2015年4月29日水曜日

シングルピッチ探検隊


29日はcherro嬢とはるる嬢にお誘いいただいて、榛名山黒岩で初クライミング。

静かな湖畔のはるる邸に伺ったところ、早朝からお母様が出てこられて、うちの娘がお世話になっていますとご丁寧に挨拶してくださいました。あわあわ、こ、こちらこそ、いつもお世話になっております〜!

初めての岩場なのでどんなのかなあ。
ちょっと見学気分。





ちょっとだけ城山南壁を思い出すような、どーんと大きくて開放的な岩場でした。

あちこち見てみた結果、岩場の中央をまっすぐ走る「大スラブ中央クラック(2P)」というのが面白そう。自分がこの岩場を発見したら、まずここから行くだろうなー。

うまくすれば頂上ピラミッド岩の上まで立てるかも?

cherroさん・はるるさんも行ってみたいということだったので、即席マルチとしました。トップ-セカンド-サードでもよかったのですが、時間を節約するために、フォローの同時登攀ができるダブルロープシステムに。

あ、ロープはシングル二本です。
すんごく重たいですが何かww




クラック沿いに途中まで上がった後は、右へスラブをトラバースして行ってテラスでピッチを切るルート設定のようでしたが、実際はずっと直上しました。

まあ20〜30m近く来てボルトに頼るのもなんだかなあ。いまは「初登者モード」で来たので、急に気分を切り替えられない(笑)。クラックがあるかぎりは、最悪カムを残置敗退することはできるだろう。

気づくと右手に連打されていたボルトもなくなり、ひたすら上へ上へと上がっていく。だんだん5.9とも思えなくなってくる。
ひょっとしてやっぱり、ルート外なの??(笑)

汚いクラックはますます汚くなっていき、カムポイントがなくなる。
支点構築用にカムをケチって、メトリウス0番(5KN・・・個人的にギリギリ耐えられるレベル)で3mのランナウト。




絶対落ちない場所だとは思うが、怖くて何度もやり直す。

下からはすごく楽しそうな女子トークの声がする。
”キャハハ!え〜そうなの?!”

「あ、あのー、ゴホン!行きますからね!!お願いしますねっ!」
「あーハイハイ〜。」

”それでね、そしたらね・・”

おいおい大丈夫かよ〜。どうせ落ちないだろうとか思ってるんだろー。簡単に見えてるんだろーなー。コレこわいんだよおおおー!


ようやく支点構築可能なポイントが見える。
ロープはもう10mを切ったらしい。となると、もう右トラバースはできないから、このポイントで切るしかない。

大きなランナウトの後に、ハンドジャムのバチ効きエリアへ向けて決死のムーヴ起こし。とんでもなく重いロープが体を後ろから引きずり落とそうとする。

ぐぉぉぉぉぉぉ!!!
と、取れたど〜!!

ふと見ると右手に何かのビレイステーションがある。
高度感がある場所のため、足がすくむ。

迷いに迷ったが、せっかくなのでビレイ点は無視して、終了点はカム3本で構築。
ふと、はるるのお母さんにお願いされたことを思い出して(笑)、カムをさらに1本打ち足した。後続が落ちた衝撃で、支点が崩壊したら目も当てられない。


後続の二人はかなり奮闘しながらもトップアウト。ほれほれ、怖かったでしょう?怖かったでしょう?(笑)



(アドレナリンが抜けたアホ顔の僕)


この先は寝てきているが、ボルトがない上にトラバースで落ちられない場所が続く。
ハーケンを持ってきていなかったので、相談の結果、ここまでとしてビレイステーションから懸垂することに。

まさかのマルチピッチ・・というか「1ピッチ」でしたw



でもマルチ講習経験者のお二人とも楽しんでくれたようで良かったです。

最後に少しだけ本気トライということで、「月下美人(5.11a)」というお姫様に手厳しくお仕置きされて終了。
どうしてもどうしても3ピン目のクリップムーヴが作れなくて、OSを逃しました。
トホホ〜。





そんなわけで楽しかった群馬の岩場、初体験!
たまには百岩の関東編も使ってあげないとね〜w

cherroさん、はるるさん、ありがとうございました〜。
また遊びに行きましょう!


