2015年1月4日日曜日

頭をひねる初クライミング


新年早々、頭をつかいすぎて首痛に悩むkozzzzyでございますw


4日は登り初め!cherroさんと城ヶ崎へ。

cherroさんのアップを考えると5.8が1本は欲しい。一方、僕は10dか、できれば11aくらいをやってみたいなー。

正月休みだからルートが混みそうなシーサイドとか、観光客が多そうな門脇崎は避けたい。ファミリーはやりたいのがないし・・あかねの浜も練習になりそうな5.9や5.10aがイマイチ少ないしなあ。

うむー。



案外チョイスがなく、色々とトポを見て「なみだち」に行ってみることにしました。

どうやら5.8〜5.9が数本、それから10d(クリフでは11a)の「ヘッドオポジション」もある。
後からオーシャンに転戦したら、cherroさんには10aもトライしてもらえるもんね。





あれ?マサカ・・濡れてなんていないよね。ないよねえ。


ひとまずcherroさんがナッツオンリー(5.8)でアップ。

見たところ途中途中はマイクロカムも受け付けそうだし、5.8だし、と言っていたら上部で難渋。効きが怪しいナッツでランナウトして墜ちる。ひょえー止まった!

さすがに数トライの後、敗退。結果的には好判断でしたね。
そのナッツでロアーダウンは危なくないですか?とか言っていたら案の定スルッと抜けていて冷や汗。下のマイクロカムは効いていたのでよかったが・・^^;;





回収トライに行ったところ、核心は5.9は超えると思われる小ハング越え。クラックは閉じていてフェースムーヴだし、すぐ下はテラスだし、こりゃ危ない。僕はリーチいっぱいでマイクロカムが取れたから突っ込めたけど、かなり必死でした。しかも上部は浮石だらけでこれまた悪いし。



うーん。このルートは失敗だったかな。


とりあえず潮が引いている間に、磯に近いルートをということで、グッドサミング(5.9)へ。一応クリフでは星がついてはいるし、これはプロテクション取れそう。

ま、先ほどの例もあるので僕が先行してみると・・これがテンション。ワイドのハング越えが悪く、5.10aでも辛めだと思うよー!ムキー!

とりあえずcherroさんの意向も聞いて、リード・フォローで来てもらいました。

ハング下に置いてきた荷物のユマールで混乱したり、抜け口から登山道へ復帰するのに藪をさまよったりしてしまい、むなしくお昼が過ぎて行きました。




えーと。このエリアって・・もしやハズレなのでは(ーー;)
ま、ひとまず遅めのお昼ご飯を食べて落ち着きましょうか。


じゃあ最後にヘッドオポジションだけ取り付いて、オーシャンに行きましょう。
などと言っていたのですが、ここでドボン!




まー核心トラバースが悪いこと悪いこと。クラックは潰れているしカチは濡れているし。
「ヘッドオポジション=頭で突っ張る」ムーヴだけはわかったが、そこから先に進めずにテンションの嵐。

cherroさんのアドバイスで、頭のフリクションを高めるために思い切ってメットを残置。最初の数手はばらせたのですが、その後のマントル返しまで悪いフェースムーヴの連続でどうやっても繋がらない。

カムが取れないのでA0突破すらかなわず、時間だけが無為に過ぎていく。
振り返ると、もうここまできたら頑張って下さい!と応援してくださる優しいcherroさん。


ふと気がつくとどうやら空の色が赤い。
ビレイヤーにもこれ以上迷惑かけられないということで、やむなくハング下の残置ハーケンにクリップした状態でそっとテンション。そこでようやく次のカムを取ることができ、A0混じりにトップアウトできました。




懸垂回収して降りたら日没。
大迷惑をおかけしてしまったドハマリ岩行でした。


なみだちは、城ヶ崎にはありがちなNPでフェースを登るルートがほとんど、という印象。崩壊気味の抜け口、ブランクセクションの多さ、グレードの辛さも加えると、中上級者エリアかなあと思いました。cherroさんには申し訳なかったです。
ただシンクロックスとタコの二本はとても美しいクラックに見えたので、そのためには来てみる価値はありそうです。



cherroさん、新年早々、大変なところにご案内して本当すみませんでした。
そして新年の誓いを立てておきながら、いきなりの残念なA0、しかもカムを取るためとはいえ、残置ハーケンを利用してしまいました。


