2014年12月21日日曜日

城ヶ崎でクラック愛を語る


またまた日曜日がぽろっと空きました。

「オラクラックいきてえ!12月にもなって城ヶ崎に行けてないなんて・・もう限界だっ」と遠吠えをしていたところ、お優しいじゅんさんが一緒に来てくださるということに。

それでは、1年前から行こう行こうと言っていた日蓮崎南面はいかがでしょう^^




話はずれますが、城ヶ崎はクラッカーとしてのkozzzzyの原点ともいうべき場所。

ルートが短い、シオや崩落がある、純粋なクラックというよりは「トラッド風に登るフェース」という意見もあったりして、好き嫌いが分かれる印象ですが、ボクは結構好きなんです。





ここに来ると、かつて塾長が「クラックはワンピッチのアルパイン」と言っていたことが思い出されます。

クラック講習を卒業して、初めて自力で行ったのがフナムシ。初めてのワイド、ネッシーでは死ぬかと思うくらいの激しい墜落を経験し、あかねでは弾丸のように落ちてくる落石にビビリ、カムスタックやロープスタックも数知れず。

いつぞやは宿難民になり、おっさん二人ラブリーなペンションのベッドで寝たりもしました(アルパイン的にいうとフォースドビバーク?)





様々なリスク判断、終了点工作や登り返しの技術、イレギュラーな状況への対処など、初心者にとってアルパイン的な楽しさ&厳しさが詰まっているのが城ヶ崎だと思うのです。

ここで出くわした様々なトラブル経験が、マルチの現場で役に立つことを痛感して、はじめて塾長の言葉の意味が腑に落ちました。逆に、そういうイレギュラーな要素を排除してスポーツ的に楽しむには、適してない岩場かもしれませんね。

というわけで、マルチ志向のみなさま、一度は城ヶ崎にどっぷりはまってみるのはいかがでしょうか(笑)




さてさて、例によってオーシャンでアップ。
今日は波が異常に高く、取り付きはざぶざぶ波をかぶっている様子。
しかたないねーとか言いながら、原人テラスと同じ高さまで一段上がって支点構築。

おおおお〜濡れとるのー濡れとるのーw


オーシャン初体験のじゅんさんはボクサーをOSトライ。つづいて僕も通算4・5度目のトライでしたが・・今までで一番状態が悪かったです。じゅんさん、変なコンディションでOSトライさせてすいませんでした。




そんなこんなで日蓮崎に到着したのはお昼すぎ。

16時頃満潮ということで、いよいよもって波が高くなっている。
じゅんさんは白波がドッカンドッカン砕ける中、緩傾斜をフリーソロで登り、果敢に偵察行動。





ルートの取り付きは・・




絶賛水没中。

そんな状況にもめげず、じゅんさんはインディアンドールにトライ。
つづいて僕はイブ5.10dをOSトライさせてもらいました。

どうみても僕が大嫌いなオフフィンガーサイズ。しかも被っているし・・。




猛烈に時間をかけ、テン山トップアウト。

ムーヴとカムセットばらしの2トライ後、だいたい繋がってきたところで、ラスト3トライ目。



やたー完登!
最初は死ぬかとおもったけれど、終わってみればいいルートでした。
思えばサイコキネシスで嫌というほど修行をして、オフフィンガーのコツがわかってきたかもしれない。


ちなみに波は終日荒く、一度はなんと終了点の高さまでしぶきが飛んできてびっくり。
もちろん取り付きも水をかぶり、アプローチシューズが濡れてしまいました。
ビレイ中のじゅんさんは、ものすごく冷たかったことと思います・・。



(ビレイ点から本来の取り付きを見下ろす)


帰りは塾長御一行と最近できたらしい富戸温泉でばったり遭遇。
ちょっと笑える話が発覚したのですが、それはまた今度w


思えばこの場所で、初10dとしてインディアンドールを完登したのが4月。
それが今や、6本目の10dレッドポイントですよ奥さん。
攻略法を確立したこともあるせいか、余りアルパインらしさを感じなくなりました。

そろそろ城ヶ崎で味わってきたあの「限界ギリギリの緊張感」が欲しいな。
次こそは11トライかなー。


ともあれ、フレッシュな気持ちを思い出した城ヶ崎でした。
じゅんさん、おつきあいいただいてありがとう〜!

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