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(本日の成果)

岳友会ルート(5.9) OS アップ。辛かった。安山岩怖い。
ピラミッドフェイス(5.7〜8?) 残置無視FL
大スラブ中央クラック(〜イプシロン終了点?)(5.9?)50m 残置無視OS
月下美人(5.11a) 3× 強度が高くてワンテン地獄・・

2015年4月27日月曜日

カム抜けについて反省する


はじめてのカムすっぽ抜け!
7mくらい墜ちました。

同じことがテラスのちょい上であったらグラウンドフォール。これは起こしてはならない種類の失敗だと思います。

大きな反省を込めて、ここに恥をさらします。


(・・・というかこんな長いポスト、読む人いるのかな)


<経緯>

・湯川で「黄昏の舞姫」をリード中、トラバースでキャメロット#0.75(緑)を決めた。(テンション中に、入念にセットしていた)



(ルート概念図)


・トラバース後、レッジ状の場所にマントルを返し、ワイドの中に入ってレスト。この時点で1〜1.5mのランナウト。

・核心となる、ワイドすぐ上のフィンガーに背伸びをしてマイクロカムをきめる。メトリウス#2(黄)は入らないサイズだったが、#1(青)だとやや緩い感じもしたので、かなり深くに差し込んだ。カムの歯の角度は90度より若干広かったが、開いてはなかった。

・クラックはパラレルに見えた。カムは手でバン、バンとスリングを引くように軽いテスティングをした程度では、動く様子はなかった。不安定な体勢かつランナウトしていたので、思いっきり引くことはしていなかった。

・メトリウス#1と直前のC#0.75の距離は2.5〜3mくらい。バックアップはなく、メトリウス#1が抜けたとしたら2.5〜3mくらい斜め上にランナウト状態であった。

・核心ムーヴ中に力尽きてテンションコール。腰をマイクロカムいっぱいに近づけ、ロープのたるみをとってもらう。

・手を離して、少し振られ気味ではあるが、スタティックにカムに加重したところ、ほぼ無抵抗でカムがすっぽ抜け。そのまま後頭部を下に7mほど墜落。先ほどのC#0.75が持ちこたえて止まる。

・後から検証してみたところ、カムの歯や、クラックに、強い引っかき傷のようなものはついていなかった。(ほぼ無抵抗で抜けたものと思われる)ただ、カムの歯の溝に、泥がこってりついていた。




(ルート主要部分拡大図)



<反省と対策>

7mも墜ちるのは当然、想定外でした。直前のC#0.75がなければさらに1m以上は墜ちていたと思います。メトリウス青の効きが甘めだという認識はありましたが、そっとテンションくらいでは抜けないと考えていたため、カムが抜けた場合の墜落距離については意識せず、バックアップを取ることもしませんでした。

起きない前提で動いていたことが、現実に起こったということは、僕のリスク認識が甘いということになります。

具体的に反省は2つあって・・

1)抜けたことそのものについての反省
2)抜けた場合の対策を取っていなかったことの反省

そもそもなぜ抜けるようなセットをしたのか、抜けないようにするためにできることがなかったのか?というのが1点目。
とはいえ、カムが抜けることはありえるから、その場合のバックアップをなぜ取らなかったのか?なぜ抜けるはずがないと思ったのか?ということが2点目です。

1)抜けた原因と対策

・クラックの形状
正面から見ましたが、パラレルだと思います。奥開きについてもほとんどしていなかったように思います。

・クラック壁の状態
湯川にありがちですが、クラックの両側が泥っぽい状態だったのが気になりました。泥の影響で滑りやすくなっていた、もしくはクラックの内壁そのものが硬い泥でできていたため削れてしまった、ということが考えられます。

・カムサイズ
M#2(黄)が入らないサイズだったので、M#1(青)を決めていた。大フォール後に、C#0.3を入れたらよく効き、スタティックな加重には耐えました。
つまり、クラックサイズは、メトリウスの黄色よりは小さいが、メトリウス青では大きすぎ、C#0.3だとちょうど良いくらい、ということになります。

メーカーによる規格対応サイズと比較すると・・

M#1   12.5mm - 18.0mm 入った
C#0.3 13.8mm - 23.4mm 入った
M#2   15.5mm - 22.5mm 入らず

理屈の上では、クラックのサイズは、13.8mm以上15.5mm未満という感じでしょうか。

問題は、このサイズのクラックはM#1の対応レンジ内のはずなのに、それが抜けたということです。つまり(少なくとも僕の持っているカムに関しては)M#2が入らないサイズだからといって、M#1が必ず効くわけではないということになるかと思います。

補足にざっくりした検証結果を書いていますが、おそらくマイクロカムの対応レンジについて、広い側については効かない(効きにくい)ことがあるのではないかと予想しています。

つまり対策としては、「カムは閉じ気味に、タイトに決めましょう」ということにつきます。またM#1と#2の間のサイズとして、C#0.3を持っていた方が良さそうです。
さらに泥や草、塩や濡れなど、摩擦係数を落とすファクターがある場合は、パラレルでもかなり注意した方が良いということも言えます。

実際には、このポイントにC#0.3を、バックアップとして下部の泥が付いていないクラックにM#1をかませて、トライを続行しました。

2)抜けた場合の対策を取っていなかったことの反省
上記からわかることの一つは、完璧にセットしたつもりでも、カムが効かないことがあるということです。とくに厳しいと自分でわかっている核心に突入するときに、バックアップを取ろうだとか、外れたらどうなるだろうと考えていなかったことは、リスク管理の甘さで、ここが最大の反省点だと思っています。

なぜそうなったのか?

