時期尚早でしかないのですが、僕の場合は2)も多いような気もします。これじゃオンサイトを放棄してトップロープトライしているのと変わらないんだよなあ〜。

フィジカル的に無理だったのかどうかは、明日の再トライで検証するとして、自分のオンサイトへの取り組み方を深く反省させられるトライでした。


2016年9月22日木曜日

木枠の子は木枠?


雨のシルバーウィーク、またまたcherroさまに付き合っていただいて日吉へ行ってきました。

「自宅までお迎えに行きます〜♪」とcherroさん。

(つ、ついに・・この時が来たか。ごくり)





家族に今生の別れを告げ、生まれて初めて外岩に取り付いた時のように身を硬くしながら助手席へ乗り込みました。
あああああああありがとうよろしくおねがいアーメン!


せわしない朝、しかも雨の幹線道路となると、周囲の車にプレッシャーを感じたりするものですが、そこは賢人cherro司教。時折みせる鋭角の車線変更で周囲の車を牽制しつつ、快適な運転スペースを確保。思ったよりスムーズに到着しました。


ヨカッタヨカッタ!(後ろの軽トラがやさしいおじさんで)


カーステレオは、ラジオはAM、メモリーには山下達郎という謎の昭和設定でしたが、僕のスマホとbluetooth接続することで、「映画ロッキーのテーマ」を大音量で流してあげることに成功!最終的に何がなんだかわからないノリになりました。


今日は山岳会の仲間、よっしー氏も来てくれて、海坊主さんや組長も居合わせて、とっても賑やか。内容はフツーに木枠とか木枠とか、ほんのりフェースとか、木枠をやりました。


で、今日は午後から息子と友達のアキくんが参戦です。

前回のデビュー戦で、木枠がとても気に入ってしまったらしいアキくん。




子供にはちと広めの♂クラックに挑戦、なんと上部まで到達してました。

それだけじゃ飽き足らずワイドにも挑戦。
大人でも1回やると体力が終わるワイドを5・6本出して、半分以上まで到達していました。




おいおい、このままいったらスーパークラッカーになってしまうんでないかい?

息子も刺激をうけたのか♀クラックを完登。
さすがにこの1本で飽きていました。
変態じゃなくて残念です





木枠の輪が世代を超えて広がってるね〜。
ま、これやってもオリンピックには出られないんだけどな・・^^;


優しいcherroさんは子供たちに大人気。さらによっしー氏やK谷さんが懇切丁寧に面倒を見てくれて、子供たち大満足でした。よっしー氏の指導で8の字結びまで覚えてるしビックリ。

みなさま、ありがとうございました!


2016年9月21日水曜日

気づかないことに気づくには



今日はちょっと都内で用事を済ませて、短時間パンツーへ。
今回は足元を固めようと言うことで10台以下をやってみました。時間も短時間だしね。

僕は力がないので省エネにかなり気をつけながらやっているつもりなのですが、思い込みでやっている動作が非常に多い気がしています。

今回ご一緒させていただいた塾長の登りを見たり、話をさせてもらう中で、そんな「根拠レスな神話」にいくつか気付かされました。


1)正体より、フリに持っていく方が楽
次のムーブや斜度の関係では、必ずしもそうではない。まだどういうときにフリが有効かをわからずにやみくもに出している気がする。そして肝心なところでは出せない・・

2)腕は伸ばした方が楽
引きつけた方が楽な場合もあるのだけど、とにかく伸ばしたくなる。(そろそろ気づけよ俺w)

3)足は三角形に伸ばすといい
苦しくなると早く上に上がってしまいたくなり、足が棒立ちになっている気がする(肘が中途半端に上がった辛い体勢になったりする)。塾長を観察していると、足を畳むことで、狭い範囲でリーチをうまく殺したり、腰を足に乗せて効率良いレスト体制を作ったりしているようだ。

(2と3により、腕と足を伸ばしきった結果、壁から体がブザマに後傾していることが多い)

