2015年3月31日火曜日

クラックウィーーーク!


三宅島の興奮が冷めやらぬウィークデー。

今週は比較的マーヒーでございまして、うーんクラックやりたいなークラック。

クラック楽しかったなー。

ククク・・クラッククラックぅ〜!(遠い目)


そうしたら、cherroさんがジム練に付き合ってくださるという朗報が!



「どうしますか?アキパン?それとも日吉?」



&*$@#%!
ヒ、ひ、日、ヒヨシでおねがいしま〜す!!!



まだ三宅島の後片付けも中途半端な状態でしたが・・





行ってまいりました。


垂壁エリアが激混みだったのをいいことに、クラックエリアへ直行。


さすがに上下往復も飽きてきたので、「くの字登攀→トラバース→フレアハンド下降」ってのと、その逆を試してみた。(良い子の皆さんはやらないようにw)
これに飽きたら、後は逆立ち・足先行で遊ぶくらいしか思いつかない(笑)。

残されたクラック課題のフィンガー、右側はなんとか中間くらいまでは上がれるようになってきた。

セクション間が離れているところで、高い一足をあげるところが当座の核心かな?
順手がいいのか逆手がいいのかについては、良し悪しがありそうなので要研究です。

1回やったらもう痛みで登れなくなるので、気長にやろうっと。


日登のKさん、Yさんとお会いして、しばしおしゃべり〜。
なんと先日、Kさんと山野井さんは、釣りをしながら神風のトライを遠くから見ていてくれたようでした。






もう恥ずかしいやら悔しいやら・・。
シーズン終了なのに、ますます行きたくなるよ〜(笑)。



恒例のルーフクラックを右側クリップで。ここのところ、神風、スパニッシュダンサー、STプロジェクトと立て続けにルーフクラック課題をこなしているせいか、かなり安定して抜けられるようになりました。


腕を脱力してルーフにぶら下がりながら登るイメージが強かったのだけど、アイス講習で引き付けの重要性を体感して、腰を壁に寄せて登るように変えてからは、随分と登りやすくなりました。
ぐふふ、習った知識はすべてクラックに投入するのじゃ〜。

次は逆手で登っているこの核心を、順手で登れるようになるのが課題かな。



最後にワイドを登って終了。
こればっかりはやらないとすぐに下手になるね〜。
苦手の右向きで、なんとか完登。


Tスタックの足位置の上に乗せる腰の位置をわずかにずらすと、バランスが変わって登りやすくなったり登りにくくなったりするみたいでした。
まだまだ研究が必要だな。


cherroさん、お付き合いいただいてありがとうございました〜!

2015年3月30日月曜日

三宅島クライミング情報




魅惑の三宅島クライミング情報〜!






三宅島情報はオフィシャルページに綺麗にまとまっています。


http://miyake-climbing.net


・・って常識ですねw



というわけで、一旅行者として細々した情報をば。


<出発前>

・竹芝ターミナル前にコンビニがあるので、初日分の朝食、昼メシを入手できる。
 ただ出港前はめちゃくちゃ混んでいて、おにぎりはあらかた無くなってました。
 離れたスーパーで買い込んでくるのがよいかもです。

・大抵のものは島で手に入ります。好みのお酒とか、薬とか、銘柄を選ぶものがあるなら、持って行った方がよいかも。

・現地移動は車が便利なので、免許証を持って行った方がよい。あと現金はあらかじめおろしていた方が何かと吉かも。

・海況次第で、寄港が危ぶまれるような場合は、宿の人に伺ってみるのもよしです。
 あまりにひどい天候だと向こうから連絡くれることがあるようです。
 (特に帰りの便がやばい時など)

・天候に左右されやすいので、インターネット割引を利用すると3日前まで割引が効きます。ただネット割引席は数に限りがあるようなので、繁忙期にはなくなる恐れも?