・クランクでロープを屈曲させたくないとか、厳しいフィンガーでできるだけ手を埋めたくない、といったある種の攻略技術を、安全管理技術より優先してしまっていた。
・そもそも思考が雑になり、ここから核心=カムをしっかり取らなければ、という危機感が薄いまま核心に突入していた。
・多少の甘効きであっても、そっとテンションすれば抜けないと思っていた。
・バックアップを意識していなかった。今の一本が効くかどうかだけではなく、その前の一本がどこにあって、どれだけ効いているのかについて考えていなかった。(たまたま効いてて本当に良かった・・)

対策としては、当たり前のことですが、

・厳しいセクションの前にカムについて考える。(効きはどうか、バックアップはどうなっているのか)基本中の基本ですが、いつの間にか甘くなっていました。

・「そっとテンション」は万能ではない。効きは怪しいけど、そっとテンションかければいいや、という考え方をせず、効きがいいところを探して頑張る。

・攻略技術と安全管理技術の優先順位については、もちろん安全が先だが、実際上はこのせめぎ合いは常にあるし(貴重なハンドジャムを埋めて全く進めなくなるとか)、カムを取りすぎて後でこまることもある。少なくとも「ここでは攻略を優先させているため、安全を一部犠牲にしている」ということを明確に意識しておくことが、様々な対策を取ることにつながると思いました。


というわけで、久しぶりに塾長に手解きいただいた時の原点を思い出していた連休でした。

これからはさらに気を引き締めて、安全で楽しいクラックライフを送りたいと思います。
さて、頑張るよー!


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(カム抜け原因のざっくりとした考察)

・泥の影響で滑ったと思われる。M#1カムの歯の外側(90度よりやや広い場所)に、強い摩擦によると思われる泥がこびりついていました。

ここで疑問なのは、なぜM#1が効かないのに、C#0.3だと効くのか?ということです。

・開き気味に入ったM#1と、閉じ気味に入ったC#0.3について、歯の角度による支持力の差はない。(SLCDでは、歯の角度によらず支持力が一定になる。理論上は。)

・歯の金属の材質による「咬みやすさ」の違いがあるらしいが、これが関係するのかは正直わかりません。相手は泥だし・・。

・SLCDには「カムアングル」という定数があって、このアングルが大きいほど、対応レンジが広くなる一方で、摩擦力への耐性が低くなる(フレアや泥で外れやすい)。メトリウスはキャメロットよりもアングルが低く作られているため、M#1が外れてC#0.3が維持される説明にはならない。

可能性が残るのは以下の3つくらいでしょうか。

a) 泥によって摩擦力が低い部分と、岩が出ていて摩擦力がある部分が混在していた可能性。つまり、M#1がちょうど最も滑りやすい場所に決まっていたのかもしれない。C#0.3の方が横幅が広いため、摩擦力にムラがある表面でも、より安定して効くと思われる。
→この場合は、泥など滑りやすい場所ではなるべくキャメロットを使いましょう、という話になりますが、キャメロットでも効く保証はなく・・実際は対策不可能です。

b) 開き気味のマイクロカムは効きが甘い可能性。これは体験的にそう思うだけで理論的な根拠はあまりわからないのだけど・・・。
開き気味だと①ウォーキングが起きやすい、②歯の対数らせんが崩れている場合(摩耗や、施工上の誤差など)、角度が広い方が影響を受けやすい(角度のマージンが少ない)、③ウォーキングから見られるように、振動やショックで一時的に歯が狭まるため、スタティックに効いた状態になる前に「瞬間移動」が起こることがある(?)

そういえば、城ヶ崎ファザーの上部パラレルで、キャメ4番だと止まるが3番は(同じく効いているように見える角度なのに)スタティックな荷重でもカムのすっぽ抜けが起きた、という目撃談がよくあります。

→①〜③のいずれにせよ、開き気味だと効かないことがあるため、実際に効くレンジは規格対応レンジより狭い(=つまり「メトリウスのどの番号でも効かないサイズ」というのが存在する)ということになります。

c) クラック内壁を泥がコーティングしていたせいで、実際のクラックサイズより狭く見えていた可能性。つまり実際のクラックは18mmを超えるサイズだったが、硬い泥のコーティングにより15.5mm以下になっていた。テンションをかけた結果、M#1が泥を押しのけて全開になり、抜けた。

