2015年3月29日日曜日

三宅島最終日!(前編)


前日、土曜日の夜のこと。

酒を飲みながら、ST氏、メパンナ女史から新鼻での「プロジェクト」について色々と楽しげな報告を聞かせてもらう。

「ハング越えの厳しい一手があり、二人でトライしたんだけど、あと少しで繋がらなかったんですよ!」

「へ〜!どんなの??」

「こんなんですよ!ここにキャメの#0.3が取れるのですが・・」






どどーん!

「おおおお、これは楽しそうじゃないデスカー^^」

最近トライした神風やスパニッシュダンサーと同じような、威圧的なルーフハングから垂壁に抜けていくルート。

二人はハング上に出す一手がいかに難しいかという話をしているんだけど、その手はなんとなーく繋がるように見える。でもその後、ルーフ下から足を切って、下半身を引き上げるムーヴはかなり難しそう。ここが核心かな?






「抜けたらあとはガバっぽいんですよね〜」
「へー!ただフレークが脆そうだから、これに身を任せてマントルを返せるかどうかは、見てみないとわからないですね〜。」

ま、プロテクションは取れるという話だし、ムーヴを起こせそうな形状があちこちに見て取れるので、推定5.11前半ってとこじゃないデショウカ?

・・というわけで、今度は僕がまんまと(??)開拓プロジェクトに魅了されてしまい、STさんに引率していただいて新鼻ツアーに行くことに。







結局、最終日は近場で・・なんて話していた皆さんも、一緒に来てくれるということになりました。(スミマセヌ)


翌朝は早起きして撤収準備。
6時にお弁当をゲットして新鼻へドライブ〜!


別の惑星のような絶景。

後ほど沖倉商店のご主人に教わったのですが、あのミュージックビデオでも使われている有名フォトジェニックエリアとのことでした。









とんがった「お鼻」がちょこんと見えますね〜。



さて7時すぎに登攀開始。
あとでお土産など買いに行くことを考えて、岩場は10時に撤収予定。

登れるのはアップをいれてせいぜい2、3本くらいかな?


アップで薄木荘(5.8)へ。張り出した巨大ルーフの下を激しく蛇行しながら抜ける3Dルート。とってもアルパインぽい楽しさがあるルートでした。

一巡したあと、時間もないのでおもむろにSTプロジェクトにトライ。

ウワサの抜け口一手はすぐに取れましたが、やはり下半身をハング上に引き上げるムーヴが厳ち〜い!








ポロポロ端が欠けていくボロフレークを掴んで試行錯誤。さらに、次のフレアードクラックがビショビショで難渋しつつも、なんとかムーヴ解決。
昨日からの写真オブザベがかなり効きました。


後からの回収を考え、かなりボロボロの溶岩をランナウトしながら、なるべく高い位置に終了点を工作してロアーダウン。

うーん。なんとかこの一本だけは形にして帰りたいよ〜!







ラスト30分を切ったにもかかわらず、mfさんがビレイをしてくださったおかげで、もう一回だけトライさせてもらいました。

実は出だしであわててムーヴを失敗したのだけど、一旦降りて、あらためて登り直してなんとかRP。

核心の最後の一手を間違えて、ほぼデッドジャムだったけど根性でクリア。

最後はあまりに夢中すぎて、「おめでとう!」と言われるまで頭が真っ白でした(笑)








核心はかなりリーチーだけど、とりあえずこいつを今登るにはいたしかたないかな?
最後の最後に完全燃焼できて大満足〜!


ルート発見者のSTさん、ビレイ・応援してくれた皆様、本当にありがとうございました(ペコリ)

実はこのルート、ルーフ下にもずっとキレイなクラックが続いている。
足元の岩に乗っかればルーフハング右下からスタートできるのだけど、ルーフ奥からのSDスタートとしたら、おそらく11後半〜12あるのではないだろうか?


Iじゅくちょお〜、スタート違い&グレード検定をぜひお願いしますっww


あわてて片付けて、終了点の撤収作業へ。







本当は塾長ルートをやりたかったのだけど・・・時間切れにてまた今度~^^


さて、車に戻って時間は11時前。
まだまだ長い一日のはじまりです。





一時は雨を覚悟した天気だけど、予想外に持っているね〜。

2 件のコメント:

  1. プロジェクトを完登したのは、結局kozzzzyさんだったんですね(笑)。

    とりあえず、5.11aとしておけば良いと思いますよ。
    初登だと、先の見通しが分からずに余力を残したくなるので、人気ルートよりは難しく感じることが多いですから。

    そういう意味では、5.11前半と感じたのなら、たぶん5.10d~5.11aと予想します。
    あとは、ドリーチで解決した分、一般的なグレードが当てにくいことですね。

    また、僕も秋に行くと思いますよ。

    返信削除
  2. 塾長、アドバイスありがとうございます!

    実は完登直後、「これは5.11bだわ!」と宣言をしていました(笑)
    おっしゃるとおり、トライ数が少ない中で無理やり繋げているところで、実はもっとムーヴがあるんじゃないかというところ、またこの岩場のグレード感からも考えると、5.11aかなあ、と弱気になっていたところです(笑)。

    数手以内の核心、それも強度の高いルーフハングなので、リーチによってグレード感は随分変わると思われます。
    上は5.8〜5.9程度の素直なルートなので、ランディングさえ良ければマントルまでのボルダー課題にしてもいいのかもしれませんね。
    ぜひ検定おまちしています^^

    返信削除