2015年3月27日金曜日

冨賀浜で開拓ごっこ〜


はじめてのミヤケジマ〜!
まだ薄暗いうちに宿へ到着です。






仮眠していいというお言葉に甘えて、着くなり布団に横たわる。
来る前はあんなに気合があったのに〜!

飲み過ぎには注意しましょうww


ようやく起き出して7時半ごろ出発。
みんなで相談し、比較的易しそうな冨賀浜に行くことに。






カフェ691でうかがった話では、山野井夫妻が来島者が増えるようにという願いをこめて、この場所を開拓されたようです。そんなわけで、湯川よりも辛い岩場が多い中で、ここだけは例外的にグレードも甘め。


まずは山野井さん初登の「ジャムの学校(5.9)」でアップ。まさにジャムの教科書のようなスッキリしたクラック、ワンポイントのハング越えが核心でした。

もう一本アップをした後に、妙子さん初登の有名ルート、御前(5.10b)へ。





これはリッジラインの近くを抜けていく好ルート。
背中に海を背負って登る露出感に、ちょっとスーパーレインを思い出しました。

終了ポイントではフィンガーでぶら下がったままギリギリの姿勢で終了点クリップ。即座にテンションコール。

落ち着いて自分の周囲を見てみたら、ちゃんとしたガバがあるし・・^^;;


早々にやりたかったルートが終わり、海を眺めながらおにぎりを食べていると、浜の向こう側にキレイなクラックが見える。






これが城ヶ崎ならここら全部ルートになってるんだろうなあ〜!


STさんに何気なく、「STさんならどこを登ります?」と話しかける。

「僕なら、あちらとあちらの二本ですね〜」
「お、近い!僕ならこっち側のライン!」
「あっち側はテラスがあるから上から降りられますねえ!」
「上はどうなっているんだろう?どこかとつながっているように見えますか?」


そのうちSTさんの高性能望遠レンズを持ち出したり、近づいてオブザベしてみたり、だんだん検討が本格的になる。




(写真提供:メパンナさん)



一番近くにあるクラック3本はせいぜい5.9〜10台。
かなりすっきりした好ライン。

波打ち際ギリギリを通れば、地上からのアプローチもつながっていそう。
上部をみれば、終了点になりそうなピナクルや大岩もちゃんとある。




・・・というわけで、どちらからともなく「行ってみます?」「今日は開拓デーにしますかあ〜!」という流れに。


STさんはこの中央のワイドクラックを初登。





(終了点回収をかねてSTさんワイドを再登中。冨賀浜のグレード感で5.9くらい?)


僕が右と左にあるルートを一本ずつ登って、全部で3つを開拓ごっこ。

右に見えるラインはキャメ3番くらいがずっと続くすっきりしたクラック。染み出しがなければ文句無しの綺麗なコーナークラックでした。

大きくえぐれた左側のラインは見かけより簡単だったけど、抜け口手前が意外に大変。
泥で埋まったクラックをナッツキーでお掃除しながらの登攀でした。本当は時間と道具を投入すればさらに登りやすくなったのだけど、最低限の掃除をしたところで時間切れ〜。

下からあらためて登って「初登」ということにしました。
これが一番難しく、マントル返しまでやったら5.10b/cってところかしら?









ツアー1日目にしてこんな美しいラインを発見できるとは、大満足!

実際に初登かどうかはおいておいて、手付かずの自然の中を登っていく冒険気分にひたれました。

城ヶ崎の開拓初期も、こんな感じだったのかなー?





われわれ界隈では、「残置無視・トポ無視で、ラインを自力で見つけながら初登気分で登る」という習慣がついているので、開拓といっても普段のマルチ気分。

そうでなければ、クラックグレードが仮に5.12になったとしても、「開拓ごっこ」なんて遊び方は思いつかなかったでしょう。

こんな考え方や安全管理方法を身につけられたのは、I塾のおかげ。この世界へ導いてくれた塾長に感謝〜!








mfさんもアイランダー(5.11a)でついにイレブンクラッカーへ!


というわけで、初日にいきなり満喫してしまった三宅島ツアー。
個人的には開拓ごっこが楽しすぎました。

ま、天気がどうなるかわからないから、遊べる時に目いっぱい遊ばなくちゃね〜。





みんなで祝杯をあげ、その日の夜は更けていくのでした。


4 件のコメント:

  1. グレードに関係なくこんなに楽しく遊ぶ術を教えてくれた塾長には、本当に感謝です。
    またこの日の開拓ごっこのきっかけとなった、kozzzzyさんの何気ないルート探しトークにも感謝です❗

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  2. STさん、まんまと(??)開拓遊びにおつきあい頂いて、ありがとうございました〜!楽しかったですね^^
    塾長に教わってよかったな〜と思った瞬間でしたね。また行きましょう!

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  3. ありがとうございます。
    初登攀ごっこは、生き甲斐になりえますよね(笑)。

    皆さん、さすがですよ。
    これは、僕にとっても自慢になります!

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  4. 塾長、わざわざありがとうございます!!最初にお世話になった頃はズブの素人登山者だったことを考えると、あれから3年弱でこんなことをしているなんて、まだ信じられない気分です。生き甲斐を与えてくださって(笑)感謝です。

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