→なくはないが、後で検証した結果、クラックに引っかき傷がないことや、カムの歯の外側に泥がついていた部分があったことから、カムが全開で、内側の泥を2.5mm分くらい掻き出しながら飛び出した、というのは考えにくいです。


おそらくb-③ではないかと想像しています。泥で摩擦が弱いかぶり気味の核心で、レイバック状態からやや振られ気味に落ちたことから考えると、ヨシーダ大先生が書いておられる危険パターンによく似ています。この通りなら、カムの片側の歯が潜り込んで、片側が開いて抜けたことになります。言われてみれば、歯の片側ばかりに顕著に泥が付いていたように記憶しています(拭き取ってしまったので確証はないのですが)。

この場合、カムが開いている方が「潜り込み」を起こしやすいため、開き気味に決めたM#1だけが抜けて、C#0.3が耐えたことの説明としては納得がいきます。これが最も近い説明ではないかと思います。

2015年4月26日日曜日

お姫様狩り


ええー(コホン)、業務連絡です。

わたくしですね、I塾生による春の合宿@廻り目平というものを仰せつかっておりましたのですが・・。仕切りが甘くて皆さんの予定が先行して決まっていき、ついにはグダグダになってしまいました。


というわけで、合宿は消滅です。
ごめんなさいごめんなさい〜!


あわせて僕もパートナーにあぶれてしまったわけなのですが、くらのKさんに同乗する形で湯川に連れて行っていただくことになりました。ありがたや〜ありがたや〜。

ちょうどSTさんからも塾生パーティーで湯川のお誘いをいただいたので、「えーい、みんな湯川なら向こうで一緒になっちまえ〜w」ってことで行ってきました。


ま、やることはほとんどないのですけどね。
(誰も瑞牆行かないのお〜?)





混みそうだったので、アップ後すぐにテレポーテーション、ついでサイコキネシスをRP。サイコは久しぶりにしっかり登れた気がするけれど、まだまだ完璧とは言い難いので、時間をおいてやってもいいなあ。

あとから来たmfさんが、「黄昏の舞姫」をやっているというので、見学がてら冷やかしに行ってみました。どうやらトライが終わってロアーダウン中。





ビレイヤーのSTさんに何気なく、「mfさん、何テンだったですかあ〜?」と質問したら、

「あ、いや、RPです」

なんとなんと!!
大変失礼をばいたしました〜(平伏)

核心ムーヴを聞いたらレイバックだったらしい。あれ、そうなの?

前回はA0ゴボウの連続で突破した核心ですが、なんだか急に展望が開けてきたので、恐る恐る触ってみることにしました。





激しくランナウトするトラバースですが、探せばカムポイントがある。シビアな場所だが、慎重にカムセットをして、マントルを返す。

頭上の泥っぽいクラックにメトリウス青を深く決め、核心のフィンガーへ。
レイバックで体を引き上げる。指のかかりが甘くて消耗が半端ない。

メトリウスの効きも心配だったので、レイバックのまま上がり続ける気になれず、腰をカムに近づけてそ〜っとテンション。

ガクン!


・・・・なんと泥クラックから青メトリウスがいとも簡単に吐き出され、そのまま逆さまに大フォール!!


トラバース位置のカムが持ちこたえたこと、またビレイヤーが飛ばされながらも踏ん張ってくれたおかげで、擦り傷程度で助かりました。



(ここでの反省点と考察については別途詳述)





落ち着くためいったん大レストし、呼吸を整えて再開。

先ほどのエリアには、バックアップのカムを打ち足して慎重に突破。
たしかに核心はレイバックならなんとかなりそうだ。
下部にある紫〜緑サイズのクラックの方が僕には悪いかもなあ。


ビレイや応援をして夕刻、最終トライ。

「登らせ屋」として誉れ高いSTさんがビレイしてくださいました。

おおお、これは落ちるわけにはいかないよ〜。




下部はギリギリ。
なれてくると少しだけ手や足のジャムポイントが見えてきた。

トラバースからマントルを返して核心前で大レスト。




よくよく見上げると、核心はとても短い。

これはもうボルダーだと思って耐えよう。

覚悟を決めてレイバックへ。




「登らせ屋」のアツい応援が飛ぶ。
ガンバガンバ!いける!


高い足を取ってマントルを返す・・

突破!!

あとは慎重にトップアウト。
終わってみればなかなかに面白いルートでした(ホントか?w)

レストポイトを挟んで、10cくらいの短いルートが連続している印象。個性が違うルートが次々にあらわれる感じが、手強くも楽しいです。オンサイトは難しそうだけど、バラす楽しさが沢山ありますね〜。





ゲイシャ、舞姫・・と、最近はお姫様コレクターになりました。
次はスパニッシュダンサー?伊豆の踊子??はたまたイブ〜?




