2016年9月3日土曜日

恥じらいを捨てよ



睡眠不足なのに、しこたま飲んだ翌朝。

沢コンシェルジュのK坂先輩のご案内で、初めての泊まりの沢に挑戦です。

前深沢で一泊。翌朝、至仏山の稜線から狩小屋沢を下降するというプランです。
焚き火楽しみだな〜。





激しい筋肉痛も冷めやらぬまま出発!

ならまたダムの周りを歩く。

歩く。

そして歩く・・


あの・・長くないっすか?
K坂先輩いわく、「アプローチ三時間くらいかな〜」




ええ〜3時間?!
3時間、長い〜!!

口々に文句を言う我々。
誰も計画について調べてなかったということが早くも露呈(^^;;


ようやく現れた狩小屋沢の渡渉点。ここでアプローチシューズなどをデポ。






どうもこの周辺の林道が、地形図とは合わない。
若干のやりとりをしたのだけど、ともあれ狩小屋沢の渡渉はここで大丈夫らしい。

後から考えるととても重要なチェックポイントだったけど、流れに乗って詳細確認しないまま先へ進んで入渓。





ここも遡行図より随分下流から入ったようで、アプローチ道が地図にあるよりも下流を通っているようでした。




うひー。つめたー!楽しー!
初心者らしく、濡れまい濡れまいと、大事に太ももを守りながら遡行。


深い淵を大きく巻いていると・・





ここ泳げますね〜♪と、K坂先輩。





え?ホントに泳ぐの?




僕たちは巻きますよぉ〜。

と、T屋パイセンを見ると、




泳いでるし!


むむむ・・大切に上半身を守ってきたというのに、ここで恥じらいを捨てにゃあいかんのかい。


そういや、大学時代に山岳部の某君がよく話していたな。
新歓コンパで、「芸がないので飛び込みます!」と春先の冷たい鴨川に飛び込んだ、という武勇伝を。


ゴクリ。




芸がないのでガチ泳ぎします!





スコーミッシュでプールに通った成果がこんなところで使えるとはwww

この先も、





恐ろしいトラバースとか、




夕飯の調達とか(←失敗しましたorz)






恐ろしいクライミングとかをこなして、12m滝へ。





はひ?
どうするのこれ?





先ほどからヤル気スイッチが入ったT屋パイセン。

行くの?
それ行きまんの?





ダバダバダバダバ〜





「いいね〜いいね〜!」

というわけで、オーディエンスの圧力に負けてボクも行きます。


ドババババババババババ






うはぁ目が開けられねえ!ホールドも見えねえ!

どうすればどぼずればどうすればばばぶぶぶばばっばあぼぼぼあぱっpくrゅいおp#$%あwせdrftgyふじこ







・・・・はあはあはあはあ。
あれ?







なんか、めっちゃくちゃいい顔しているじゃないすか先輩!

最後まで守っていたザックの貞操も奪われ、ヘルメットの裏からパンツの中まで余すところなく水浸し。なのに、なんだかキモチいい感じです。

ふっふふ〜、もう失うものないし!




ぐいぐいと水線沿いを攻める・・




・・と、行き詰まりました。
あやういクライムダウンをして高巻き。

失ってはいけないものは、他にもいろいろあったようです。







今日のビバーク予定の40m滝手前に到着。
明日は雨かもしれないので、今日中に核心部を越えてしまおうず!


よおし、誰も行かないから僕が・・と腕まくりをしていたら、リーダーK坂さんがリードしてくれました。





7mほど上で、クソ悪そうなスメアをこなすK坂さん。

しかも摂理がないらしい。
プロテクション取れてないし・・

いかなくてヨカッタ〜!
K坂さん突破してくれてありがとう(涙)





滝上にビバーク適地を発見し、今日はここで行動停止です。

名コンシェルジュK坂さんは、うまい酒を担いで来てくれただけでなく、テンプラ(!)を作ってくれたのでした。





うはー。沢で食べるご飯は美味しいね〜。
ホントにごちそうさまでした!