・ロープはPO壁なら60m、一番高さがない新鼻エリアでも50mを使いました(屈曲したり、終了点が遠かったりするので、30mはイマイチ使えなかった)。周知の通り、新鼻は終了点作業が必要になるので、延長スリングや環付きビナがたくさんあった方が良いかと思います。

・あとテーピングを忘れずに。波で削られているPO下部を除いては、城ヶ崎よりエッジが鋭い岩が多い印象でした。直近の噴火による新しい溶岩が多いのかもしれませんね。

<移動中>

・二等船室の頭上にコインロッカー(100円、リターン式)があるので、貴重品も収納できます。20〜30Lくらいのザックが入るくらいはあるかな?



・毛布は1枚100円で好きなだけ借りられるようです。
 畳が固めなので、エアマットがあるとよいかも。

・波の状況次第では寄港できないことがあるようです。三宅島・御蔵島で寄港できないときは八丈島に行った帰路で、もう一度寄港に挑んでくれるようです。(無理なら東京まで戻るのかな?)

・飛行機は移動時間が極めて短く、悪天下でも結構飛ぶらしいです。ただ小型機だけに持ち込み重量は5kgとかなりシビア(超過重量にはチャージがかかる)、荷物は宅急便で送った方がよいと聞きました。あと定員が非常に少ないので、悪天だとすぐ満席になるので要注意とのこと。

<滞在中>

・スーパーは19時〜20時まで営業。(場所によるが、19時終了が多い印象)
 昼飯としては、アンパンやお菓子類などは比較的入手しやすかったです。

・温泉は「ふるさとの湯」が20時まで営業しています。500円でロッカーは無料。
(夏季は9時までらしいけど、クライマーには関係ない?)

・カフェ691(沖倉商店)は必見です。あんな有名クライマーやこんな著名クライマーのサインがあったりしますよ〜。




・薄木荘では、一日3000円+ガス代で車を貸してくれます。
 釣り師も使うので要予約。

・阿古エリアのガソリンスタンドは日曜日休業。(三池の近くまで行けばやっているようです)

<最終日>

・海苔弁は帰りにフェリーに最適♪宿に頼んでおくと取り寄せてくれますが、スーパー土屋食品まで出かけると、おばちゃんがホカホカのお弁当をつくってくれました。

・フェリーが着く港が決まるのは当日11時、海況次第とのことです。遠い方(三池港)だと、薄木荘を1時間〜45分くらい前には出る感じです。

・日曜日だったせいか、三池港にはお土産物屋らしきものは見当たりませんでした。ただ待合所内に小さな販売ブースが設けられていて、明日葉バームクーヘンや牛乳せんべいをゲットできました。(常設なのかは不明)

・そうそう、滞在中幸いにして雨が降りませんでしたが、降る時は傘あった方がよいかもです。フェリーから車寄せまではちょいと外を歩くので、悪天だと風雨にさらされる気がしました。




・空いている時期だと、フェリーの二等船室は、予約グループ単位で同室にしてくれるようです。つまり一人で予約すると貸し切り、グループで同時予約すると同じ部屋、という扱いみたいでした。混んでくるともちろんこうはならないんだろうけどね〜。

・どうでもいいけど、チケットには住所名前など書き込む欄があります。(それがないと入れない!)入場時は混むので、東京から来るときに帰りのチケットにも書き込んでおくのがよいようで。チケットはなくさないように!

・東海汽船の株主になると優待券があるというウワサ。お金持ちのダンナはお試しあれ(で、優待券わけてくださいw)







クライマー大歓迎の島でした!

2015年3月29日日曜日

三宅島最終日!(後編)


さてさて行きたかった沖倉商店に直行。
思い思いにお土産も購入!




もちろん僕もみんなと同じく三宅島オリジナルTシャツをゲット。
デザインもよいし、あちこちで着ていると宣伝にもなるし、一石二鳥?^^

ここはCafe 691というカフェを併設しています。
おいしいコーヒーを飲んでまったりしたかったな〜。






雨ならこちらでのんびり、なんて考えていましたが、出航まであと2時間しかない僕たちにはそんな余裕はありません^^;;

ちなみに天井に渡してあるクラック鉄鋼材が登攀意欲をそそりますが、どうやら山野井さんも「落ち着かない場所だなあ」とおっしゃっていたらしいです。ちょうどフィスト・ハンドのリービテーションサイズに見えましたw


ボルダー壁の前で記念撮影〜!