ところで翌日以降、首の後ろが猛烈な筋肉痛に見舞われました。こんなの2トライもしたら首が動かなくなるんじゃないかと思うけど、ムーヴは面白かったので、こうなったらもう一度やってみたいなー、と懲りないkozzzzyなのでした。


次はぜひまともなところに行きましょう〜。




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<ヘッドオポジション ムーヴメモ(OS注意)>





下のフィンガークラックでは、メトリウス黄色、抜け口付近ではメトリウス青サイズが取れる。フィンガーからレイバック気味に右の小テラスに上がると、ハング下にメトリウス青・黄が取れる。ここで、直前に取った青サイズを回収しておくと、後でハーケン先のフィンガーポイントに決められる。
怖いのでもう一つ、ハング左奥にナッツを入れておくとよい。(3・4番くらいか)

ここで一旦テラスに下がってレスト。

ハング右奥にアンダーガバがあり、左奥に甘い左手ジャムが決まるので、それを抱えながら足を一足あげる。右足はクラック右の水平スタンスへ(高すぎなくてよい)。左足は左フェース遠目にあるフレーク上のスタンスへ。この左スタンスはなるべく低めで外に出ている場所にヒール気味に乗り込むと、カブリに耐えやすい。

後で右足を左フェースに移すが、かぶっていて足元が見えづらいので、位置を確認しておくと良い。

足が取れたら、右手ガバを頼りに頭と背中をハング右奥に突っ込む。左足の力を抜くと切れやすいので注意。ついで後頭部と足、右手で突っ張りながら、左手を一杯に伸ばすと、ハーケンの後ろにある小カチが取れる。このとき親指をかけると保持しやすい。

小カチと頭で体を支えながら、右手ガバをそっと解除して、ハング右奥に甘いジャムを決める。これを頼りに頭を少し抜きながら、右足を先ほど確認した右フェースの小フレーク上に寄せる。スタンスは、やや遠くて高いものと、近くて低いものがあるが、低い方が姿勢が安定するようだ(要研究)

ここで左足を一つ上のスタンスにあげられる。
左足を描き込み気味に、再び左肩と頭をつっこむと左手が遠くに伸ばせ、甘いジャムが取れる。(少し親指がかかる場所がある)ジャムはクラック沿いに引く方向にしか効かないので注意。

左手ジャムを頼りに頭を抜いて、右手で左手が持っていた極小カチを取りに行く。
ここから右手の極小カチで体を引きつけ、左にある緩傾斜スラブのガストン気味のカチに左手を飛ばしたいが、ここが謎(墜ちたら右に大きく飛んでいってやり直し)

左足を一旦下げて一番下のスタンスに置き、右足を高めのスタンスにとるとデッドが安定するようだ。

さらにこのカチから体を引き上げるには、右足を先ほどのハング下(頭を入れた場所)にフットジャム、左足を一足ずつ高いフレークに乗せてステミングがいいらしい。

本当はここで先ほどまで左手ジャムしていた場所に、メトリウスの青が入る小さなフィンガーポケットがあるのだけど、このカムセットをどうするか要研究。右足の高いフットジャムをもう少し早いタイミングで決めればよいのかも。

あとは上もあまり良くないが、まずはステミング(特に右足ジャムを寄せていく)を頼りに少しずつあがるとガバカチやフレーク状のものがある。かぶり気味ではあるが、外傾スラブに足をあげると楽になれそう。割れフレークにナッツ程度しか取れなかった。

甘いシンハンドが決まる場所まではバランシーなムーヴなので、一気に行こうとしないこと。シンハンドの場所に緑カムを取って(上を開けておく、形状が複雑なので効きに注意)あとはボテなどを頼りにトップアウト。足の位置が上から見えないので、右フェースに右足をおくポイントを探しておくとよい。

2 件のコメント:

  1. お疲れさまでした!なみだち、厳しかったですね~。でもナッツで落ちたりナッツが抜けたりして、良い経験になりました。
    ヘッドオポジションのビレイは、私もナッツオンリーで長ビレイしてもらいましたのでお互い様です。自分で登る気がない人のビレイに比べたら全然許容範囲です。

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    1. お疲れ様でした!探検におつきあいいただいてありがとうございます〜。ナッツは止まってよかったですね・・^^;;
      長時間ビレイ、本当に感謝です。次はもうちょっといいところへお連れいたしまするー!

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