4)かぶった壁のガバでレストする時は、肩に強い力を入れる
これはなぜかそうした方がいいと思っていたのです。たしかにハンドジャムでぶら下がる時に、ジャム筋以外に力を入れているのと同じなんだよな・・。







僕は小さい頃から運動感覚が極めてよくないタイプなので(走ると右手と右足を出してしまったりするあれw)、この辺はかなり丁寧に自分の運動や筋肉の動きを客観視していかないと、変な癖があることに気付きにくいな〜。

ビデオカメラとかで自分を撮ってもいいのかなと思いました。往々にして、自分はそれを正常な動きだと思っていたりするので、間違いに気付きにくいのですがw

その意味で、いろんな上手な人と登る機会は、何気ない違和感を指摘してもらえたりしてありがたいですね。






成果としては5.10dの宿題をやっとこさ片付けたり、最後にやった5.10cで落ちたり、トホホな内容でしたが、基礎練としてはとても充実。

名ブロガーのカメ子さま(仮)がいらっしゃったので、ビレイをバトンタッチして帰宅しました。

なんだかすっかりパンプ民になっていますね。
ありがとうございました〜!


2016年9月19日月曜日

恐怖のパンツ



土曜日にあったYZ部長が付き合ってくれて、パンツーへリベンジ。
例の5.11aをやっつけたいのだ〜。


クリップや持ち方などを修正しながら3便出したが、どうしてもラスト一手が届かず。
レストすると取れるのだけどな〜。


自分で分析した結果はこんな感じ。

・ラストホールドを取った時点で、前腕が辛すぎて、一気に体を引きつけることを無意識にためらっている。結果、反動が中途半端になり、デッドの飛距離が出ない。

・反動をつける際、動きのタイミングが悪くて十分な勢いがつかない。3度・4度と引きつけ直しているうちにさらにパンプしてしまっている。


「何度引きつけても尽きない前腕パワー」だとか、「どんな体勢からでも体のバネを使える運動神経」だとかがあればいいのだけどな〜。
ま、ないものを悩んでも仕方がない(T T)


「最後のホールドを持って筋肉がキリキリ痛い状態」を思い浮かべ、「その痛さにひるまずに、2度の反動で思い切って引きつけ、右のつま先が切れる直前まで足を踏ん張って飛ぶ」という一連の動きを繰り返し脳内リハーサル。


隣でトップロープ道場が始まり、人が沢山降りてきて、騒然とした雰囲気になりはじめる。体力的にも、時間的にも、おそらくラストトライ。

YZ部長からもアドバイスをもらって離陸。騒音をシャットアウトし、ムーヴの組み立てだけを慎重にこなしラストホールドへ。

苦しさに慌てることなく、二度の反動で思い切りデッドをしたら・・・


あれ?がっつり取れました〜(ぱちくり)


動作だけをイメージして行っても、現場では苦しさのあまり、意思に反して動作が中途半端になるっぽい。「苦しさ」までセットで妄想しておくのがミソなんですね〜。

うすうすわかっちゃいるけど、ジムのトライでそこまで細かい想像をしていません。(外岩クラックだったらやってるかもw)

この「想像の精度」を、より便数が少ない段階で発揮できるかどうかが、集中力とか経験の差なんでしょうか。なんと8便かかりましたヨ・・


ここからは恐怖の混雑タイム。座り込む余地もないエリアに、上からどんどんクライマーが降りてきて、気持ちが萎えまくります。
こういう時は休憩室でやり過ごすのが正解です、という神のお告げが聞こえたような聞こえなかったような気がしました。






夕刻、ようやく空いてきた頃に部長がクリアした5.10dをやったら沈没。

5.10台に2つも宿題を作ってしまったよ〜。トホホ。


2016年9月17日土曜日

木枠信者


先週末に末端へ行ったのですが、山岳会OBのK田さんが来られていました。

かつてはフィッツロイを登っておられる大大ベテランのK田さんですが、クラックはほとんど未経験とのこと。いきなりアストロにトップロープトライ(笑)させられたことがきっかけで、クライマー魂に火がついたようです。