ご主人の沖山さんが一緒に写ってくださいました。

5人で突如押しかけて、大変お騒がせしました^^;;





さて、最後に薄木荘へ帰って、知り合いにならせていただいた東磯の名釣り師の方々にご挨拶。







「さかな獲ったど〜!」by ST氏

これは「クチジロ」と言って、イシガキダイが成長して大型化した姿らしく、三宅島近海でとれることで有名らしいです。なんでも離島や南海に行かないといないようで、本州沿岸部の普通の釣り師にとっては「夢の魚」だそうな。

すごいものみたよ!

ちなみに撒き餌にイセエビを使うこともあるらしく、餌代がマンに届くと聞いてビビりましたw





ニャンコたちともお別れして港へゴー!
どうやら無事に船がつくということで一安心。


帰りの船内でウワサの海苔弁をほおばります。うまかった〜^^





いつも車移動がメインだから、帰りは疲れ切っている印象しかないんだけど、船旅ってのがいいですね〜。ひっく。


みんなで飲み散らかしながら竹橋へ〜。
睡眠不足だなんだといいながら、みんな結局一睡もせず。





浜松町では、ちょうど桜が満開を迎えようとしていました。

楽しかった〜。
はじめて体験した「海の東京都」。三宅島は、思ったより近くて楽しい島でした。




絶対にまた行くよ!





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◇ ツアーの成果 ◇

<冨賀浜>
好ルート揃い!左右に広い冨賀浜なのに、この場所にだけキレイなクラックが発達している不思議。宿から歩いていける、グレードも易しめ、波が荒くても大丈夫と、最初に行って欲しい場所でした。

・ジャムの学校(5.9) ・・・ 星がつかないのが不思議なくらいキレイなルート!
・磯ひよどり(5.9)  ・・・ 下部が結構悪くておっかなびっくり、でした。
・御前(5.10c)    ・・・ 楽しい!噂に聞いていたけど好ルートです。

<大ルーフ奥壁(開拓)>
スケールはそれほどないが、こんなクラックが手付かずであるとは信じられないくらい、スッキリしていて美しい。あまりに潮が高いと取り付けないかも。

・右側のコーナー(5.10a?)・・・ ハング下トラバースから美しいワイドハンドのコーナークラックへ。核心は濡れ壁でのスメア?
・中央のワイド(5.9?)    ・・・ STさん初登。予想以上に悪かった!
・左側のルート(5.10b?)・・・ 最後が悪いため、終了点を下に延長して早めに終わらせたら5.9といったところかも。ムーヴが面白かったので、マントルまで返してほしい。リーチを選ばないように、もっと掃除したかったな〜。シンハンド〜オフフィンガー主体でした。

<PO壁>
言わずと知れた看板エリア。デカイ!カライ!波しぶき!(笑)
波に侵食されているせいか、下部が立っていてなおかつクラックがフレアしてカムもジャムも取りにくいため、グランドに要注意。

・MIYAKE INTRODUCTION(下部左var )OS 初登ならこっちかなー。怖かった!
・MIYAKE INTRODUCTION(オリジナル 5.9) FL/RP 看板ルート。5.9界最難か!?
・喜島三宅(5.9)2RP 楽しいハング越えの連続!カムポイントがわかれば突っ込める。

<新鼻>
えのきど。さんと塾長が開拓された新エリア。ちょいと遠いので車がオススメ。
抜け口が脆かったり、終了点の回収やロープスタックなどについても考慮が必要、という意味で、ちょいとアルパインぽい印象でした。

・薄木荘(5.9)・・・ ルーフ下を大きく蛇行する3Dルート。登りながらの屈曲対策や、ロアーダウン・回収を想定した終了点位置の調整、カムセット位置の考慮などが必要で、このグレードで戦略性を楽しめます。ダブルロープを使いたいくらいでした(笑)
・ハング越え(5.11a?)・・・ 個人的には最高の思い出かも?!フレークが割れるリスクあり、要注意。いつかSDスタートでvarルートを作ってみたい。

三宅島最終日!(前編)


前日、土曜日の夜のこと。

酒を飲みながら、ST氏、メパンナ女史から新鼻での「プロジェクト」について色々と楽しげな報告を聞かせてもらう。

「ハング越えの厳しい一手があり、二人でトライしたんだけど、あと少しで繋がらなかったんですよ!」

「へ〜!どんなの??」

「こんなんですよ!ここにキャメの#0.3が取れるのですが・・」






どどーん!