飯をガン見する浅ましいワシ。

こういう時の恥じらいは捨てなくてもいいんだよな・・


2016年9月2日金曜日

台風一家


劔下山の翌日はゆっくり起床して松本へ。

なぜ松本かって?




名城、松本城!
いつぞやのリベンジなのですよ〜。

今回は渋滞敗退することもなく、無事に天守閣登頂!





核心は、六階天守閣からの急勾配の「下山」。





いでででで・・・
激しい筋肉痛もあいまって、この山行で一番の難所だったのでした。


そんな寄り道をしながら8時頃に帰着。
お疲れ様〜。頑張ったねえ!

息子様は劔に登れただけでなく、思いもかけず学校2日も休んで家族旅行ができたのでご満悦のようです。台風のせいで夏休み山行が大幅にずれてしまったんだよね・・。


ところで、週末は珍しく沢の約束をしていたワタクシ。
完全に呆れ顔の家族を残し、重い足を引きずりながら集合場所に向かうのでありました。
(早月下山が今日じゃなくて助かった・・)


ああ、台風のせいでワシの予定もむちゃくちゃやがな〜!


2016年9月1日木曜日

試練と憧れ


かみさんと子供にいいシュラフを渡して、ワシは7番の化繊シュラフ。
やっぱり寒くて、子供に引っ付いて寝ましたw





ようやく訪れた朝に、いそいそと食事の準備をして家族を起こします。
いざ、快晴の劔へ〜。

雲が低いうちに登頂できるといいのだけど。
ついつい気がはやりますが、昨日の疲れが抜けていない家族はのんびり。





顕著な岩峰が見えてきたあたりで、全員ハーネスを装着。
ロープを出す用意をしながら慎重に登山を続けます。

整備が行き届いた登山道とは違って、ある程度の岩場の処理は自分でしなさいという敷居の高さがいいな。






・・と思ったけど、家族がいるとヒヤヒヤします^^;

ところどころ緊張する場所があらわれるが、子供はスポットだけでなんとか通過できそう。

かみさんに至っては、顔色も変えずグイグイと登る。登る。
空荷とは言え、ワシの初心者時代よりよっぽど登れますやん。






なんとか核心部らしき場所を突破(写真を撮る余裕なし・・)






想定タイムより少しかかりましたが、ようやく頂上が近づいて来たようです。
落石に注意しながら、子供に先行させて・・ようやく登頂〜。






目標達成!!よく頑張ったね〜!!

そろそろ雲が上がってくる時刻でしたが、ギリギリ富士山が見えました。
今年は長次郎も劔沢にも全然雪がないね〜。

続々と別山尾根から登頂する登山者たちで激混みの山頂でしたが、1時間近くまったりと景色を楽しんで、いざ下山。
またしばらく緊張するトレールが続きます。

しばらく降りてから前方を見渡すと・・





えっと・・



えっと・・・





遠すぎやろ〜


何を隠そう早月尾根の標高差は約2260m。
単純標高差で言うと、あの黒戸尾根よりさらに遠いのです。

そんなわけで、早月小屋でもう一泊を予定していますが、もし余裕があれば馬場島まで降りて、温泉と飯を楽しもうとなっていました。






スケジュール的にはちょいと遅れ気味だけど、どうしようかな。

かみさんは、降りるなら降りてしまえるという心強い返事。
子供はややヒヨってたけど、大人の事情でまだまだ歩けそうな様子なので、降りられるところまで降りてしまおうとなりました。

易しい樹林帯に入ったところで、かみさんに子供を託して先行下山。テントを撤収して重い荷物はすべて親父のザックに突っ込みます。

まだ馬場島まで標高差1500m弱。
空荷に近い状態にしてあげても結構な時間がかかりそうです。







んなわけで、ワシは全員分の装備に、万が一のビバークに備えた水4リットルを持って出発。オモ・・

ここから長〜い尾根をひたすら下降。
どんどんと速度が落ちていきます。





息子からさらに荷物を引き取り、かみさんからはザックごと引き取って、家族を励ましながら降りる。降りる。
みんな足が痛そうです。もちろんザックに挟まれてサンドイッチマン状態のワシもいろいろ痛い。

行きにいくつかのいい場所を見つけていたので、途中ビバークすることも考えに入れていましたが、みんな根性を出して下山。

薄闇が迫る時間に馬場島に到着。
頑張ったねえ〜。




レディM子さんオススメの回転寿司を堪能しました。富山最高〜!

