前夜に植樹祭で宴会をしていたら、K谷さんに誘われたガメラさんがぶらりと合流され、いろいろと面白い話を聞けました。
ガメラさんといえば、mfさんが以前触れられていたのがきっかけで、最近のブログを読んだことがあります。(2016年2月15日のエントリー)
ここでは個人的なスタイルへのこだわりとして、「1、2回テンションするまでトライしてRPせずに終わり」が、「何度も落ちた上でのRP」という結果より好ましい、となっています。
・・って登らずに終わり??
クライミングって登ってナンボじゃないの???
その晩、色々とざっくばらんなトークを聞いているうちに、物分かりの悪い自分にもなんとな〜く分かって来ました。
彼にとってフリークライミングは「フリーソロのシミュレーション」だから、フォールは「擬似的な死、つまりゲームオーバー」を意味しているのですよね。たぶん。
ハングドックして次のムーヴを探るとか、A0して先のホールドを確かめるという行為は、死んだ状態で空中浮遊というチート技を出していることになる。10回以上フォールして完登するのも「ライフ無限」みたいなチート感が漂うので、「1・2回落ちたら終わり」としてフェアに敗戦を受け入れるほうがよい、というのもなんとなくわかります。
もちろん、テキトーに取り付いてみて落ちたら放棄ではなく、命を懸けるつもりで取り組んだ結果の敗戦を受け入れる、ということが前提だと思いますが。
こんなことは、グダグダで弱小な僕ごときが論じられるテーマではないのですが、せめて原則というか、自分なりの美学を持っておきたいなあと刺激を受けました。
考えてみると、僕は自力性にはこだわっていますが(トップロープはやらないだとか)、ここで言われているフリー性はあまり大切にできてないのかも知れません。「バカみたいにA0しまくったあげくに、最終記録だけはRPになった」だとか、後ですごくモヤモヤしますが、正直に言えば結構やっています。
・・んでまあ、話は戻って末端です。
タコにせよ、春うらら2P目にせよ、完全にRPという結果だけを狙いに行っている状態だなあとつくづく思います。
限界を撃つことによって、僕は11台のルートをよりよいスタイルで登れる、という「言い訳」はあります。エエ。
でも本来なら、タコや春うららと言った憧れのルートを「よりよいスタイル」で登るのが目標なはずなのに、結局は練習台にしてしまっています。インドアで練習がやりにくく、ルート本数も限られるクラックならではの悩みなのかも知れませんが。
うーん。万が一5.12をよりよいスタイルで登れるようになった暁には、果たしてオンサイトを狙えるルートは残っているんだろうか・・(未来の心配するより練習しろよ自分)
ま、そんなわけで今日も変わらず下部核心は人工突破。
上部は1・2テンくらいで、スタミナさえ持てば突破できないことはない、と思えました。
(問題はこの強度だと、パワー残量が全く持たないことなのですが)
おそらくRPだけを狙いにいくならば、下部核心を完全に突破するのにあと5〜10トライ、それからレストムーヴを見つけたり、カムセットの省略をはかって上部をつなげるのに、さらに数トライかかるのかなあ。
ビレイヤーの問題や、ルートの濡れもあって、この先は気長に続くと思いますが、せめて梅雨前に一度、下部核心をつなげてみたいな。
ともあれ色んなことを考えた週末。
ご一緒させていただいたK坂さん、M田さん、K谷さん、T谷さん、Y崎さん、そして長い長いビレイを快くしてくださったYさん、本当にありがとうございました〜。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
春うらら1P目(5.11b)TO ワンテン。そろそろ思い出したい。。
春うらら2P目(5.12a)通算2× 昨日より体が動いたのはやはり恐怖に慣れてきたせいかな。
とくに今回は、レイバックを課題としました。Yさんの丁寧な足使いを注視していると、自分はパワーとリーチを無駄遣いしているということがよくわかります。
今回は多少時間が残ったので、Yさんには3本トライしてもらえました。僕の1トライよりYさんの3本の方が短くて申し訳なかったです・・。
0 件のコメント:
コメントを投稿