「おおおお、これは楽しそうじゃないデスカー^^」

最近トライした神風やスパニッシュダンサーと同じような、威圧的なルーフハングから垂壁に抜けていくルート。

二人はハング上に出す一手がいかに難しいかという話をしているんだけど、その手はなんとなーく繋がるように見える。でもその後、ルーフ下から足を切って、下半身を引き上げるムーヴはかなり難しそう。ここが核心かな?






「抜けたらあとはガバっぽいんですよね〜」
「へー!ただフレークが脆そうだから、これに身を任せてマントルを返せるかどうかは、見てみないとわからないですね〜。」

ま、プロテクションは取れるという話だし、ムーヴを起こせそうな形状があちこちに見て取れるので、推定5.11前半ってとこじゃないデショウカ?

・・というわけで、今度は僕がまんまと(??)開拓プロジェクトに魅了されてしまい、STさんに引率していただいて新鼻ツアーに行くことに。







結局、最終日は近場で・・なんて話していた皆さんも、一緒に来てくれるということになりました。(スミマセヌ)


翌朝は早起きして撤収準備。
6時にお弁当をゲットして新鼻へドライブ〜!


別の惑星のような絶景。

後ほど沖倉商店のご主人に教わったのですが、あのミュージックビデオでも使われている有名フォトジェニックエリアとのことでした。









とんがった「お鼻」がちょこんと見えますね〜。



さて7時すぎに登攀開始。
あとでお土産など買いに行くことを考えて、岩場は10時に撤収予定。

登れるのはアップをいれてせいぜい2、3本くらいかな?


アップで薄木荘(5.8)へ。張り出した巨大ルーフの下を激しく蛇行しながら抜ける3Dルート。とってもアルパインぽい楽しさがあるルートでした。

一巡したあと、時間もないのでおもむろにSTプロジェクトにトライ。

ウワサの抜け口一手はすぐに取れましたが、やはり下半身をハング上に引き上げるムーヴが厳ち〜い!








ポロポロ端が欠けていくボロフレークを掴んで試行錯誤。さらに、次のフレアードクラックがビショビショで難渋しつつも、なんとかムーヴ解決。
昨日からの写真オブザベがかなり効きました。


後からの回収を考え、かなりボロボロの溶岩をランナウトしながら、なるべく高い位置に終了点を工作してロアーダウン。

うーん。なんとかこの一本だけは形にして帰りたいよ〜!







ラスト30分を切ったにもかかわらず、mfさんがビレイをしてくださったおかげで、もう一回だけトライさせてもらいました。

実は出だしであわててムーヴを失敗したのだけど、一旦降りて、あらためて登り直してなんとかRP。

核心の最後の一手を間違えて、ほぼデッドジャムだったけど根性でクリア。

最後はあまりに夢中すぎて、「おめでとう!」と言われるまで頭が真っ白でした(笑)








核心はかなりリーチーだけど、とりあえずこいつを今登るにはいたしかたないかな?
最後の最後に完全燃焼できて大満足〜!


ルート発見者のSTさん、ビレイ・応援してくれた皆様、本当にありがとうございました(ペコリ)

実はこのルート、ルーフ下にもずっとキレイなクラックが続いている。
足元の岩に乗っかればルーフハング右下からスタートできるのだけど、ルーフ奥からのSDスタートとしたら、おそらく11後半〜12あるのではないだろうか?