雨の週末、クラックをやりたいと熱いお誘いを受けて日吉へ。





最初は全然だったのに、あふれる登攀センスで、あっというまに♂クラックをモノにしていました。すんごいな!
♀クラックは苦戦していましたが、同じ動きができるようになるのも時間の問題ですね。

僕もつられてクラックをやったりしていましたが・・前回フェースをやろうと改心したのを思い出してトライ。




FTGさんの新しい5.11a。
これ解決していたのか解決しなかったのか・・忘れましたw
3便出して、最終便でようやく解決。




YZ部長のススメでうっかり手を出した5.10dは1テン。

ムーヴがわかればなんてことないはずなんだが。


やっぱり意識してみると、足の位置が近かったり遠かったり、自分の感覚が一定していないのがわかります。足を偶然置いた位置次第で、省エネできたりできなかったり。

ベストな距離感がつかめてないのでしょうね。


2016年9月13日火曜日

パンツ酔い


境川でばったり会ったI塾長にお誘いいただいてジム練習。

ワタクシごときでいいのでしょうか??
もったいのうございます〜。

というわけで、パンツーの洗礼を受けてきました。

モザイクかけるのが面倒すぎて全体にかけたよw




これは「空いている方」だと知るのはずっと後のことでした。



今日はTsunamiに触ってみようと意気込んで、最低グレード5.11bに取り付いたものの、全く可能性を見出せず終了。
そんなに甘くないですね。

しかたなくTsunami横の5.11aを頑張ったのですが、後一手の遠いデッドがどうしても取れず。

塾長に聞いたところ、

「あのボテに足をおけば、kozzzzyさんのリーチなら届きますよ」

いやいやいや。
塾長のリーチならともかく、それはないですわ〜!
どう見ても遠すぎますし!








なんて言っていたのだけど、終了ホールドから足を伸ばしてみたら届いてた!

(信心が足りなくてスミマセン)


しかし下からオブザベしても、一手前のホールドから見ても、やはり届かないように見えるのはナゼ?何度かの試行ののち、デッドが取れた時は自分で驚きました。

自分の身体スケールを、正確に把握できていないのだな〜。

・それは物理的に届く距離か?
・その中で現実的にムーヴを起こせそうな距離感か?(高すぎる、狭すぎるなど)
・逆に理想的な足位置にホールドを置けるとしたら、どのあたりか?

この辺の読みが弱いのですね。
特にレンジの上限・下限になると、かなり精度が低いとわかりました。


塾長になると、人の距離感まである程度シミュレーションできるのだからビックリですね〜。
もうちょっと意識を持ってみよう。


塾長だけでなく、プロも多くいて、アップの仕方から本気トライの挑み方まで発見が多かったです。
宿題も残したので少し頑張ってみるかな?


ありがとうございました〜!(ぺこり)

2016年9月11日日曜日

最凶の濡れクラック


さて日曜日。
今日もあんまり登れそうにない天気ですが・・





やっぱり来てしまいました。末端壁w

昨日よりは乾いているはずでしたが・・全然濡れてますww

濡れクラックには縁の深い僕ですが、水が流れている上部には、エイドでも行く気が持てません。せめて上部セクションに茂っている草を払うべく、女王さまが出撃してくださったのですが、さすがに危険そうということで断念。

それでも下部の草を払っていただいたので少しスッキリしました。


せっかくなので核心パートを最初のマントリングまでリードしてはエイドダウンして、思い出しトライを2・3度。
内容はテンテンでしたが、春シーズンに触った時より、少しだけ安定感が増したように思います。

スコーミッシュ修行の成果で、フィンガーでの足ジャムを信じられるようになった気がします。

この後のセクションもパワフルなレイバックを繰り返さなければいけないことを考えると、この核心ムーヴをもうちょっと洗練させて、省エネで繋げたいところ。うーん、コンディションがよければ、もうちょっと練習になったのだけど。

コンディションが整うまでは1ヶ月かかるかもだけど、次は人工登攀にならないように、もうちょっと気合を入れて臨みたい。





そんなわけで、今日はこれだけ。
ようやく春うらら1P目を再登できたのがヨカッタ〜w



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(本日の成果)


春うらら1P目(5.11b) RP エア完登だったのかと思い始めてましたww
春うらら2P目(5.12a)  下部のみトライ。コンディションがよければ繋がるのかなあ?