みなさまありがとうございました〜。
また行きましょうねん^^


・・・次は瑞牆とか瑞牆とか瑞牆とかねっ!


<本日の成果>

デゲンナー(5.8)       アップ
テレポーテーション(5.10d)1RP かなり安定してきた。足の組み立てなんだなー。
サイコキネシス(5.10d)  1RP シンハンド〜サムカムの修行。何度やっても進歩があるね。
黄昏の舞姫(5.10c?)  通算3RP 自分的には核心3箇所。まだ再現性はないな〜。

2015年4月25日土曜日

黒テープ獲ったどー!


土曜日は家族サービスなぞでのんびり。
夕刻に時間があいたので、近くのボルダージムでも・・と思いたち、行ってきましたよ。






ジャムセッション三鷹!!!

(まったく近場じゃないしww)


いつも通りジムでは人見知りな僕なのですが、何人もの若人が仲良く話をしてくれたおかげで、なんだかとっても楽しく遊べました。
スタッフもフレンドリーで、色々と教えてくれたよ。

フェースは弱いんだけど、クラックジムだから話しかけやすいのかもね。


さて、今日は奥壁でボコボコ落ちまくりまして。
黒テープでできていたはずのムーヴさえできなくなっておりました・・。

今度、記憶力のいいcherroさんにムーヴを再現してもらおうっとw





というわけで一旦封印。

ちょいと飽きたので、初心者にムーヴを教えてあげたりしたところ・・
7級なのにムーヴがばらせなくて必死。
マジで墜ちるかと思いました。これ5級の間違いじゃないかなw


いやはや。
というわけで癒しを求めてスラブ壁へ。

この3級、他ではあまりないムーヴでめちゃめちゃ面白かった〜!

リーチ差もあまり関係ないし、ムーヴが外岩っぽいというのかな?

オーナーに伺ったところ、ユカジラさんのルートらしい。




超オススメです〜!


ひとりしきりワイワイ遊んでいると、もう8時。
ラストにしつこくトライしたスラブ壁黒フィンガーが・・なんとなんと解決!!
まさかまさかの、フィンガーですよ奥さん!
正直、こいつは一番時間がかかると思っていました。


オーナーによるとまだ完登者は10人いないくらい(第6登くらい?)らしいので、来月のロクスノに載せてもらおうと思いますwwwww


えー、正直に言っておくと、リーチを駆使すると激しく有利になることを発見しまして。

まあ、完全に一手飛ばせるくらいのリーチが必要なんですけどねえ。ね、塾長?



そんなわけで夕食前の3時間くらいだったけど、結構遊べて大満足。

一人でブラっと出かけてクラックができるなんて、素晴らしすぎる〜。
みんな行きましょう三鷹クラック!


2015年4月22日水曜日

海坊主カップ!


海坊主さんにお誘いいただいて、秋葉原へ。
仕事で参加が危ぶまれたのだけど、ラスト1時間くらいになんとか合流。

いやークラックが一つもないなんて新鮮!
どうやら「フェース」とかいう異教のジムらしいですぜ、親父。
いろいろ勝手が違うから気をつけなすって。


遅い時間だったので、みなさん終了モードでしたが、少しだけおつきあいしてくださいました。ありがたや〜。
てなわけで、ごく短い間だけど、冷やかし程度にあちこちを触り散らかしてみました。

スラブの3級課題はかなり面白そう。高い足に乗り込んで、片足で立ち上がり、遠いホールドを取りに行くバランシーな課題。これドリーチかと思いきや、意外にcherroさんがかなり上手でした。体幹と膝の力がかなり強いんですね〜。

ぼくはリーチにまかせてデッドを連発してみましたが、成功せず。とほほ〜。


最後に階段近くのルーフ4級を、海坊主さんとセッション。




前回の「はらりカップ」に出た人たちのウワサを聞けば、塾生が誇る強者たちが次々と落とされていたらしい。

やっぱりぼくも核心シークエンスの一手目くらいで落とされ続けて終了。

海坊主さんとは到達点で一手違うかどうかという有様。
クラック狂徒の呪術も、異教徒には通じませんようで。


こういう時は、アレですね〜。





海坊主さん、cherroさん、ありがとうございました。
また反省会をしに行きましょうねw

2015年4月19日日曜日

濡れずの壁


翌日は今年初めての末端壁!

雨の降り始めの予報が、どんどん早くなっているので、大急ぎで出発。
6:40にゲート到着。

瑞牆トポも発売前だし、きっと貸切ダナ〜。





テクテクテクテクテク・・
テクテクテクテク・・
テクテクテク・・
テクテク・・

なが〜い林道から岩峰群を眺めながら歩く。





無人の植樹祭エリアもいいねえ。

何やら不穏な雲が出てきたけどダイジョビかね?