Iじゅくちょお〜、スタート違い&グレード検定をぜひお願いしますっww


あわてて片付けて、終了点の撤収作業へ。







本当は塾長ルートをやりたかったのだけど・・・時間切れにてまた今度~^^


さて、車に戻って時間は11時前。
まだまだ長い一日のはじまりです。





一時は雨を覚悟した天気だけど、予想外に持っているね〜。

2015年3月28日土曜日

高くて遠い壁・・


翌日はmfさん、じゅんさんとPO壁へ。





中央にあるのがデッカイ滝で、ルートはほとんどその左側にあります。

奥に行くほど波がせまっていて・・



反対から見るとこんな感じ。
今日は波が高い日だったようで、あまり奥の方には行けそうにありません。



無理に奥に行こうとしたらこんなありさまでしたw

トポを見たときから興味を惹かれていた、MIYAKE INTRODUCTION(5.9)でアップ。
まあツアーだとそんなに本数出せないから、楽しそうなヤツを先にやっておかないとね。



取り付きのラインがよくわからなかったので、写真の通り左のクラックから登ってオンサイト。プロテクションの悪さといい長さといい、湯川の北風小僧を思い出しました。(さらに辛くて長いけどw)


次はどうしようかな〜といいながらフラフラと奥の方へ偵察へ行ってみると・・

ドドド・・ドドドドド・・ドバーン!!!




あーあ。
突発的にやってきた高い波に腰から下をぐっしょりやられましたw


いやー高波に持って行かれるってこういうことなんだな。
気をつけよう。


一旦宿に戻ってパンツを着替えて戻る。
靴はビショビショだけど一足しかないから仕方ない。

帰ってきて喜島三宅(5.10c)へ。これはハング越えが連続する楽しそうなルート。
見返り御蔵にも惹かれていたのだけど、下がかなり悪そうなのと、どのルートでも後ろに御蔵が見えることが判明したので(笑)、見送りました。




核心ハングで、カム位置に迷っているうちにオンサイトを逃して、二便でRP。

あっという間に時間はすぎ、夕刻へ。

どうにもMIYAKE INTRODUCTIONの下部を左から抜けていないのが気になったので、お願いしてクールダウンに登らせてもらう。

これが今日一番のゲキ悪でした。ファミリーのファザークラックの下部より悪いフィンガー。これ5.9ってどんだけ辛いねん!




そんなわけで、今日のルート2本。
クライミングとしては不完全燃焼でしたが、疲労感はたっぷり。
宿に帰ってからみんなと飲み散らかし、笑い転げて最後の夜を過ごしました。

明日、最終日はどうやら天気がもってくれそう。
あと1本だけ、何か納得できるクライミングができるといいな〜。


2015年3月27日金曜日

冨賀浜で開拓ごっこ〜


はじめてのミヤケジマ〜!
まだ薄暗いうちに宿へ到着です。






仮眠していいというお言葉に甘えて、着くなり布団に横たわる。
来る前はあんなに気合があったのに〜!

飲み過ぎには注意しましょうww


ようやく起き出して7時半ごろ出発。
みんなで相談し、比較的易しそうな冨賀浜に行くことに。






カフェ691でうかがった話では、山野井夫妻が来島者が増えるようにという願いをこめて、この場所を開拓されたようです。そんなわけで、湯川よりも辛い岩場が多い中で、ここだけは例外的にグレードも甘め。


まずは山野井さん初登の「ジャムの学校(5.9)」でアップ。まさにジャムの教科書のようなスッキリしたクラック、ワンポイントのハング越えが核心でした。

もう一本アップをした後に、妙子さん初登の有名ルート、御前(5.10b)へ。





これはリッジラインの近くを抜けていく好ルート。
背中に海を背負って登る露出感に、ちょっとスーパーレインを思い出しました。

終了ポイントではフィンガーでぶら下がったままギリギリの姿勢で終了点クリップ。即座にテンションコール。

落ち着いて自分の周囲を見てみたら、ちゃんとしたガバがあるし・・^^;;


早々にやりたかったルートが終わり、海を眺めながらおにぎりを食べていると、浜の向こう側にキレイなクラックが見える。






これが城ヶ崎ならここら全部ルートになってるんだろうなあ〜!