2016年9月10日土曜日

末端壁はじめました


金曜日は諸事情があって友人と廻り目キャンプでした。




翌日の廻り目は快晴!
こ、これは期待できる〜?(^^)





末端壁の女王Y様がピックアップしてくださり、ミズガキへゴー!

ああ懐かしやこの風景。
ついに今シーズンも、末端詣でがはじまりましたなあ。






とはいえ最近は雨がちだから、まだコンディション悪いかもな・・

と思っていましたが、意外や意外。登れ・・







登れませんw


調和の幻想がある右面はビショビショ。
春うらら2P目に至っては、草が生えている始末。

春うらら1P目はどうやら行けそうということで、K谷大先輩がトップロープをかけてくれました。(自分でやれって?スミマセン・・)







今日は割り切ってトップロープ練習。

このルートはRP以来、ほとんど再登できていないのでは、という疑惑が・・。
2P目とか言えたレベルじゃありませんね。

何と言っても、核心ムーヴが定まらず、いつも確率まかせなのです。

今回、女王のアドバイスもあって、ムーヴをようやく固めることができました。

最後にようやくノーテンでトップアウト。
ひい〜ヨカッタヨカッタ〜!





最後にアストロドームの回収便を出しておしまい。
こっちの核心ムーヴも、若干力技だった・・。イカンな。


明日の行き先は天気次第。

力試しに2ピッチ目も触ってみたいけど、どうかしら。
晴れるといいなあ〜。


2016年9月7日水曜日

日吉だよ変態集合



そうだ。これアップするの忘れていました・・

木枠愛好会の海坊主さん・cherroさんが、どうしても日吉に行きたいというので付き合っていただけるということで、ジム練習してきました。

一応フェースを触ったりもしていたのですが・・・





ケチョンケチョンでした。

ちょっと伸びていた時期もあったのに、また5.11aからやり直しだな・・
城ヶ崎シーズンへ向けてかぶり壁も頑張りたいものです。

ところで、海坊主さんが色々新しいネタを仕込んできてくれて、いつも以上に木枠セッションが盛り上がりました。





というわけで久しぶりにワイドに挟まれてみたのですが、海坊主さんムーヴが全然できず・・。あー僕もイケメン講習を受けてみたい!


ここ数日トライしている逆立ちも・・一手進歩!
























ほらほら、左手が微妙に上がっているのが・・え、わからない?www

とはいえ体重を支えているのは、ほとんど右手です。
足で体を完全に支持するか、左手ジャムのプッシュで体をつっぱるかしないと、右手を進められないですね・・


ところで、完成すれば世界初の5.15dかもと言われる某プロジェクトでも、足ジャム先行を使っているらしいという噂を聞きました。

いやいや、この技を使える場所が実際にあってヨカッタヨカッタ〜(あんぐり)

2016年9月4日日曜日

はるかな尾瀬



タープの夜は寒いかと思っていましたが、全然寝られました。
ヨカッタヨカッタ。





朝も美味し〜いご飯をいただいて、いざ出発!




全然天気いいじゃないか〜





朝から攻めまくるK坂隊長。






昨日で核心を越えたのかと思ったけれど、結構悪いし怖い。





ときおり現れる割れ目に目を奪われながら、ぐいぐい標高を上げます。






おおお割れ目ボルダー!
徐々にガスガスになってきましたね〜。




ガシガシと藪漕ぎをしていくと、稜線らしき場所が見えて来る。






割れ目に引き寄せられるミッチー先輩。




両手を差し込むワタクシ。




んなわけで、登山道にザックをデポ。
位置確認のために山頂へ。

ついに登頂!