1年ぶりのアプローチだったけどなんとか到着。
厚い雲の中で何も見えなかった前回を思えば、目的地が見えるからラクチン。



調和の1P目でアップ。
まあ相変わらず悪くて怖いけど、いつぞやの滝登りを思えば余裕ですw




昨日テントでご一緒したツヨツヨパーティーがあとから追いついてきてT&Tでアップ。
ここら辺から、運悪く雨が降り始めてしまったが、みなさん余裕で続行w


というわけで、アストロドーム初トライ〜。
すでに本降りだけど、ドーム下一帯はカラッカラ。
雨でも登れるってこれのことかー。

(あ、右奥コーナーには貴重な植物が生えているので、要注意らしいです)


日登のTさんがトップロープをかけるというので、その役目も仰せつかりました。


なにせ初トライだからテン山ですよ〜。時間もかけまくるし・・。
どうぞどうぞ、という親切な申し出に答えてトライしたところ・・・

うぎゃぎゃなにこれ〜(TT)



技術的核心と精神的核心に身を削られてしまい、途中からテン山。
ビレイヤーのKさんには大変ご迷惑をおかけしてしまいました。

探り探りだったけど、パーツはほぼバラせたので、あと2・3回くらいかね〜?
ちょうど昨年の春にインディアンドールで初5.10dにトライした時とすごく似た感覚でした。

未知のグレードだと、頭では行けそうだとわかっているのに、ランナウトが怖くて前に進めないという心理に陥りがちなんですね〜。

昔は決死のオンサイトグレード更新とかしていたのに、いつからこんなに怖気付く自分になったんだろ。とほほ。




帰りは帰りで果てしなく遠かった・・。

びしょびしょの体を増富温泉で温めて、果てしなく事故渋滞が続く中をKさんの車で送っていただきました。(ありがとうございました〜)

来週からゲートオープン。トポも発売されたからむちゃくちゃ混むんだろうなあ。
今年は通うよ、瑞牆!


<本日の成果>

調和の幻想1P目(5.10a) アップ
アストロドーム(5.11a) テン山
雨の林道(5.9+)    体の芯まで冷えました

2015年4月18日土曜日

黄昏のおっさん


土曜日は、久しぶりのすっきりした天気!!
くらのKさんに拾っていただいて、今年初の湯川へ〜。




いろいろと大混雑の噂を聞いてビビっていたが、そこそこ空いていました。

デゲンナーでアップして、空いていたテレポーテーションを復習トライ。
これはもう大丈夫かな〜。






ん・・腰引け病が再発?

講習にて居合わせた塾長からのアツい(?) ご提案をいただいたので、モノは試しとばかりに黄昏の舞姫にトライ。


クランク型につながっているクラック。
シンハンドと聞いていたけど、フィンガー〜オフフィンガーのセクションがかなり多くて完全に苦手タイプだった。



「うぎゃバカ〜!!聞いてた話と全然違うやんかあ〜!おかあちゃ〜ん(涙目)」

どうにか中間部まで登って、ようやく取れたハンドジャムで休憩。
まあここまでなら10cくらいかな〜。テン山だったけど。

当然、あとは消化試合かと思って油断していたら、ここからが核心でしたw
必殺エイドクライミングでなんとか突破。

オリジナルグレード10bなんて絶対嘘だよ〜!



でもなかなかに個性の強い面白いルート。サイコキネシスと同様、紫サイズのオフフィンガー練習ができます。いつも空いているし、磨かれてないホールドが引っかかりやすいから早めが吉、かも?
もっとやる人が増えたらいいのにな、と塾長もおっしゃってましたよ〜(と、宣伝してみる)



フォーサイトは久しぶりに一発でクリア。




やっぱりこれ苦手〜。

サイコは下部で落ちたけど、いつも戸惑う中間のオフフィンガー〜フィンガーセクションはそこそこ安定して抜けられたのでよしとする。ダメなりにたくさんやっていると、フィンガーも安定してくるのかな?