STさんに何気なく、「STさんならどこを登ります?」と話しかける。

「僕なら、あちらとあちらの二本ですね〜」
「お、近い!僕ならこっち側のライン!」
「あっち側はテラスがあるから上から降りられますねえ!」
「上はどうなっているんだろう?どこかとつながっているように見えますか?」


そのうちSTさんの高性能望遠レンズを持ち出したり、近づいてオブザベしてみたり、だんだん検討が本格的になる。




(写真提供:メパンナさん)



一番近くにあるクラック3本はせいぜい5.9〜10台。
かなりすっきりした好ライン。

波打ち際ギリギリを通れば、地上からのアプローチもつながっていそう。
上部をみれば、終了点になりそうなピナクルや大岩もちゃんとある。




・・・というわけで、どちらからともなく「行ってみます?」「今日は開拓デーにしますかあ〜!」という流れに。


STさんはこの中央のワイドクラックを初登。





(終了点回収をかねてSTさんワイドを再登中。冨賀浜のグレード感で5.9くらい?)


僕が右と左にあるルートを一本ずつ登って、全部で3つを開拓ごっこ。

右に見えるラインはキャメ3番くらいがずっと続くすっきりしたクラック。染み出しがなければ文句無しの綺麗なコーナークラックでした。

大きくえぐれた左側のラインは見かけより簡単だったけど、抜け口手前が意外に大変。
泥で埋まったクラックをナッツキーでお掃除しながらの登攀でした。本当は時間と道具を投入すればさらに登りやすくなったのだけど、最低限の掃除をしたところで時間切れ〜。

下からあらためて登って「初登」ということにしました。
これが一番難しく、マントル返しまでやったら5.10b/cってところかしら?









ツアー1日目にしてこんな美しいラインを発見できるとは、大満足!

実際に初登かどうかはおいておいて、手付かずの自然の中を登っていく冒険気分にひたれました。

城ヶ崎の開拓初期も、こんな感じだったのかなー?





われわれ界隈では、「残置無視・トポ無視で、ラインを自力で見つけながら初登気分で登る」という習慣がついているので、開拓といっても普段のマルチ気分。

そうでなければ、クラックグレードが仮に5.12になったとしても、「開拓ごっこ」なんて遊び方は思いつかなかったでしょう。

こんな考え方や安全管理方法を身につけられたのは、I塾のおかげ。この世界へ導いてくれた塾長に感謝〜!








mfさんもアイランダー(5.11a)でついにイレブンクラッカーへ!


というわけで、初日にいきなり満喫してしまった三宅島ツアー。
個人的には開拓ごっこが楽しすぎました。

ま、天気がどうなるかわからないから、遊べる時に目いっぱい遊ばなくちゃね〜。





みんなで祝杯をあげ、その日の夜は更けていくのでした。


2015年3月26日木曜日

三宅島へ!


さて、地獄の仕事ウィークの後は、ダッシュで竹芝ふ頭へ。

待望の三宅島ツアーを敢行だ!フォー!
メパンナさん、mfさん、じゅんさん、STさんと僕の5人で、夜行フェリーに乗り込みます。




三宅島は往復のフェリーも楽しいよ〜。

車ツアーだとお酒が飲めないですが、飲み放題、寝放題(?)。
大人の修学旅行でした。




平日出発にしたので、空いていたのもよかったです。





ウワサの二等和室はmfさんと二人で貸切り。
清潔でストレスもなく良く眠れました。

エアマットを持ってくるのがいいかもね〜。





翌早朝、港に到着!さてさてどうなるかなー?^^


このツアー、安全管理の観点から少し人数制限いたしまして、一緒に来たかった方ももっといたかと思うのですが、お声がけもせず申し訳なしです。

まだまだ島には行きたいところがいっぱい。またいくよ〜ん。

2015年3月24日火曜日

やっぱりクラック


海坊主さんから水曜日ジム練のお誘いをいただいたのに、cherroさんも僕も口裏を合わせたようにお偉い方との会食があって抜け出せず。

そしたら火曜日は?