・・が、みんな体が重くてイマイチ感動がない写真になりました^^;;


初めての尾瀬♪

山歩きに熱中していた頃周辺の地形図を買って、ずっと持ってるんだよね〜。

下界を覗き込んだけど、こんなガスガスじゃ何も見えません。ガックシ。


下山も気になるので、そそくさと頂上を後にします。






ここから狩小屋沢に下る。
下降点を間違えないように慎重に同定。





・・・したはずだったのに、様々な勘違いが重なって下降点を間違えるという、手痛いミスをしてしまいました。

結局気づいたのが、かなり降りた後になってしまい、斜面を大トラバース。




ええ、ここ行くの?





数々の深い藪を越え、鋭い尾根を乗っ越し、草付きで足を滑らせながら・・







ようやく予定ラインに復帰。
これでかなりの時間を使ってしまいました。






しばらく降りていくと顕著な滝。

どうやら20m×2段のF13らしい。
となると、まだまだ先は長いな・・





慣れない下降に手間取り、日没を迎えてさらにスピードが落ちる。
長いダムのアプローチを歩き終え、やっと携帯電話が通じるエリアに出たのは深夜。
下山遅延にて周囲に心配をかけてしまいました。


最後に反省の残る山行となりましたが、ヘッデン行動でも集中を切らさず、助け合って無事に降りられたのは、メンバーに恵まれたお陰です。
初めての泊まりの沢は、学びの極めて多い山行でした。


K坂さん、T屋さん、ミッチー先輩、本当にありがとうございました!


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(行動記録)

※写真データよりおおよその時刻を推定

9月3日(土)
8:00 ならまたダム 出発
11:00 狩小屋沢デポ点
11:15 前深沢入渓
16:15 40m大滝
17:15 大滝上(1600m付近)にて行動停止


9月4日(日)
8:00      行動開始
11:15〜11:30? 至仏山頂上(2,248m)
12:30〜12:45? トラバース開始(2000m付近?)
14:30?    狩小屋沢本流に合流
 ※入渓点ロストにより下部区間を往復(1〜1.5時間?)
22:00頃    デポ点到着
24:30     ならまたダム 車回収


下山遅延に関しての詳細な分析は、個人的なブログでつまびらかにするのは適切ではないと思い、ここでは控えます。ただ誰かの参考になればということで、自分に関する範囲で感じたことを書いておきます。(kozzzzy個人としての反省点です)

・事前準備
 まずは準備不足、認識不足が痛かったです。山域の概念を詳しく把握しておらず、「ついて行くだけ」という甘い認識でいたのがそもそもの失敗でした。いざとなってから焦って地図を読んでいるので、チームの混乱を増幅させるだけの存在になってしまいました。

・タイムマネジメント
 朝の出発で1〜2時間、稜線上でももう少し時間をセーブできたと思います。そもそも、下降にどれくらい時間がかかるのかを事前に考慮していなかったので、焦る気持ちすらなく、のんびりと行動していました。
 さらには、そもそも行動が遅かった(初心者なのでこれが精一杯だったとはいえ)。ついて行くだけとはいえ、上越の沢に出かけるには、もうちょっと自分の力の積み重ねが必要だなあと思いました。

・キーポイントでの位置同定
 特に下降点は、慎重すぎるくらい慎重になるべきだった。下降点や沢の分岐点は、確実な同定のために時間をかけてもいいので、確信を持ってから一気に進むべしとのことでした。入渓点・デポ点や、稜線への合流点についても、もう少し注意深く同定(少なくとも周囲の観察と地形図との照合)をしておけば、防げた部分があったように思う。

ともあれ、様々な局面でのフェルト靴の特徴から、ルーファイの勘所、沢特有のリスクやその対処法など、沢を知らない僕にとっては学びの多い沢でした。
ご飯も美味しく、仲間との時間も楽しめて、山旅としては充実した内容。こんなボンクラクライマーを引率してくれたK坂さんをはじめ、仲間に感謝です。

今回の山行の反省点に関しては、仲間はもちろんのこと、K谷大先輩やレジェンド、U宮さんや、I塾長などたくさんの方にアドバイスをいただき、たくさんの気づきを得られました。この場を借りてお礼をさせてください。