雲上の世界から、あっという間にこうして下界に降りてしまえるのは、すごくもったいないような気もする。尾根上にもう一泊してもよかったかなあ〜。

宇奈月温泉で温泉に浸かり、暖かい布団に潜ると、そんなモヤモヤした想いは儚く消えました。

これで当面、家族山行はラストかな〜?
子供は、いつか別山尾根からも登ってみたいらしい。




劔岳を選んだのは完全に親父のエゴだけど、気に入ってくれてよかったよ。
頑張りました!


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8/31(水)
07:30           早月尾根登山口
08:00-08:20 松尾平ベンチ
10:00-10:30 標高1600m標識
13:10           早月小屋

9/1(木)
05:30 テント場出発
09:10 劔岳山頂
10:10 下山開始
13:15 早月小屋テント場
13:45 早月小屋発
18:55 登山口


とにかく山が深いので、体力とスピードが問われました。もし天候が崩れるととても困難な下山になるだろうなと感じます。
今回のコンディションだとロープは2・3箇所出すかどうか、という感じでしたが、やっぱりロープ、ハーネスは持って行って正解でした。ほかのアルプスの山と比べて、技術的に極めて難しいというほどではありませんでしたが、落ちられない場所は多くて、集中力を切らせられない時間帯が長かったように思います。


個人的には、軽い登攀装備、テント泊、食事3日分を背負ってのボッカ訓練になりました(笑)。料理下手で食事当番を人にお願いしてしまうことが多いので、少しくらいは練習になったかな。なってればいいな・・

痛かったのは、早月尾根には水場が全くないことを知らずに、2Lペット(900円!)を数本買う羽目になったこと。不勉強でした(> <)
松尾平まで降りたところで泣く泣く捨てましたが、下から担いでくるべきだったなあ。


2016年8月31日水曜日

星降る北方稜線


翌朝。
雨の影響を心配して遅めスタートになりました。

早月は初めてなのでちょいと心配。
核心部は確保しやすいのかなあ。


子供は元気一杯!





先のことは全く気にしてません。
あのさ、ここにわざわざ「試練」って書いてある意味わかるかな?






顕著な尾根を、ボチボチと歩く。
足元は思ったより悪くなくてよかった。

直撃じゃなかったから、そんなに荒れてないのかな〜







お父さん、今日はゼリードリンク忘れてないからね!





富山湾の向こうには能登半島が見えています。
アルパインレディM子さん情報によると、この夏で一番の天気だとか!ヤホー





パパ、「寝たら死ぬぞ!」ってどういう意味?

「それはな、雪山でのビバークの時にな・・」






経験したことがないことを滔々と語る親父。

コルには小さな池がありました。





サンショウウオ・・この劔で越冬するのかね。
すげーなオイ。




そろそろ重荷が辛くなってきたが、やせがまんしているうちに小屋が見えた。




今日のお宿を設営してまったり。

台風の吹き返しがあるかと思いましたが、凪いでいます。





cherroさんに貸していただいた四人テントが、池ノ谷の肥やしになったらどうしようと思っていましたが大丈夫でした〜

真っ青な空と緑の配色がきれいですね。




夕食を食べ、適当に酔っ払ってきたところで星空観察ターイム!

雲ひとつない、月も見えない山の夜だから、さぞかし星がキレイだろうな〜。





こういうのを見せてあげたかったのよ。うんうん。

冷え込む空気の中、子供とあちらこちらの撮影スポットを巡りました。





ねえねえ、あの星って何?
はくちょう座ってどれのこと?

(何も答えられない父)







ここからは北方稜線と小窓尾根のシルエットがとても美しく見えます。

明日はあの稜線上にあがるんだね〜