と言ったら、cherroさんは来られるけど、海坊主さんは来られない、というなんだか申し訳ない展開になりました。

ま、何はともあれ行くんですが(笑)。

場所はクラック強化期間の僕がわがままを言って、日吉に決定。
何本かフェースをやったけど、やはり久しぶりだとダメダメ〜。

5.11bはテンテン。というかクリップが怖すぎて途中からはガバをつかんでクリップする、というトップロープ状態でなんとか終了点へ。
もう一つやってみた5.11bも2テン。こっちは次に落とせるかなあ?


うーん。

というわけで、はい!
日吉名物クラック講座の時間になりましたwww

cherroさん久しぶりらしいですが、クラック技術は全然うまくなってました。
苦手くの字を一発で完登。
あとは降りるだけ??^^

僕はフィンガー(右)にトライ。
テンテンでしたが、はじめてトップアウト〜!!やたー!!ヤター!!
久しぶりにインドアクラックが進歩したかな?!それに、ちょっとだけ苦手フィンガーのコツがつかめてきたのかも。

最後にルーフクラックを、右クリップ限定でやってみる。
これが一回でクリア!神風効果?!

というわけであいも変わらず、フェースはダメなまんま。クラックだけはそれなりでした。
うーん・・たまにはフェースもやらないとね。

クラッククラックゥ~

2015年3月22日日曜日

試練の壁


大重丸のアサー!





・・を撮るmfさんを撮る僕。


今日は快晴。

昨日の雨で濡れているだろうけど、はやる気持ちは抑えられないよ〜。




かさごねにつくなり終了点をどんどん工作。
手間はかかるけど、こういうの楽しいなあー♪

神風テラスから左の5.9ラインを懸垂。

そのままトップロープとして、このルートにてアップ。
このルートは意外に悪い上に、姿も声がビレイヤーからは確認できないのでちょっと怖い。さすが城ヶ崎!というルートでした。



さてさて、神風。

こんなん本当にできるのか、半信半疑・・。
核心直下のクラックから水がポタポタ落ちてくるし。






まずは思い出しトライでいきなりのテン山。

カムセットムーヴも含めてばらすつもりだったが、テンションをかけすぎてビレイヤーに悪くなってきたので、上にカムやナッツをとりながらエイド混じりで核心直下まで上がる。

はたして、ここからは絶望的に遠かったが、前回のじゅんさんアドバイスを参考にキョンを駆使していくと、なんとか一手出せ、ついにトップアウト!

終了点を超えて上まで上がると、こっちを眺めながら腰掛けているおじさまと目が合いました。美容院にあるマントを着て、後ろに立っているおばさまに髪を切ってもらっていました。

普通に挨拶して、こっちはロアーダウン。不思議な出会いでしたw






ちなみにルートはこんな感じ。
やっぱりかぶってますねー。


このあと4便出してほぼばらしたものの、ムーヴを繋ごうとすると、最後まで跳ね返され続けました。

悔しいけど嬉しいという変な気分です。





自分にとって城ヶ崎は、トラッド的なクライミングが学べる数少ない岩場。

落石やホールドの剥離、ランナウト、危険な場所で絶対墜ちない技術、波にかき消されて声が届かない状況、ルートの判断、終了点工作など、湯川のようなゲレンデでは見られないアルパイン要素がたくさんつまっています。


さらにクライマーを跳ね返す難物の数々。





すっきりしないクラックが多く、1本登るために、ワイドからフィンガー・フェースまでありとあらゆる技術が必要とされることも多いです。

城ヶ崎は、クライミングをはじめたての自分にとっては、本当に多くのことを学べた学校でした。

今シーズンは余裕のあるクライミングばかりで、RPを重ねてる割にどこか不完全燃焼ばかり。ようやく「これぞ城ヶ崎!」というヒリヒリする感覚を思い出せました。





うーん・・もうシーズン最後。
これからは染み出しとの戦いになるけど、あともう一回行けたらなあ。




(おまけ)
リーチがないじゅんさんは、ナッツでラ〜ンジ!




今回もかっこよかったです。