夕刻、ポツリポツリと人が帰り、ほとんど人影がなくなった5時すぎ。
塾長が「じゃあ、もう少し休んでから、そろそろ最終トライになりますねえ」と当たり前のように講習生と話していたことに、Kさんが激しくウケてましたw

ふっふっふ、ヘッデントライなんて普通ですぜ、兄貴。


夜は某所でテントを貼って宴会。
先日バンブーにいた日登のお二人やら、くらのMさんやら、ここでも知った顔ばかりでワイワイと過ごしました。
やっぱり山岳会の人たちは食事がうまい〜。



みなさん明日は十一面岩に向かうとのこと。
金曜はほぼ寝られなかったので、ちゃんと寝ないとねー。

<本日の成果>

デゲンナー(5.8)     アップ
テレポーテーション(5.10d)復習RP
黄昏の舞姫(5.10b? c?)   ×
フォーサイト(5.10a/b)  復習RP
サイコキネシス(5.10d)  復習1テン

2015年4月16日木曜日

日吉のクラック伝道師


水曜日にcherroさんと日吉でジム練。

なんと仕事で大トラブルに巻き込まれて、激しい遅刻をしてしまいました。
タクシーを飛ばし、ラスト一時間で入場。


cherroさんを探しにクラック壁へ行ってみると、何やらうら若き男子にビレイされて、楽しそうに登っているお姿が。

「遅刻して大変すみませんでした!」とお声がけしたら、最上部から
「大丈夫で〜す!この人、ナンパしちゃいました〜♪」

ずっとお待たせして、非常に申し訳なかったので、楽しそうでよかった!
しかし不意に全員に凝視されてしまったかわいそうなビレイヤーは、顔を赤らめてました。手を離されなくてよかったですねえ(笑)。

降りてきたあと、彼にみっちりcherro塾を開催していました。
そのうち、「あの壁でいつも教えている方ですよね?」と呼ばれる日も近いですね。




さて僕の番。

「くの字クライミング→フレア下降→フレアクライミング→くの字下降」
というトラバースの継続課題をやってみました。

今日はどうにもムーヴが雑みたいで、2回ほど足がすべってしまう。
ルーフクラックでも核心直下で力尽きてフォール。
最後に触った垂壁11でもテン山で終了。

仕事といいクライミングといい、どうにもいかんな

ー。


こんな時はアレですね。
みっちり反省会をして終了しました。




いやーまた反省しに来ようっとw

2015年4月12日日曜日

サクラチル・・



神風はついに時間切れ。

暑いし濡れるしで、もはやクライミングどころではありませんね。
(6月でも登れるだなんて、それどこの変態w)


ところが今週は、冬並みの気候に逆戻り。
終わったはずの城ヶ崎シーズンに、オマケの一日が到来。

カミサマホトケサマ寒気サマ〜!





こうなったら、かさごねですよカサゴネ!

じゅんさんにお付き合いいただいて伊豆高原へ。


覚悟していたとおり、あちこち濡れているけれど、天気も風も乾きも、先日よりはましなくらい?





前回の細かいムーヴメモを確認。
入念にアップして、いざトライ〜。





2テン、3テンですが、トップアウトまではなんとかできるようになりました。

前回まで、デッドポイントジャムを使う苦し紛れムーヴで乗っ越しを解決していたのだけど、Kさんにもっとよいムーヴを教えてもらって省エネ。

それでも強度が高いムーヴばかりなので、一気につなげるとどこかで限界を迎える。



じゅんさんはいつも通り、果敢にナッツでランジ!




この思い切りがすごいな〜。


お互い2回リハーサルをして本番へ。
核心が濡れてくるため、これがラストトライか。


慎重にナッツを決め、ルーフの舳先に向かって体をせり上げる。
核心最初のデッドだ。

頭に浮かぶネガティブなイメージ。
自分の飛距離を信じきれていない自分を、乗り越えられるだろうか?
じゅんさんのランジを見ていて、自分が届かないなんて言えるはずない。


腰を近づけ、思い切って引き付ける。

足を踏み切る刹那、再びよぎる失敗のイメージ。
一瞬の逡巡の後に、飛び上がる。



・・だめだ。届かない。



スローモーション。
上に伸び上がった身体が重力に絡め取られ、再び落ちていくのがわかる。


こみ上げる自分への怒り。
シーズン終戦。




チクショー!!!
自分への怒りを、ひとしきり岩にぶつける。





あらためて核心下からやり直し、上までノーテンでトップアウトしました。



もう一度どうですか、と言っていただいたので、やってはみたものの、すでにヨレヨレでエイドの連続で突破する羽目に。

情けない。

でも、なぜだかすっきり納得できました。
ここが自分の力の限界なんだ。


体調不良だとか、濡れだとか、もう少し晴れた日が続けばとか、言い訳はいくらでも出てくるけども、自分の今持っている力を全部ぶつけて、10トライのチャンスがありながら解決できなかったというのが事実。

悔しいけど、どこか清々しい。



じゅんさんも、トップロープで強度が高すぎるランジ部分を飛ばしてみたら、その後はすんなり解決。やっぱりマントルがうまい!


そんなわけで、お互いあと少しのところで、来シーズンへ持ち越しとなりました。






もう初夏の匂いがする城ヶ崎。

この1日があったおかげで、納得して終われました。


さて、今年は瑞牆に通うよ!
そこの変態のみなさんも、ぜひ一緒に通いましょうw


じゅんさん、何度もお付き合いいただいて本当にありがとうございました。
来シーズンまた行きましょう!

2015年4月9日木曜日

クラックウィーク再び


クラックウィーク続編?として、またまた行っちまいましたジャムセッション。

成果は特になく、やっぱり奥壁の黒テープが登れないよ〜。
でも腰を近づけてがんばると、かなり高いフィンガーが取れることがわかった!

cherroさんが二週連続で写真を撮ってくれたので(ありがとうございます!)、比較用に背景のパースを合わせてみよう。
合成のアラがあるけど探さないように・・。



(左:今週の最も頑張った到達点、右:先週の「頑張れなかったバージョン」)

左の方が腰が上がっていますね。

・腰を入れる
・右足に乗り込み
・左足も上方向につっぱる
・左肩を入れて、体をひねる
・右手はなるべく高い位置にジャム

んで、やっぱり右手は引き付け気味に肩から巻き込んでます。

最後のフィンガークラックは高いほど広くなっていて効くのですが、現時点はここが精一杯。

もっと肘を曲げて引き付け切れたら、もしくはあと少し高い場所に足ジャムを決められたら、指も高い場所を狙えるんだけどね。

この高さだと、フラッギング気味の左足を解除して正体になったところで、振られてフィンガーが外れます。フィンガーのジャム力が弱いってのもあるけど、順手の指の向きだと振られて指が効かない方にねじれるんだよな〜。


ここはガストン気味に逆手かな?
かぶっているから、かなり腕力消耗しそうだけど。
それに逆手だと太い指が下(シンクラック側)に来るし、巻き込み気味に回転しようとする姿勢的に考えても、指が遠くなって決まりにくいしなあ。


ま、気長にがんばるかー^^;


あとは5級のルーフ課題とか(面白かった!)、長モノ5.10aと5.10b(墜ちたし!)などなどやって終了。


オーナーによれば塾長もお忍びで来ているという噂。どこぞでは「塾長も墜ちていたと聞いたkozzzzyが嬉しそうだった」などという人聞きの悪い風評が流れているようですが、そ、そんなことはありませんからね!
心の中でほくそ笑んだだけで、表情には出してないはずです。


あ、ちなみに塾長の名誉のために言っておくと、最難とされるスラブ壁の黒テープも解決されていたようでした。クラック教祖様への道は果てしなく遠い!


2015年4月2日木曜日

インドアクラックブーム?



木曜日は引き続きcherroさんとジム練。週に二回も練習するなんていつぶりだろー??

仕事の都合もつきそうなので、せっかくなので、一度三鷹の「ジャムセッション」まで遠征してみますか?という話になりました。

ここは、関東のクラック愛好界(そんなのあるのかw)の間ではかなり噂になっている、本格クラックボルダージム。生木にジャミングをする技術にかけては、我々日吉クラッカーは結構自信がありますぜ。

ジャムセッションはまだまだ新しい木の匂いがする小綺麗なジム。見渡せばありますあります、あちこちの壁につくられたクラック群!






オーナーさんに何の仲間なの、と聞かれたので、「ガイド講習で知り合って一緒にクラックしたりクラックしたりクラックをする仲間なんです」と答えたら、「もしかしてI塾?」だって(笑)。

実は塾長とお知り合いらしく、やはりクラック業界は狭いんですね。


肝心の成果は、まず茶色を端から片付けて、最難の黒テープをトライ。

手前がスラブ壁のオフフィンガー、左奥が薄カブリのシンハンド〜オフフィンガー(3つの中では一番易しいらしい)、正面奥がカブリ壁のハンド&フィンガー課題。

オーナー曰く、どっかぶりは日吉より厳しくて11 後半〜12とか?





これがどっかぶりの黒テープ課題。

思うに「11クラック」っていくつか類型がありそうなんだけど、どっかぶりハンド・シンハンドってパターンは、すっかり得意ジャンルになってきた気がする。こんなのサクサク登っちゃうよ〜。


・・が、最後の左手フィンガーが止まらない (i_i)

あと1・2手でゴールなんだけどなー。
右手と左手が逆なのかなあ?うーん。。




(トラッドクライマーが集まる系のジムには必ずある岩雪)


我らがcherroさんも、日吉での修行の成果をいかしてガンガン登っておられました。

てなわけで、楽しかったジャムセッション。

普通のボル壁もあるんだけど、ツヨツヨボルダラーも、みんなテーピングをしているという素敵なジムでした。
クラック狂のみなさんも、木のフリクションがある今のうちがお得ですよ〜。